米国押し付け&日本では違憲の集団的自衛権にNO!を。 + 党首討論の感想<追記>
2007年 05月 17日
どうにもならず。^^; 記事が中途半端な状態のままでした。すみません。m(__)m>
昨日16日には、半年ぶり&今国会初の党首討論が行われ、と~っても楽しみにして
いたのだが。「う~ん・・・(-_-)」
感想は後半に回すが。多くのメディアが報じていたように、「議論はかみ合わず、
盛り上がりにかけたもの」になってしまったかも知れない。<*1>
また、私はこのブログでも、他党の党首も出てはどうかと提案していたのだが。実際、
共産党の志位代表に時間を配分する話があったらしい。でも、公明党から横ヤリが
はいって、ダメになっちゃったんだって。(ーー;) <*2>
志位氏なら、安倍氏に対して、思いっ切り改憲論がツッコめたと思うのにな~。
~ ~ ~ ~ ~
さて、昨日16日、カチーンと来たニュースがあったので、そのことから書きたい。
それは、先月末の日米国防相の会談で、ゲーツ米国防長官が久間防衛大臣に、ミサ
イル防衛(MD)システムで米国を狙ったミサイルも迎撃できるよう、集団的自衛権
行使の容認を迫っていたことが分かったというものだ。
同席したシーファー駐日米大使も「米国への弾道ミサイルを迎撃できなければ、日米
同盟が変質しかねない」と日本側をけん制したという。<*3>
実のところ、私が今の段階で「これを認めるようになると、マジに日本がアブナイ!」
と、最も危惧感を抱いていることは、憲法改正よりも、この「集団的自衛権」の問題なの
である。
本当は参院選では「集団的自衛権の行使は、是か非か?」を最大の争点にして、安倍
政権&自民党を評価して欲しいと思っているぐらいだ。
というのも、安倍内閣はこの秋にも、憲法9条の規定にも反する、また政府解釈でも
憲法違反とされている「集団的自衛権」の行使(の一部)を容認しようとしているからだ。
* * * * *
私は、集団的自衛権には大反対の立場であるが。仮に集団的自衛権が必要だと考えたと
しても、それが今の憲法に反する以上、その憲法を改正しない限りは<それは主権者たる
国民に了承を得たことにもなる>、勝手にそれを認めて、自衛隊に行使させることは、
許されるものではない。
そんなことが許されるなら、憲法の存在は意味がないものになってしまうし、主権者
たる国民の意思も無視されることになってしまう。
<それこそ、集団的自衛権を容認する立場の自民党の山崎拓氏らも、「それを行使する
には、憲法改正が必要だ」と言っているし、あの超タカ派のドン・中曽根康弘氏でさえ
「選挙の争点にして、国民の信を問う必要がある」と発言しているほどだ。>
しかも、安倍首相は、対北朝鮮のミサイル防衛だけでなく、この秋には自衛隊のいつ
でも自衛隊を海外に派遣できるような恒久法を作り、国際貢献の名の下に、米軍を中心
とした他国の軍隊と共に活動して、お互いを守るために武力の行使がしやすくなるような
内容のものにしようとしているのだ。<もちろん集団的自衛権が問題になる。>
でも、もし参院選で惨敗することがなければ、たとえそれが大きな争点になって
いなくても、安倍首相&周辺は、国民が自分の考えを支持しているものと、勘違いして
しまう可能性が高いのである。
<何分にも05年の郵政民営化の小泉総選挙の大勝を受けて、私は教育基本法の改正を
訴えていたし、マニフェストにも書いてあったので、国民は教基法の改正を支持して
いたと言ってしまう人ゆえ。^^;>
* * * * *
そして、私が何故カチーンと来たかと言えば・・・。ここに来て、日本を含め、米国
が他国の主権や政治に関して、あまりにも強引&ゴーマン&ご都合主義の態度をとって
いるように思うからである。
日本の集団的自衛権の問題ひとつとっても、米国はそれこそ占領中&現憲法制定時から
60年以上にわたる長く近しい付き合いの中で、日本の憲法9条の規定や解釈は、どの
国よりもよ~くわかっているはずなのだ。
だからこそ、2011年の米軍再編に合わせて、日本がもっと軍事活動ができるよう
に、早く憲法改正をして欲しいと期待したりもしているのであろう。<また安倍首相も、
もともと本人も改憲&軍事強化したいので、何とか11年までに、9条をメインにした
改憲をと一生懸命になっているのである。>
それを、対北朝鮮のミサイル防衛対策の必要が生じたとはいえ、ここに来て「憲法
改正を待たずに、集団的自衛権を認めろ!」と迫るのが、いかに横暴でご都合主義な
ことなのか、わからないではあるまい。
おそらく日本人の多くは、米国にはかなり好意も親近感も持っているし、日米同盟
も大事に思っているけど。<mew、too.> でも、私たちの国には<米国が与えてくれ
た?>憲法があるのだから。いくら米国との協調が大事でも、憲法に違反することは
許されないのである。
そして、残念ながら、安倍首相や政府が、それを言えないのであれば、私たち国民
が主権者<国のあり方を決める権力を持つ者>として、「NO!」と。「少なくとも、
今の憲法の下では、あなたたちが要望していることは、許されないことなんだよ!」
ということを伝えなければならないと思うのである。
* * * * *
このブログでも、できるだけ事実<安倍内閣や米国側の言動など>に即して、この
問題を伝えて行きたいと思っているが。
最近、防衛関係では、毎日のように「アブナイ」と思われるニュースが、TVや
新聞やネットなどで報じられているので、皆さんもチョット留意して頂いて、参院選
での投票の判断材料にして頂ければと思う。
イラク攻撃は誤りだったと発言した、と~っても正直な久間防衛大臣は、今月のテロ
等委員会で、アフガン支援のテロ特措法に関して何回も「米軍の戦争支援のための法律」
と表現してしまい、野党から批判を浴びたのであるが。本人は「あれは、米国のテロ
との戦いという意味だ」として釈明&撤回したものの、その「戦い」は今でも「戦争
状態にある」ことを認めていた。^^; <* >
つまり、安倍首相が考えるように、自衛隊の活動の範囲がどんどん拡大されれば、
日本は、近い将来、「戦争」を支援し、他国の人に武力行使をするorそれを受ける
可能性が高まるのである。
<この項、つづく>
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さて、昨日の党首討論についてであるが・・・。
民主党や野党の支持する人<orアンチ安倍自民党の人>は、かなりイライラさせられ
て、「何だかな~」と思った人が多いのではないかと思うし。かと言って、安倍自民党
や保守派の支持者にとっても、「今一つ」という印象を持った人が少なくないように
思える。
小沢氏に関して、前2回よりよかったな~と思ったことは・・・。以前は、一般国民
からすれば、ややマニアックな争点や小難しい&わかりにくい話をしていたのであるが、
今回は取り上げた内容も話し方も、かなりわかりやすくなったように思えたことだった。
ただ、正直なところ、小沢氏が何を焦点にしたかったのか、安倍政権の問題点につい
て、国民に何をアピールしたかったのか、よくわからないまま・・・そして、何だか
45分という時間をうまく遣いこなせなかった感じで、何か煮え切らないまま終わって
しまったような党首討論であったように思う。
<チョット疑問に思うのだが・・・、小沢代表は他の民主党の議員または誰か客観的な
視点を持ったスタッフと、党首討論で取り上げる内容や時間配分に関して、打ち合わせ
を行なっていないのだろうか?>
* * * * *
実は、私は昨日の朝、TV番組表を見て、「え?党首討論って45分しかやらないん
だっけ?」と思ってしまったところがあった。
45分と言えば、1時間番組のドラマやバラエティの一本分であるし。中高時代の
授業を思えば、かなり長い時間なのであるが。^^;
交互にじっくり話す党首討論では、よほどうまく話を進めないと、十分な議論を行なう
ことは難しい。
そのような場合には、一本、筋の通ったメイン・テーマをド~ンと設けて。他の細かい
点は、時間的余裕があったら・・・という形で進めるのが、ベストなのではないかと思う。
<私のように、限られた時間&スペースで、アレもコレもと思ってはいけないのだ。(汗)>
実際、特にTVの報道はそうだったのだと思うのだが<新聞もそうかも>、あまり対立
が際立ったところや盛り上がった部分もなかったので、編集でどこを使っていいか、困っ
たスタッフも多いかも知れない。
* * * * *
討論会が始まって、小沢代表が、最初に「何について話そうかと思ったが」と言い
ながら、安倍氏が書いた(と、される?)「美しい国」の話を持ち出した時には、
正直なところ、ちょっとウキウキさせられたんだけどな~。
「そうか~。小沢さんは、安倍っちの『美しい国』をベースに、その国家観にメスを
入れるつもりなんだな」・・・ここで、mewの期待感は、かなり高まったのだった。
でも、次の瞬間、早くもナエちゃった部分があったのである。小沢氏が、そこで
やたらに天皇制の話を持ち出したからだ。
私は、これは得策ではないと思った。小沢氏は、安倍氏の戦前のピラミッド型の政治
体制を信奉していることをアピールしたかったのかも知れないが。もしそうであるなら、
別に天皇制の話を持ち出さなくても、最初から安倍氏のいう「戦後レジームからの
脱却」というものが何を示すのかを追及する方がよかったのではないかと思った。
<あとで、教育の話の時にチョットそうなったけど。教育委員会の話は一般国民には
わかりにくいので、安倍氏がいかに復古主義的な教育観を持っているのかを、もっと
語らせた方がよかった気がする。・・・安倍氏は、愛国心、道徳、公共の精神の教育を強調
してたけど、ボクの官邸の教育再生会議は、「親学」に続いて「徳育」を正式教科にすることも
断念しちゃったみたいね。(・・) *4>
また、防衛大の訓示の話は、私も引っかかっていたので、それを取り上げたのは
OKだと思うのだが。でも、折角、アレを取り上げるのであれば、「右と左を足して
2で割るのではなく」というところをツッコンで欲しい気がした。
そこが、ある意味では、安倍氏の偏った考え方や、シビリアン・コントロールの
あり方の問題点を指摘する好材料になると思ったからである。
ただ、安倍氏が他国に侵入された時の話を持ち出したり、自分が自衛隊の最高
指揮官であることを強調するかのような発言を導いたのは、悪くなかったように
思うが、何だか全体的には、お互いにピントがズレたような話で終わってしまった
ように思えた。
また、補助金の話についても、薬害肝炎の話もとても大事な問題なのだが。
<特に私は、個人的に薬害肝炎がもとで、近親者を何人かなくしているので尚更
に関心がある&国による早期対策を切に願っているので。小沢代表は、国会前で
行なった市民集会の場に、顔を出してくれたという話を聞いた。>
でも、あまり時間がないことを思えば、補助金の話や具体的な例を長々と語る
ことが、時間を効果的に使うことにつながるとは思えなかったし。
<それにたとえば補助金の話は十年以上前の事例だし。安倍政権とは、直接関係
ないような気もした。>
折角、地方行脚の時の話をするなら、シャッター商店街の話とか小規模農業の
実情をもっと掘り下げた方が、視聴者も共感できたかも知れない。
結局は、アチコチと議論の内容が飛んでしまい、国民の関心も分散させられて
しまう面が大きかったし、中心となるポイントもわかりにくかったのではないか
と思う。
だから、もし来月もう一度、党首討論を行なう機会があるとしたなら、まさに
参院選を控えた時だけに、もう少し論点をしぼって、<できれば、1~2のテーマに
沿って>、対立点がわかりやすく見える&筋の通った討論を展開して欲しいと思った
次第である。
* * * * *
ただ、安倍氏の方も、特にコレという際立つものはなかったように思う。
ともかく、自分が教育基本法を60年ぶりに改正したのがご自慢で、ここぞとばか
りにその実績をアピールしたかったようなのだが。一部の保守派以外は、あんなに
ハナ高々に語られても、小沢氏が自民党の幹事長の時にできなかったとか言われても
「はぁ?」という感じだし。
何か「私はコレもやっている、アレもやっている」と早口でまくし立てるだけ、
空虚な感じがしたし。
防衛大の訓示に関して、小沢氏からの指摘を受けて、「(私の言うことは)おかしい
ですか、皆さん?」とか周囲にきくのは、子供じみている&失礼にも見えた。<徳育不足?>
安倍氏は、選挙の演説の時も、民主党は口でアレコレ言ってばかりで、何もできない
と批判しているのだが。<当たり前でしょ~。野党なんだから。>
小沢氏が「政権を渡してくれれば、実現する」ときっぱり言い返したところは、印象
深かった。<最後のシメはGOOD!>
以上、とりとめもない党首討論の感想でした!(・・)
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*1
『去年11月以来となる、安倍総理大臣と民主党・小沢代表の党首討論が行われました。参議院選挙を間近に控え、注目された2人の論戦でしたが議論はかみあわず、盛り上がりはいま一つでした。
小沢代表がまず取り上げたのは、先日安倍総理が防衛大学校の卒業式で行った訓示の一部です。総理はこの時、「諸君が将来直面する危機に臨んでは、右と左とを足して2で割るような結論が、こうした状況に真に適合したものとはならない。時に応じて、自らの信じるところに従って的確な決断をすることが必要になる」と述べていました。
「制服の軍人、自衛隊の幹部になる人たちに対して、自らの信念に基づいて的確に判断して行動せよという訓示は、私はどうしても理解ができないんです」(民主党、小沢一郎代表)
「右と左、意見を聞いて、足して2で割って判断が出来るという、時間的な猶予を与えられているとは考えられないわけであります。時には瞬時に判断をしなければいけない。それがシビリアンコントロールに反するわけがないわけでありまして」(安倍晋三首相)
「内閣総理大臣たる最高司令官が、個別の戦闘についての心構えを訓示したということになるんでしょうか?」(民主党、小沢一郎代表)
「もし万が一、外国から侵略された際にはですね、そういう判断を彼らがしなければならないこともあるわけでございます。瞬時に判断をしなければならないことが多々ある。この心構えを説いたわけでありますが、この心構えはそんなにおかしいんでしょうかね」(安倍晋三首相)
また小沢代表は、政府が提出している教育改革関連法案について、教育委員会制度そのものを見直すべきだと批判しました。
しかし、安倍総理は、前の国会で行った教育基本法の改正を「戦後レジームからの脱却だ」として成果を強調するなど、半年ぶりの党首同士の討論はかみあわない場面がほとんどでした。(16日17:38 TBS)
安倍首相と民主党の小沢代表による今国会初めての党首討論が16日、行われた。
昨年11月8日以来、約半年ぶりで、通常国会では最も遅い開催となった。小沢氏は教育、格差などに触れ、首相の姿勢をただしたが、首相は改革の実績を強調し、すれ違うばかりで終わった。
「政権を渡してもらえば(地方分権を)実現してみせる。口だけで政府を批判しているわけではない」(小沢氏)
「政府・与党の責任を、言うだけでなく、きっちりと果たしていきたい」(首相)
小沢氏の質問と首相の答弁には時折、参院選を意識したような言葉が交じった。しかし、質疑が終わっても、参院選に向けた自民、民主両党の取り組みは一向に明確な像を結ばなかった。
小沢氏は昨年の2度の安倍首相との対決では、いずれも憲法問題を中心に議論を組み立てた。今回も、最初は防大卒業式での首相の訓示について、「自衛隊幹部になる人に『自らの信念に基づいて行動せよ』という訓示は理解できない」と語り、首相の「危うさ」を印象付ける戦術をとった。首相が「文民統制に反するものではない。心構えを説いたことがそんなにおかしいだろうか」と切り返すと、小沢氏はその後は自らの地方行脚を踏まえ、格差や税の無駄遣いに重点を置いた。
小沢氏は「全国あちこち回って皆さんの意見を聞いていると、格差が広がっている」と前置きし、福井県の自治体が融雪装置の補助金を受けるためにスキー場を作らされ、12年間使われていないと指摘した。そのうえで、「無駄遣いを洗いざらい調査し、仕組みを変えるのが政府の役目だ」と追及した。
一方の首相は「我々は一切のムダを省く、筋肉質の政府を作ることをすでに約束している。公務員も1万9000人減らす」とここぞとばかりに政府の取り組みをアピールし、議論はかみ合わなかった。
今回の党首討論の開催が遅れた最大の理由は、小沢氏が参院選に向けた「地方行脚」を優先させたためだ。与党は「国会軽視だ」と批判し、民主党内にも不満がくすぶっていた。
大型連休前には鳩山幹事長が「小沢代表は何もしゃべらなくても、出るだけで勝ちだ。器の違いを見せればいい」などと説得し、小沢氏も背中を押される形で前向き姿勢に転じた。しかし、今度は自民党で「このまま開かず、参院選に向けて小沢氏の消極姿勢を訴えた方がいい」という声が出て、国会開会から4か月たってようやく開催される結果になった。
この日の討論でも、首相が「ルール上、開催できる時に申し込まず、月曜に委員会があった今週にどうして申し込んだのか」と小沢氏を皮肉り、小沢氏が「委員会運営は私や首相が直接やっているわけではない」と反論する場面があった。
(2007年5月16日22時56分 読売新聞)』
*2
『安倍晋三首相(自民党総裁)と野党党首による十六日の党首討論をめぐり、民主党から
共産党への発言時間の配分が公明党の横やりで実現せず、共産党の志位和夫委員長の発言
が封じられたことが十四日分かった。志位氏が国会内で記者団に明らかにした。
党首討論は与野党の申し合わせで衆院、参院のいずれかで所属議員が十人以上の野党
会派が行うことができる。共産党は両院とも九人で基準に達していないため、民主党が
小沢一郎代表の発言時間の一部を共産党に譲る方向で調整していた。
志位氏によると、自民党も民主、共産両党で合意すれば認める意向を示していたが、
公明党が反対したため、態度を翻したという。
公明党の漆原良夫国対委員長は「申し合わせを順守すべきで、例外を認めると、毎回
行うことになる」と反論するが、支持層が重なる共産党への対抗意識が表れたようだ。
<北海道新聞 15日>』
*3
『ゲーツ米国防長官が先月末にワシントンで開かれた日米防衛相会談で、米国を狙った北朝鮮などの弾道ミサイルを日本のミサイル防衛(MD)システムで迎撃できるよう、政府が憲法解釈で禁じている集団的自衛権行使の容認を迫っていたことが分かった。複数の日米外交筋が十五日、明らかにした。同席したシーファー駐日米大使も集団的自衛権の問題に触れ「米国への弾道ミサイルを迎撃できなければ、日米同盟が変質しかねない」と日本側をけん制した。
海上自衛隊の二等海曹がイージス艦中枢情報の資料を隠し持っていた事件に関連し、ゲーツ氏が中国を名指しして軍事機密の漏えいに強い警戒感を表明していたことも判明した。日米両政府はいずれの発言とも公表していない。
集団的自衛権に関する米側の要求は、軍事的に台頭する中国への抑止力強化を目指す国防戦略を反映すると同時に、憲法解釈の変更で集団的自衛権行使の一部容認を視野に入れる安倍晋三首相への期待感を示している。ただ、公明党が行使容認に反対しているほか、政府内にも慎重論が根強く、実現しなければ米側の不満が高まりそうだ。
日米外交筋によると、ゲーツ氏は「日本はMDで極めて重要なパートナーだ。相互に防衛し合う関係が必要であり、日本は米領土を狙った弾道ミサイルを撃ち落とせるようにすべきだ」と述べ、集団的自衛権の行使容認を要求した。
久間氏は、日本が現在計画しているMDシステムの技術では米領土への弾道ミサイルを迎撃できないと説明し、技術的にも可能となるよう米側に一層の協力を求めた。
また、ゲーツ氏らはMDなどの情報共有にはその保全が不可欠との認識を強調した上で「特に中国に対する情報漏えいへの対応を万全にしてほしい」と指摘した。<中国新聞 16日>』
*4
『政府の教育再生会議は15日午後、分科会を開き、5月末に予定する第2次報告で打ち出すことをいったん決めていた小中学校の道徳教育(徳育)の「正式教科化」について断念する方針を固めた。検定教科書の使用など既存の教科と同様の扱いをすることを困難視する意見が相次いだためだ。ただ徳育の充実が必要との立場は堅持し、徳育を既存の教科とは異なる「新しい教科」と位置付ける方向。<共同通信15日>