ふぞろいのワンダラーズ(1) ~バブル崩壊と共に、価値観やモラルを失った世代~

 以前から書きたいと思っていたシリーズものを、これから不定期にチョコチョコと
書いて、アップして行きたいと思う。

 タイトルは、「ふぞろいのワンダラーズ」にしてみた。

「ふぞろいの」は、あの有名ドラマ「ふぞろいの林檎たち」から頂いた。
「ワンダラーズ」は、”WANDERERS”<歩き回る人;さまよう人, 放浪者. >
であるが、ちょっと”WONDER”<不思議に思う、驚く>にも引っかけている。


 「ふぞろいの林檎たち」というドラマのタイトルは「規格外のため、店頭に並べられ
ないリンゴ、すなわち落ちこぼれ」の意味でつけられたという。
 このドラマは83年から始まったのだが、当時の日本社会は学歴至上主義が根強く、
学校や職業(会社名)に序列が作られ、それですべてが判断されるような状況にあった。
また、女性の生き方に関しても定説的な規格が存在し、それに合わない者は後ろ指を
差されることが多かった時代でもあった。
 そのような中、優良規格に合わない者たちは「ふぞろいの落ちこぼれ」とみなされ、
イヤな思いや苦労をすることも多かった。

 ところが、バブル以降、価値観や価値序列が大きく変わり、今はこれが優良であると
いう「規格」や、それをはかる物差し自体が、なくなってしまったように思える。
 それゆえ大人もそうかも知れないが、特に若者たちは、何に価値観を見い出してよい
かわからず、ふぞろいの形のままゴロゴロと転がって、社会をさまよっているようにも
見えることがあるのだ。また中には、転がることにも疲れて、社会の片隅でじっとして
いる者もいる。<ちなみに、学校も家庭も社会の一部である。> 
 そんなイメージから、上述のようなタイトルをつけてみた次第である。

<尚、これはあくまで私の見聞したことを主観的にとらえて書いて行くものなので
(たまにはデータや資料も参照するとは思うが)、考えが違う人もいるかも知れない。
また生活して来た年代、地域、環境などにより、差異があることも多いと思う。
 それゆえ、コメント欄では、ご意見やご批判は承るものの、ここに書いたことに関し
て議論をするつもりはないので、予め申し上げておきたいと思う。>

* * * * *

 以前から読んで下さっていた方の中には、気づかれた方もいるかも知れないが・・・。
 これは、昨年の今頃、書いていた「堀江氏逮捕に思うこと」というシリーズの続編
のようなものである。

<ブログの右側のカテゴリー欄の「堀江氏・・・」をクリックして頂くか、「以前の記事」の
06年1月・2月をクリックすると、その中にはいっている。>

 私は、特に堀江貴文氏のファンだというわけではない。<本人と面識もない。>
 ただ、彼がオンザエッヂ社で有名になった頃から、雑誌やTVでちらほら見るよう
になり、妙に興味深く思えて、横目でチラチラ追って来たに過ぎない。
 彼は今となっては、刑事被告人であるし、もし法を犯したなら罰せられるべきだと
は思うが。でも、私は彼の言うことに共感できる部分があるし、また彼がそんなに
特別な人間だとは思えないところがあったのだ。

 そして、シリーズで色々書いて行くうちに、堀江氏やライブドアの幹部や関係者の
多くが、特定の年齢層にあることに気付いた。
 それは当ブログにいう魔の7YEARS<最も受験戦争が厳しかったと言われる67~
74年生まれの人たち・コチラ参照>、また世間で言われる第二次ベビービームや団塊
ジュニアの世代<真性ジュニアは71~74年。(以降81年生まれぐらまでが広義の
ジュニア世代という)>だったのである。ちなみに堀江氏は72年生まれである。


 この世代は、小さい頃は、親からも学校などでも旧式の価値観を植えつけられて育っ
た者が多い。まだ、年功序列、学歴、職業、男女の序列(差別意識)が残っていた時期
でもある。そして「地道にコツコツ努力すること、額に汗すること」を美徳とされ、
「お金にこだわったり、子供が贅沢をしたりすること」は悪いことだとされた。
 そして「勉強を頑張って、よりいい大学に進学し、よりいい企業や官庁に就職すること
(または医師、弁護士、学者などステータスの高い職に就くこと」が、正しい成功の道で
あり、幸福な人生を送ることができる道だという特定の価値観を植えつけられ、かなり
ガマンやストレスを強いられた子供が多い世代でもある。

 ところが、彼らの学生時代にバブル期(86~90年ぐらい)が訪れる。
 彼らは大人たちがモラルもへったくれもなく、金儲けや享楽に走る姿を横目で見て
過ごすことになる。中には、大学に進学したり、社会に出たりすれば、自分もいい目が
見られるかもと期待して過ごした者も少なくないと思うのだが、いざ彼らの多くが大学
にはいったり、社会に出たりした時には、もうバブルが終焉を迎えており、そこから
失われた10年と呼ばれる不況期が待っていた。
 この10年、経済の不況も問題であったが、もっと深刻に思えたのは、バブル期を境に
それまで築かれて来た価値観や価値序列、社会のモラルまでが失われてしまったことで
ある。その意味では、堀江氏たちの世代は、「ハシゴを外されてしまった世代」である
とも言えるかも知れない。彼らにはコレという形で、目指すべきものが与えられなく
なってしまったからだ。
 よく言えば価値観が多様化し、自由度が増したとも言えるのだが。人間、何でもいいよと
言われ、選択肢すら与えられないと、却って困ってしまうところがある。
 
<レストランに行って、「メニューはありません。お好きなものをどうぞ」と言われても困るし、
夕食の献立を考える時に、家族に「何でもいいよ」と言われると、却って面倒に思う人も
少なくないのではないだろうか?(私の友人は夫や子供がそう言うと、キレるらしい。(・・)
 また、子供の頃、夏休みの宿題の作文で「何でも好きなテーマで、字数も自由に書いて
いい」と言われると、困ってしまった人も多いのではないだろうか?>

 何か自分の中で、コレが絶対という価値観を持っている人、具体的な夢や目指すものを
持っている人はいいのかも知れない。
 でも、大多数の人は、そのようなものが持てないのが実情であろう。何が良くて何が悪い
ことなのか、どのようなことが評価が高く、どのようなことが批判されるのか・・・目指すべき
指針や基準がないと、不安になったり、何をどうしていいかわからず悩んだり、却って動けなく
なってしまったり、糸の切れたタコみたいにどこかに飛ばされてしまったりする人もいるのでは
ないかと思ったりもする。

 私はそのような中で、上述のワンダラーズが生まれて行ったようにも思うのだ。
 その頃から徐々に、いわゆるフリーターやニートや引きこもりなども増えて行ったし、
その場、その時の喜怒哀楽の感情に身を任せる刹那主義の人間も増えたかも知れないと
思う面がある。
 同時に中曽根政権が導入した新自由主義の波が徐々に広がり、バブルの名残である
投資や起業、マネーゲームに走る者も出て来た。やがて、いわゆる勝ち組、負け組なる
概念も生まれ、稼いだもん勝ち、目立ったもん勝ち、ウケたもん勝ちになる。
 そして堀江氏も、このような社会の中で誕生した一人ではないかと思ったのである。

 「堀江氏逮捕に思うこと」のシリーズは、ちょうどバブルの時期<コチラ>までで
話が終わってしまったのだが。今回は改めてバブル前後あたりから、話を始めたいと
思う。

<ちなみにmewは、自由作文だと言われると、ついついアレコレと長く書きすぎてしまうので、
そのことで悩んでしまう子だった。^^;>

    
     <つづく>                THANKS 




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by mew-run7 | 2007-02-12 02:54 | 政治・社会一般 | Comments(2)

Commented by 美しい属国 at 2007-02-12 19:52 x
久間防衛相と会談せず    副大統領訪日で伝達
神奈川県横須賀市の米海軍基地を訪れ、在日米軍幹部、自衛隊幹部から米軍と自衛隊の協力態勢などについて説明を受ける。
この後、麻生太郎外相、安倍晋三首相と個別に会談するほか、首相公邸での歓迎夕食会に臨む。

久間さん、直言できませんね。   それにしても器が小さい。チェイニー米副大統領のデスヨ。
Commented by mew-run7 at 2007-02-14 01:02
美しい属国さん、コメント有難うございます。

何分にも、自国でもさんざん批判されていますから、
せめて属国の日本では、ヨイショしてくれる人とだけしか
会いたくないのかも知れませんね。