柳沢問題&改憲で、安倍の難敵は野党よりも公明&自党かも?!+山谷、菅の失言
2007年 02月 09日
安倍首相にとって心穏やかでない発言が、身内の与党の中から次々と出ている。
公明党の松あきら女性局長は、TV番組で、柳沢大臣に関して「やっぱりどこかで
けじめをつけていただくことが必要だ」と辞任を促すような発言を。
自民党の選対総局長の谷津義男氏は、やはりTV番組&取材で「参院選では憲法改正
は公約に入れない」との発言を行なった。
あと山谷えり子氏の教育再生会議に関わる発言撤回の報と、菅氏の問題発言に関する
ことをチョット書きたい。
<チョットと思ったのに、案の定?長くなってしまった。^^; すみません。>
* * * * *
まず、8日朝、公明党の松あきら女性局長が、民法の番組で、女性を「産む機械」
に例えた柳沢厚生労働相の進退について、「個人的な見解だが、やっぱりどこかでけじめ
を付けていただくことが必要なのではないか」と述べた。さらに、「同じ与党として辞め
なさいとか、いつ首を切りなさいとは発表できない。その思いは(安倍晋三首相に)
伝わっていると信じている」と語った。と述べ、最終的には辞任が必要とする考えを
示した。<時事通信 8日> <関連*1>
公明党は、4日の地方選が終わるまでは、同じ与党として柳沢批判を控えているよう
なところがあったが、その後、柳沢大臣が「健全」発言を行なった時には、さすがに
怒りが爆発したのか、松あきら氏はTVカメラに向かって「またかという思い。冗談
じゃないですよ!」とかなり強い口調で批判をしていた。<その口調がチョット宝塚時代
の男役っぽい感じだったかも。>
浜四津代表代行は「産む機会」発言の時も「無神経で女性にとって大変失礼な発言だ。
女性に対する差別はすべての弱い立場の人への差別に共通する。与党の女性も怒って
いる」と批判していたが、今回はさらに険しい表情を浮かべて「少子化問題の本質、
背景について誤解があるから同じような発言が出てくる。基本的な考え方を変えていた
だかないと…」とカメラの前で不快感をあらわにしていた。
コチラの記事でも少し触れたが、公明党を支持する創価学会の婦人部が、柳沢発言に
かなりの怒りや不満を覚えているようで<公明党支持層(女性)からの安倍内閣支持
率が急落>、このままでは自民党の選挙には協力したくないという声も出ていると
いう話もある。<一部には、北九州市長選、愛知知事選でも、与党推薦候補に投票しな
かった者がいるのではないかとの話も?!>
党の女性局長を務める松あきら氏は、その婦人部の気持ちを代弁しようとしたのかも
知れない。
公明党内では、地方選を控えて、男性幹部が女性議員等を懸命になだめていたよう
なのだが、さすがに二度めの問題発言にそうもできず、7日には北側幹事長がわざわざ
記者会見の場で(辞任は不要としながらも)「前回の(産む機械)発言の後だから、
丁寧に慎重に話したらいいのになと思う」と苦言を呈した。
太田代表も、「個人的だと付け加えて発言している」と火消しに努めたが、「個人が
どう発言するかを規制するつもりはない」と、党内の空気を代弁した形の松氏に理解も
示したという。<北海道新聞8日などより>
公明党が選挙に強い最大の要因は、創価学会婦人部の献身的な働きにある。婦人部
にはもともと平和、護憲志向の人が多く、安倍氏がやたら改憲を主張することに抵抗感
を覚えている人も少なくないときく。
安倍内閣は彼女たちを敵に回したら、接戦となりそうな選挙区の大半を落とすことに
もなりかねない。安倍氏にとっては、今後、柳沢問題で難敵になるのは、野党よりも
公明党女性議員&婦人部になりそうな気もする。
* * * * *
そして、何と8日午後には、自民党の谷津義男選対総局長が民放番組の収録やNHK
の取材で「憲法改正を参院選の争点にしない」という認識を示したのだった。
<このニュースは夜にはいくつものネット記事が扱っていたのに、未明になったら、
ほとんど消えていた。>
安倍首相は、年頭会見や党大会で「参院選で憲法改正を争点にしたい」と明言して
いるだけに、この発言は安倍首相の意向を無視するものであり、党内でも波紋を呼び
そうに思える。
『(谷津氏は)TBSのCS放送番組の収録で、安倍晋三首相が憲法改正を参院選の争点
にしたい意向を示していることについて「憲法改正は争点の中に入ってこない。首相は
憲法改正を言うが、年金や教育、少子化問題など具体的で身近に感じるものをきちんと
出したい」との認識を示した。執行部で選挙対策を担う有力幹部が首相方針に公然と異論
を唱えた形だ。<産経新聞 8日>』
文末*2にNHKのインタビューの記事をアップしたが<実際に映像を見た>・・・
谷津氏は「愛知知事選で野党推薦候補に投票した20~40代の層には、憲法改正より
年金等の生活に密着した課題を訴えることが大切だ」と述べ、「参院選のマニフェスト
に揚げる公約はは3つぐらいでいい。憲法改正は公約に入らないと思う」と言っていた。
これに対し、丹羽総務会長は記者団に、憲法改正も生活に密着した課題も両方訴えれ
ばいい、「二者択一ではない」という認識を示したという。
自民党の参院や選対は、7月の参院選に大きな危機感を覚えている。もう年初から、
「支持率の低下した安倍内閣では選挙が戦えない」と懸念しており、柳沢発言があった
時も参院側は早期辞任を要求する声が多かったのだ。<2度めの健全発言では、「もう
かばい切れない(閣僚経験者)」「ずうずうしい。直ちに辞任すべきだ(自民参院議員」
などの厳しい発言も出ていたという(スポニチ7日)」>
そして、何より1~2月の地方選で苦戦したのを目の当たりにして、いわゆる無党派
層を取り込むには、安倍首相の改憲ロマンには付き合っていられないと考える議員も
出て来ているのかも知れない。
選挙対策総局長というのは、(06年から)自民党役員会のメンバーにもなっている
要職なので、個人的な見解で気軽に発言したものとも思えない節がある。<公の場で
言ってみて、党内の支持を集める契機にしたいという意図があるかも知れないけど。>
参院選のパートナーである公明党も、改憲を参院選の争点にすることには抵抗を示して
いるだけに、今後の展開が注目される。
<ただ、公約には全く載せずor小さくしか扱わない形で、改憲路線を突っ走られるのも
問題かも知れないとも思う。教基法改正の時、安倍首相は呆れたことに「自民党はマニ
フェストに教基法改正を掲げて、選挙に勝った」と正当化したのだ。
05年の衆院選の自民党のマニフェスト(公約)の表の方には「郵政民営化」や「改革」
がデカデカと載っていて、教基法はそのあとゴチャゴチャと120の約束が並んでいる中
の25番目に書かれていたに過ぎず、選挙運動中に教基法のことを語った候補者など、
限りなくゼロに近いと思われるのに、である。(安倍氏自身は訴えたらしい?!)>
* * * * *
7日、山谷えり子首相補佐官(教育再生担当)が茨城で行なった講演で、文科省の
中教審のあり方を再生会議で見直す必要があると発言。中教審について「大ざっぱなこと
を延々と議論している。再生会議でメスを入れていきたい」などと述べていたのだが。
<このニュースも7日はいくつも出てたのに、8日には一つも残っていなかった。
・・・追記・9日朝に朝日新聞の記事が出ていたので、*3にアップした。>
これに対し、安倍首相は8日、記者団に「中教審は教育のあるべき姿について議論して
いる」と述べ、否定した。
塩崎官房長官も同日の記者会見で「再生会議で(中教審改革を)議論する話はまったく
聞いていない」と否定。その後、山谷氏は毎日新聞の取材に「(中教審を改革すべきだと
は)言っていない」と発言を撤回した。
政府は教育関連3法案の今国会提出を目指しているが、諮問先の中教審内に「拙速だ」
との声がある。首相官邸にはこれへの不満があり、山谷補佐官の発言は行き過ぎたけん制
だったようだ。<毎日新聞 9日より>
コチラにも書いたように、安倍官邸は、教育再生会議の第一次報告書に基づいて、教育
3法案を今国会で成立させることを目指しているのだが、伊吹文科大臣は「あくまでも
文科省下の中教審で審議をしなければ法案化できない」という方針を貫こうとしており、
今月から集まっている4期中教審のメンバーに法案を諮ろうとしている。
ただ中教審の委員の中には、再生会議の報告や提言に異論を唱える者もおり、スムー
ズに審議が進むかどうかはわからない状況なのだ。<*3>
<山谷えり子氏が関わっている教育改革団体や識者は、もともと文科省や中教審に対して
かなり批判的な部分があり、中には「文科省は日教組に侵されている」「文科省に教育
再生は任せられない」というような発言をした者がいるのも見たことがある。>
山谷氏は、地方での講演会ゆえか、つい中教審批判を行なってしまったものと思われる
が。これが中教審の委員の耳にはいれば、安倍官邸や再生会議への非難が高まり、法案
の諮問にも影響するおそれがあることから、安倍首相も塩崎官房長官もあわてて、これ
を否定、山谷氏にも撤回させたものと思われる。
* * * * *
最後に、民主党の菅代表代行も失言をしていたという。
公明党は7日、公明新聞で<コチラ>、『民主党の菅氏が愛知県での選挙演説中に
「愛知も東京も経済がいい。生産性が高いといわれるが、ある生産性は、一、二を争う
ぐらい低い。子どもを産む生産性が最も低い」と発言していた』ことを指摘。
『この菅発言を知った同党幹部は、あわてて菅氏に「出生率を生産性と結びつけて使わ
ないよう要請したという」。柳沢氏の発言は当然、極めて不適切なものだが、身内の都合
の悪い発言にはフタをして、他人ばかり攻撃する民主党のやり方こそ、不見識と言わざる
を得ない。』と批判した。
このブログでも以前書いたのだが、菅氏はこの何年かになって、妙にウケ狙いの言葉
遊びをしたがるようなところが見え<オジサン化?!>、私がきいても「おいおいっ」
とツッコミたくなるような失言がちょこちょこある。
もし、この発言をしたのが本当ならば、すぐに謝罪すべきであろう。そうでなければ、
公明党が言うように、柳沢大臣の発言を批判する資格はないと思う。
柳沢失言のあと、他ブログで(このコメント欄にも)野党議員がこのような失言をして
いるという書き込みが少なからず見られたのだが・・・。確かに国会議員として、問題
発言をすることは好ましくないことだし、必要であれば撤回、謝罪すべきである。
ただ、今回、何で柳沢大臣の発言がこんなに批判の的や騒動になったかと言えば、それ
は柳沢氏が、日本の国政を担う内閣の閣僚であり、特に少子化問題を担当する厚労大臣
だからこそであることを、認識すべきなのではないかと思うところがある。
よく名前を挙げられていた菅氏や辻元氏は、発言の影響力が大きい人なので、もっと
慎重に言葉を選ぶべきだと思うが、彼らは単なる野党議員のひとりで、実際に行政を
担える立場ではない。何より彼らが同様のことを言っても、海外のメディアに、わざわざ
日本の閣僚がこんな発言をしたなどと取り上げられるような立場にはないのである。
だから、菅氏らもこのような失言をしているのだから、「柳沢大臣の発言はたいした
問題ではない」とか、「柳沢氏をこんなに責めるのはおかしい」という主張は、やや
的外れなのではないかとも思う。
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*1
『安倍晋三首相の政権運営に対して八日、与党内から公然と異論を唱える声が相次いだ。
「産む機械」などの発言にもかかわらず、首相が擁護し続けた柳沢伯夫厚生労働相に対し、
公明党の松あきら女性局長が辞任論を展開。自民党の谷津義男選対総局長も、憲法改正を
参院選の争点にするとした首相の方針に疑問を投げかけた。九日からの衆院予算委員会
での野党との本格論戦を前に、首相の求心力低下がさらに露呈し、参院選への危機感から
自民党内では予算成立後の内閣改造論がくすぶり続けている。
「個人的見解だが、やっぱりどこかでけじめをつけてもらうことが必要ではないか」。
柳沢氏の発言について、松氏は八日朝の民放テレビ番組でこう切り出し、「思いは(首相
に)伝わっていると信じている」とまで言い切った。
柳沢氏の問題について、公明党執行部は「首相が守る以上は我慢する」(幹部)と、
党内で辞任論への同調者が出るのを封じてきた。ただ松氏の発言には、支持母体の創価
学会などの根強い批判が背景にある。太田昭宏代表は記者会見で「個人的だと付け加えて
発言している」と火消しに努めたが、「個人がどう発言するかを規制するつもりはない」
と、党内の空気を代弁した形の松氏に理解も示した。
柳沢氏には自民党内でも「あと一回問題発言をしたら終わりだ」(参院幹部)と突き
放す声がやまず、首相は火の粉を消しきれないまま、予算委で野党の追及を受けて立つ
ことになる。
谷津氏の発言は、松氏発言の数時間後の民放テレビの番組収録だった。「憲法改正は
(参院選の)争点の中に入ってこない。少子化問題など具体的で身近に感じるものを
出していくことが必要」。党の選挙対策責任者が参院選の争点設定をめぐり、首相の
意向に真っ向から異議を唱えた形だ。
谷津氏一人が突出しているわけではない。党内には、格差を争点に据える民主党の小沢
一郎代表に対し「憲法では戦えない」との声は根強い。津島派の閣僚経験者も「普通の
サラリーマンで憲法改正を考えている人がいるのか」と指摘する。
人事や政策での相次ぐ与党内の異論に、首相の威信低下は覆いようもなく、自民党内
では参院を中心に「現状で選挙を戦えないというのはみんなの思い」(幹部)と、予算
成立後の内閣改造論が消えない。
塩崎恭久官房長官は八日の記者会見で「そのような考えはないということは、首相も
繰り返し明確に言っている」と強調。党内も「政権発足六カ月での改造などありえない」
(町村派幹部)と否定的な見方が大半だが、改造論浮上は政権の求心力低下の裏返しでも
ある。津島派幹部は「官邸も浮足立っている」と深刻な表情で語った。
<北海道新聞8日>』
*2
『自民党の谷津選挙対策総局長は、NHKの取材に対し、参議院選挙では年金改革など
生活に密着した課題を訴えるべきだとして、選挙公約に安倍総理大臣が争点にしたいと
している憲法改正を盛り込まないこともありうるという認識を示しました。
この中で谷津選挙対策総局長は、先の愛知県知事選挙の結果について、「20代から
40代の有権者の多くが、民主党などが推薦する候補を支持した。こうした層の有権者に
対しては、憲法改正ではなく、年金制度改革や子育て支援、教育など、生活に密着した
課題を訴えることの方が大事だ」と述べました。そのうえで、谷津氏は「今後、参議院
選挙に向けて、マニフェスト・政権公約を作成するが、掲げる公約は3つくらいでいい。
それには、生活に密着し、有権者が抱いている将来への不安に対応できる内容を盛り込む
べきで、憲法改正は公約に入らないと思う」と述べ、参議院選挙の公約に、安倍総理大臣
が争点にしたいとしている憲法改正を盛り込まないこともありうるという認識を示しま
した。
これについて、丹羽総務会長は記者団に対し、「憲法改正は重要な課題であり、安倍
総理大臣は堂々と主張すればいい。一方で、今の暮らしや経済、雇用の問題で、国民に
方向性を示す必要がある。これは二者択一ではない」と述べ、参議院選挙では、生活に
密着した課題とともに憲法改正も訴えればよいという考えを示しました。<NHK9日>』
*3
『山谷えり子首相補佐官(教育再生担当)が文部科学相の諮問機関「中央教育審議会」(中教審)のあり方の見直しに言及した。これに関して、安倍首相は8日、首相官邸で記者団に「それは、ありません」と言下に否定した。首相は、教育関連3法案を今国会の目玉と位置づけ、早期提出のため中教審に異例のスピード審議を「お願い」したばかり。中教審の反発を恐れて、素早い火消しをした形だ。
山谷氏は、7日夜の水戸市での講演の質疑で、中教審教育課程部会での学習指導要領の論議について「全部過去の議事録を読み返してみたら、実はそこで議論されていなかった。生きる力が大事だとか、何とかかんとか、大ざっぱなことを延々と議論している」と指摘。「(具体的な中身は)秘密会でそれぞれの専門家が勝手に決めた。オープンにしないと、何の役割も果たしていないんじゃないか」と批判、担当の教育再生会議で中教審改革を検討する考えを示した。
文科省によると、学習指導要領を審議する教育課程部会や、その下にある各教科ごとの専門部会は公開されている。現在の学習指導要領を審議した「教育課程審議会(当時は中教審と別組織)」は非公開だったが、議事録は公開している。教育再生会議自体も非公開で、議事録の公開にとどまっている。
山谷氏の発言をめぐり、自民党内からは「中教審にけんかを売ることになりかねない」(文教族議員)との懸念も出ている。首相は「中教審は教育のあるべき姿について議論いただいている。教育再生会議の場では教育の再生について熱心な議論をしていただいている」と強調した。
首相は「国民に説明してもらいたい」と補佐官に政策アピールを奨励しているが、首相自らが補佐官の発言を否定したことで、補佐官の発言の軽さが浮き彫りになった
<朝日新聞 9日 07時34分>』
今朝の中日新聞を読んでいたら、「『柳沢発言』過去10年分析」という記事が載っていた。
本紙の調べでは・・とあり、「柳沢語」を分析していた^^
<柳沢氏が国会答弁で「機械」「機械的」と発言したのは十五回。(中略)また「装置」と発言したのは五回。>(金融担当相時代)
そして・・
<また、柳沢氏にとって「健全」という言葉は、国会審議で170回も使った好みのフレーズ。そのほとんどが国・地方の財政問題や、金融機関の経営に関連する発言だ。>
「女性はもちろん、人間をたとえた例は見当たらない」と書いてあった(笑)
「健全」という言葉は“お気に入り”であるらしいw
要するに何でもかんでも「機械」「装置」に例えるのが好きで、社会に対する見方がよくわかったというところか(爆)
そして全てを「健全であるか否か」という単純思考なのだろうなと想像したwww
> だが、そうではないから、これは法や人権の理念に反する
> 発言だから、海外メディアも取り上げ、国内でも問題視されて
> いるのである。
上記のとおり、
基本的人権の尊重や民主主義や自由主義に反する発言だから、
問題なのだ、とご自分で書いてましたよね。
「菅さんの立場は野党だから」って、・・・
野党は基本的人権も民主主義も自由主義も尊重しなくていい、
ということになっちゃいますけど、それでいいんですか?
また、
「海外メディアが騒ぐのは、法に反するから」といってたのに、
「海外メディアが騒がないから良い」って、法の精神よりも
海外メディアが大事だって言ってしまうことになりますよ。
それでいいんですか?
nike_mild様ご紹介の記事、私も読みました。つまり柳沢大臣が問題なのは発言そのものではなく、「物事を数字でしか見ないような人に厚生労働行政がつとまるのか?『厚生』や『労働』は数字だけで測れる物なのか?」という事のはずなのです。柳沢氏肝いりの「残業代ゼロ法案」だって、仕事を「数字で表せる成果のみ」で考えるからこそ出てくる発想です。それを「あの人だって以前こう言っている」なんて形で反論するのは次元が違うような気がします。
下記は、亀井静香国民新党代表代行の柳沢氏と自公党に対するコメントです。この批判は真っ当な物だと思います。
「「人間を道具扱いし、いかに安く効率的に使うか、性能を高めることばかりを考えているのが小泉改革で、これを推進してきた自民党、公明党にとって(発言は)奇異に思わない。柳沢大臣と同じ考えで政治をやっている」。国民新党の亀井静香代表代行は7日の記者会見で、柳沢厚労相の失言にからめ、与党の姿勢を批判した。 」
一方、福島社民党党首などは「子供を産まない自由を」などと主張しているようです。しかしこれでは、わざわざ自分から自公党の土俵に登っているような物だと思うのですが。
日本の国益とは中東の石油だと語っておられるのに、それを損なったのは明らかにアメリカです。日米関係のよりいっそうの強化を説かれるのはなぜか、石破議員にお聞きしたいと思います。
横領犯が代表するということは、つまり「全ての女性は横領犯である」と発言したわけです。
裏を返すのが好きな人たちの論理ならば当然そうなるわけですが、
辻本「女性は横領犯」発言を批判しないのでしょうか。
柳沢氏、個人は若き日々、新聞配達をされながら夜間高校から東大、大蔵省へと進まれたとのことです(日刊ゲンダイ)。いはば、「美しい国の能吏」なんですね。竹中や日銀の福井と違って、血も涙もある良いお爺さんかもしれない。だから、適材適所じゃなかった、ということですね。ひとえに安倍グループの采配ミスといえるかもしれません。
「過労死は自己管理」など暴言を振りまく、奥谷礼子の考えに柳沢大臣は組しない、と答弁していましたね(民主・川内博史議員質疑)。
はるかに年少の安倍に対して厚情に感謝する、などあるいは涙ぐましい、と思いました。
しかし、失言内容は----もう柳沢氏にこびり付いているのですね。
山谷えり子首相補佐官(教育再生担当)も奥谷礼子・労働政策審議会委員も「人としての謙虚さ」に欠ける人ですね。 文科省の中教審も形無しですね。 首相のお仲間には六でない人も混じっているようです。
中日新聞の記事、読んでみました~。
mewは経済のことはわからないのですけど<投資に関わることのみ
しか勉強してない?!^^;>、経営においては「健全」って言葉を
よく見るような気もします。
問題がない、望ましいという意味なのかも知れませんね。
厚労省にも数字が必要なことはたくさんあるけど、国民の福利厚生、
労働者の保護などをメインに扱うべきの省庁ですから、以前の記事
にも書きましたが、数字よりナマ身の人間をアタマに置いた上で、
政策を考えたり、発言して欲しいです。
そうしないと、健全な政治ができませんから~。(・・)
そのあとに、「基本的人権をきちんと認識し、尊重できない人は、
政府のTOPを担う閣僚には不適格である。そのような人には、日本の政治を
任せるわけには行かない。ましてや、女性のあり方や人権をきちんと認識、
尊重できない人には、女性の出産や子育て、働き方などを担う厚生労働大臣
を任せるわけには行かない。 それは自由・民主主義や人権の理念に照ら
して、常識的に考えれば、そのような結論になる。・・・これは、そういう
次元の問題なのである。」と書いたのですが、お読み頂けたでしょうか?
そのあとの海外メディアに関する論法は、私には理解できませんでした。
どちらかが国語力や論理力の不足があるのかも知れません。
ニケさんへのレスにも書きましたが。厚労省というのは、数字も無視は
できないとはいえ、やはり国民や労働者というナマ身の人間を第一に
考えるべき省庁ですから。その意味では、やはり柳沢氏は厚労大臣には
不適格なのだと思います。
亀井氏の会見はTVで見ましたが、かなりお怒りの様子でしたね。
安倍政権が、小泉&竹中路線の数字重視、地方の現状軽視の方針を継承して
いることへの怒りもあるように思いました。
先日、SPAという雑誌を立ち読みしたら、「にほんの未明」という
政治系の漫画で、石破氏の主張が取り上げられていました。
それに寄れば、石破氏は、日本がアメリカと共に、世界の警察として
活躍することを望まれているようです。
彼は、理論的なことを言うので、その点は評価しているのですが。
小さい頃から、軍事オタクなので、実際に軍隊を動かすこと自体に関心
が強い部分もあるように思います。
自民党大派閥の長の町村氏が「これは言葉狩りだ」と問題の本質を
すりかえようとしてしまうことに、近時の政治家のレベルの低さが
露呈してしまっているような気がします。私から見れば、逆切れと
しか思えません。
現に自民党や公明党の議員からも批判が出ていることは、どう
考えているのでしょうか?
昔の自民党は、もうちょっとド~ンと構えていたような気がするの
ですが。近時、多くの議員ののアタマの中には、いかに野党を封じ込め
るか、逆襲するか、それしかないような感じでガッカリです。
すみませんが、この論法は私にはわかりませんでした。
私は例の秘書給与問題が起きた時の、辻元議員の潔くない対応には、
かなり失望させらましたが。
彼女は、議員辞職して責任をとりましたし。
それに柳沢発言の批判とは、別問題なのではないかと考えます。
私は、記事にも書きましたが、柳沢氏個人は、いい人なのだろうと
思いますし、また経済的な分野では優れた人なんだろうな~と思って
いるのです。
ただ、人権の面や女性のとらえ方、そして本人も言われていたように
たぶん得意分野以外の話に関する国語力に問題があったのかも知れません。
すぐに謝罪して責任をとれば、も~っと好印象を得ることができたのに
と思います。
山谷氏は、チョット極端な教育観にハマってしまっている感じが
あります。奥谷氏もしかりですね。奥谷氏は、以前からあえて極論を
言って目立とうとしているのかな~と思ったりもしていたのですが。
まあ、彼女にしてみれば、正規雇用者が不利益を被ったり、減ったり
した方が、自分の商売にはプラスに働くのですから、あのような発言
にもなるのかもしれませんね。
きたない政商ですね。オリックスの宮内と一緒。
さっき,華氏451度さんの所でも書いたのですけど,現実問題として「生産性」(生産管理工学での話)が上がらなければ,給与も社員の福利厚生も良くなりませんから,工学の側面で見ている管氏の発言は同じ理系の私には差別発言とは考えられないのです。私は生物系ですが,実際実験動物を「絶やさない」ためには,やはり品質管理工学と同じような非情な側面で見なければならないことがあります。
問題は,人権,特に「産まないことを選択せざるを得なかった女性」に対する発言であって,それが一般論で言われたものなのか,上記のように生殖のために(つまり兵士を産むために)言われたものなのかは,くれぐれも文脈に注意して批判をする必要があるのではないでしょうか。それこそ「言葉狩り」で終わってしまうような気がしますね。
今度、バブル以降の日本の価値観やモラルの変化(崩壊?)に
ついて新たな連載シリーズを始めようかと思うのですが。
金儲けのためなら、モラルもへったくれもないという姿勢が
はびこってしまったことに、(-_-;)の私です。
教育再生より、そちらを再生させる方が先なのではないかと
思うです。
体調の方はいかがですか? ブログをあまり更新されていない
ので<近時は、他のブログのコメント欄で、ちらほらお見かけして
いましたが>、案じておりました。
菅氏の発言は、柳田発言の「産む機械」よりはマシだと思い
ますが、彼は工場などの物品の「生産性」とひっかけてあの言葉
を使ったようですので。「赤ちゃんの出産」を「物品の生産」に
たとえるのは、やはり問題があるように思います。
政治家は、公の場では、色々な考えや感性や知識レベルを持つ
一般国民を相手に話をするのですから、できるだけどの国民にも
不快感を与えないような表現を選ぶべきだと考えます。
それが「言葉狩り」(イチャモン)になるのかどうかは、
最終的には世論が判断することになるのかも知れないな~と
思うです。町村氏の「言葉狩り」発言自体が、イチャモンになる
のかも知れませんけどね。