安倍のお陰で改憲が遠のく?・・・風が、こちらに吹いて来たかも。
2007年 05月 06日
今日で、連休も終わりなんだな~。(--) 東京はお天気が悪そうで、残念。
競馬場などに行かず、たまった家事や仕事の宿題をやりなさいってことかしらん。(・・)
この連休中は、憲法施行60周年ということもあって、TVも含め、メディアも憲法
がらみのことをかなり取り上げていたので、ブログもその話が多くなってしまったけど。
ただ、このブログを立ち上げた最大の目的は、憲法改悪&アブナイ流れを阻止<&その
ために民主主義の成熟を願う>ということだし。・・・05年の総選挙が終わった瞬間
から、ともかく「次の07年の参院選で挽回を!」と思ってやって来ているので、ど~
してもその話になると力がはいってしまうmewなのであった。(^^ゞ
~ ~ ~ ~ ~
けど、最近、もしかして、チョットこっちに流れが来ているように感じる時もある。
というのも・・・安倍首相&仲間たちが、やたら「改憲」を前面に出してくれるお陰で
<国民の改憲アレルギーを薄めたり、改憲気運を高めたいのかな?>、却って、メディア
や国民の間に警戒感が広まっているように思えるところがあるからだ。
3日のNHKの憲法討論番組で、自民党の舛添要一氏が「首相が憲法を前面に出した
ことのマイナス面が出ている。(民主党との協調態勢が崩れ)政治のやり方として上手
なやり方ではない」と指摘。
<28日のシンポジウムでは、公明党の赤松正雄憲法調査会座長「発言があるたびに、
『言い回しに気を付けてほしい』と太田代表が(首相に)言っているが、あまり聞いて
頂けない感じがする。ちょっと迷惑している」と不快感を示し、自民党の船田氏も
「(首相を)擁護しないといけない立場だが、ちょっと言い過ぎだ」と語っていた。>
また、公明党の赤松氏はNHKの番組でも「首相は発言に気をつけてほしい。連立
(政権)を組んでいても、はらはらする。自民党と民主党が憲法の全面改正で一致する
のを恐れていたが、今の状況はほっとしている」と皮肉を込めて語った<読売3日>と
いうが。 私も、ホントにそう思う!(@_@。
そう。民主党の最右翼と言われる前原・前代表の失脚、安倍氏の早すぎた首相就任&
改憲アピール、自民党と民主党の間に微妙なミゾが生じたこと・・・などなど、何だか
ちょっと風がこちら側に吹き始めているように思うのである。
<こちら側って言うのは、護憲派や改憲慎重派(改憲には絶対反対じゃないけど、中身
をよく考えて慎重にというタイプ。自民党草案による憲法改悪反対派などのことね。>
もちろん、油断は大敵だし。改憲勢力は、いざとなったら、どんな手を使って来るか
わからないのだけど。<昔、某国の仕業に見せかけて、日本国内でテロ事件を起こすと
いう計画を練っていた政治家もいたぐらいで。^^;>
超重要な参院選をあと2ヶ月後に控えて、前向きな気持ちで取り組んで行くためにも、
今日は「ラッキー、チャチャチャ!(*^^)_▽ ←sensu」の話を書きたいと思う。
* * * * *
私が、ブログを始めた05年秋頃に最も恐れていたパターンは、こういうものだった。
まず、自民党と民主党の改憲推進派がオモテでもウラでもガッチリとタッグを組んで、
2011年の改憲目標年に向けて、あまりメディアや国民が改憲に関心を持っていない
うちから、どんどん改憲の準備を進めたり、国会の発議に必要な人数集め(衆参各2/3)
をしたりする。
<国民投票法案も自公民で組んで、圧倒的多数でスンナリ通し。改憲案の草案準備も協力
し合い。また国会の中だけでなく、選挙の候補者選定の時から、改憲推進組を優先とか。
中曽根氏も3日に言っていたが、公明党は自民草案に賛同しない可能性が高いので、
自民党にとっては、民主党が頼りなのである。>
、こうして、ある程度メドが立ったところで、まだ正体がよくわかっておらず(?)、
人気をキープした形で安倍氏のような人が首相として表舞台に登場して、一気に改憲の
方向に持って行かれる・・・。
こういうパターンだけは、避けたかったのである。
~ ~ ~ ~ ~
特に05年9月に、前原氏が民主党の代表になった時には、ある意味で、自民党がその
直前の総選挙で大勝したことよりも、「これは、ヤバい」と危機感を抱いたものだけど。
彼は民主党の中でも、憲法&安保に関しては最も保守&右寄りの人物で、自民党の
超保守議員たちとも仲がよかったからだ。<何かこの連休中にも、またワシントンで
集団的自衛権見直しのスピーチとかやってるし~?(ーー;)>
実際、彼は民主党の基本方針を変えて、自民党と共に改憲道を進む計画を立てていた
のだけど。・・・永田メール事件で、足元を救われることになったのだ。(*_*)lucky!
~ ~ ~ ~ ~
そして、安倍晋三氏が、私から見たらチョット早まって(?)、首相になってくれた
のも、幸いだったように思うし。しかも、ある意味では正々堂々とor<バカ正直に?>
当初から「憲法改正」を前面に押し出してくれたのも、有難く思うところがあった。
安倍氏は2期6年、首相を続けて、その間に改憲を実現させたいと言っているが。
首相の座を5年以上守り続けるなんていうのは、よ~っぽどのキャラクターや「力」
(能力、実力、魅力など)がないとできるものではないだろう。<近時では、中曽根氏
&小泉氏だけだもんね。>
彼には、そこまで国民or党内の議員に評価されるだけの、魅力も実力もないと思うし、
何よりスタッフに恵まれていない。<外部には彼を担いで、アレコレ吹き込む人たちが
アレコレいるみたいだけど。^^;>
それに、最初にも書いたように、改憲をアピールし過ぎていることに加え、昨年から
教基法改正や国民投票法案などの重要な法案をゴリ押ししたり、インド洋やクウェート
に派遣されている自衛隊の激励で、ご満悦なっている姿が伝えられたりして、一般国民
の間にも、「ちょっとあの人は、一方に走り過ぎないんじゃない?」という感じが出始め
ているように思うのだ。
<私の周囲には、政治にはあまり関心がないものの、安倍氏がやたらに「改憲」とか
「美しい国」とか言っているので、ちょっとウザくなって来たと言う人も出ている。>
~ ~ ~ ~ ~
そして、改憲手続法案(国民投票法案)に関して、自民党と民主党が、あと一息の
ところで、共同歩調路線が崩れてしまったのも、ラッキーだったように思う。
国会の審議でも話が出て来たが、特に05年に憲法調査特別委員会ができてからは、
自民党と民主党の議員は、委員会の中だけでなく外でも、かなりの時間を割いて、
一緒に法案を作って提出、5月3日までに成立させようと、努力を続けていたからだ。
その二党の協議&作業の中心にいたのは、委員会の理事を務めていた自民党の船田元
氏と民主党の枝野幸男氏だったのだが。<*1>
民主党の枝野氏は、28日の憲法に関するシンポジウムで、国民投票法案で与党と
民主党が修正合意できなかったことについて、「責任は安倍首相と小沢代表にある」と
批判。・・・「(自民、民主)両方で現場の議論を聞いていない人が余計なことを言う」
「安倍首相対小沢代表(の構図)が続いている限りは、(憲法改正ができない)状況が
続かざるを得ない」「閣僚や党首を目指す政治家、生臭い仕事をしている政治家は憲法
にはかかわるべきではない。しばらく私は憲法から離れる」などとまくし立てたという。
枝野氏は、3日のNHK番組の中で、「安倍総理大臣はみずからの国家像や社会像を
憲法で体現し表現しようとしている。政権が変わってもこういう枠の中でやりましょう
というのが憲法であり、『安倍内閣で』とか『安倍色で』と言及すること自体、憲法が
わかっていない。そういう人たちと憲法改正の議論はできない」とも述べていたが。
ある意味でマジメに「憲法」なるものを考えて、その改正に取り組んで来たメンバー
にとって、安倍首相が個人の思いを主体に「改憲」をアピールして、参院選の争点に
するとまで明言したことは、本当にいい迷惑だったの違いない。
小沢氏だって、改憲反対派なわけではないが、そこまで安倍氏に言われて、「では、
民主党も首相の熱い思いに協力しましょう」というわけには行くまいし、そんなこと
をすべきではない。
かくして、自民党と民主党の改憲への協調路線は、少なくとも安倍氏が首相である間
は、棚上げされることになった。
また、自民党内では、安倍首相を支持し(いわゆる復古主義路線で)何が何でも改憲
をと考える議員と、改憲には賛成だがもっと国民主体で慎重にという議員との間に、
溝ができ始めているともきく。
もし次の参院選で、自民党が大敗するようなことがあれば、その溝はさらに深くなり、
大きな亀裂を生むかも知れない。
そのようなことも含めて、ともかく次の参院選では、こちらに風を引き寄せて、
p(*^-^*)q がんばっ♪ ・・・なのである。
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『28日開かれた読売国際会議・日本国憲法施行60年記念特別フォーラムで、民主党の枝野幸男・憲法調査会長は、憲法改正の手続きを定める国民投票法案で与党と修正合意できなかったことについて、「責任は安倍首相と小沢代表にある」と述べ、小沢氏を痛烈に批判した。
枝野氏は、自民党の船田元・衆院憲法調査特別委員会理事らと進めた修正協議が、最終段階で覆されたことを念頭に、「(自民、民主)両方で現場の議論を聞いていない人が余計なことを言う。それは向こう(自民党)だけと言うつもりはない。2大政党で政権を争う以上、自民党総裁や民主党代表らは次の選挙で勝つことを最優先しなければいけない立場だ。そういう人が憲法にかかわれば、合意形成はできない」と述べた。
さらに、「安倍首相対小沢代表(の構図)が続いている限りは、(憲法改正ができない)状況が続かざるを得ない。早く両党の党首が代わって、船田氏らと一緒に真っ当な憲法議論ができるような状況になることを期待している」とまくし立てた。
また、「閣僚や党首を目指す政治家、生臭い仕事をしている政治家は憲法にはかかわるべきではない。しばらく私は憲法から離れる」とも述べた。
一方、安倍首相が憲法改正を夏の参院選の争点に掲げたことに対し、枝野氏は、「参院選の争点にするという発言は明らかに迷惑な話だ。参院選の争点にすると言われたら、(憲法問題で)違いを強調しないといけない。だから自民党とは一緒に(憲法改正を)できなくなる」と強調した。
公明党の赤松正雄・憲法調査会座長も「発言があるたびに、『言い回しに気を付けてほしい』と太田代表が(首相に)言っているが、あまり聞いて頂けない感じがする。ちょっと迷惑している」と不快感を示した。船田氏も「(首相を)擁護しないといけない立場だが、ちょっと言い過ぎだ」と語った。
(2007年4月28日22時46分 読売新聞)』