松岡追及をあきらめるな!+500mlで5千円の水+航空各社のコスト削減の問題
2007年 03月 14日
13日の参院予算委員会は、松岡農水大臣の光熱水費の問題追及のヤマ場と言われて
いたが、本人も安倍首相も、ひたすらに逃げ切りをはかる態勢をとっており、野党も
攻めあぐねているようである。<*1>
去年のTMやらせ&電通不正疑惑の件もそうだし、柳沢発言問題もそうだが。安倍
内閣はひたすら粘って、ともかく時間が過ぎて、メディアや国民の問題に対する関心が
薄れたり、あきてしまったり(?)するのを待って、うやむやにすることを狙っている
ようにも見える。<またメディアや国民も、関心サイクルがどんどん短くなっているの
よね。野党も旬の話題でないと、国会で積極的攻めにくい感じになっているし~。>
佐田前行革大臣の政治資金付け替え問題も、何も解明しないまま終わってしまったが、
彼は辞任した(させられた?)のだから、まだいい。
<本当は解明すべきだけど、まだマシという意味で。松岡大臣と扱いの差は不公平だよ
ね~。不公平と言えば、日興コーディアル証券の上場維持も、いかにも日興の力&政治的
な判断だったけど。ライブドアの関係者や株主は、怒ってもいいのでは?>
でも、松岡大臣は刑事罰の対象になるような問題なのに(そうだからこそ?)居直って、
居座ろうとしているのだから、なおさらに性質(たち)が悪いと思ってしまう。
松岡大臣は、相変わらず同じような答弁を繰り返し、自ら説明する気はなし。
<もし説明すれば、自分や首相の責任問題に発展するし、他の閣僚も説明、公開すべき
という話に発展するのも困るようだ。>
安倍首相も「適切に処理したと報告を受けている。職責をまっとうして欲しい」と
事実解明や責任追及をさせる気はなし。
内閣の中でも、高市沖縄相は「今の説明では私自身も分からない。具体的にこういう
品目でいくらかかったと、ざっくりとなら出せるのではないか」と強調。山本金融相も
「通常の常識の範囲内に収まるまで議論を尽くさないと説明責任は全うできない」と
述べたりしているのだが<読売新聞13日>。安倍首相は自己&内閣保身に走りそうだ。
<早く国民にわかりやすい対応をした方が、支持率も上がると思うのに。>
ちなみに、塩崎官房長官は、松岡氏が飲んでいると一部で指摘される500mlで5千円
という水の値段について「それは人による。値段は価値を見いだす人によって決まって
くる」と述べ、不自然さは感じないとの認識を示したそうだ。<スポニチ14日>
<そもそもミネラルウォーターを光熱水費に入れること自体、不正なことなのだけど。>
で、松岡大臣の事務所で目撃されたというミネラルウォーターは、この「ナノクラスター
有機ゲルマニウム水 」というものらしい。
<本当に500mlで、5千円するぅ~!(・・) でも、販売サイトによっては、1日に
50mlから100ml飲めばいいと書いてるあるんだけどね。>
このサイトの紹介では、「ナノクラスター水は、南九州地方の広大なシラス台地で長年に
渡り自然ろ過された安全で清浄な湧水シラスを原料に特殊加工によって生まれた水です。」
という説明があった。<ふ~ん。南九州と言えば、誰かさんの地元も・・・。>
ともかく、このままうやむやにされるのは、イヤだな~。かと言って、民主、社民、国民新の
3党は合同の「疑惑追及チーム」を作ることを決め、証人喚問の要求も続けるようだが、
自民党の議席がこんなに多いのでは、証人喚問の要求も飲んでもらえないだろうし。<そう
言えば、去年の春には、永田くんの証人喚問の話もあったな~。(遠い目) それにしても、
ここでも、あの05年小泉総選挙の影響が。(涙)>
ここは思い切って、刑事告発するのがいいのかも? とするなら、おカネにはクリーンだと
自信のある&勇気と行動力バツグンの共産党に期待を寄せてみたいと思ったりもする。
* * * * *
昨日(13日)の、高知空港での胴体着陸はスゴかった~。(・o・) <*2>
着陸の瞬間を見て、そのテクニックに、思わず「プロじゃ~~~!」とうなってしまっ
たのは、私だけではあるまい。<機長はまだ36歳だとか。アッパレ!(大沢親分風)>
私は、実を言うと、飛行機が得意ではない。海外や国内の遠隔地に行く時は、仕方ない
ので利用するが、今でも離陸の時にはちょっとドキドキするし、気候や気流が不安定で
機体が揺れ続けたりすると、ビクビクしっぱなしになる。<乗員ともども座席にしがみ
ついていなければならないほど、ヒドイ状況に遭遇したことが何回かある。^^;>
そして、何と言っても、毎回、緊張するのが着陸の時だ。何かトラブルがあった場合
に備えて、両輪がついて機体が減速し切るまで、ぐっと身構えている。
そんな私ゆえ、乗客のことを思うと、何とも言えない気持ちになってしまう。ここ1~
2週間、海外で飛行機事故のニュースが続いていただけに、イヤ~な予感がよぎった人
もいたのではないだろうか?
大阪(伊丹)発高知行き全日空1603便が高知上空に着いて、前輪が出ないことが
わかってから約2時間余。機長は、前輪を出すべくタッチ・アンド・ゴーなど様々な方法
を試みたが、最後は炎上防止のために燃料を消費して、いざという時は胴体着陸する
ことを決めた。<大阪に戻らす、高知で対処しようとした判断もよかったと思う。>
大阪から高知まで、わずか40分間のフライトをするつもりだった乗客たちは、
その間、気が気でなかったことだろう。
だが、機長は乗客に逐一、状況を乗客に知らせ、着陸の直前には「最悪の場合、胴体
着陸します」「衝撃があるかもしれませんが、訓練を受けているので安心してください」
と冷静な口調でアナウンスをしたという。
このような機長の対応に、56人の乗客は不安を抱えながらも機中でパニックになる
こともなく、すべてを機長に託すような気持ちで、着陸の瞬間をを迎えたときく。
これらの話を見聞して、改めて「プロだ~」と思わされた私であった。<拍手>
<政治も同じで、やっぱ情報公開や状況の説明が大事なんだよね!都合の悪いことは
隠そうとして、クルーのミスやトラブルを見逃そうとする姿勢は、国民を政治不信に
させてしまう。日本国の機長も、もうちょっとしっかりしてくれないと~。(・・)>
今回の事故の原因が、機体にもともと原因があったのか、整備上の問題なのかは
まだわからない。
ただ、ここでも小泉(竹中)ー安倍ラインが推進する新自由主義政策<市場競争
原理を重視、競争に勝つためにコスト削減が最重要課題に>の影響を感じずには
いられない部分がある。
『胴体着陸したボンバルディア社(カナダ)のプロペラ機DHC8―400型機は、
プロペラ機では最速の時速650キロで巡航し、座席数は74席と世界最大クラス。
全日空グループが「利便性を高めるとともにコスト削減を図る」として15年11月、
高知―伊丹線のジェット機に替えて導入。現在、日本航空グループも含めると全国
各地のローカル線で計22機が就航している。
ところが就航直後から機体トラブルが続発。16年11月21日に高知空港に着陸後、
右主翼の車輪が滑走路から脱輪した事故をはじめ、飛行中の客室内に煙が充満したり、
車輪が格納ができなくなるなどトラブルが相次いでいる。国土交通省によると、国内で
就航している同社製のプロペラ機のトラブルは17年の1年間だけで計44件。この
うちDHC8―400型機は26件と多発している。<高知新聞13日>』
この件はまたいつか機会があったら、ゆっくり取り上げたいのだが。
今、航空業界では、競争激化しており、各社ともいかにコスト削減をするかが大きな
課題になっているという。今回の機種が採用されたのも、上述のように「コスト削減」
が一つの要因になっている。後述するように、国土省自身も、コスト削減できるような
機種選定や機種統合を指導しているのだ。
また各航空会社は、整備コストを削減するために、海外の会社への外注を増やして
国内の人員、人件費を減らす方針をとっている。現場にいる人から「会社は安全管理より
も、コストを重視して、本当に必要な人員と時間が確保できない」「後輩への整備技術の
指導も十分に行なうことができない」「心配な部分があっても、外注したところはチェッ
クしにくい(責任分担の問題が生じるので、余計なことをするなと言われるらしい)」
「この状況では、自分たちでは、安全性に責任をもって飛行機を送り出せない」などの
声をきいたことがある。操縦士や乗務員の業務日程、賃金、安全管理教育に関しても同じ
ような問題があり、乗務員ミスによるトラブル増加の原因になっているという。
<ちなみに、日本航空は、相次ぐトラブルに05年3月に国交省から業務改善命令を受け
た。だが、状況は改善せず、翌年、改めて再発防止策の再提出を指示されている。>
でも、実はこのような方針は、国交省の指導もあって行なわれているのだ。
たとえば、コチラの書面(平成15年)を見て頂きたい。
「この厳しい経営環境の中、アジアの航空会社を始めとする諸外国の航空会社との厳しい
競争に立ち向かいつつ、公共交通機関として我が国経済社会において担う役割を十全に
果たしていくためには、航空会社によるコスト構造改革のためのさらなる自助努力はもと
より、航空会社、政府、地方公共団体その他の関係者が連携を図りつつ総合的な対策を
講じていくことが必要である。」
「今後安定的な経営基盤を確保するため、日本航空システムグループ及び全日空グループ
において、本年春に策定した人件費削減、機種統合等を含む中期経営計画について、可能
なものについては前倒しを行いつつ、固定費の削減に向けて着実に実行するとともに、
外部環境の急激な変動に対して柔軟に対応することができるよう、さらなる追加的対策も
含め一層のコスト構造改革を進める」とある。」
これは「航空事業経営基盤強化総合対策プログラム」に関する書面なので、経営に
関する事項が中心に記されているのだろうが、安全管理に対する配慮が全く見られない。
それは、航空運賃が安いに越したことはないけれど。飛行機の事故は一つ間違えれば、
一度に何百人の生命を奪うおそれがあることを考えると、国も各社も、やはり安全性を
第一に考える方策をとるべきではないだろうか?
メディアや国民も、そのような部分をもっと訴えて行く必要があるように思う。
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<*1,2の報道記事は↓Moreの部分に>
*1
『13日の参院予算委集中審議で、松岡利勝農相は政治資金管理団体の光熱水費問題について「今の法で定められた必要な報告はしている」と繰り返した。野党側の追及が決め手を欠いた中、安倍晋三首相も、松岡氏擁護の姿勢を崩さないまま。「今日がヤマ場」(自民党参院幹部)だったはずの国会攻防には「拍子抜け」の感が漂った。
「各党各会派で(事務所費の)公開基準を決めてもらえれば対応する」。松岡氏はこう繰り返した。光熱水費が無料の議員会館。そこを事務所としている以上、答弁は明らかに矛盾する。民主、社民、国民新3党は参院予算委で松岡氏の証人喚問を求める方針で一致。「疑惑解明追及チーム」の設置を決めるなど意気込んでいた。
しかし、4時間の審議で松岡氏関連の質疑は20分程度。松岡氏の答弁について、首相が「(松岡氏は)政策分野で相当な見識があることが証明された。今後も職責を果たしてほしい」と述べる場面すらあった。
野党内からは民主党の弱腰に「ずるずるしたら問題が腐ってしまう」(参院社民党幹部)と不満が漏れた。「民主党は政治献金問題で辞任した角田義一前参院副議長の問題をむし返されたくなかったのでは」(与党幹部)との見方も出た。
与党側は「野党はもう追及を続けられないだろう」(政府高官)とみて逃げ切る構え。松岡氏が詳細な公表に追い込まれた場合「(他の閣僚も)洗いざらい報告する形になる」(久間章生防衛相)との警戒感もあっただけに、安(あん)堵(ど)感も漂う。
与野党双方が結果として民意を置き去りにした感は否めない。片山虎之助自民党参院幹事長は「説明責任という意味では国民に分かりやすく言った方がいい。自民党、内閣のイメージにプラスではない」と話した。閣僚の間からは光熱水費について「ざっくりしたものは出せるのではないか」(高市早苗沖縄北方担当相)との声も出ている。
与党幹部の1人は「逃げ切ったとまでは言えない」とつぶやいた。
< 西日本新聞14日>』
*2
『 全日空1603便(乗客乗員60人、ボンバルディアDHC8―Q400型)が高知空港で前脚が出ずに胴体着陸した事故で、事故機は緊急着陸用の脚格納ドアを開く装置が作動せず閉まったままだったことが13日、国土交通省などの調べで分かった。同省の航空・鉄道事故調査委員会は、手動でドアを開ける装置に問題があった可能性があるとみて、高知県警と共同で機体を調べている。
手動装置は、操作ミスや不具合などが起きることを前提に障害を未然に防ぐ「フェイルセーフ」にあたるが、今回の事故では働かなかった
<中略>
◇何度も上空旋回…緊迫の2時間
「燃料は残りあと10分。最悪の場合、胴体着陸です」。静まり返った機内に機長のアナウンスが響いた。13日発生した大阪(伊丹)発高知行き全日空1603便の胴体着陸事故。乗客の証言などから、機内の様子が明らかになった。「危ないんじゃないか」「腹をくくるしかない」。何度も何度も上空を旋回した緊迫の2時間を追った。
トラブルが発生したのは、離陸から約40分後の午前8時50分ごろ。高知・桂浜上空だった。「ノーズギア(前脚)がトラブルの可能性がある」。同機から空港管制塔に連絡が入った。「『ウイーン、ウイーン』という車輪を出そうとする音が繰り返し鳴っていた。まだ車輪が出ないのか、と不安になった」。乗客の大阪府茨木市、会社員、蔵所佳範さん(34)が話す。アルピニストの野口健さんの兄で同府吹田市に住む会社員、哲也さん(38)は「着陸できないんじゃないか、危ないんじゃないか、と思った」と打ち明けた。
操縦席では機長らが何度も手動で前脚を引き出そうと試みていた。しかし、前脚は出ない。9時17分と35分には、高度を150メートルにまで下げ、管制塔も前脚が出ていないことを確認。「衝撃を与えれば前脚が出るかもしれない。一度降りて、すぐに急上昇します」。機内放送で説明があった。10時半ごろ、滑走路に主脚を接地させて衝撃を加え、すぐに高度を上げる「タッチ・アンド・ゴー」を試みた。それでも前脚は出ない。兵庫県尼崎市の会社員、滝原勇さん(58)は自分の名刺の表裏にびっしりとトラブルの一部始終を書き残した。「(タッチ・アンド・ゴーの)衝撃はなかった。しかし、失敗したんだと思った」と滝原さん。あとは胴体着陸しかなかった。
10時40分、機長から高知空港に「着陸する」と連絡。滑走路は閉鎖され、万一に備えて消火剤がまかれた。
5分後、機長は機内放送で「燃料の残りがあと10分になりました。最悪の場合、胴体着陸します」「衝撃があるかもしれませんが、訓練を受けているので安心してください」と説明。冷静な口調だった。乗客56人の多くは男性のビジネスマンで、表面的には動揺は見られなかったという。「もう、腹をくくるしかないと思った」と蔵所さん。
胴体着陸の衝撃に備え、乗客は全員、前かがみの姿勢をとった。「あと5分で着陸します」「あと2分です」「1分前」。刻々と流れる機長のアナウンス。客室乗務員は「ボールペンや携帯電話は危ないのでポケットから出して下さい」「ネクタイを緩めて下さい」と呼び掛ける。30秒前。「歯を食いしばって下さい!」「おなかに力を入れて下さい!」「足に力を入れて下さい!」。もうマイクではなく肉声だった。
10時54分、機体は機首を滑走路にこすりつけ、火花を散らしながら数百メートル走って止まった。その瞬間、機内は歓喜の拍手に包まれた。野口さんが語る。「衝撃はあまり感じなかった。そりで滑っている感じだった」。「大丈夫だったんだ」。無事生還に喜びがはじけた。
[毎日新聞3月14日]』