格差社会の元凶・竹中氏が辞職 + 新庄、紀香が立候補?・・・まだ票取りパンダの選挙をするのか
2006年 09月 16日
15日、竹中平蔵氏(現・総務大臣)が、小泉首相退陣で閣僚を退任と共に、あと
4年の任期を残して参院議員も辞職することを発表した。
小泉首相は、「小泉内閣の改革について語る場合は、竹中大臣なくして語ることは
できない。悪意に満ちた批判にもよく耐えて、よく頑張ってくれた」と大きな賛辞と
謝意を表明した。
竹中氏は小泉政権の5年半ずっと政府(内閣)の中にいて、小泉氏とタッグを組み、
過度な新自由主義政策で格差社会を広げた元凶になった。<さらに社会政策もないが
しろにして、日本の一般市民の生活の安定、安心感を壊す要因にもなっている。ただし、
財界からの評価は高いだろう。多くの大企業は、彼らのお陰で過去最高の利益をあげて
いるからだ。>
しかも、この二人は、一般国民のことなどほとんど考えず、お互いを利用しつつ、
自分個人のやりたいこと実現しようとしたのである。
小泉氏は、ともかく郵政民営化の実現したくて、また構造改革の行ないがために、
以前から自分と見解の合う慶大つながりの竹中氏を閣僚に起用して、郵政民営化の
協力を条件に、経済政策を彼に丸投げした。竹中氏は、自分の学者として、また政府
の諮問機関のメンバーとして主張して来たことを、日本という本物の国を使って実践
したいと考えた。そこで、二人はお互いの立場を利用し合う形でタッグを組み、それ
らを実現して来たのである。
ただ、安倍氏には軽視されそうなので、政界からは去る決意をしたのだろう。
新自由主義って何?・・・と思われた方は<コチラ>をご覧下さい。
<つづきは ↓More をクリック>
この続きは、あとに書くとして、その前にちょっとコチラの話を・・・。
近年になって、格差社会や社会政策(年金、医療など)の問題が大きく取り上げられる
ようになり、国民から不満や不安の声が上がり始めている。
だが、小泉首相の支持は5年半高いままであったし、05年の総選挙では圧勝している。
そして経済、構造改革を進めた竹中氏は、04年の参院選の比例区に出馬し、自民党が
劣勢だった選挙であったにもかかわらず、72万票というダントツ1位の票数を得て当選
していた。<自民党2位、民主党1位も半分以下の30万票しかとれなかった。>
小泉政権の閣僚としての知名度が大きかったことが大きな要因だと言われているが、
小泉氏&竹中氏は「小泉氏の構造改革パートナーとして、改革への姿勢が支持された」
ととらえ、自信を深めた部分があったようだ。
今回、竹中氏が4年の任期を残して辞職することにより、次点だった女子プロレスラー
の神取忍さんが繰り上げ当選することになる。
神取さんは、もともと福祉に関心があったようなのだが、自民党側は女子プロ・ファン
の若者たちにカリスマ的人気があることに目をつけたのだと言われている。
また15日には、自民党の久馬総務会長が、今季で引退を表明しているプロ野球の
新庄剛志選手(日ハム)に、来年の参院選の立候補を打診していたことを認めたという。
また、自民党が女優の藤原紀香さんに立候補を打診したとの情報もあるらしい。
<藤原紀香さんは、護憲派だという話もあるが。彼女にはできれば、文化人として平和や
世界の子供たちの問題などのアピールを続けて欲しい。>
久間総務会長は新庄選手との出馬交渉について「まだ色よい返事をもらっていない。
感触を探っている」としたうえで、「プレーも日常生活も明るく皆の気持ちを集めて
くれそうな人だ」とも語り、知名度の高い同選手への期待感を示したという。
また小泉首相は、新庄選手の出馬の件の話をきき、「出れば面白いね。さまざまな
分野から国会議員になるのはいいことではないか」とコメントしたようだ。
<尚、民主党も新庄選手側に接触したとの情報がある。^^; ただ鳩山幹事長は、
「パフォーマンスが派手で政治に使える、という安易な発想は、すべての政党にとって
望ましくない」と記者団に語り、擁立には慎重な姿勢を示したという。>
この件は、また近日中に改めて書きたいが・・・私は、もしその人に国会議員として
何か実現させたい政策があるなら、どんな人が立候補しても構わないと思う。
だが、政党側が、安易に知名度や人気、パフォーマンス性などをメインに考えた人寄せ
&票とりパンダの擁立する選挙の仕方は、いい加減にやめて欲しい。私には、国民をバカ
にしている、愚弄しているとしか思えない。<却って腹が立ったりする。>
ただ、もしマスコミや国民が騒ぎ、実際に多くの票がはいってしまうという結果が繰り
返されれば「やっぱ国民なんてその程度のものなんだよな」ということになってしまう。
安倍氏に関しても、同じことだ。私は彼の政策をある程度、認識した上で、彼を支持
するというなら構わない。だが、先日どこかの世論調査で見たら、安倍氏を支持すると
答えた人の8割が、彼の政策内容についてはよくor全く知らないというのだ。(-_-;)
小泉首相の時もずっとそうだったが、新首相に期待する政策は「年金、社会政策」
「雇用、景気対策」が圧倒的に多い。小泉氏や安倍氏が最も力を入れていた(いる)
郵政民営化や憲法改正に関心がある人は、ごく少数しかいないのだ。
国民の多くが、一日も早く、自分たちの求める政策を中心に考えて、選挙やアンケー
トで支持者を選ぶようにならないと、自分たちの手で自分たちのクビを締めることに
つながってしまう。それを自覚しないと、本当に「日本はアブナイ」と思う。
<関連記事「 政界まで 『目立ったもん勝ち』では、 日本の民主政治&将来がアブナイ!」
も読んで頂ければ嬉しいです。 >
* * * * * *
話を竹中氏のことに戻そう。
小泉ー竹中氏については、書きたいことがアレコレ出て来てしまい、何をどこまで
書くべきか悩んでしまうのであるが・・・。
私は、竹中氏のことを一方的に悪く思っているのではない。
私は彼が小渕・森内閣の経済の諮問機関のメンバーであった頃から、その存在を知っ
ていた。また、私は経済には疎いのであるが、テレビ東京のワールド・ビジネス・サテ
ライトという経済系のニュース番組に時折出演していたのも見ており、彼の世界の経済
の仕組みや、持論の構造改革や財政再建、などに関する説明が実にわかりやすかった
ので、正直を言えば、彼が小泉政権に入閣した時には、むしろ彼の活躍に期待する面も
あったのだ。
<また彼は、どこかのボンボンではなく、地方の靴屋さんのお家で生まれ育ち、努力を
重ねて進学をして、就職、留学、研究を積んで今の地位を築いた人のようで、もう少し
一般国民の生活なども考えられる人なのかと思っていた。>
確かに日本は、竹中氏が主張するように、抜本的な構造改革が必要だったのだ。そう
しなければ、財政は行き詰まり、国際化が進む中、日本は置いて行かれてしまうおそれ
があった。だが、それを実現するためには、一部の政治家と官僚が主導する政治体制を
壊さなければならない。また郵政民営化にも積極的な立場であった。
他方、小泉氏は、構造改革もそうかも知れないが、ともかく郵政民営化がしたかった。
<そう思ったきっかけは、初めての選挙の際に、特定郵便局の協力が得られないことが
要因で落選したからだという説が根強い。>そのためには、やはり旧態依然とした体制
を打破することが必要になる。ここで二人の見解、利害は一致したのではないかと思う。
それゆえ、小泉氏は自分が首相になった01年4月の初組閣の時に、民間人(慶大教授)
だった竹中氏を内閣に引き入れた、竹中氏はまず経財担当大臣として、経済財政諮問会議
を舞台に小泉改革路線を牽引し、02年からは金融担当大臣も兼ね、金融機関の不良債権
処理を主導。さらに04年からは郵政民営化担当大臣も兼ねて、郵政民営化関連法成立に
力を傾け、そして05年10月からは、地方との間のいわゆる三位一体の財政改革を目指
して総務大臣の任についていたのだった。
5年半の小泉政権の間、竹中氏だけがずっと内閣の中にいて、小泉氏と二人三脚で歩ん
で来たのである。
小泉氏は総裁選の時から構造改革は唱えていたものの、小難しい施策には関心がない
ので、具体策は竹中氏にほとんどお任せの丸投げ状態だったようだ。小泉氏は、竹中氏に
抵抗、敵対する勢力をカットすることで、竹中氏の仕事をやりやすくすることに努めて
いたかのように見える。そうしながら、郵政民営化を実現できるチャンスを模索していた
のである。お互いに持ちつ持たれつでやって来た5年半であったように思える。
ただ、私は彼らが米国の求める路線に乗っかってしまったことが、問題であったように
思う。米国は以前から郵政民営化を求めていたこともあって、小泉氏はそこに乗るのが
目標を実現する近道だと思ったのかも知れないが、あまりに急激に米国型の新自由主義的
な政策(市場競争原理、コスト追及、規制緩和など)を押し進めたことが、日本の経済、
社会を改悪してしまったのである。いわゆる弱肉強食社会を作り出したため、勝ち組に
なるだけの資金や才覚のあった一部の企業や人間には好都合であり、結果的には数字の
上で景気回復をもたらした。しかし、国民全体から見れば、経済格差、地方格差どんどん
進み、医療などの社会政策も改悪され、一部の勝ち組を除いては生活の状況や不安が
悪化する自体を招いたのである。
実は、国民にはこれを回避するチャンスがあった。この間には、03年に衆院、04年
に参院、05年に衆院と3回の国政選挙があったからだ。
小泉氏が首相になってから2年、口ではアレコレ言い、北朝鮮訪問、拉致問題やパフォ
ーマンスなどでは注目を浴び、個人人気はあったものの、実際にはなかなか具体的な改革
が進まず、景気回復も遅れていたことを国民はうすうす感じていたように思う。また小沢
氏の率いる自由党が民主党に合流し、民主党への期待が高まったりもした。
それゆえ、03年の衆院戦では、自民党は議席を10以上減らし単独過半数がとれず、
逆に民主党が40議席増やし、小泉政権は大ピンチを迎えたのである。
党内からも小泉首相や竹中大臣に対する不満や批判が続出しており、あと一押しすれば
小泉政権はここで潰れる可能性もあったのだ。特に民間人として内閣の重要ポストをとり
強い発言権を有していた竹中氏への反発はかなり大きいものがあり、竹中おろしを画策
する動きも出始めていた。
しかし、この二人をピンチから救ったのは、国民の力だった。
04年の参院選比例区で、改革続行を唱えて出馬した竹中氏が断トツTOPの得票に
よって当選したこと、05年に郵政民営化を唱えた解散総選挙で小泉自民党が圧勝した
ことが、逆に二人の党内での力を強め、自信を深めさせたのだった。
<つづく>
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発想が貧困ですね。
ファンである藤原紀香さんには思いとどまって欲しいです。
何か今日はネットの調子が悪くて、なかなかCONさまのブログを開く
ことができません。
なので、まだCONさまの読んでいないのですが、ともかく人気や注目度
さえあれば・・・という選挙は、やめて欲しいですよね。
藤原紀香さんは、最近、ユニセフなど社会的な活動にも熱心ですよね。
彼女には文化人の立場から、平和の必要性を訴えて欲しいです。
貴方のいうとおりです。政治をつかさどっている人たちにも
問題は散見されますが、本当は、選挙民が「あぶない」のです。
その人がどんなヒトなのか、なにができるひとなのか、なにを
目指しているひとなのか、それも知らずに、ただイメージや知名度だけで政治を託してしまう。自分の政治の権利を行使をやすくつかってしまう。あるいはつかわない選挙民。これが、日本のいまの一番のアブナサでしょう。未来の危機をきちんと話すものはなぜか嫌われ落選してしまう世の中。これがこの国のいちばんの危うさだと思います。
この選挙民のアブナさは、どうすれば解決できるのでしょう?
それが、今、私が一番悩み、また無力感を覚えていることです。
何かいい知恵はありませんか?
結構、経済格差や医療費や年金の問題なんかで、ブ~ブ~言って
いる人がいるんですけどね~。
戦争とか徴兵制もイヤだって思っている人も少なくない感じなんですけど。
政治と自分の生活は、別物だと考えてしまっている人が多いのかも
知れませんね。
私は小沢代表の掲示板に6月、7月によく民主党のメディア戦略の投稿をしていましたが、民主党はこの戦略が特に弱いと感じています。(一応、必ず読んだ事が伝わる内容は、小沢代表の名前で返ってくるのですが、もっと力を入れるべきだと思っています。)つい最近も、小沢代表に代表質問はもっと情熱や迫力が伝わる話し方をすべきだと投稿しました。これからも、ここで勉強した事を参考にしてどんどん投稿しようと思っています。
芸能人でも、スポーツ選手でも、きちんとした政策や政治家としての
志があればいいんですけどね~。
<西川きよしさんとか、「参院時代」の青島幸男さんとか。>
単に人気集めで、あとは党の選挙応援&パーティ&接待の時に
連れて行く要員では困るです。
小沢代表の掲示板に投稿されていたのですか?
今度、見てみますね~。
小沢さんもここが勝負だとわかっているでしょうから、頑張るでしょう。
「変わらなくっちゃ」って誓ったのですから?!
最初の国会の質問も、当初は菅氏に任せる予定だったのが、自分で
することにしたとか?
民主党は改憲派の扱いが難しいですけど。何とかそこをうまくおさえ
ながら、安倍氏のアブナイ点(歴史認識なども)突っ込んで欲しいです。
ただ、あまりいじめると「かわいそう」とかいう女性が出て来るので
ほどほどに???(・・)
では、あなたは経済政策をどう評価するのでしょうか?あなたの竹中氏批判は、批判になっていません。少なくとも、竹中氏の経済政策批判は全くできていません。
単に「アメリカっぽくなったのが気に入らない」と言っているだけですよね?そもそもあなたの「新自由主義」の理解もいい加減です。だから批判もいいかげん。
「新自由主義」は市場競争、規制緩和程度の言葉で語られるものじゃありませんよ。
自身は政策が分からないのに反対をしておいて、他人には「政策を知ってから支持しろ」とおっしゃるのはダブルスタンダードです。
あなたの見解もずいぶんアブナイしろものです。
確かに私は経済にはあまり詳しくありません。
また最も思っていることは、アメリカのような経済&
社会にはなって欲しくないということです。
これは特に生活実態を見て、そう思います。
小さな政府化、何でも官から民にも反対の立場です。
もしよろしければ、私の批判のどの部分に問題があった
のか、ご指摘頂けると勉強になります。