改憲元年か?!(5) ~安倍陣営が改憲&国家再興道を猪突猛進し始めた!~
2007年 01月 13日
安倍晋三首相と仲間たちが止まらない。ここに来て切羽詰まったからなのか、開き
直ったからなのか、もうなりふり構わず、国民の目も気にせず、改憲推進&国家再興
路線を突っ走ろうとしているかのようだ。<まさに猪突猛進かも?!>
私の周囲では、長く自民党に投票して来た保守派の人でさえ「安倍や自民党はどうし
ちゃったのか?」と、とまどいを見せるようになっている。知人のひとりは「ちょっと
イッちゃっているかのような感じさえ受ける」と言っていた。
私も昨夏から、安倍氏が首相になった場合の危険性について、さんざんアレコレ書い
て来たが、正直なところ、まさかここまで急激に&強引に、コトを進めようとするとは
思っていなかった。
安倍首相が4日の年頭会見で、憲法改正を参院選の争点にしたいという意向を表明
した時には、正直なところ、驚いた部分がある。
コチラやコチラの記事にも書いたが、衆院の憲法調査会などでは、国民投票法案は
自公民が協力して、今年の通常国会での成立を目指すと決めたものの、改憲への具体的
な動きには期間を置くという合意ができていたからだ。
また、7月に参院選を控えて、急激に改憲ムードを高めることは、自民党にとっても
得策であるとは思えないところもあった。
しかし、安倍首相が6日に明治神宮の参拝を行なった時に、これはマジに勝負する気
かもと思わされるものがあった。それは参拝そのものよりも、その報道記事を見ての
ことである。
『首相周辺は「伝統を大切にする『保守』の姿勢を明確に示すのが参拝の目的だ」と
している。<読売新聞6日>』
『今回の参拝について、政府筋は「首相が保守主義に基づく国家観の持ち主とアピール
するため」と指摘している。<毎日新聞7日>」
『安倍首相に参拝を勧めた側近は「保守主義者としての立場を明確にしたい思いが安倍
首相にはあった」と語った。<共同通信6日>』
ネットで見る限り、ほとんどの報道記事には、このような一文が付されていた。これ
は明らかに、安倍氏周辺が報道各社にこのような内容のコメントを載せるようにと計らっ
たものと考えられる。
つまり、安倍首相は保守、改憲勢力にアピールするために明治神宮に参拝し、それを
マスコミでもアピールすることを望んだのである。
そこからは、もう「美しい国づくり」と呼ぶ国家再興(改憲、軍事強化)一直線で
あった。<あまりにも色々あって、すべては書き切れないが・・・。>
安倍氏は9日の防衛省の式典で「『美しい国、日本』をつくっていくためには、
『戦後体制は普遍不易』とのドグマ(固定観念)から決別し、21世紀にふさわしい
日本の姿、新たな理想を追求し、形にしていくことこそが求められている」と訓示し、
改めて集団的自衛権の解釈の見直しを研究すると明言した。<朝日新聞9日より>
そして、12日には北大西洋条約機構(NATO)の理事会で演説し、「憲法の諸
原則を順守しつつ、いまや日本人は自衛隊が海外で活動することをためらわない」と
述べ、恒久法制定も含め、自衛隊の海外派遣を積極的に進める意向を表明した。その
うえで「我が国はより大きな役割を求める世界の増大する期待に応える用意がある」
と強調した。<朝日新聞 12日>
<また、中国包囲網のためにインドやNATOとの連携も深めることを考え、EUの
対中武器輸出に反対の意向を表明した。(もちろん中国からすぐに批判が出た。)>
また自民党は、9日に総務会で「美しい国づくりに向けて」という07年の党の
運動方針を了承したのだが、その内容は「選挙の年にここまで書くのか?」と思う
ほど保守色の強いものだった。
中でも印象的だったのは、前文に「靖国神社の参拝を受け継ぎ、国の礎となられた方々
に対して謹んで哀悼の誠をささげ、不戦を誓い恒久平和への決意を新たにする」と記し、
また重点政策のTOPに「『新しい国のかたちづくり-美しい国へ-』新憲法制定へ
向けた国民的議論の喚起、公教育再生と品格ある国家・社会の実現」を挙げたことだ。
<国民からも反対が多く、中韓との関係にも影響する靖国参拝を、党の運動方針の前文
にあげてしまうことにも驚かされた。>
中川幹事長はこれを受けて、「憲法記念日までに国民投票法案を成立させること」や
改憲に関する他党との協議を呼びかけている。
コチラ等にも書いたが、改憲推進派は、憲法施行60周年の憲法記念日に、その憲法
を改正するための国民投票法の公布を行なうことを目標にしているのだ。<現憲法を
打破するという意味合いがあるらしい。> また、具体的な協議を凍結するという合意
をヨコに、他党と改憲の協議を進めることを公に提唱しているのだ。
もし民主党が同法案の修正協議や議決に協力しない場合は、自公の2党だけで成立
させることも考えているようだ。
さらに塩崎官房長官は、11日に講演会で、日本が国連の安保理常任委員になること
を目指して「国民運動として頑張って行きたい」と発言。
また、安倍晋三首相が唱える「美しい国造り」に向けた国民運動を始める考えを表明
している。<時事通信11日>
<そもそも「国民運動」なるものをしようという発想自体、何だかな~と思ってしまう。>
何故、安倍氏たちは急に、しかもこんなにシャカリキになって、改憲の道を突き進もう
としているのか・・・不思議に思えて来る面もある。
<つづく> THANKS
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安倍がここまで強行に出ているのは、もしかしたら参院選での惨敗を予測して、それまでに「強行採決で変えられるものは変えちまえ」という線ではないでしょうか?
保守と名乗りつつ、新しい国の建設を目指すとうたっていますよね。共産党を差し置いて前衛化していいと思ってるのか、と言いたくなります。
いまや一番保守的な政策を提示しているのが共産党。共産党は弱者の生活や権利という、守るべきものの輪郭がはっきり見えているからこの状況では保守的にならざるを得ない。
そんな共産党を時代遅れとバカにして、明るい未来に突き進もう、とアジる自称保守って、やっぱり、ナチ?なのかなあ。。。鬱になりますね。
「アベとその愉快な仲間」、な~~~て事は絶対に無い!無い!(笑)
しっかし心配なことは民主党が改憲にどのような態度を取るかってことです。
過去の政治を見てみると公約さえ破るのが平気なことがあり(旧社会党?)ましてや改憲賛成勢力を抱えているので不安です。
今年が正念場であることには異存がありません。では~~~^^
憲法の諸原則を順守しつつ、-----というのは、現憲法をコケにしているのでは、ないでしょうか。
黒を白と言い切る、小泉のマネかな。現憲法はもっと清いものです。
出来るだけ早く改憲しょうとする奴の口から、こんなコメントがでる、偽善野郎じゃないでしょうか。
まことに日本がアブナイ!
レスが遅くなってすみませんでした。
こちらこそいつもステキな写真で、南の島気分を楽しませて
頂いています。
安倍は、ともかく国民投票法案を通して、改憲ムードを高め
自分が使えるやつだと改憲勢力にアピールしたいのではないかな~
と思ったりします。
こんにちは。レスが遅くなってすみませんでした。
小泉氏の時から、何が保守で革新かわからなくなって来ましたが。
戦前の日本を元にすれば、安倍氏は超保守ですし。戦後の日本を
元にすれば、共産党が保守と言えるかも知れません。
安倍氏の作りたい国は、明治時代がモデルになっているところ
がある感じなので、超復古主義とも言えるかも?
いずれにせよ「鬱」であることに間違いはありません
レスが遅くなってすみませんでした。
こちらこそ、ご無沙汰しているかも?ですが・・・。
けど、記事チェックは欠かしておりませぬ。
私も何やかんやで、民主党のことが一番気がかりです。
あそこが裏切ったら、一気に改憲モードですからね~。
小沢氏が政治生命を賭けると言っているので、その一言に期待
するしかないかな~と思っています。
レスが遅くなってすみませんでした。
小泉氏は憲法をわかっていなくて、困った首相だったの
ですが。
安倍氏は、憲法をまったく守る気がなくて、もっと困った
首相かも知れません。
ルールを守らないで、日本の憲法秩序を乱す人は、政治的に
公の場には、出席停止にした方がいいかもと思ってしまう
です。