岸→安倍・・・参院選で歴史が繰り返されるか?!+ 復古主義に傾く安倍陣営の改憲論+☆首位
2007年 05月 04日
<まだ1ヶ月しかやっていないけど。☆は昔から、オープン戦や前半戦までは頑張る
傾向があるのだけど。・・・何分にも去年は4月でペナントが終わっちゃったから、
喜びが大きいのである。それに今年は、大矢監督だしね。まだまだ期待できるかも!(~~)>
でも、憲法記念日の安倍首相や仲間たちの談話や発言を見ると、不機嫌になってしま
うところが・・・。(ーー;)
「絶対、こんな時代錯誤の人たちの思うようには改憲させてやらないぞ!」と改めて
誓ったmewなのであった。(・・)
~ ~ ~ ~ ~
先に、2日に見たNHKの「その時、歴史は動いた」の話を・・・。
今回のテーマは、「憲法施行60年特集・憲法九条平和への闘争~1950年代 改憲
護憲論~」だったのだが。なかなか面白い&勉強になる内容だった。
<11日に再放送あり。お薦めです!・・・番組内容も含め、コチラのHPに。>
何かこれから改憲論でオモテに出て来るであろう議員たちの「おじいちゃま首相」が
<吉田茂氏(麻生外務大臣の祖父)、鳩山一郎氏(鳩山兄弟の祖父)、岸信介氏(安倍
首相の祖父)>次々と出て来たのも、興味深かった。
そして、何より一番印象深かったのは、今度の参院選を暗示するかのようなシーンが
あったことだ。
岸信介氏は首相になって、改憲を実現しようとして、59年の「参院選」で2/3の
議席を獲得せんと国民に訴えるんだけど。でも、社会党に阻まれて、半分チョットしか
議席がとれずに終わってしまう。
しかも、翌年、米国との新安保条約(いわゆる60年安保)で国民の反感を買って、
結局、志半ばで辞職することになったのだった。・・・(・・) deja vu♪みたいな・・・
何か参院選を控えて、「その時、歴史は繰り返すかも~」になるといいな、って内容
じゃありません?
<ちなみに岸首相は、安保条約の衆院決議の時に、社会党議員を議場に入れないよう
にして、強行採決したのだった。・・・そんなとこまで、DNAの影響が?^^;
しかも、岸氏は集団的自衛権を主張しており、議会や国民の同意も得ずに、安保条約
の条項にそれを入れてしまったのであった。・・・やっぱり歴史は繰り返す?(--)>
~ ~ ~ ~ ~
さて3日には、憲法施行60周年を記念して、安倍首相をはじめ、各政党が談話を
出したのをはじめ、各所で議員たちが、色々な活動や発言を行なっていた。
今回はその中から、安倍首相&仲間たちの発言&活動を取り上げてみたい。
安倍首相は3日、「異例の談話」(by 複数の新聞)を発表した。
何が異例って、この記念すべき祝日に、憲法の大胆な見直しを提言して、改憲議論
を求めるアピールを行なったからだ。<全文は*1>
<この間も書いたけど、XX議員or社長00周年とかのお祝いの席で「もうあなたは
古くて時代に合わないから、そろそろ引退したら」ってスピーチするようなもんだよね。
「何ちゅう。失礼なやっちゃ」と思ってしまう。(ーー;)>
毎度ながら、とりあえずチョット憲法の精神や役割を讃えておいて、そこからドド~ン
と否定してしまう論法である。
『憲法を頂点とした・・・基本的枠組みは、変化についていけなくなってきており、見直
しが迫られている。』 <アメリカに、迫られてるの?(・・)>・・・そしてお得意の
『戦後レジームを原点にさかのぼって大胆に見直しを』と来る。
戦後レジームを原点までさかのぼったら、現憲法がなかった時代に舞い戻るわけで。
結局、現憲法&それと共に歩んで来た戦後の日本を認めていないのである。
~ ~ ~ ~ ~
しかも、私がゲンナリ<(-_-;)死語?>してしまったのは、安倍氏よりも筋金入りの
<師匠格とも言える>復古主義の改憲論者たちが、前面に出始めたことである。
自民党は、05年に憲法改正(新憲法)の草案を発表したわけだが、そこに至るまで
には紆余曲折があった。
改憲に熱心な中曽根康弘氏や平沼赳夫氏らは、自分たちでも研究会を開いて、かなり
積極的に草案作りに参加していたのであるが<安倍氏もこのサイドにいた>。
最終的な草案を決める際に、党内から「これはやり過ぎだ」「あれでは、他の政党や
国民の支持が得られない」という声が少なからず出た。そこで、結局、<もともと
あまり改憲には思い入れがない>小泉前首相が英断を下す形で、彼らが作った案の大部分
をカットしてしまったのである。(・o・)
<これには、中曽根氏らはかなり憤慨したという。もともと小泉氏は、中曽根氏に引退
勧告して議員の職を奪っているし、平沼氏は郵政民営化に反対して離党させられている
ので、尚更に?!>
この時のメンバーには、自民党が発表した草案には満足しておらず、もっと日本の
伝統や歴史を重要視した形で、天皇の地位や国家、国民のあり方を規定した前文や条文
に変えたいと考えて、党の草案の見直しを求める声が強い。
安倍首相は、改憲への道を進むにあたり、その復興主義派の仲間たちを重用。
できるだけ閣僚や官邸スタッフ、党幹部に採用すると共に、郵政民営化に反対した
古屋氏や衞藤氏の復党を認め、また中曽根氏には超党派議員で作る「新憲法制定議員
同盟」の会長になってもらい、「改憲のための国民運動を広げて欲しい」と依頼した。
3日には、その「新憲法制定議員同盟」が改憲推進の民間団体などと、「新しい憲法
をつくる国民大会」を開催したのだが、中曽根氏は大張り切りだったようだ。< >
安倍氏は「自民党総裁として約束した以上、憲法改正を政治スケジュールに必ずのせて
いく決意だ」との祝辞を寄せ、中曽根氏は挨拶で「安倍君は自民党本来の姿、本流の政治
に戻した。これを支援して憲法改正へ、国民と手をつないで前進していこう」とヨイショ。
そして、「安倍首相が言う『美しい国』の憲法は美しい前文を持たなければいけない。
自民党案は大急ぎで作ったので非常にずさんだ。直さないといけない」と述べて、小泉
決断でカットされた新憲法第3次案の前文案を少し修正したものを発表した。
全文はわからないのだが、* にアップする文案を加筆修正したもののようである。
「日本国民は、悠久の歴史の中で、天皇を国民統合の象徴として戴(いただ)き」
「和を尊び、独自の伝統と文化を作り伝え、多くの試練を乗り越えて発展してきた」に
始まって、「家族を尊重し、礼節を重んじ」などの語句が追加され、「日本国民は大日本
帝国憲法及び日本国憲法の果たした歴史的意味を深く認識し」のところも残っていた
ようだ。
また中曽根氏は、「憲法改正は、国会で3分の2(の賛成)がなければ成立しない。
自民党と民主党が提携しなければできない」と述べて、政界再編成で大連立を目指す
方向性を示唆したという。(・o・)<それは、いかん!>
また2日には、古屋氏を座長とする超党派の保守系国会議員で作る「新憲法制定促進
委員会準備会」が、「新憲法大綱」(コチラにPDF)を発表。
どこかで見た内容だな~と思ったら、これも自民党の草案作りの過程で出ていた案を
まとめたもののようで。
天皇は国家元首&象徴であり、男系で皇位継承をすることや、「防衛軍」を作り、
集団的自衛権を認めること、国民には国防の責務があり、国の安全などのために人権が
制約し得るなどの内容になっている。(ーー;)
安倍首相は、現段階では自民党が発表した改憲草案をメインにして改正を考えたい
と言っているが、安倍氏個人としては、上述のような内容を取り込みたいという思い
があることだろう。
もしかしたら、このような復古調の試案をどんどんオモテに発表してもらって、周囲の
反応を見ながら、調整して行くつもりなのかも知れない。
<もうチョットうがった見方をすると、強烈な試案をどんどんオモテに出して、あの案
よりは自民草案の方がマシだと思わせる・・・というやり方も考えられるかも?(・・)>
<つづく> THANKS
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*1
『日本国憲法は3日、施行60周年を迎えた。これに当たり安倍晋三首相は同日付で、憲法改正への強い意欲を示す異例の談話を発表した。首相は「憲法を頂点とした(国の)基本的枠組みは見直しが迫られている」と指摘した上で、「憲法の在り方について、今後国民的な議論がさらに広く展開され、方向性がしっかりと出てくることを強く期待する」と表明している。
首相が憲法記念日に談話を出すのは、施行50周年当時の橋本龍太郎首相以来2回目。橋本首相は憲法の基本理念を尊重し、民主的な社会の建設にまい進するとした。改憲志向を明確にした談話を出すのは安倍首相が初めて。 [時事通信社 3日]』
『 安倍首相の談話
国民の皆様と、憲法の下に歩んだ60年を振り返り、改めて憲法の意義に思いをいたし、将来への決意を新たにしたい。
戦後わが国は、幾多の困難を乗り越えて、平和と繁栄を築いてきた。国民主権と民主主義、自由主義と基本的人権の尊重などの現行憲法の基本原則は、わが国の今日の姿を築く上で極めて大きな役割を果たしてきた。恒久平和を念願し、国際社会で名誉ある地位を占めたいとの憲法の精神は、国連平和維持活動など、世界の平和と繁栄への貢献へとつながっている。
わが国の社会は、経済のめざましい発展やグローバル化、国民意識の多様化など、憲法制定時には想像もつかなかった変化に直面し、国際社会の枠組みも大きく変わった。憲法を頂点とした行政システム、外交・安全保障などの基本的枠組みは、変化についていけなくなってきており、見直しが迫られている。
現行憲法の基本原則を継承しつつ、戦後レジームを原点にさかのぼって大胆に見直し、憲法について議論を深めることは、新しい時代を切り拓く精神へとつながる。
憲法は、国の理想を物語るものだ。憲法の在り方について、国民的な議論がさらに広く展開され、方向性が出てくることを強く期待する。
子どもたちの世代が自信と誇りをもつことができる新しい日本の姿の実現に向けて、憲法の基本原則を改めて深く心に刻んで、さらに前進する決意を新たにする。<産経新聞3日>』
*2
『日本国憲法が3日、施行60年を迎えた。改正手続きを定めた国民投票法案の成立が確実になり、改憲が現実味を帯びる中で開かれた各地の集会で、改憲派は期待感をふくらませた。しかし、改憲への決意を示す安倍首相にしても、改正案の発議に必要な衆参両院での3分の2の勢力を確保する道筋は描けていない。夏の参院選を控えて民主党は「反安倍色」をますます強めており、還暦を迎えた憲法の先行きは見通せない。
「自民党総裁として約束した以上、憲法改正を政治スケジュールに必ずのせていく決意だ」
3日夕、米国・中東訪問から帰国した安倍首相は、超党派の保守系国会議員らによる「新しい憲法をつくる国民大会」にこんな祝辞を寄せた。
こうした首相を全面的にバックアップするのが、中曽根元首相だ。この集会で共催者の新憲法制定議員同盟会長としてあいさつした中曽根氏は「安倍君は自民党本来の姿、本流の政治に戻した。これを支援して憲法改正へ、国民と手をつないで前進していこう」と力を込めた。
中曽根氏はただ、「憲法改正は、国会で3分の2(の賛成)がなければ成立しない。自民党と民主党が提携しなければできない」と指摘。改憲のための政界再編を視野に入れるべきだとの考えを示した。
同大会は、「日本国民は天皇を国民統合の象徴として戴(いただ)き、多くの試練を乗り越えて発展してきた」との新憲法第3次案の前文案を発表。これとは別に、首相と近い古屋圭司衆院議員らによる「新憲法制定促進委員会準備会」も、東京都内の集会で「新憲法大綱案」を発表した。大綱案は、防衛軍創設や男系男子による皇位継承などを盛り込んだ保守色の濃い内容。今後、独自に条文化の作業に入る。 <朝日新聞 3日 抜粋>
『 中曽根氏の作った第三次試案 憲法前文
中曽根 試案
『日本国民はアジアの東、太平洋と日本海の波洗う美しい島々に、
天皇を国民統合の象徴として戴(いただ)き、和を尊び、
多様な思想や生活信条をおおらかに認め合いつつ、
独自の伝統と文化を作り伝え多くの試練を乗り越えて発展してきた。
日本国は国民が主権を持つ民主主義国家であり、
国政は国民の信任に基づき国民の代表が担当し、その成果は国民が受ける。
日本国は自由、民主、人権、平和、国際協調を国の基本として堅持し、
国を愛する国民の努力によって国の独立を守る。
日本国民は正義と秩序による国際平和を誠実に願い、
他国と共にその実現の為(ため)協力し合う。国際社会に於(お)いて圧制や
人権の不法な侵害を絶滅させる為の不断の努力を行う。
日本国民は自由と共に公正で活力ある社会の発展と国民福祉の充実をはかり
教育の振興と文化の創造と地方自治の発展を重視する。
自然との共生を信条に豊かな地球環境を護(まも)るため力を尽くす。
日本国民は大日本帝国憲法及び日本国憲法の果たした歴史的意味を深く認識し
現在の国民とその子孫が世界の諸国民と共に更に正義と平和と繁栄の時代を内外に
創(つく)ることを願い、日本国の根本規範として自ら日本国民の名に於いて、
この憲法を制定する。』
*4
『『超党派の保守系国会議員で作る「新憲法制定促進委員会準備会」(座長・古屋圭司
自民党衆院議員)は2日、憲法改正に関する独自提言を発表した。象徴天皇制を維持
しつつ、天皇を「元首」と位置付けるほか、集団的自衛権の行使を容認するなど9条の
全面改正が柱。国民に「国防の責務」を課すなど、保守色の強い内容だ。
準備会には衆参両院から25人が参加。内訳は自民党が古屋氏、萩生田光一衆院議員ら
18人、民主党が松原仁衆院議員ら5人。これに国民新党の亀井郁夫参院議員、無所属
の平沼赳夫元経済産業相が加わった。近く委員会を正式に発足させ、条文化作業に入る。
提言は(1)男系による皇位継承の憲法明記(2)9条1項の平和主義の理念を堅持
しつつ、戦力の不保持と交戦権の否認を定めた2項を削除し、「防衛軍」を保持する
――など。改正要件も現行の「衆参各院の3分の2以上」を緩め、「5分の3以上」
としている。[毎日新聞5月2日]』