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日本がアブナイ!

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加藤宅放火事件の動機&言論の自由の大切さ+自民党内のアンチ安倍・非タカ派勢力の結集に期待


  20日、自民党の加藤紘一氏の地元事務所が完成し、その再建完成式が行なわれた。

 加藤氏は、昨年8月15日、右翼団体幹部に山形県鶴岡市にある実家を放火され、
隣接する事務所も含め全焼の被害を受けた。尚、被告人は自殺を試みたが、火傷などで
重傷を負ったものの生命には支障がなく、逮捕された。
 実家に住んでいた加藤氏の母親はたまたま散歩に出ており、事務所のスタッフも避難
したため、人命に被害が出なかったのがせめてもの救いであった。だが、加藤氏が小泉
前首相の靖国参拝批判を行なったことが犯行の動機ではないかと考えられたことから、
「言論の自由へのテロ行為」ではないかと言われ、また小泉前首相をはじめ政府・自民
党の幹部がコメントを出そうとしなかったことも問題視された。

 加藤氏は「事件を起こした真犯人は『時代の風』だ。そういう風を作ったのが政治家
なら、責任は非常に大きい」と語り、政治を取り巻く現状に改めて危惧を表明した。
また「言うべきことを言う言論活動の根城としたい」と述べたという。<毎日20日他>


 この11日から、放火した右翼団体幹部の公判が行なわれている。被告人は起訴事実
はほぼ認め、「(母親が)住んでいるとは知らず、生活の場を奪い、申し訳なく思う」
と話す一方、加藤議員に対しては「謝罪の気持ちはない」と述べているようだ。
<加藤氏のことを「売国奴」だと発言し、裁判長にたしなめられたとの話も。>

 事実関係に争いがあまりないことから、裁判の焦点は犯行の動機になりそうなのだが。
検察側は思想的背景は薄く、被告人が糖尿病を患っている上、ギャンブル等で借金をし、
仕事もやめさせられたことから生活苦に陥って人生に希望が持てなくなり、「どうせ
死ぬなら最後に華々しい行動を起こし、右翼団体の仲間にも存在意義を示そうとした」
と陳述。
 他方、弁護人は、加藤氏が以前から首相の靖国参拝を批判していることへの公憤から
行なったもので、「祖国を防衛するための行為」だったと主張したという。<*1その他より>
 
 検察側の陳述を見て、何だかここでも格差社会の問題を見るような思いもしたが・・・。
 私はおそらく生活苦も思想も、両方とも動機になっているのではないかと思う。<検察側が
思想的なものを軽視する形をとっているのは、公判で思想に関する論争を避けたいからなの
かな~と思ったりもする。>
 ただ、弁護人が「祖国防衛のため」として、行為の正当性を主張したことに対しては、法曹の
公判での発言として疑問を覚える部分も大きい。


 ただ、いずれにせよ、言論の自由が守られなければならないこと、それを力で封じ
るような行為は許されないことは確かだ。それは右でも左も関係ない。
<かつては国内外で左翼によるテロ行為も行なわれたことがある。>
 そして何よりコワイのは、国が言論の自由を抑圧、統制しようとすることだろう。そのような
ことが行なわれたら、日本の民主主義が機能しなくなってしまうからである。
 その意味でも、共謀罪やネット・メディアの規制などは本当に危険なものであるし、左右
中道などの考え方にかかわらず、政治に興味のあるなしにかかわらず、みんなでその問題を考えて、抵抗して行かなければいけないのではないかと思う。

* * * * *

 ところで、加藤紘一氏は、以前、宏池会(加藤派)の長を務めていたのであるが。
 先週、その宏池会の流れを汲む麻生派、谷垣派、古賀派の、ポスト安倍、アンチ安倍
に関わる動きが報じられ、興味深く読んでいた。
 

 詳細は後述するが、麻生氏は安倍氏に協力し、ポスト安倍を狙う意向を示している。
それに対して、もともとは一つの派閥(宏池会)だった谷垣派と古賀派が連携して、
自民党内の非タカ派、中道寄りの人たちを集めることを目指す考えを表明したからだ。

コトの起こりは、15日に谷垣氏が講演会で、このような発言をしたことにある。

『自民党谷垣派会長の谷垣禎一前財務相は15日、京都市内の講演で、古賀派会長の
古賀誠元幹事長と、麻生派会長の麻生外相の双方から派閥連携を打診されていることを
明らかにした。
 谷垣氏は、旧宮沢派(宏池会)の流れをくむ3派の再結集について「全部まとめるの
はなかなか難しい」との見通しを示す一方で、安倍政権への協力姿勢を鮮明にする麻生派
ではなく、古賀派との連携を探っていく考えを示した。

 谷垣氏によると、麻生氏からは「おまえの派閥にも(閣僚候補の)優秀な人材がたく
さんいる。安倍に刃向かって、できると思っているのか。おれはいま安倍と組んでやって
いる。だからおれと手を組もう」と打診。ただ、「おれに先に(総理を)やらせろ」と
いうのが、連携の条件だったという。

 一方の古賀氏からは、安倍首相の「タカ派」路線を懸念し「右の人たちだけでは安定
した政権はつくれない。組んでやろう」と誘われたという。
 谷垣氏は「右(勢力)だけではなく中道にもウイングを広げる体制づくりに汗をかいて
模索する必要がある」と述べ、古賀氏との連携で「反タカ派」勢力の結集に取り組む姿勢
をにじませた。<朝日新聞 15日>』
 
 この件については、アレコレ書くと長くなってしまうので、これまでの経緯等(宏池会
のことなども)に関しては、またの機会に追記することにしたいと思うが・・・。
<宏池会に関するwikipediaの説明はコチラ

 要は、同じ宏池会の流れを汲む麻生派、谷垣派、古賀派のうち、麻生氏は安倍氏と考えが
境遇、立場が近いことから安倍氏と組み、ポスト安倍を狙おうとしており、谷垣氏と古賀氏は
同じ保守でも、アンチ安倍、タカ派路線を歩もうとしていることがわかって来たということである。

<私は以前、何故、ややタカ派の麻生氏が宏池会系の派閥にいるか不思議だったのだが。
(しかも、とってもハト派&親中派と言われる宮沢派や河野グル-プに。) 宏池会はもともと
麻生氏の祖父・吉田茂元首相の吉田派が二つに分かれた時にできた派閥なので、彼もそこに
属していたと思われる。>


 以前も何度か書いたが、私が自民党の中でいいな~と思う議員には、何故か宏池会系の
人が多い。<麻生氏は個人的にやや苦手なタイプだが。^^;> 
 このブログでも谷垣氏、古賀氏、加藤氏、河野氏などのことを取り上げたことがある
が、 私から見れば、みんな、その時々の状況を客観的に把握・分析して、バランスの
とれた&理知的な考え方をする人が多いからではないかと思う。
<ただその分、政治手腕がイマイチかも?・・・wikipediaにも、党内でも比較的ハト派
議員が多く存在しているのが特徴。官僚出身者も多く、政策には強いが、政局には弱い
といわれていると記されていた。(・・;)>


 私はアンチ安倍自民党であるが、別に自民党自体が全面的に嫌いだというわけでは
ないし、色々と評価する部分もある。また、何より自民党が政権与党である以上、
彼らの姿勢や方向性が日本のあり方や私たちの生活に最も影響することになるので、
好き嫌い以前に、自民党が極端に一定の方向に傾いては困ると思っている部分も強い。

 だが、近時、自民党はかなり右傾化、タカ派化していると言われている。<確かに
していると思う!> また特に小泉政権の頃から、強引に官邸主導の政治をやろうと
する部分が強くなり、自民党の長所でもある党内民主主義が機能しなくなって来た
ことは問題があるように思っている。
 党として憲法改正を目指す分には構わないのだが、安保政策も含め、その内容や手法
があまり極端にまた強引になることには疑問を覚える。

 それゆえ、私はここで谷垣派と古賀派が連携し、さらに近時和解したと伝えられた加藤氏
&河野氏と共に協力して、自民党内に非タカ派や中道or保守でも真ん中に近い人たちが
集まれるような対抗軸、勢力を作って欲しいと大きな期待を抱いている。
 まずは党内でアブナイ流れを引き戻す勢力が必要だし、近い将来、改憲などを巡って
政界再編が起きた場合にも、大きな役割を担えるのではないかと思うからだ。

<私はいわゆる派閥政治(権力争い)は好ましいとは思わないが、同じ政治意思を共有
するものが集めるという意味では、有効な方法だと思う。<別に派閥でなくて、いわ
ゆる研究会やグループでもいいのだけど。>
 ちなみに今、谷垣派は16人、古賀派は50人いる。<麻生派は15人> そして
ここに加藤氏の研究会、河野氏やグループの趣旨に賛同する者などが集まれば、うまく
行けば、自民党内に90~100人ぐらいの非タカ派勢力を作ることができるかも
知れない。>

 ここからは、政党云々にかかわらず、国会議員も国民も、国のあり方や国民の生活に
関して、日本のアブナイ流れを食い止めようとする者が集まって、共闘して行かなけれ
ばならないのではないかという思いが日々募っている私なのであった。

 
  <どこかにつづく>            THANKS                  
 

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*1は、↓Moreの部分に




*1
『山形県鶴岡市の元自民党幹事長、加藤紘一衆院議員(67)の実家と事務所が全焼した事件で、現住建造物等放火などの罪に問われた東京都文京区湯島4、右翼団体幹部、堀米正広被告(65)の初公判が11日、山形地裁(金子武志裁判長)で開かれた。堀米被告は「ほぼ間違いありません」と起訴事実を大筋で認めた。

 起訴状などによると、堀米被告は昨年8月15日、加藤議員の実家1階の無施錠の玄関から侵入し、寝室にガソリンをまいて火をつけ、木造2階建ての実家と棟続きの事務所計約377平方メートルを全焼させた。その後、包丁で割腹自殺を図った。

 検察側、弁護側の双方が冒頭陳述を行い、動機について検察側は「多額の借金や糖尿病から人生に希望が持てなくなり自殺を考え、最後に華々しい行動を起こして仲間に存在意義を示そうとした」と指摘。弁護側は「首相の靖国神社参拝を妨げる者に、かねて強い公憤を抱いていた」と述べ、「加藤氏の母には申し訳ないが、討伐は祖国を守る正当なものだった」と主張した。堀米被告も起訴事実の認否で「加藤氏は売国奴」などと述べ、金子裁判長からたしなめられる一幕もあった。

 加藤議員を狙った理由については、参拝自粛を求めた経済同友会の北城恪太郎代表幹事の襲撃を昨年5月ごろ考えたが、月刊誌の加藤議員の対談記事を7月に読んで標的を変更したことが双方の冒頭陳述で分かった。弁護側は、加藤議員が小泉純一郎前首相に靖国神社の前倒し参拝を提言し、中国側の様子も取材したと書かれた部分を、被告が「内政干渉に屈服させた」などと受け止めたことを挙げた。

 また弁護側は被告が標的にした相手に自民党の山崎拓、古賀誠の両衆院議員に加え、「日本経済新聞社の社主」も挙げた。<毎日新聞11日>』
Commented by intrstg at 2007-01-21 20:24 x
<<<自民党内のアンチ安倍・非タカ派勢力の結集に期待

「自由と民主主義」をモットーとする、自民党において、小泉・安倍(岸)では、自由と民主主義が毀損され、まったく、死語になっています。
「自由と民主主義」の国、と思っていた米国でも毀損する流れがもう  7、80年にわたって厳然とあった、ということも把握する必要があります。
自民党内のアンチ安倍・非タカ派勢力の良識に期待したいです。
Commented by mew-run7 at 2007-01-24 01:50
intrstg さん、コメント有難うございます。

昔は、社会・共産主義が相手でしたから、自由主義陣営というのは
ひとくくりされていましたけど。
今は、自由主義の中身が大切になって来ているように思います。

党内のアンチ安倍・非タカ派勢力に、本当に頑張って欲しいですね。
by mew-run7 | 2007-01-21 16:25 | 政治・社会一般 | Comments(2)

by mew-run7
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