時代に「逆行」しているのは安倍政権+慰安婦問題は場外戦に発展か?+「負けないで」+加藤
2007年 06月 28日
26、27日には青山葬儀所で、ZARDの坂井泉水さんを「偲ぶ会」(音楽葬)が
行なわれ、音楽関係者や幅広い年齢層の男女のファンが、全国から数万人も訪れて、
共に歌いながら、彼女の死を悼んだという。
彼女の曲で、やはり一番多くの人の心に残っているのは、「負けないで」(93年)
なのではないかと思うが。この曲や詞によって、私の周囲でも10代から60代まで
様々な立場の人から、「つらい時に励まされた」「もうダメだと投げ出したくなりそう
な時に支えてくれた」という声をきく。
先日、「戦争を知らない子供たち」の話を書いたが、この曲もこれからも長きに
わたって、「心の応援歌」として歌いつがれて行くのではないだろうか?
負けないで もうすこし 最後まで走りぬけて
どんなに離れてても こころはそばにいるわ 追いかけてね はるかな夢よ♪
参院選を前に、全国のリベラル派&護憲派のブロガー&皆さまにこの歌を贈りたい。
もちろん参院選は一つの関門に過ぎないものだけど、日本のアブナイ流れを変えるため
の、私たちにとっては、当面の大きな目標になる・・・暑さも増して来た上に、みんな
仕事や家事など忙しい中、ブログの更新を続けるのは本当に大変だと思うのだけれど。
<私もアップ、アップの日が?^^;)・・・「ほら、そこに、ゴールは近づいている」
ので、「負けないで、p(*^-^*)q がんばっ♪」&「ご支援よろしくm(__)m」です。
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昨日書いた米議会の慰安婦問題に関する対日批判決議の波紋が広がっている。
安倍首相は、大事な時期にコトを荒立てたくはないのか、会見では「米議会の決議
だからコメントするつもりはない」と発言。
その上で「(4月の)訪米の際、私の考えは説明している」として、「おわびと反省」
を表明した平成5年の河野洋平官房長官談話を継承する立場を重ねて強調した。同時に
「米議会ではたくさんの決議がされている。そういう中の1つだ」と指摘したという。
<産経新聞 27日より>
<この「米議会でのたくさん決議の中の1つ」という表現は、この決議をやや軽んじて
いるような感じがして、失礼な感じもするのだが。>
【追記・首相は「米議会でたくさん決議されていてもその一つひとつは割と重要ではないか」
との記者団の問いに対し、「それはあなたの意見ですね」と不快感をにじませ、質問を続けようと
する記者団を振り切って質疑を打ち切った。<朝日新聞 27日>
(・o・)・・・やっぱご機嫌斜めなのね。】
だが、ワシントン・ポストに意見広告を載せた平沼赳夫氏らの保守系議員が、記者
会見を行なって、「事実に基づかない決議は、日米両国に重大な亀裂を生じさせ、両国の
未来に暗い影を落とす。憂慮をもって受け止める」とする声明文を発表したという。
<平沼発言は各紙より抜粋。*2> 【More部分に「声明文」原文を追記】
まだ、ゆっくり色々な報道を見る時間がないのだが。平沼氏らは、歴史問題の研究
をする機関を設けるべきだとしながらも、「河野談話の見直し」に関して言及したり、
「米議会の議決は来年の選挙目当てである」との発言をしたりもしていたとのこと。
逆に、米国議員の中には、慰安婦問題に関して、かなり辛らつな批判をしたり、
日本政府が力のあるロー・ファーム(法律事務所)を使ってロビイスト(交渉や圧力)
活動をしたというような話を出したりしているともきいた。
自民党の加藤紘一元幹事長は取材に対し「心配だ。意見広告を出したから、米国は
激しい反応を示した」と指摘するとともに、「安倍政権の歴史認識だと反米になって
しまう。日米関係に深刻な影響を及ぼすかもしれないことに気付いていない」と述べ、
今後の日米関係に懸念を示したという。 <時事通信27日>
正直なところ、安倍首相の本音と建前の大きなくい違いが、この問題の解決を難しく
しているようにも思うのだが。<仲間たちの批判活動を放置している(彼らに自分の
思いを託している部分がある?)ので。>
私も加藤氏同様、この件が妙な形の場外戦に発展して、日米関係に悪影響を及ぼす
のではないかと危惧感を抱いている。
<北朝鮮問題でも、日本外しかと言われているし。安倍自民党には、外交でもNO!
と言わなくちゃだわ!(**)>
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26日から、自民党の新しいCMがTVで放映され始めているが、もうご覧になった
だろうか?
<映像はコチラに。・・・このCMの話は、「らんきーブログ」さんも取り上げてた。>
自民党の今度の参院選のキャッチ・コピーは「成長を実感に」である。
安倍政権が新自由主義的な経済政策を続ける限り、いくら企業が儲かっても、それが
大部分の働く人達や国民に回っては来ず、成長を実感できる人がどんどん減って行く
ということが、まだわかっていないらしい。(-"-;)
<せめて、最低賃金を上げる規定を含む労働三法を成立させれば、その姿勢も見える
かと思ったが。他の法案はアレだけ拙速審議&強引採決を行なって来たのに、労働
三法は時間がないから、今国会では見送りにするそうで。結局、WE法案とセット
にしちゃうんじゃん!(ーー;) (*2)>
でも、さらにア然(・o・)とさせられたことは、30秒CMの方では「成長か、逆行か」
という新たなフレーズを付け足して来たことだ。
<真っ先に思ったのは、「ま~た、小泉流の二者択一&敵作りの手法を使うわけ?」
ということなのだが。(相変わらず、国民をバカだと思っているのね。(-_-))
その話は、またいづれ書くとして・・・。>
それを見て思わず、「今、最も時代に逆行してんのは、アンタでしょ~(@@)」と
ツッコんでしまっていた。
私は、安倍氏が有力な総裁候補となった去年の8月から、彼についてアレコレ書き
続けているわけだが。何かにつけて、彼の考え方があまりにも「旧い(ふるい)!」
ことに驚かされる&ヘキエキとさせられるところがある。
<「この人は本当に戦後生まれの人なのかしら」と思ってしまうこともしばしばだ。
しかも小学校から大学まで、昔からリベラルで名高い「成蹊」に通っていたのに。>
そうしたら、たまたま昨日、yahooの「みんなの政治」を見ていて、『安倍・小沢は
政治を55年体制に逆行させた』という民主党の枝野幸男議員のインタビュー記事
(中央公論)が公開されていたのを見つけた。<コチラ・・・政治や憲法改正に対する
考え方の違いなんかもわかりやすいし、面白い記事かも。お薦めです!(~~)>
* * * * *
確かに安倍氏は、いまだに55年体制のイメージや祖父・岸信介氏の失敗&残した
宿題から抜け出せないところがあるように思える部分が大きい。
彼の中では、いまだに「自由主義vs社会主義」「自民党vs.社会党」の55年体制の
イメージが強いようで、今でも、社会主義、共産主義的なもの<社民党、共産党、労組
や日教組、社会・共産主義国など>を敵視したり、異物のようなものとして見たりして
<下手すれば、この世から抹殺すべきものぐらいに考えているかも?^^;>、ひたすら
に批判、攻撃したり、蔑視的な発言を行なったりしている。
私から見れば、アタマの中が、トンデモ「時代錯誤」な人なのである。
また、是非、選挙期間中の発言に注目しておいて頂きたいのだが、彼は民主党も半分
社会党体質を持っていて、悪しき労組の仲間だと考えており、おそらくその部分を批判
攻撃するのであろう。
<以前にも、ブログでご紹介したように、自民党のHPには、わざわざ教育問題に関して
日教組批判、社保庁改革に関しては労組批判のコーナーを設け、さらに民主党がこれらと
結びついている政党だとアピールしている。
政権与党たる政党が、HPでこんなことをやっているのも情けない話なのだが。^^;
まだ分別のない若手議員とかが、国会のはじっこや個人の講演会でゴチャゴチャ言って
いるならいざ知らず、日本の政府のTOPたる首相が、このようなことを公の場で主張
してしまうのだから、情けないを通り越して、呆れてしまうところがある。(-"-;)>
安倍首相&仲間たちは55年体制の頃から、政治的な面で成長していないのである。
でも、55年体制に戻るなら、まだいいかも知れない。すでに戦後であり、現憲法の
下に、自由・民主主義が保障されているからだ。
安倍首相の時代逆行は、55年ではとどまらない。彼のアタマの中にある理想の国家
像のありかは、戦前も通り越して、明治時代ぐらいまで遡ってしまうからだ。
彼の中では「まずは国家ありき」「国民は国家に帰属して、国家のために尽くすもの」
であり、彼にとっての「美しい国」は天皇を頂点においたピラミッド型の国家なので
ある。つまり、本当の意味での自由民主主義や立憲主義とは、相容れないような形の
国家なのだ。
* * * * *
ちなみに安倍氏が出版した本の中に「保守革命宣言 ~アンチリベラルの選択~」と
いうタイトルのものがあった。<コチラの下方・この3月に強引に復党&参院出馬を決めた
お仲間の衛藤氏らと共に96年に出版したものだ。>
そうか~。安倍っちは、正々堂々と「アンチ・リベラル」を標榜しちゃっていたのね。
ど~りで、リベラルを自負するmewと合うことはあり得な~い(!)わけだ。(・・)
これでますます心置きなく、「アンチ安倍自民党」「安倍自民党にNO!」をアピール
できるぞ~。!(^^)!
というわけで、参院選では「時代に逆行する安倍自民党にNO!」を。(*_*)
<この稿、つづく> THANKS
p.s.
自民党内ではまさに安倍氏と対極的な位置にいるのが、私のお気に入りである加藤
紘一氏なのだが。その加藤氏は、今週、「強いリベラル」という本を出版した。
『自民党の加藤紘一元幹事長が、自民党を「小泉政権以降、はっきりと市場原理主義に
軸足を移した」として批判し、地域共同体を基礎にして日本再生策を提案した著書
「強いリベラル」(文芸春秋)を26日、出版した。加藤氏は日本の再生策として
(1)機会均等の教育(2)創意工夫の農業(3)地方産業の育成-を提案。理想主義
と責任を兼ね備えた政治勢力を「強いリベラル」と定義付けた。<共同通信27日>
『加藤氏は「保守に基盤を置いたリベラルの理念の旗を掲げることが必要だ」として、
参院選後をにらんだ安倍政権に批判的な勢力の受け皿づくりに意欲を示した。
加藤氏は著書で「市場原理主義によって地域などの共同体が破壊され、格差社会と
いう深刻な問題をもたらしている」と指摘。安倍政権が目指す教育分野への競争原理導入
なども市場原理主義の表れだとして、格差の是正を求めている。<時事通信27日>』
「保守に基盤を」の部分を除けば、と~っても気が合いそうな内容だ。本屋さんに
行って、覗いてみようかな?(・・)
そして、加藤氏には、ともかくポスト安倍(&麻生?)を担えるような総裁候補&
勢力を作るために。また、いざという時には、政界再編のために自民党を割って出て
新たな勢力を結集するために、もうひと頑張りして頂きたいと強く願っている。
THANKS
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報道記事は↓Moreの部分に
*2
『米下院外交委員会でいわゆる従軍慰安婦問題に関する決議案が採択されたことについて、無所属の平沼赳夫・元経済産業相や自民、民主両党の国会議員は27日、国会内で記者会見し、「事実に基づかない決議は日米両国に重大な亀裂を生じさせる」などと批判する声明を発表した。
決議案の根拠となった1993年の河野洋平官房長官談話の再検証も改めて提案した。
平沼氏は、「米国の議員に真実を伝えていくことが大事で、そういう運動を展開したい。(日本政府が)しっかり意見を開陳し、行動するよう促していきたい」と述べた。
平沼氏らが14日付の米紙ワシントン・ポストに掲載した決議案に反対する全面広告が、一時沈静化していた決議採択の動きを加速させたとの指摘については、「トム・ラントス下院外交委員長や決議案を主導したマイケル・ホンダ議員は、アジア系有権者が多い選挙区(が地盤)で来年の下院選挙に配慮したものだ」と述べ、広告よりも米議員の選挙事情などが影響した結果だとの見方を示した。
一方、日本政府は、安倍首相が27日夜、首相官邸で記者団に「コメントするつもりはない。米議会ではたくさんの決議がされており、そういう中の一つだと思う」と語るなど、事態の推移を静観している。
平沼氏らの言動に対し、「言っていることは間違っていないが、言い方やタイミングに問題がある」(政府筋)と懸念を示す向きもある。
政府は下院本会議の採択回避に向けて米議会への働きかけを続けるが、「共和党のブッシュ政権は日本の立場を理解してくれるが、昨年の中間選挙で議会の主導権を握った民主党には通じない」(外務省幹部)など悲観論も出ている。 ( 読売新聞 27日)』
【米国下院外交委員会決議121号への声明文
本日、米国時間6月26日に、米国下院外交委員会でいわゆる従軍慰安婦に関する対日非難決議案121号が採択されたことを、われわれは憂慮をもって受け止めている。
このような事実に基づかない対日非難決議は、日米両国に重大な亀裂を生じさせ、両国の未来に暗い影を落とすものになるだろう。米国下院議員諸兄は、歴史を鑑として70年前の日米分断の国際的策動を想起すべきである。
日米両国はすでに62年前の悲惨な戦禍を乗り越え、自由主義諸国で第1位と第2位の経済規模で世界の安定と繁栄に寄与している。21世紀の世界の未来は、間違いなく貴国とわれわれのリーダーシップに委ねられているのである。
そのような観点から、両国は自由と民主主義の価値観を共有し、教条主義的で全体主義的な歴史観を排し、事実に基づく自由主義的な歴史研究から未来へ向けた歴史認識が必要になる。そこで、われわれは以下のことを提案したい。
1日米両国での慰安婦問題に関する共同歴史研究
2河野談話の歴史的検証
特に日本国内に於いては、このような事態を引き起こした平成5年(1993)の河野談話の徹底的な検証を行い、河野談話の責任を追及する必要がある。「決議案121号」の提案者、マイク・ホンダ議員は「河野談話」が提案の根拠となったと述べているからである。
なぜ、歴史事実に基づかない河野談話が生まれたのか、その経緯と事実関係の徹底的検証が必要になる。さらに、日本の情報発信、広報のあり方をあわせて研究、提言する必要がある。
具体的には有識者と共に研究会などを通し、政府に要望と提言を行い、河野衆議院議長の責任も追及して行く。
平成19年6月27日
世話人代表 平沼赳夫
自民党・民主党議員有志一同】