残業代ゼロ法案見送り。参院選敗北でも首相続行?・・・弱気な安倍陣営は、早くも守りに?!
2007年 01月 17日
最近、記事を送信してすぐに、エロ系TBが20個以上つく。ランキングのPINGに引っかか
っているのかな~?(ーー゛)】
安倍自民党が、参院選に向け、チョット弱腰モードになったのか、守りに入り始めた。
自衛隊の海外派兵・恒久法に続き、16日には、ついに残業代ゼロ法案(ホワイト
カラー・エグゼンプション)も今国会に提出することを断念したという。
また、安倍氏の後見人役の森・元首相は、「参院選で与党が過半数割れしても、安倍
首相が退陣することはない」と発言。さらに、参院選後に国民新党との連携を呼びかけ
る考えを示した。何だか早くも予防線を張っているような感じだ。
もしかしたら、党内に「参院選はかなりピンチだ。過半数割れの可能性も高い」と
いう観測が、かなり強くなっているのかも知れないと思ったりする。
* * * * *
16日、安倍首相が自ら、残業代ゼロ法案の通常国会提出を見送ることを表明した。
いわく「働く人たち、国民の理解が不可欠だ。今の段階では理解を得られていない」
とのこと。<毎日16日> <*1>
<つい、教基法改正だって、そうだし。 国民投票法だって、まだ国民の理解を得られていない
んじゃないの~?・・・とツッコミたくなってしまうのだけど。(・・)>
柳澤厚労大臣は、法案が適用される年収の基準をを900万円以上にすると提案するなど
最後まで法案提出に意欲を見せていたが、最終的には首相が判断を下したことで、あきらめ
ざるを得なくなったようだ。
だが、このことで経団連をはじめ経済団体、企業からの反発や批判を受けることは
必至であろう。この法案は一昨年から準備が進められていたもので、いわば規定路線
だったからである。
また、厚労省にとっても痛い面があるようだ。というのも、この法案を作る見返りに
パート従業員の待遇改善の法案などを認めてもらうなど、柳沢氏いわく「セット」で
考えられて来た政策だったからである。<安倍内閣は厚労省からも、ちょっと恨みを
買うかも知れない。社保庁改革などにも支障が出るかも?>
経団連側は「日本経団連幹部は「WEの見送りは、総理の決断だから仕方がない。
だが、(パート労働法改正など)全部セットの話なんだから、全部なし、ということ
だ」と話しているという。
ただ、この残業代ゼロ法案は決して廃案になったわけではない。あくまで参院選には
不利だから、通常国会への提出は見送ったということに過ぎないのだ。
連合も「見送りは選挙目当て。参院選後は提出に向け再び動き出す」とみる。
私たちは、それを絶対忘れてはならないと思う。
与党はおそらく参院選では、この法案のことは表立っては争点にはしない。もし問わ
れても、きっと「国民に理解を得られるように、慎重に議論したい」とか言うに違い
ない。
でも、参院選で過半数をとれば、すかさず秋の臨時国会に提出して、成立させてしまう
公算が極めて強いと思われる。<たぶん経団連側にも、そのように説明して、数ヶ月だけ
待っていてくれと頼むはずだ。>
だから、ふつうに地道に働く者や一般国民の生活を守りたいと思う人は、前記事にも
書いたように、次の参院選では安倍内閣の経済・社会政策に「NO!」と意思表明をする
必要がある。
これは右も左も真ん中も、ハトもタカも関係なく・・・ひとりの生活を営む国民として、
早くこのアブナイ経済・社会政策の流れに歯止めをかけないと、私たちの生活がボロボロ
にされてしまうおそれがあるという危機感を共有できたらな~と切に思っている。
* * * * *
ところで、安倍晋三氏がもともと所属していた旧・森派の長で、安倍氏の後見役でも
ある森喜朗元首相が、16日にこのような発言をした。
『自民党の森喜朗元首相は16日、都内で講演し、参院選で与党が過半数割れした場合
の政権への影響について、「衆院は圧倒的に(与党の議席が)ある。それで首相がどう
こうなることはない」と述べ、安倍晋三首相が退陣する必要はないとの認識を表明した。
ただ、「その後の政局運営は難しくなる」と指摘。「国民新党がどれだけ議席を取る
かが最大のポイントだ。私は綿貫民輔代表や亀井静香代表代行と関係を深めている」と
して、政局の安定のためには国民新党との連携を模索する必要があるとの考えを重ねて
示した。<産経新聞 16日>』
『(森氏は)国民新党の綿貫民輔代表について「つまらない判断をしないと思うし、わたしは
今でも仲間と思って関係を深めている」と述べた。<時事通信 16日>』
『「力がある人を自民党に入れておかないと戦いにくい」と述べ、与党が過半数を獲得する
には綿貫氏の復党も検討すべきだとの認識を示した。森氏は「夏の政局の中心は綿貫さん。
だから私は神様(神官資格を持つ綿貫氏)を大事にせいと言う」と綿貫氏に秋波を送った。
<毎日新聞 16日>』
今度の参院選は、自公与党vs.民主党を筆頭とする野党の争いとして見られている。
別の観点から言えば、安倍政権と民主党の小沢体制のどちらが維持されるのか、という
戦いであるともとらえられている。
自民党内では、参院選前の総裁交代の話まで出ているほどで、青木参院幹事長をはじ
め党幹部は、公の場も含め、参院で与党が過半数割れした場合には、当然に安倍総裁の
責任問題が生じるだろうと発言している。
森氏は党内のこのような状況を察し、過半数割れしても安倍氏の退陣の必要はない
との認識を早めに示して、党内の動きを牽制したものと思われるが・・・。
もし私が安倍氏or自民党の支持者だったとしても、1月からこんな発言をされると
「何だかな~」と思ってしまうだろう。<潔くないもんね。>
ましてやわざわざ改憲を争点として、参院選で勝負を賭けるなら尚更であろう。
「衆院は圧倒的に議席がある」って言ったって、安倍氏が首相&総裁として戦った
選挙でとった議席であるならまだしも、今の議席数は小泉氏が郵政総選挙で大勝して
得たものなのだから。自分がTOPとして戦った選挙で負けたなら、当然にして
「首相がどうこうなる」必要があるでしょ~。
<まあ、放っておいても、党内でそういう話になると思いたいけど。>
それにしても、実に弱気な発言に、少し驚いてしまったところがあった。
しかも、もし参院選で与党が過半数割れしたあとのことまで、考えているのだから
情けない。
ちなみにこの発言のあった日、国民新党の綿貫代表は、参院選での野党共闘&選挙
協力のメンバーとして、民主党の党大会に出ていた。
国民新党は、どう見ても「自民党~!」という感じの議員が多いので、いつ連立を
組んでも、党に戻っても不思議はないようにも思えるのだが。それなりに筋を通し
そうな人たちにも見えるので<復党組のように無所属で待つのではなく、すぐに新党
を作る潔さがあったし>、参院で戦ったあと、すぐに自民党とくっつくことはない
ようにも思うが。
ただ、改憲にかなり積極的な人が多いし、もし与党が過半数割れした場合は、政界
再編の動きが始まる可能性もあるので、その後の動きは読みづらい部分もある。
<ウルトラ技で亀井静香氏や綿貫氏を首相や要職に招き入れるという手もあるし?!>
いずれにせよ、小泉氏がよく言っていたように、政界は「一寸先は闇」である。
できれば、今度の参院選で安倍氏&その仲間たちにも、その言葉を実感させてあげ
たいものである。
<つづく> THANKS
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*1
『政府・与党は16日、一定条件の社員を労働時間規制から外し、残業代をなくす「ホワイトカラー・エグゼンプション」(WE)を導入する法案について、25日からの通常国会への提出を見送る方針を決めた。安倍首相は16日夜、首相官邸で記者団に「現段階で国民の理解が得られていると思えない」と述べ、提出する環境にないとの認識を示した。7月の参院選を控え与党内からも「サラリーマンを敵に回す」との批判が強まり、提出断念に追い込まれた形だ。
労働関連の法制、どうなる?
安倍首相は16日夜の日本記者クラブでの記者会見で「働き過ぎを助長してはならない。ましてやサービス残業を奨励する結果になってはならない。なんと言っても働く人たちの理解が不可欠だ」と強調。これに先立ち、首相は同日夜、国会中に理解を得られるかどうかを記者団から問われると「働く人の理解がなければうまくいかない。今の段階では難しい」と語った。
WE導入は、財界が「多様な働き方」(御手洗冨士夫・日本経団連会長)を促すものとして求めてきた。政府もこれまで、最低賃金引き上げやパートの正社員化を促すパート労働法改正など他の法案とセットでの処理を目指してきたため、WE法案はかりに成立が困難だとしても、通常国会に提出する道をぎりぎりまで探ってきた。だがこれ以上与党との亀裂が広がることは得策ではないと判断、首相側近も16日夜、「選挙もあるのに民主党に有利な材料を出すことはない。提出は絶対にない」と断言した。
ただ、WE導入の先送りに対しては財界が反発している。日本記者クラブでの会見で、首相はパート労働法改正案の提出方針は示したものの、セット処理の前提が崩れたことで労働法制全般の処理で混乱が生じる可能性も出てきた。また昨年12月の道路特定財源の一般財源化に続き、首相が看板に掲げる「再チャレンジ」に直結する政策分野でも与党内の反発を押し返すことがなかったことで、首相の求心力低下も避けられない。
WE導入は、政府が05年3月に閣議決定した規制改革・民間開放3カ年計画をもとに厚生労働省が検討に着手。しかし議論の中で「残業代ゼロ」という部分が強調されたため、野党から「残業代ピンハネ法案」(菅直人・民主党代表代行)などと批判された。与党内でも公明党を中心に抵抗を強め、首相周辺からも「選挙にプラスになる法案ではない」という声が出ていた。
厚労省はWEの呼称を「自己管理型労働制」と統一し、柳沢厚労相が今月上旬から与党幹部に説明に回った。塩崎官房長官も「法律を出すのが筋だ」と強気の姿勢を打ち出していたが、与党内は「厚労相が動いているから、その足をひっぱらない程度に発言しているだけだ」(自民党幹部)と冷ややかだった。 <朝日新聞 16日>』
『一定条件の会社員の残業代をなくす「ホワイトカラー・エグゼンプション」(WE)の法案提出を見送ることになった背景には、夏の参院選を前に「サラリーマンを敵に回したくない」との与党の判断に加え、世論の反発を読み誤って、導入を急いだ政府の拙速な姿勢がある。だが、WEは、パート労働法改正や最低賃金の引き上げなど、一連の労働法制見直しとセットで調整してきた経緯があり、経済界の反発は必至。他の法案審議にも影響を与えそうだ。
自民党の中川秀直幹事長は16日の記者会見で、「新聞に『残業代ゼロ制度』などと書かれているようでは、制度の本来の内容、目的がまったく十分に説明、理解されているとは思えない」と指摘した。自民党国対幹部も15日、「試合終了だろう。(与党側と)相談もせずに法案を提出するしないを判断できるのか」と語り、公明党幹部も「我が党の雰囲気は極めて厳しい」。外堀は、ほぼ埋まった。
しかし、官邸が当初から、WEへの反発の大きさをしっかり認識できていたわけではなかった。
首相は5日、与党の慎重論について問う記者団に、「日本人は少し働き過ぎじゃないかという感じを持っている方も多いのではないか」と、制度が労働時間短縮につながると説明。WEは「少子化(対策)にとっても必要」と、法案提出を目指す考えを示していた。
柳沢厚労相は「(与党の反発には)誤解がある」と与党幹部らの説得に回ったが、格差問題などへの対応が迫られるなかで、「経済界寄り」の法案は野党に格好の攻撃材料を与えかねず、参院選に影響するとの懸念がさらに強まった。政府関係者は16日、与党側の「最後通告」に近い反発を前に、「根回しも足りないまま打ち上げ、説明が後手に回った。こういう状況になった以上、今国会は出せないということだ」と悔やんだ。
一方、厚労省の準備不足も際立った。昨年末にまとめた審議会の報告書では、対象者の年収条件を明記せず、労使の対立した主張を併記。与党の反発を受けて「年収900万円以上」などの条件を示したが、対象者が「20万人」という試算はどんぶり勘定。かえって労働側から「導入後に範囲を拡大する意図が見える」などと批判を招く結果になった。
ただ、今国会で改正を予定している労働関係などの法案は、労使の利害調整を経て「寄せ木細工」(厚労省幹部)のようになっている。産業界が求めるWEを実現するのとセットで、労働側が求める残業代の割増率アップや、最低賃金法の強化などを産業界に受け入れさせた経緯があり、この日もパート労働法の改正案要綱が出たばかり。パートへの厚生年金の適用拡大の議論もこれからのタイミングだ。WEを認めないとなれば、全体が崩れるおそれがある。
日本経団連幹部は「WEの見送りは、総理の決断だから仕方がない。だが、(パート労働法改正など)全部セットの話なんだから、全部なし、ということだ」と話す。
一方、連合も「見送りは選挙目当て。参院選後は提出に向け再び動き出す」とみる。他の法案への影響を懸念し、「手放しで喜べない」のが本音だ。 <朝日新聞16日>』
ひとまず良かったですね。
自衛隊の海外派兵・恒久法を上程しょうとしていましたか。明らかに現憲法違反です。違憲立法審査権は何処に?
小泉よりスケールが大きい目標を掲げてるし。
アベでございます。これらの法案は参院選の後に再チャレンジしようと思っておりますので心配無用です。大事なお得意様であるアメリカ様や経団連様の意向にそむくことはもっての他でございます。参院選では靖国様のために憲法改正を大きく訴えようと思っております。
恒久法は先送りしたものの、新たにPKO派遣
の際に、自己防衛のためでなくとも先制して
武器を使用できるような解釈をとれないか
検討しているようです。
9条関連は、裁判所が統治行為論を持ち出して
違憲判断を下さない可能性があるので、
国民がしっかりしないといけないように思います。
そうなんですよね。その優しさが優柔不断にも
繋がっているように思いますが・・・。
それで考えることが超タカ派なので、困るです。
アベさん、何だか参院選に負けても首相に
再チャレンジしちゃうという話が。。。^^;
中曽根や森のオジサマが強~い見方になって
くれているのですね。
虎視眈々タヌキのアソ~くんに足元を救われない
ように、お気をつけあそばせ。(・・)
<<<ただ、この残業代ゼロ法案は決して廃案になったわけではない。あくまで参院選には不利だから、通常国会への提出は見送ったということに過ぎないのだ。
連合も「見送りは選挙目当て。参院選後は提出に向け再び動き出す」とみる。
私たちは、それを絶対忘れてはならないと思う。
参院選にマイナスな法案は参院選後に回せば、多数の国民には気付かれ
ないあまり批判されないと思っているのが、シャクにさわります。
でも、そんな風に思わせてしまったのは、国民自身なんでしょうね。(涙)
国民が「バカにするな」って怒ってくれるといいのですが・・・。