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松岡大臣の自殺に思うこと(1)~お互いの保身&かばい合いが悲劇につながった~

 
  28日午後、松岡利勝農水大臣が赤坂の議員宿舎で、自殺をした。享年62歳だった。
戦後、現職閣僚の自殺は初めてのことだという。
 おそらく、この何ヶ月か苦しい思いをしたと察せられるので、どうか心安らかに休んで
欲しいと思うところがある。心からご冥福をお祈りしたい。


 正直なところ、私はこのニュースにかなり大きなショックを受けている。その背景
には色々なことや思いがあって、何をどこから書いていいかわからない感じになって
いるのだが・・・。

 私はアンチ安倍政権であるし、その内閣の一員である松岡氏の諸問題についても、
このブログでアレコレ書いて来たけれど。ただ、松岡氏は好きなタイプの政治家では
なかったが、その必死さや人のよさが伝わって来ることもあり、どこか憎めないとこ
ろがある政治家だったのである。

<この件は、また機会があったら書きたいが・・・。地盤や組織力の固い2・3世議員
(候補)や、特に財力や知名度がある議員(候補)でない限りは、連続当選を果たした
り、党内で出世して行くためには、かなりムリをしなければならないことも多い、私は
そこに、ある種の大変さや悲哀を感じると共に、日本の政治や民主主義の限界(本来は
早く取り払うべき壁の存在)を感じたりするところがある。そして、松岡氏もその中で必死に
やって来て、もがいて来た議員のひとりなのではないかと。>


 また、先週あたりから、「何とか松岡氏をうまく内閣から外せないものなのか、と
いう話が出ているらしい」というウワサがあって。「いざとなったら、病気入院で
辞任に持ち込むか」「ネット上で『もし近々、松岡が死ぬようなことがあれば、疑った
方がいい』というような物騒な内容の書き込みが出ている」などの話を伝え聞いて、
何かイヤ~な気分がしていたということもある。
 さらに、何で緑資源機構の捜査を、あと2ヶ月、参院選後まで待たせなかったのかと
いう疑問も出ていた。
<いや、私も「ちょっと古いやり方だけど、病気入院の手が使われる可能性はありかな?」
という話はしていたのだが。まさか、本当に亡くなることがあるとは思いもしていなかった・・・>

 でも、このニュースを知って、「助かった」と思っている人も少なからずいるのだろうな~
と思うと、本当に複雑な気持ちになってしまう。

* * * * *

 安倍首相は、この報を受けて、何を思ったのだろう?

 もちろん大きな衝撃はあっただろうし、心中複雑な部分があると思われる。彼が本音
を語ることはないだろうが、客観的に考えれば、「助かった」と思えるところと、
「困った」と思えるところがあるだろう。

 安倍首相の会見要旨は、Moreの部分にアップするが・・・。

 安倍氏は、首相として任命責任や閣僚の行動に責任を感じていることを認めた。だが、
その責任の果たし方を問われ、「農林水産分野の改革を進め、また食の安全をしっかり
と確保することによって果たしていきたい」と語った。
<また本来は公にすべきではないことだが、松岡氏の名誉のためにと、「検察が松岡氏
や関係者の取調べを行なう予定はなかった」という話もしていた。>

 う~ん・・・。(--)
 発言内容云々の前に、こういう会見の時にまで、ずっと正面を見据えてカメラ目線で
話す安倍氏の姿を見て、チョット感覚がおかしいのではないかと思ったりもしたし。
 あと、亡くなった直後の会見で「残念だ。慙愧に堪えない」と言っていたのだが。
「慙愧」とは、「自分の見苦しさや過ちを反省して、心に深く恥じること」という意味
であり、死者を悼むのには適した言葉ではない。<それとも、松岡氏の任命責任や一連
の件に関する自分の対応に、慙愧の念を覚えたということなのであろうか?>


 私は、安倍氏の任命責任は問われるべきだと思っている。それは松岡氏が自殺した
責任ではなく、諸問題を起こした大臣を任命し、辞任させなかった責任である。
 以前から書いているように、安倍首相がアレコレの問題や疑惑の多い松岡氏を大臣に
任命した時に、「何でそんな危険なことを」と疑問に思った人は少なからずいたはず
なのだ。それは安倍氏の首相としての大きな過ちであったと思う。でも、そのリスクを
覚悟して選んだ以上、その責任を負うのは当然であろう。
 こういう時に、野党は対応しづらい面もあると思うが、私は堂々とその責任を追及
していいと考える。

* * * * *

 また、私は安倍氏が松岡氏を「かばった」からこうなったとは思っていない。
 安倍氏は、自分自身&自分の内閣の保身のために、彼をやめさせなかっただけなの
である。
 松岡氏も折角手にした大臣の座を、間単には手放したくないという思いがあったかも知れ
ないが。でも、安倍氏がその気になれば、彼に説明責任を果たさせたり、辞任させたりする
ことはできたはずだ。

 でも、仮に松岡氏本人が事務所費や光熱水費に関して説明したいと思ったとしても、官邸や
自民党幹部はいい顔をしなかったであろう。というのも、事務所費に関しては、他の
閣僚や党幹部の中にも疑惑や問題が報じられている者が何人もおり、もし松岡氏が説明
や修正、謝罪をしたら、他の人たちもそれを要求されるおそれがあったからだ。

 また、もし松岡氏がやめたいと言っても、安倍官邸はそれを容易に許容しなかったで
あろう。昨年、首相就任わずか3ヶ月の間に本間税調会長、佐田行革大臣が相次いで
辞任したこともあり、安倍首相サイドは、もう少なくとも参院選が終わるまでは、内閣
から辞任者を出すことを意地でも避けたいという強い意向があったからだ。
 
 つまり松岡大臣は、安倍内閣や党幹部をかばうために、説明したくてもできない、辞任
したくてもできない状況にあったかも知れず、それがますます彼を追い詰めたかも知れない
のである。
<もちろん、彼の心はこのまま何とか参院選まではしのげればという考えと、もう説明や辞任
をして楽になりたいという気持ちの間で揺れたと察するが。>

* * * * *

 ただ、松岡氏は本当に大臣になりたい気持ちが強かったと思うし。たぶん、あえてリスクを
侵して自分を農水大臣に任命し、初入閣させてくれた安倍首相には、心から大きな恩義を
感じていたと思う。
 でも、このままでは、参院選までに、さらに様々な状況が悪化、泥沼化して、安倍自民党
や地元にも迷惑をかけることも考えられるし。自分の立場も悪化するおそれがあるし。
精神的にもキツイし・・・。
 それらが複合的、相乗的に彼を追い込み、最後はこのような方法で決着をつけるしか
ないという心境に至らせたのではないかと思うのだ。

               <つづく>

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【報道記事などは、More の部分に】




『「国内農業はあらゆる手だてで守ろうと思う」(01年4月)。地元・熊本県の農業関係者の集会で声高に訴えていた松岡利勝農相。初当選時には自身を「平成の桃太郎」と称し「悪政退治」を強調した。地方と農業の再生を訴え、農政通として政治家のキャリアを積む一方、緑資源機構の官製談合疑惑以前も、カネに絡む疑惑がたびたび取りざたされてきた。

 「今の政治は濁っている。飲める水にするにはきれいな水、松岡を入れることだ」(90年2月)。元林野庁広報官だった松岡農相は90年、地方の危機を訴え衆院初当選。政界入りを志した動機に、故・中川一郎氏ら「地方出身の政治家とのつきあい」も口にしていた。村山富市内閣の農水政務次官や自民党農林水産部会長、副農相を歴任。行動派の農水族として知られ、コメ自由化に反対し、国会議事堂前で2日間座り込んだ。


 「いいかげんな業者を認定した米政府のずさんさが問題だ」(06年2月)。米国産牛肉のBSE(牛海綿状脳症)問題では、自民党の調査団長として米国を視察。安易な輸入再開に反対した。「小泉首相を先頭に改革を成し遂げる。私はその中心にいる政治家」(05年9月)。小泉政権下では、当初反対とみられていた郵政民営化で衆院特別委の理事を務めた。小泉後の自民党総裁選では安倍氏支持をいち早く打ち出し念願の初入閣を果たした。


 一方96年には、林野庁広報官時代の87年に、住宅金融専門会社(住専)の大口融資先「桃源社」を熊本県内の建設業者に融資元として紹介、3000万円の融資の現場にも立ち会っていたことが発覚。02年には鈴木宗男衆院議員にわいろを渡したとされる製材会社「やまりん」(北海道帯広市)から98年に200万円の献金を受けていたことも分かった。05年の再選時には、4人の地元関係者が公選法違反(買収など)容疑で逮捕された。さらに昨年9月以降、福岡県警が出資法違反容疑で家宅捜索した資産運用コンサルティング会社「エフ・エー・シー」の関連団体「WBEF」のNPO法人申請を巡り、秘書が内閣府に審査状況を照会していた疑惑が発覚。パーティー券100万円の購入費を政治資金収支報告書に記載しておらず、「購入の見返りだ」などと批判を浴びた。


 「法に基づき適切に報告している」(今月23日)。国会で光熱水費問題を追及されても、ぶぜんとした表情で答弁し続けた松岡農相。しかし、熊本県小国町にある緑資源機構の出先機関に捜索が入った今月25日以後は、与党内からも辞任を求める声が上がり、外堀を埋められていった。<毎日新聞5月28日>』



『松岡農水相自殺を受けた28日の安倍首相と記者団の主なやり取りは次の通り。

 ◆1回目(午後3時半)

 ――今の気持ちは。

 大変残念です。慚愧(ざんき)に堪えない思いです。ご冥福を心からお祈り申し上げたいと思いますし、残された奥様はじめ、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げたいと思います。

 ――こうした事態になった理由は。

 いま、きょうの段階で何とも申し上げようがない。軽々に推測でものを申し上げるべきではないと思っています。

 ――遺書の内容を把握しているか。

 まったく存じ上げません。いまの段階でまったく知りません。

 ◆2回目(午後6時)

 ――(自殺が)政権に与える影響は。

 有能な農水相でした。それだけに当然、内閣へ、また政権への影響は大きいと思っています。

 ――松岡氏は「政治とカネ」の問題や緑資源機構との関連性を国会で追及されていた。

 ご本人の名誉のために申し上げるが、緑資源機構に関しては捜査当局から松岡大臣や関係者の取り調べを行っていた事実もないし、行う予定もないという発言があったと聞いている。光熱費、事務所費の問題等については松岡さん個人の問題に帰することなく、我々政治家が襟を正していかなければ。ルール作りをしっかりと行うことで責任を果たしていきたい。

 ――現職閣僚が自殺という手段を選んだことについてどう思うか。

 大変残念です。また私は総理として当然責任をもって任命を致しました。この任命責任者として責任の重さを改めてかみしめています。

 ――責任を感じているということか。

 私は任命権者ですから当然、総理として私の内閣の閣僚のとった行動に責任を感じています。

 ――その責任はどう果たすのか。

 今後、農林水産分野の改革を進め、また食の安全をしっかりと確保することによって果たしていきたい。 <朝日新聞 28日>』


『安倍首相は28日夕、入札談合事件で理事らが逮捕された農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」の関連団体と松岡農水相との関係が指摘されていることについて、首相官邸で記者団に「ご本人の名誉のために申し上げておくが、緑資源機構に関しては捜査当局から『松岡大臣や関係者の取り調べを行っていたという事実もないし、これから取り調べを行うという予定もない』と発言があったと聞いている」と語った。<朝日新聞 28日>』

『事件に関与しているのではないか――。独立行政法人・緑資源機構(川崎市)を巡る官製談合事件の一斉逮捕から4日。松岡利勝農相(62)はさまざまな憶測が飛び交う中、説明すべき事実を自らの手で封印した。事務所費問題に端を発した疑惑を、東京地検特捜部はどう見ていたのか。また、捜査はどこまで及んでいたのか。その核心に迫った。【斎藤良太、三木陽介、伊藤一郎、田中謙吉】

 ◇検察の「ターゲット」緑資源事件…少額、異例の告発


 「驚いた」「コメントしようがない」。検察幹部の口調は一様に重かった。関係者は「事件に関係しているかどうかをこれから調べる、という段階だった。幹部は何とも言いようがないはずだ」と代弁した。


 自殺直後、検察幹部が口々に「残念」と語った新井将敬・衆院議員のケース(98年)とは、明らかに異なる反応だ。証券取引法違反(利益要求)容疑で逮捕寸前の新井氏に比べ、今回は支援企業などを独占禁止法違反容疑の関係先として捜査し、押収資料の分析を始めたばかりだった。


 それでは捜査の照準はまったく定まっていなかったのか。謎を読み解くカギは、緑資源機構事件が刑事事件化した過程にある。


 同事件のような独占禁止法違反事件は法の規定により、公正取引委員会の刑事告発が不可欠。公取委は、刑事告発するか、排除措置などの行政処分にとどめるかの判断基準の一つを発注規模に置く。今回舞台となった林道整備などの調査・設計業務は年間約7億円に過ぎず、通常なら告発を見送るほど少額だった。


 それでも、刑事告発に踏み切った理由を、ある公取委関係者は「検察の意向が非常に強かったため」と明かす。検察幹部が24日の一斉逮捕後「公取委が告発に積極的だった」と正反対の見解を示しても、公取委関係者は「それはカムフラージュ」と語っていた。


 法務・検察幹部はこう語る。「緑資源機構の事件そのものは、検察としては特にやりたかったわけではない。しかし裏に潜む疑惑を解明したかったのは事実」。松岡農相を「ターゲット」に据えていたことは確かだった。


 ◇糸口「支援企業の落札」


 特捜部がまず注目したのは、松岡農相と緑資源機構の発注事業との関係だ。支援企業が松岡農相に献金→業者間で談合→支援企業が落札という経緯に関心を寄せた。


 機構の受注企業などからの献金は04、05の2年だけでも1100万円余。96~05年を対象とした紙智子参院議員(共産)の調査では、事件に関与した法人や企業、その代表者らから、総額852万円の献金を受けていた。


 中でも特捜部が注目したのは、松岡農相の地元・熊本県で進む「特定中山間保全整備事業」だ。同事業を巡っては、県内の15社が04、05年、松岡氏が代表を務める「自民党熊本県第3選挙区支部」と松岡氏の資金管理団体「松岡利勝新世紀政経懇話会」に献金やパーティー券購入費の名目で約967万円を献金した。内訳は▽杉本建設(阿蘇市)344万円▽森工業(同市)172万円▽熊阿建設工業(同市)100万円▽佐藤企業(熊本市)90万円――など。杉本建設は松岡農相の初当選(90年)以来の有力後援者だったとされ、06年度発注の同事業で2億9100万円を受注した。


 こうした地元企業とのつながりを発端にした捜査は、特捜部が02年に摘発した鈴木宗男衆院議員の事件と共通する。松岡農相が「九州のムネオ」と呼ばれていたこともあり「地元のカネを丹念に洗っていけば、糸口がつかめる」とある検察関係者は語っていた。


 業界団体にも関心を寄せた。機構の受注業者でつくる「特定森林地域協議会」(特森協)=解散=と表裏一体だった政治団体「特森懇話会」=同=から03~05年に120万円の献金を受けた。


 特森協と企業――。照準はこの二つに向けられた。ただ、参院選を2カ月後に控え、安易な捜査は「選挙妨害」との批判を招く。農相周辺や支援企業を表立って捜査することはできず、特定中山間保全整備事業の発注機関「阿蘇小国郷建設事業所」(熊本県小国町)を25日に捜索。当然想定される捜索先ではあったが「松岡農相の“琴線”に触れるものがあった可能性はある」と語る関係者もいる。


 ◇「光熱水費」もヤミに


 松岡農相を巡ってはもう一つ疑惑があった。06年9月に毎日新聞の報道で発覚した事務所費と、3月に国会で取り上げられた光熱水費問題だ。


 松岡利勝新世紀政経懇話会は、家賃や光熱費、水道代がかからない議員会館に事務所を置きながら過去5年間、毎年2400万円以上の事務所費を、さらに01~05年には総額約2880万円の光熱水費を計上していた。


 光熱水費について松岡農相が「ナントカ還元水」と釈明した今年3月、政治資金規正法違反(虚偽記載)に当たるのではないか、との批判が巻き起こった。しかし、検察幹部は「厳密に言えばそうだが、資金の『出』を事件化するのは難しい」と語り、4月に市民団体からの告発状を受理したものの、この問題については一貫して慎重な姿勢を見せていた。


 その裏でひそかに続けていた政治資金の「入り」に向けられた捜査。関係者によると、松岡農相を含む「利益誘導型」の政治姿勢を問題視した情報収集の開始は、5年以上前にさかのぼる。初入閣となった06年9月の農相就任時には、検察内部に「現職大臣をターゲットにする初めての事件になるかもしれない」との声さえ起き、検事らの間で、摘発に向けた意気込みを語り合う場面さえ見られた。だが、自殺はその蓄積のすべてを闇に葬り去った。[毎日新聞29日]』
by mew-run7 | 2007-05-29 06:53 | 安倍政権に関して

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