久間発言の背景にある安倍政権の問題点<安倍の統率力のなさ&国民への配慮の乏しさ>
2007年 07月 02日
下さる方が増えて、嬉しい&有難い限り。今週もご支援よろしくです。m(__)m>
昨日の日曜日は、ドタバタ国会の疲れが出たのか(実はウィンブルドンで寝不足&
早くも夏バテ?)、何と1日に5度寝もしてしまい、ボケボケ状態に。(・o・)
ブログの方も、実は1本めの記事を(mewにしては)短めに切り上げて、2本めとして久間
防衛大臣の「しょうがない発言」の記事も書いたのに、アップする前に、誤って削除してしまい
アウトになっちゃったし~。(ノ_-。)
楽しみにしていた党首討論のNHK中継も、見事にちょうどその時間だけ眠ってしま
い、見損ねちゃったし~。(>_<)ついでに言えば、馬券はさっぱり当たらないし~。^^;
本当に何だかな~の1日だった。(-"-;)
<幸いに党首討論の方は、主催した「21世紀臨調」のHP<コチラ>で、3日から
オンデマンド放映するらしい。国会の党首討論よりも、時間も十分にあって、お互いに
ツッコミ合う場面も多く面白かったらしいので、関心のある方は是非どうぞ。>
けど、かなり寝た分、心身のエネルギー補給もできた感じ。
また今日から、精力的に安倍自民党をツッコみまくるです。!(^^)!
* * * * *
さて、一昨日(30日)から、久間防衛大臣の「しょうがない」発言が物議をかもしている
のだが・・・。
<この件は、こちらもついに政治ランキングに参入!((^^ の「津久井進の弁護士ノート」
さんにも詳しく取り上げられている。>
コトのおこり(起こりと怒りの掛詞)は、30日に久間防衛大臣が麗澤大学で「日本
の防衛について」の講演を行なった際に、太平洋戦争終結時に米国が広島、長崎に原爆
を投下したことについて、「米国はソ連が日本を占領しないよう原爆を落とした。長崎
は本当に無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったという頭の整理で、
今しょうがないなと思っている」と述べたことにあったわけだが・・・。
<*1に講演での発言要旨をアップ>
私は今回の件に関して、久間氏を擁護する気はさらさらないが、彼が言いたかったであろう
ことは理解できるし、また彼はかなり(よくも悪くも?)正直な部分がある人なので、きっと
これは本音なのだと思う。
久間氏自身、長崎が地元で、原爆被害の悲惨さはよくわかっているし「勝ち戦という
ことが分かっていながら、原爆まで使う必要があったのか」という疑問は今も抱いて
いるというのも本心だろう。ただ客観的に当時の情勢を見た時に、アメリカが原爆投下
をしたのは、日本がなかなか降伏しなかった&ソ連の北海道への進出が迫っていたと
いうことが理由になっているので、戦争を終結させて、ソ連の進出を防ぐためには
「しょうがなかった」と。
気持ちの上では疑問や怒りはあるけれど、自分のアタマの中では、そのように理解
して納得するようにしている<その結果、幸いに日本はドイツのように分割されずに
済んだし>ということが言いたかったのだろう。
私は、それはそれで一つの考え方だと思うし、日本国民の中には、このように理解、
納得している人は少なくないかも知れないと思ったりもする。
<私は半分違う考えだけど。コチラ参照>
* * * * *
でも、久間氏が日本の閣僚、特に防衛大臣であり、また被爆地である長崎選出の
国会議員であることを考えると、この「しょうがない」という発言はあまりにも不見識、
不適切であるということは間違いない。(ーー;)
そして、私は今回の件では、大きく言えば3つの問題点があるのではないかと
思う。
一つは、<このブログにも、もうイヤになるほど何度も書いているのだが>、
政治家の自己の発言に対する自覚の乏しさの問題である。
政治家、特に首相や閣僚たる立場の者は、公の場で発言する時には、その内容は
もちろん、言葉の選び方や言い回しなどの表現にも、十二分に配慮しなければなら
ないし、自分の言葉に責任と覚悟を持って発言すべきなのだとも思う。しかし、
近時はその自覚や配慮に欠ける不用意な発言が多くなっている。今回もまさにその
一つに当たると思われる。
* * * * *
あとの二つは、安倍政権に関するものだ。
まず、安倍首相&総裁が、内閣や党を統率、管理する能力にかけるのではないか
という問題である。
安倍氏が首相&党総裁になってから、閣僚や党幹部の不適切な発言や暴言、好き
勝手な発言が目立つようになっていると感じるのは、私だけだろうか?<たった
9ヶ月の間に、メディアや野党にかなりの批判や疑問を呈されたものが、どれだけ
あったであろう?>
その要因として、安倍氏自身が閣僚や党幹部に重んじられていない(ナメられて
いる?)ことや、官邸スタッフのチェック能力に乏しいことなどが考えられるの
だが。もう一つ、安倍首相が、そのような発言があった場合、なかなか問題性や責任
を認めず、ことなかれ主義をとろうとすることにも問題があるように思う。
<安倍氏は最近、やたらに社保庁をはじめとする公務員(官僚)の姿勢を非難して
いるのだが。何かなかなか非を認めないで、問題を先送りしたがるところは、まるで
官僚みたいって思ったりもする。(・・)>
* * * * *
そして、特に安倍政権になってから、特に戦争や軍備に関わる言動が、以前よりも
どんどんフリー&鈍感になっているように感じられるのも問題なのではないかと思う。
たまたま社民党の福島代表が今回の件に関して「安倍内閣が戦争被害者に対して
冷酷であることを示している」と批判していたのだが。
私は冷酷とまでは思わないけれど。<でも、沖縄の集団自決の教科書検定や、
辺野古への自衛隊派遣は、住民の心を踏みにじる冷酷に近い行為かも?>
でも、他国はもちろん、日本の国民の中にも、戦争の被害に、いまだに苦しんで
いたり、心の傷みを感じたりしている人がたくさんいて、戦争に関わる言動には
ナーバスになる国民も少なからずいるのに、近時、彼らに対する配慮がどんどん
失われて行っているように思うのだ。
保守的な人たちは、戦後、長い間、戦争に関わる話がタブー視されていて、言い
たいこと、議論すべきことがオモテに出せないことが問題だったという人も少なく
ない。<ネタ元が示せないのだが、安倍氏や中川昭一氏も、そのような趣旨のこと
を言っていたように記憶している。>
私はタブー視までする必要はないと思うが。でも、そのような国民の現状や気持ち
に常に十分に配慮をする必要はあると思うのだ。それが戦争を体験した国の政府
(首相や閣僚)として、当然のことであろう。
私は、このような兆候は、安倍首相が「戦後レジームからの脱却」を掲げ、この
60何年か日本人が築いて来たものを軽視したり、時に否定したり、また自分たち
の仲間うちの歴史観、国家観に偏る形での政策を行なっていることと無縁ではない
ように思うところがある。
<つづく> THANKS
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*1
久間防衛相(衆院長崎2区)は30日、千葉県柏市の麗沢大学で講演し、1945年8月に米軍が日本に原爆を投下したことについて「原爆を落とされて長崎は本当に無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で今、しょうがないなと思っている」と述べた。原爆投下を正当化する発言とも受け取られかねず、野党が久間氏の罷免を求める動きを見せるなど波紋が広がっている。
久間氏は「我が国の防衛について」と題した講演で、東西冷戦下で米国と安全保障条約締結を選択した日本の防衛政策の正当性を説明する際、原爆投下に言及した。
<中略>
【久間氏の発言要旨】
日本が戦後、ドイツのように東西が壁で仕切られずに済んだのは、ソ連の侵略がなかったからだ。米国は戦争に勝つと分かっていた。ところが日本がなかなかしぶとい。しぶといとソ連も出てくる可能性がある。ソ連とベルリンを分けたみたいになりかねない、ということから、日本が負けると分かっているのに、あえて原爆を広島と長崎に落とした。8月9日に長崎に落とした。長崎に落とせば日本も降参するだろう、そうしたらソ連の参戦を止められるということだった。
幸いに(戦争が)8月15日に終わったから、北海道は占領されずに済んだが、間違えば北海道までソ連に取られてしまう。その当時の日本は取られても何もする方法もないわけですから、私はその点は、原爆が落とされて長崎は本当に無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったんだ、という頭の整理で今、しょうがないな、という風に思っている。
米国を恨むつもりはないが、勝ち戦ということが分かっていながら、原爆まで使う必要があったのか、という思いは今でもしている。国際情勢とか戦後の占領状態などからいくと、そういうことも選択肢としてはありうるのかな。そういうことも我々は十分、頭に入れながら考えなくてはいけないと思った。 <朝日新聞 30日>』