台風被害から見える地方格差の問題 ・・・格差に目をつむろうとした安倍政権
2007年 07月 16日
この連休は、特にがくーんと減ってしまい、ランキングがかなりピンチに。(-"-;
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台風一過・・・幸い東京はさしたる状況にならなかったのだが、全国各地で死傷者が
や家屋、道路の破損や浸水などの被害が数多く出たほか、土砂崩れや水害の危険のため
に今も避難している人が多数いるという。
被害にあわれた方には、心からお見舞い申し上げます。m(__)m
ニュースを見ていて、地方で家屋の被害にあったり、避難をしたりしている中に、
高齢者の人の姿が多いのに気付いた人もいるのではないだろうか?
<熊本では、避難所で急死した88歳の女性もいた。>
九州南部をはじめ、ここ2~3年、大きな台風のために何度も被害にあっている
地域があるのだが。<これには温暖化の影響もあるようだ。> なかなか根本的な
防災対策や復旧作業が進まない地域が少なくないときく。
その大部分は、過疎化、高齢化している地域だ。ただでさえ地方財政が厳しい上、
そのような地域は、特に税収が少ない。そして、国や県は公共工事や補助金をどんどん
カットしているので、根本的な防災対策の工事のしようもないのだという。
防災工事だけではない。医療や介護、交通、商店などなど生活に必要な施設も、
どんどん減っている。民営化の影響で、近隣では唯一の金融機関であった郵便局や
ATMもなくなって(orなくなる予定だったり、集配局は残るが貯金、保険
は扱わなくなったり)で困っている人も少なくない。
ここには、小泉=安倍自民党の地方に対する施策の影響も大きく出ている。
* * * * *
TVで、各地の被害の様子を見ていて、私は改めて、今の日本の地方政策を何とか
変えられないものか、このまま地方格差が拡大して行くのを放置しておく気なのかと、
イラ立たずにはいられなかった。<放置するならまだいいかも知れない。今まで受け
られていた便やサービスが減少している地域も増えている。>(ーー;)
これも小泉&竹中ー安倍政権で進められている新自由主義政策の影が色濃くあらわれ
たものである。国や地方の行政にさえ、自由競争原理、利益追求のための効率化、コス
ト削減が奨励されているため、人口や産業が乏しく、生産性や利益が乏しい地域は
どんどん見捨てられ、切り捨てられて行っているからである。
このような状況を見ていて、どうして「成長力を実感」することができるだろう。
安倍政権の経済の問題点については、今週にでも、それをメインにした記事を書く
つもりでいたのだが。<今まで貯めた報道記事を整理しているとこだった。>
TVを見ていて腹が立って来たので、今回は、地方格差に焦点をおく形で、その
問題点を書いてみたいと思う。
~ ~ ~ ~ ~ ~
私は1月30日の参院本会議で、自民党に青木参院幹事長が代表質問に立って、
安倍首相に向かって、こう訴えた姿を忘れない。<*1>
「政府は、ここへ来て格差という言葉を避けておられるようでございますが、私は格差
が存在することは紛れもない事実であると考えています。こうしたことから、格差問題
が今国会の大きなテーマの一つとなっております。」
そして、青木氏は地元の島根の例を挙げ、地域格差、医療格差の問題を切々と語った
のである。
<しかし、安倍首相はその夜の官邸での記者会見で、記者にその件をツッコまれ、半ば
キレ気味に、「何をもって格差と言うのか。記者のみなさんもそれぞれ給与が違うと思う
が、それは格差なのか」と反論。それを見て「ダメだ、こりゃ(>_<)」と呆れたのだが。>
この日は、今年の参院の通常国会の初日で、安倍首相が施政方針演説を行ない、各党の
それに対する代表質問を行なったのだが。
本来、安倍内閣をヨイショするような質問をするのが慣例になっている自民党の代表の
青木氏が、何でわざわざこんなことを訴えたのか・・・。
安倍首相&仲間たちが、「格差」という言葉に目をつむろうとしていたからである。
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今、参院選でも「生活が第一」とアピールしている民主党は、今年、生活格差の問題を
メインに訴えて行くという方針を決め、今国会でもそれを中心に取り上げて行くことに
していた。
これに対抗するために、安倍首相や塩崎官房長官&官邸の仲間たちは、何と「格差」と
いう言葉を使わないようにしようと。それで、国民に「格差」なるものをあまり意識させ
ないようにしようという方針を打ち出したのである。(-_-)
<それゆえ、安倍氏も塩崎氏も、会見や国会の答弁などでは、自らは「格差」という
言葉は使わないように、また記者からの質問にも「もし格差というものがあるとしたら」
「皆さんが格差と呼ぶものは」などの言い方をしていた時期があった。>
だが、塩崎氏は、国会開会前の与党協議会で、与党幹部にもそれを提言して、大ヒン
シュクを買っていた。
『24日開かれた政府・与党協議会で、塩崎恭久官房長官の格差問題に関する発言を
めぐり、出席した与党幹部が一斉に反発する場面があった。
塩崎氏は席上、非正規社員の低賃金などについて、「民主党が言うように格差ととら
えるのでなく、『新たな貧困』ととらえたい。成長戦略を推し進め国民生活を底上げ
していきたい」と発言。格差という言葉を使わないことを提案した。
これに対し自民党の青木幹雄参院議員会長は「実際に地方には格差がある。政府与党
が格差問題に取り組んでいる姿勢を真正面から国民に示す必要がある」とかみついた。
また、他の出席者からも「医療格差は(患者にとって)生きるか死ぬかの問題だ」
(片山虎之助自民党参院幹事長)「農村、中小企業の格差問題が生じているところに
安倍晋三首相や閣僚の現場視察も非常に大事だ」(二階俊博同党国対委員長)といった
意見が相次いだ。
さらに会議後、自民党幹部は「単なる言葉の言い換えは(国民に)問題から逃げて
いるように思われる」と、塩崎氏の発言を厳しく批判した。<たぶん時事通信
1月24日>』
ところが、安倍首相や塩崎官房長官は、なかなか「格差問題」に正面から取り組む
姿勢や発言を見せず、衆院で民主党の小沢代表が格差問題をアピールしたことについて、
記者会見でも強く反論したりしていた。
それを見て、青木参院会長も腹をすえかねたのだろう。あえてTV中継もはいっている
国会の場で、「政府は避けているが、格差があるのは事実だ」と指摘したのだ。
2月にはいり、柳沢失言や格差問題での批判が続き、安倍政権の支持率は低下し
始める。そんな折、小泉前首相が、中川幹事長をはじめとする安倍政権スタッフに
こんなアドバイスをした。
「『格差はどんな時代にもある』と、なぜはっきりと言わないんだ。自分は予算委員会
で言い続けてきた。君たちは日本が近隣諸国より格差があると思うか」「支持率は気に
することはない。目先のことには鈍感になれ。鈍感力が大事だ」と。
<朝日新聞 2月21日より>
これで、安倍政権は少し開き直ったように見えた。
<つづく> THANKS
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