残業代割り増し法案のまやかしに騙されるな! + 安倍&柳沢 =御手洗(経団連)ライン構築か?!
2007年 02月 07日
参院の方は与党が、野党が要望する少子化問題等の集中審議を拒否しているというが、
とりあえず国会が正常化したことはよかったと思う。
柳沢厚労大臣は、予算委で改めて「産む機会」発言に関して陳謝を行なったが、安倍
首相と共に辞任する(&させる)意向のないことを明言した。また前日の「健全」発言
<コチラ参照>については、「若者が結婚しない、子供を産まないと言い出したら困る」
「言葉を撤回しなければならない理由がわからない」と、問題性がないことを主張した。
<なるほどね・・・。(・・) でも、今度は野党以上に、公明党がかなり怒ってるかも?!>
柳沢発言の話は、チョット横に置くとして。こちらもたまたま柳沢大臣が絡んでしま
うのであるが、今回は「残業代割り増し法案」&「安倍&柳沢=御手洗ラインか?」に
ついて書きたい。
* * * * *
安倍首相は6日、首相官邸に柳沢厚労大臣と自公政調会長を呼び、ホワイトカラー
エグゼンプション<(WE)残業代ゼロ法案>の今国会提出を見送ることを確認する
と共に、「残業代割り増し法案」を含む労働関連法案を今国会で成立させるように
指示した。
会談後、首相は記者団に「働き過ぎの流れを変えなければならない。残業代の割増
賃金(の引き上げ)を含め労働法制の6法案の提出の準備を進めるよう指示した」と
説明した。<日経等より>
この残業代割り増し法案(労基法改正案)というのは、現行制度では残業時間の長さ
に関係なく割増率は一律25%となっている残業代を、残業時間に応じて〈1〉残業
時間が月45時間までならば割増率は25%〈2〉45~80時間ならば25%以上と
するよう努力〈3〉月80時間を超えたら50%とする――と定めるものだ。
<尚、中小企業には3年間の猶予措置がある。>
これで残業代が上がると考えて喜んだサラリーマンがいるときいたのだが。どうか
騙されないで欲しい。
前述の安倍首相の言葉からもわかるように、これは残業代の割り増し率を上げる
ことによって、企業が従業員に長時間残業をさせないようにして、長時間労働を抑制
することを目的とした法案なのである。
<企業が80時間以上の残業はいい顔をしなくなるので、それ以降はサービス残業を
せざるを得なくなるのではないかという懸念も呈されているときく。>
しかも、これは本来は、WE法案とのセットで考えられていたものだった。WE
法案が成立すれば、一定の地位や収入以上の人は残業代は一切出なくなるので、割り
増し率がいくら上がろうと、関係なくなってしまうのである。
<それも経団連は、年収400万円以上の従業員から、WE法を適用したいと要望
しているので、そうなれば大部分のホワイトカラーのサラリーマンは、残業代が
全くもらえなくなるかも知れないのだ。>
そして、もし参院選で与党が勝った場合には、間違えなく秋の臨時国会でWE法案
が成立させられるということを、決して忘れないで欲しい。
安倍内閣は、WE法案に対する与党(特に公明党)や国民からの反発が強かった
ことから、地方選、参院選への影響を考えて、WE法案の今国会提出をあきらめた。
経団連をはじめ経済団体は、本来、セットで考えていたWE法案を見送って、残業
代割り増し法案を先に成立させることに、抵抗を示していた。<経済同友会の北城代表
幹事は、6日の記者会見でも、残業代の割増率引き上げのみ今国会で先行実施すること
について、「知的労働者に対する評価の仕組みがますますいびつになる懸念があり、
おかしい」と批判している。(時事通信)>
でも、安倍首相がここで割り増し法案を先行させることに決めたのは、参院選対策
<WE法案で支持が離れた20~40代男性の引き戻し>と、柳沢厚労大臣の信頼回復
のためではないかと考えられる。そして、おそらく経団連の御手洗会長が、安倍&柳沢
氏の救済、支援のために、OKを出したのではないかと察する。
安倍首相は6日に、「WE法案は、国民の理解がまだ十分に得られていないと、柳沢
大臣などからも提言があった」と語っていたが、これには思わず「おいおいっ」とツッ
コミたくなった。1月に、党内や国民の反発が強かったことから、与党がWE法案の
国会提出は見送るべきだと主張していた時に、最後の最後まで「法案提出をする方針だ」
と言い続けていたのは、柳沢大臣だったからである。
この法案は2年前から、経団連と厚労省の間で話が進められて準備されて来たもので
あるが、昨秋に柳沢氏が厚労省の大臣に就任してからは、柳沢氏が経団連側と今国会へ
の提出までの段取り(プラン)を決め、その実行を約束していたからである。
実は、私はこの何ヶ月か安倍内閣を見ていて、もしかしたら安倍氏は、「小泉&竹中
=奥田(前経団連会長)ライン」を踏襲する形で、「安倍&柳沢=御手洗+経団連」と
いうラインを築こうとしているのかな~と感じていたところがあった。
今回、安倍首相が頑固に柳沢大臣を辞任させなかった理由として、相次ぐ要職、閣僚
の辞任で、与野党から首相の任命責任や指導力の乏しさを追及されるのを防ぐためだ
ということが言われていたが。私はそれに加えて、柳沢氏への個人的な情や信頼と、
経団連との関係があったのではないかと考えている。
・・・・
少し長くなりそうなのと、ちょっと用事ができたので、つづきはまたあとでアップ
することにしたい。
<つづく> THANKS
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安部氏についてももともと経済には特に弱いところから経済政策でのパイプの構築をどうしてもしたかったための一連行動ですよね。今回の失言を抜きにしても柳沢は問題ありすぎるからなあ。
残業に関しては、普通のサラリーマンはあんまり関係ないと思っているよね。今だって普通にサービス残業してるから減らないならいいやって話です。
安部政権の経済政策って疑問が多いんだよなあ。
WEに関しては、アメリカみたいに、個人が自分のペースで仕事をする
習慣が広まったり、もっと容易に自分に合うと思った他の企業などに転職
することができるような環境が調わない限り、日本の労働者にはマイナス
なのではないかと思っています。
私の周囲には、残業代をアテにしている人も少なくないみたいなので、
残業代の法案には、ナーバスになる人も少なからずいるかも知れない
と思いました。
安倍氏には、自分なりの経済政策はないように思います。彼は、改憲など
の方がアタマの9割以上を占めていて、経済政策は、それを実現するため
に有利な方向(支持団体の意向)に沿えばいいのかも知れません。
ちなみに、たまに本人が語るのは、パート労働者の待遇改善や、低迷
している産業の支援などで、本人は新自由主義よりも旧・保守派的な
ことを考えているのかも知れないです。
p.s. HNは、馬のラッキーゲランと関係があるのでしょうか?(・・)