衛藤氏の復党&参院出馬は、比例区の票集めが目的?! 多量の票で自公の批判もシャット?
2007年 02月 28日
TV等のメディアからも注目されていたが、27日になって、話がついたようだ。
27日、衛藤晟一氏は、中川秀直幹事長に復党願と誓約書を提出。中川氏は同日午後、
笹川尭党紀委員長と党本部で会い、衛藤氏の復党審査を要請した。来週末にも党紀委員会
が開催され、衛藤氏の復党が正式決定する見通しになったという。
あまり時間がないので、ここまでの経緯はババ~ンと省くが・・・。<またあとで書き
直すか、書き足すかも。>
先週、23日に安倍首相が衛藤氏の復党を容認し、さらに参院選比例区で出馬させる
意向であるというニュースが流れた時には、「一体、何故、この時期に急にそんなこと
を?!(・・)」と驚いた人も多かったと思うmew,too)。
また、自民党内からも疑問や批判の声が続出。何より、いきなりの予定外出馬の裏切り
行為に、公明党がかなり怒り(大分では選挙協力をやめるとの話も出て)、北側幹事長も
「大分県の自民党と公明党が長年、積み上げてきた協力、信頼関係を崩すことがあっては
ならない。自民党には対応に誤りがないようにしてもらいたい」と延べ、強いけん制を
行なっていた。
ここで新たに郵政造反組の復党を認め、しかも参院選に出馬させるとなれば、安倍内閣
ヤ自民党の支持率にも悪影響を及ぼすおそれもあるし、公明党との関係もギクシャクする
だろうし。自民党参院政審会長を務める舛添要一氏が24日、TVで「百害あって一利なし。
論外だ。首相はぐらついちゃいけない」「参院は衆院で落選した人の姥捨山でも失業対策
(の場)でもない。自公協力に影響を与える」と強く批判したのも当然のように思えた。
そして、党紀委員会の笹川尭会長も、復党を認めることに否定的な見解を示していた。
安倍氏は23日に「衛藤氏は基本的に私と同じ考え方、方向性を持っている。国造り
を一緒にしていきたいという人に加わってもらうのは当然だろう。党紀委員会で議論する
ことになるが、最終的には私が判断したい」と語っていたのだが。安倍氏と衛藤氏は以前
から共に活動する仲間(教科書、歴史認識の問題などで協力して本を出したりもしている)
であったことから、また自分の仲のいい同志を特別扱いで重用するのかという批判も出て
いた。
けど、さすがの安倍氏だって、仲がいいというだけで復党を認めるのはマズイことぐら
いわかるだろう。
ただ、私がさらに不思議に思えたのは、安倍氏が記者の質問に応じる態度が、妙に自信
ありげに見えたからだった。
安倍首相は26日に笹川氏に「衛藤さん、何とかなりませんか」と笹川堯党紀委員長に
電話し、党紀委での迅速な審査を求めた<時事通信>というが、そこから話はトントン
拍子に進み、かなり強い反発を示していた自民参院側も了承。公明党も一転して、容認
する方針に変わってしまった。
私は毎日、報道記事を見ながら、「え~、何で、何で???」と思っていたのである
が。ここに来て、やっと「なるほど、そういうことなのか~」と自分なりに理解しつつ
ある。
衛藤氏が比例区で立てば、自民党はかなりまとまった数の比例票を得ることができる
ようなのだ。そのためには、当然、復党も認めることが必要になるのである。
安倍自民党にとって、一番不安なことは、次の参院選の比例区で、どれだけの票&
議席がとれるかということだ。参院の比例区は全国区であり、また参院の場合、選挙区
では自民党に入れても、比例では他党にという有権者が少なくない。
それゆえに、自民党は長年、参院では過半数がとれない状況が続いている上、04年
の参院選比例区では、民主党にかなりの差をつけられてしまった。(民主2113万票
で19議席、自民1679万票で15議席)それが響いて、選挙区では民主に勝つも、
全体では50対49で民主党に1議席負けることになってしまったのだ。
だから、自民党としては、もし確実に計算できる比例票があるなら、のどから手が
出るほど欲しいところだろう。
衛藤氏は、もともと障害者等の福祉活動に力を入れており、関連団体や全国に組織、
関連施設を持つ福祉法人の理事長なども務めていたことがある。そして、どうやらその
関係の福祉団体から、全国規模のまとまった票を得ることができるようなのである。
<具体的なことはここには書かないが(きっとそのうちメディアが取り上げることを
期待)、自民党の選挙対策総局長の谷津氏もTVのインタビューで、「福祉団体からの
推薦があった」と認めていた。>
まとまった票がはいるとなれば、自民党議員の大部分は黙ってしまう。<アンチ安倍
や筋にこだわる人たち以外は?!>
久間防衛大臣が、27日に参院比例代表での公認を念頭に「同志だからではなく、自民
党として票を稼いでくる人は入れて立候補させたらいい」と表明。<公明党内の反発に
関しては「比例で票を取れそうな人が出てきたら困るなどと、政党として言わないはずだ」
とも発言。時事通信27日より>
また同日の自民党の党員連絡会議では、中川秀直幹事長が「自民党は広く国民の意見を
代表する党だ。多くの団体推薦があれば復党させても整理はつく」と説明したという。
<日刊スポーツ27日>
これらの言葉からも、いかに自民党が衛藤氏の集票力を期待して、特別に今回の復党&
参院選出馬を容認することに決めたかわかるだろう。
でも、問題は公明党をどうやって納得させるかだ。今の自民党は、公明党の選挙協力
なしに、参院選を戦える状況にはない。
公明党は、もともと選挙区ではあまり候補者を立てず、全国比例区で票&議席をとる
形の選挙を行なっている。そして大分でも、自民・公明党は、これまで選挙区は自民候補
に、比例区は公明党にという形の選挙協力体制がきっちりできていた。
<ちなみに公明党は各支部は、綿密に票読みをしながら選挙活動を行なっている。>
だが、ここで衛藤氏が急に比例区で立つことになれば、公明党に行くはずの比例区票
がかなり減るおそれがある。<*1>
というのも、衛藤氏は現・大分一区を地盤として、既に4回衆院に当選しており、
前回は郵政造反で無所属で立って落選したのだが、当選者との差はわずかで、かなり
地元からの支持が強い人だからだ。だから、もし衛藤氏が比例区で立った場合は、大分
一区の少なからず野有権者は、衛藤氏の名を書いて投票する可能性が高いのである。
それでは、公明党の方も自民候補を快く支援することはできないし、ここまで選挙準備
を進めて来て、いきなり予定外の立候補を決めるのは、ある種の裏切り行為にもなる。
また今回の復党&参院選出馬に関しては、公明党本部にも寝耳に水だったようで<何で
根回しをしておかないのかな~?>、党本部もこのようなやり方に不快感を抱いている
ところがある。
そこで、衛藤氏は、復党願に添付された誓約書の中で選挙地盤を全国として政治活動
の基盤を大分県外に移す意向を表明したという。
中川幹事長は衛藤氏に対し(1)住所を大分県外に移す(2)大分県内では一切選挙
活動をしない――ことを復党の条件に挙げ、衛藤氏も了承した。
さらに、衛藤氏の立候補によって、大分で公明票が目減りしても、自民党が九州全体
でその分を補うことを公明党側に提唱して、理解を得ようとしているようだ。
先ほどのTVのニュースでは、公明党の幹部が「もう決まったものは仕方ない」と
発言していたと報じていた。
おそらく自公議員や関係者の中には、感情的or理論的には納得が行かない部分が
ある人も少なくないだろうし、遺恨が残る可能性も否定できないと思うが。やはり
「選挙となれば、票が命!」
こうしてこの復党騒動は、何となくケリがついてしまうのだろう。
<チャン、チャン♪ という感じだ。>
p.s. 衛藤晟一氏って、宮川大助・花子の大助に似ていません?(・・)
<一部ウケで、競馬エイトの吉田さんにもチョット・・・。>
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自民党の中川秀直幹事長は27日、郵政民営化に反対し、05年衆院選(大分1区)で落選した衛藤晟一氏の復党を協議する党紀委員会の開催を笹川尭・党紀委員長に要請した。来週にも委員会で復党を決めたうえで、衛藤氏を参院選の比例区で公認する見通し。党執行部は、地元の大分県連や公明党からの「参院選の選挙協力に悪影響を及ぼす」との批判に配慮し、衛藤氏に「大分では選挙活動をしない」などの条件をつけた。
衛藤氏はこの日午前、中川氏に復党願と、郵政民営化に賛成する考えなどを表明した誓約書を提出。中川氏は、衛藤氏に対し(1)住所を大分県外に移す(2)大分県内では一切選挙活動をしない――ことを復党の条件に挙げ、衛藤氏も了承した。
中川氏がこうした条件を付けたのは、公明党との選挙協力を崩さないためだ。
参院選の大分選挙区では、公明党が自民党の候補を支援し、見返りとして比例区では公明党への投票を呼びかける選挙協力が続いてきた。大分を地盤としてきた衛藤氏が比例区に出れば、票が公明党に流れなくなり、協力関係にひびが入るとの懸念が自民党大分県連や公明党にある。
党大分県連の衛藤征士郎会長は27日、党本部で中川氏と会い、「大分では国政で4回、地方選で1回の協力の実績がある。今回の件でひびが入る懸念がある」と指摘し、復党問題の説明を求める申入書を手渡した。
一方、中川氏は同日、公明党の北側一雄幹事長とも会談し、一連の経緯を説明して理解を求めた。参院選比例区で公明党は、ブロックごとに候補者を割り振っている。大分で公明票が目減りしても、自民党が九州全体でその分を補うことを前提に、衛藤氏立候補を受け入れざるを得ないとの見方が公明党内でも強まっている。 <朝日新聞27日>
「衛藤が出ればかなりまとまった数の比例票を得る」という説明は詭弁でしょう。
衛藤氏の支援をするのは、福祉系の団体のようです。
自民党は、党員がさらに減少、無党派層からもどれだけとれるか
わからないので、確実にカウントできる票が欲しいのではないでしょうか?
私もそう思います。
自民党も自分たちが多数の国民の意思を反映しているのだという
自信があるなら、単独政権を考えるべきだと思うです。
私、思わずアベさんの先日のコメントを思い出しておりました。(~~)
さすがアベさん。やはり、そこに狙いがあったのですね。