国民投票法案・・・選挙で勝って、修正しよう!+中宏池会+平沼氏復活+高校野球など
2007年 05月 11日
今日11日、改憲手続法案(国民投票法案)が参院の憲法調査特別委員会で採決
されることに決まったという。<*1>
このまま行けば、14日には参院本会議で議決され、法案が成立することになる。
いや~、何かここまで来ると、逆に笑っちゃいたくなる感じかも~。(@_@。
私は法律の専門家ではないけど。でも、私が知る重要な法律の中で、この改憲手続
法案ほど、中身があいまい&いい加減でチャント決まっていなくて、アレコレ問題点
の多い法律はないかも知れない。
<何だか肝心なとこは曖昧模糊としている安倍政権を象徴しているような感じも?!>
最低投票率が設けられているかどうか、というような高尚なレベルの問題以前に、
肝心な国民投票に関する基本的なルール自体&その解釈がきちんと決まっていない
法律の体をなしていないような法律だからだ。<穴が多くてザル法とかいうレベルにも
ならない。枠だけ作って、網の部分ができていないんだもん。>
いい例が、投票年齢だ。国民投票のルールとして最も重要&基本的な、誰に投票権が
あるのかということなんだけど、それがきちんと決まっていない。
とりあえず条文には、18歳以上と規定しておくけど、実際はどうなるかわからない。
「これから国民の声などもきいて、検討&他の法律との調整の努力をするけど、間に
合わなかったらゴメンね」みたいな・・・そんな法律って「アリ」?(・・;)
<「先に、ちゃんと国民の声をきいて、検討&他の法律の調整の努力や準備をしてから、
法律を作れよ!」(ーー;)って感じ。それが「法律」ってもんじゃないの?>
ほかにもアレやコレや、中身がちゃんと決まっていないことが、た~くさんあるの
だけど。それらも「これからの3年間で検討します」なんだって。
私は、国民投票に関する法律を作ること自体は反対じゃないんだけど。<むしろ、
今までなかった方がおかしいと思っている人なのだけど。>
国民にとっても、私にとっても、超重要な「憲法」の改正をするかどうか決める
国民投票の法律が、こんないい加減なものなのは、イヤだな~というか。耐え難いと
いうか。「こんなルールのもとで、国民投票なんてできないよ!」って思っている。
* * * * *
でも、そんなに案ずることはあるまい。 <え、そうなの?(・・)>
有難いことに、この法律を施行するまでには、3年間の猶予期間がある。そして、この
3年余りの間に、私たちは2回の参院選と、1回+αの衆院選で自分たちの意思を示す
権利とチャンスを有しているからだ。
このしょ~もない国民投票法案だって、この法案に問題を感じる議員が国会で多数派を
占めれば、今後、問題のある部分は改正(加筆修正)もできるしね。<極端な話、この
法律自体を廃止することだってできるのだし。>
安倍自民党が大敗すれば、彼らが勝手に立てている改憲のスケジュールだって、どん
どん崩れて行くことだろう。
ただ、逆に言えば、もし安倍自民党がこれらの何回かの選挙で大勝することがあれば、
国民投票法案も、自分たちにとって都合のいい形のルールや解釈にして、自分たちがいい
と思う改憲案を作って、国会発議→国民投票の運びとなるわけで・・・。
そこら辺がどうなるかは、すべて国民の意思や選択に・・・つまりは、次の参院選を
皮切りに、今から何回かの選挙の結果にかかっているのである。(*_*)
* * * * *
安倍自民党&改憲勢力は、2011年までに憲法改正することを目標にしている。
2011年とか言われると、まだまだ先の話って感じがする人も多いかも知れないし。
何か参院選は、衆院選に比べて、あんまり重要じゃないようなイメージを持っている
人もいるかも知れないのだけど。
でも、今度の参院選で選ばれる議員は、2013年まで任期があるので、この人たち
は、実際に改憲の法案作りに関わることになるし、また改憲の国会発議ができるかどう
か大きな影響を及ぼすことになるのだ。
<憲法改正の発議の場合は、参院は参院で2/3の賛成が必要なので、今回の参院選で
憲法改正に慎重、反対の人が多ければ多いほど、安倍自民党が考えている改憲の日程や
内容は実現しにくくなる。>
というわけで、次の参院選は、みんなよ~く考えて、自分の意思を示すために、積極
的に選挙に行こう!(~~)/
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ここまでで、かなり長くなってしまったので、<要望を頂いたこともあり>「今は最後まで読む
時間が十分にない」という方のために、とりあえずクリックのリンクを。(・・)。
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あとは、当ブログで取り上げて来たことの続報を・・・。
10日、毎日新聞に『<自民党>「中宏池会」? 古賀、谷垣両派で反安倍勢力』
(*2)という記事を出ていた。
当ブログでも、この宏池会の話は何回か取り上げているのだが。<コチラとか>
私が自民党の中で「いいな~」と思う議員は、何故か「宏池会」系の人が多い。
<知的&理論的(議員として、必要な知識を持っていて、ちゃんと勉強もしている)
ハト派の人が多いからかな? (~~) demo Asou-kun wa nigate!^^;>
安倍政権になってから、半年。やたらに改憲を強調。重要法案で強行採決を繰り返し
、アレコレと何たら会議を作って、強引に自分たちの思うような法案、政策作りを行な
おうとするなど、やや暴走気味の安倍首相&仲間たちの言動に、疑問を抱いている自民
党の議員や支持者も少なくない。
彼らの国民軽視の身勝手な政治手法や、国政での暴走を止めるには、やはりまずは
自民党内で「きちんと考えて、モノを言える勢力」ができないといけないのではないか
と思うのだ。
<その勢力は、党内でキャスティング・ボードを握るだけでなく、近い将来、起きるかも
知れない政界再編でも大きな役割を果たすことになるだろう。>
そんな中で、新YKK(山崎、加藤、古賀)+谷垣派、河野衆院議長などが、いい形で
歯止めとなる勢力になって欲しいと、大きな期待を寄せている私なのだった。
* * * * *
元・自民党で超保守&改憲派のエースだった平沼赳夫氏(衆院議員)が、脳梗塞から
回復。国会に復帰したという記事も出ていた。(*3)
実は、私は何年か前まで、もし自民党がマジで改憲を目指す時には、この人が首相に
なるのではないかと思っていた。<いざ改憲という時には、国民へのアピールを重視
して、野田聖子氏という手もあるかな~とか。・・・だって、5年ぐらい前には、安倍
氏はほとんど存在感のない「ただのボンボン議員」にしか見えなかったので、まさか
こんな早く首相になるとは思いもしていなかったのだ。^^;>
平沼氏は、筋金入りの超保守で、私とは150度ぐらい考えが合わない人なのだけど。
でも、なかなかの論客で、筋の通った説得力のある考え方、話し方のできる議員であり、
敵(?)ながらアッパレと感じさせる人なのである。
安倍首相&仲間たちにとっても、頼りになる兄貴分の存在でもあった。<今もそう
いう部分があるかも。>
それだけ筋を通す人ゆえ、小泉前首相の郵政民営化に反対を表明して、離党。他の
離党議員の復党に尽力したものの、自分は「郵政民営化に賛成する。党には逆らわない」
などの誓約書に署名してまで復党する気はないと。昨日の記者会見でも、しばらくは、
このまま無所属を通す意志を示したという。
政界再編の際には、この人が改憲側の軸になる可能性もある。
【追記・安倍晋三首相は10日、首相官邸で記者団の質問に答え、平沼赳夫元経済産業相
(無所属)の政治活動再開について「本当に良かった。尊敬する大先輩だから、これからも
元気で国のために活躍してもらいたい」と述べた。<時事10日>】
* * * * *
高校野球の特待生問題で、高野連が「制度打ち切りによって就学継続が困難となる
在校生に限り、卒業まで学校長や学内の審査機関の裁量で奨学金給付などを認める」
という緩和措置を決めた。(*4)
該当する学校&生徒の数があまりにも多く、問題が大きくなってしまっただけに、
止むを得ず、緊急の措置をとることにしたのだろうし。とりあえず、生徒たちに大きな
被害をもたらさずに済みそうなのはよかったとは思う。
<杓子定規な形式はとるが、実質的な基準はあいまいで、何だかな~という感じの
救済策であるが。>
ただ、高野連としては、かたくなに野球に関する奨学制度は認めないという原則論
は通したいようなのだ。
でも、今、世間で疑問や批判が出ているのは、まさにその部分であり、今後の野球
選手の育成や野球界の発展を考えたら、コチラにも書いたが、やはりもう一度、根本的
にこの原則を見直す必要があるのではないかと思う。
* * * * *
最後に、ふるさと納税について、チョットだけ。・・・私は、そのアイデア自体はなかなかいい
と思うのだが、住民税を他の地方に回すという方法は、おかしいと思う。
住民税は、自分が住んでいる自治体を支え、必要なサービスを受けるための税金なの
だから。住んでいる地域のサービスは受けるけど、税金の一部は他の地域にというのは、
理論的にも実質的な部分でも妥当ではないのではないだろうか?
議員の中には、都市部と地方の税収の格差を是正する必要があると主張する者がいる
ようだが、都市部はそれだけ人口や諸施設も多いし、行政を行なうにも、サービスを
提供するにも、それだけのおカネがかかるのである。
私は、もしふるさと納税を行なうなら、所得税の一部を希望する地域の税金として
交付できるという方法が、ベターなのではないかと考える。
そして、まだまだやり方でもめそうなこの制度を、公約やら骨太の方針に記すのは、
時期尚早なのではないかとも思う。
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*1
『参院憲法調査特別委員会の自民、民主両党筆頭理事は10日午後、憲法改正手続きを定める国民投票法案の締めくくり質疑と採決を、11日午後に行うことで合意した。与党は賛成多数で可決、14日昼の参院本会議で可決、成立させる方針。理事間では、法案の重要性などを踏まえ、11日の締めくくり総括質疑に先立ち、同特別委の審議に安倍首相が出席、憲法改正や国民投票に関する考えなどについて質問に答えることでも一致した。<共同通信10日>』
*2
『自民党の中で谷垣禎一前財務相による古賀誠元幹事長への急接近が目立つ。安倍晋三首相に対抗する「反安倍」勢力の結集のため、古賀、谷垣両派の合流を持ちかけたほどだ。宏池会の系譜を引く古賀、谷垣、麻生3派による「大宏池会」構想が模索されてきたが、麻生太郎外相は「親安倍」を標榜(ひょうぼう)する。谷垣、古賀両氏には大宏池会よりも2派再結集の「中宏池会」を実現し、夏の参院選後の政局に備えた方が得策との思惑があるとみられる。【平元英治、野口武則、小林多美子】
「14日の谷垣派パーティーに喜んで出席させてもらう。あいさつすることも快諾した」
古賀氏は10日の古賀派総会で谷垣氏との接近ぶりをにじませた。谷垣氏と中谷元・谷垣派事務総長が8日に古賀氏の事務所を訪ねて出席を強く要請。古賀氏も谷垣氏に21日の自派パーティーへの出席を求めた。
谷垣、古賀両氏は00年の「加藤の乱」で旧加藤派が堀内(現古賀)、小里(現谷垣)両派に分裂して以来、疎遠な関係だった。しかし、昨年の総裁選で谷垣氏が敗北。同じく敗れた麻生外相が再任されたのに対し、谷垣氏は完全無役になったうえ、谷垣派のみ入閣者がいない。安倍政権発足から7カ月、非主流派の悲哀をかこってきたことが関係好転を促した。
谷垣氏と川崎二郎前厚生労働相ら谷垣派幹部との間では「古賀派と合流すれば、古賀会長、谷垣総裁候補」との会話も交わされたという。こうしたことを背景に谷垣氏は4月29日の派閥研修会後、記者団に「今年は宏池会結成50年。過去を乗り越えていきたい。古賀氏らも宏池会への愛着がある。わだかまりを解消して、協力を積み重ねていきたい」と語った。
一方の古賀氏も森喜朗政権で幹事長を務めてから6年も政権中枢から遠ざかっている。4月19日の派閥総会では「政権の座にある時もない時もわが派は常に政権を支えている。これが政治の王道」と安倍政権を支える考えを示したものの、その一方で反安倍色の強い山崎拓前副総裁や加藤紘一元幹事長らとの会合を重ねている。複雑な行動の背景には「安倍―麻生ライン」が今後も政局の主導権を握ることへの警戒感がある。
谷垣、古賀両派の急接近に対しては、党内には「参院選後をにらみ、キャスチングボートを握るための布石」との見方が強い。 <毎日新聞 10日>』
*3
『