安倍が退陣するか否かで、この秋の国政は大違い!+街頭の聴衆で「民意」を判断する安倍
2007年 07月 31日
【TBがうまく通らないところ、承認制のところはすぐに確認困難のところがあります。再トライ
してみますが、もし届かない場合、または二重送信になってしまった場合は、ご容赦を。】
参院選が終わったので、少しのんびりしようと思っているのだけど。それに、政治
以外のことも、色々書きたいな~と思っているのだけど・・・。
でも、ニュースを見聞していると、政治関係のことがアレコレ書きたくなってしまう。
何だか恐ろしい習性(?)が身についてしまったようだ。(・o・)rihabiri shinakuchadawa
安倍首相は30日、記者会見で正式に、自民党総裁&首相の続投を表明した。
<*1・3 1の毎日の社説は、mewの考えとすごく合っている。>
この続投に関しては、メディア、国民から批判の声も少なくないが、党内では一部を
除き容認論が多いようで、しばらくはこのままの状況が続きそうだ。
<役員会でも続投を了承。でもすでに辞任表明した人たち&もうすぐ人事一新で交代
する役員が続投を決めるというのは、メチャ無責任な感じもしません?(・・)>
TVのコメンターや一般ピープルの中に、「他に適当な人がいないし、総理が頻繁に
替わるのはよくない」とか、「誰に替わっても同じようなものだから、このままでも
仕方ない」というようなことを言う人がいたけど。
特に後段の意見については、「それは絶対に、違う!(@@。」と言いたい。
安倍首相は、表面的な部分では、多少は国民や野党の声をきくような形で、政策や
方針の修正を行なうかも知れないけど<政治とおカネの件とか、人事の面とか、多少
は地方のことも重視した政策をとるとか>。でも、最も肝心&重要な国政の部分では、
選挙の結果などは構わず、自分の信念を貫くことを表明しているからだ。
<官邸メルマガでも、選挙前から使命論&続投宣言してたしね。コチラ参照>
* * * * *
もし、多少なりとも民主主義を理解している人が、安倍氏に代わって総裁&首相に
なれば、この大敗を受けて、もう一度基本政策や方針を見直したり、国民が求めている
政策を優先することを考えることだろう。<安倍氏&仲間たちのように国家再興・命
みたいな勢力の人じゃダメかも知れないけど。(-_-)>
でも、安倍氏が首相を続ける限り、「美しい国づくり」「戦後レジームからの脱却」
「新自由主義に基づいた成長&改革」という基本の路線は変わらないのである。
そして、おそらく彼は、この秋に、国民や野党(党内の一部)がどんなに反対したっ
て、政府が憲法違反だと解釈している「集団的自衛権の容認」を強行しようとする
だろう。
テロ特措法の延長なども、参院が否決しても、衆院で再可決する形で、得意の数の
力で押し切って成立させてしまうかも知れない。
たぶん、憲法改正の準備も、急ピッチで進めようとするのではないかとも思われる。
安倍氏が首相を続けた場合、一度死んだ身と思って開き直り、自分の在任中にやれる
だけのことをやろうと考え、さらに暴走する可能性が高い。
何故なら、彼はそれが自分の「使命」だと思い込んでおり、そのような実績を残し
た上で、衆院選での勝負をかけたいと考えているからだ。
だから、安倍首相が秋までに退陣するかしないかでは、日本の国政の重要な部分が
大きく違ってしまうのである。(**)
確かに今はこれぞという候補はいないけど<mewがいいと思う自民党の議員は、
あまり力がないし~(--;)>。でも、誰がなっても、日本の政治がたいして変わらない
わけではないのだ。
<安倍氏を続投させるなら、自民党内の議員や公明党が、彼にブレーキをかけたり、
コントロールをしたりなど努めなければならないのだが。これまでの状況を見る限り
その役割を果たせるかどうか、と~っても疑問だ。(ーー;)
それに賢い麻生氏は、こんな逆風の時に「安倍おろし」するのは得策じゃない<例のアルツ
ハイマー発言もあるので、ちょっと時間を置いた方がいいし>と判断した様子。もともと
昨秋も、党№1の幹事長ポストを希望していたのに、安倍親分の森氏が反対してれなかった
のが。たぶん、次の人事では幹事長になって、党内を掌握してから、次期首相を狙うのでは
ないかと思われる。(-_-)>
~ ~ ~ ~ ~ ~
安倍首相は29日、参院選敗退を受けてのTV各局のインタビューで、ひたすらに
「新しい国(美しい国)づくりという使命を果たし、改革を続行することが首相と
しての責任だ」と繰り返し主張していた。
<「美しい国」という表現が批判されたせいか、ここ何日か「新しい国」という言葉
を使う機会が増えている感じが・・・。(・・)>
昨日の記者会見では、美しい国の話はセーブしていたが、「進めていかなければなら
ない改革、そして国づくり。また、経済の成長を進めながら景気回復を国民の皆様に
実感をして頂くのが使命。この目標に向かって責任を果たしていかなければならないと
決意をしています」と述べていた。<福島テレビ30日から引用。一部編集>
ちなみに安倍氏の解釈では、「人心一新せよ」が国民の声なので、内閣や党幹部の
人事を変えると。<要は、自分は悪くないけど、閣僚や幹部が悪かったから国民の
批判を浴びたってこと?・・・首相も一新してくれないと~。>
あとは政治とおカネの問題や、地方への配慮が足りなかったことを反省している
らしい。
* * * * *
他方、昨日の会見も含め、安倍首相や官邸&党の幹部たちは、安倍政権の「国づくり
や改革、成長路線などの基本政策は、国民に理解、支持されている」と強調している。
で、記者が「何で国民に支持されていると、思うのか?」と質問したところ、安倍氏
は「(街頭演説などでの)聴衆の反応で感じた」と答えたという。・・・(゚Д゚)はあ?
私は、前日読んだ記事を思い出した。<*2 読売なのに、かなり安倍をバカにしてるかも?>
『安倍は選挙戦終盤、周辺に選挙戦の「手応え」を強調して見せた。「動員が数百人
程度しかなかったはずの場所に、何千人も集まってくれた。熱狂的だった」
安倍は聴衆の雰囲気が変わった理由を、「あまりにも自民党が負けるという報道ばかり
だから反作用が出ている」と分析。官邸内でも、安倍の見立てに異を唱える声は少なく、
不思議な「楽観論」が漂っていた。<読売新聞30日>』
安倍氏は、「わ~、思ったよりもたくさんの人が、ボクの周りに集まって来て、ボク
の話を熱心に聴いてくれてる。みんなボクの政策を理解して、応援してくれているんだ。
選挙もそんなに負けないかも~」と思ったのだろうか?(>_<)
<日本人はミーハーが多いから、有名人がいれば、とりあえず一目見ようと集まるし、
別に好きな人でも、応援している人じゃなくても、とりあえず手を振ったり、拍手や
握手をしたり、写メ撮ったりするものなのに~。(・・)>
でも、彼らは、国政選挙という国民の審判でNO!と言われても、自分たちの基本
政策は理解、支持されていると勘違いしてしまう<強引にこじつけてしまう?>ような、
民意を感じるセンサーを持たない政治家たちなのである。
<だから、選挙で負けちゃうんだろうけど。^^;>
ただ、実際のところは、彼らにとっては、自分たちの基本政策を国民が理解、支持
してくれるかどうかは二の次の話なのだと思う。
彼らが、改憲を含む美しい国づくりや、新自由主義にのっとった改革を進めるのは
国民のためではなく、彼らと思いを同じくするor利害関係を共にしている国家再興
勢力や財界、そして米国のためだからである。
<つづく> THANKS
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*1
『参院選での自民党惨敗から一夜明けた30日、安倍晋三首相は記者会見し、改めて続投する意向を表明した。
見逃せないのは、首相は「すべての責任は私にある」と繰り返す一方で、前夜から「政権の基本路線は多くの国民に理解されており、間違っていない」と語っていることである。本当にそんな認識なのだとすれば、ここでも民意を見誤っているというほかない。
首相が反省点として挙げたのは年金記録漏れ問題と政治とカネの問題への対応だった。年金問題では「不信を払しょくする努力が足りなかった」とも語った。だが、この問題に対する首相の最大の責任は、再三指摘している通り、民主党が早々と追及していたにもかかわらず、内閣支持率が急落するまで事の重大性に気づかなかったことだ。まず、それを首相自身が素直に反省しないと信頼など戻ってこない。
政治とカネの問題も同様だ。首相は惨敗を受け、政治資金規正法のさらなる改正を自民党に指示したという。しかし、先の国会で成立した改正法は、これもまた再三、ザル法だと指摘されていたものだ。「今ごろになって」というのが多くの国民の思いだろう。
一方、国民に支持されているという基本路線とは経済の成長路線だという。ところが、「なぜ支持されたと言えるのか」と問われると、首相は「(街頭演説などでの)聴衆の反応で感じた」という。これでは選挙の意味が分かっているのかと疑いたくなるほどだ。
しかも、首相は安倍政治の中核といえる憲法改正など「美しい国」「戦後レジームからの脱却」路線が国民の支持を得たのかどうかには触れず、「憲法問題は選挙戦では詳しく話す時間がなかった」とかわすだけだった。これも都合のいい解釈である。
首相が内閣の最大の課題と位置づけてきた憲法改正は、今度の選挙で実現は一段と困難になったとみるべきだ。その現状を認めないと、いくら突然、民主党との協調路線を言い出しても国会運営は前には進まない。
安倍首相は内閣の大幅改造をする方針も明らかにし、「人心を一新せよというのが国民の声だ」とも語った。しかし、今のような首相の認識、姿勢では「首相も含めて人心一新を」との声は国民の間からなかなか消えないのではなかろうか。
それでも自民党は30日の役員会で早々と首相の続投を決定した。党内各派閥幹部の多くは押し黙り、首相の責任を求める声はごくわずかしかない。首相が交代しても参院の与野党逆転状況は変わらない。そして、世論の空気を大きく変えるような後継候補も容易には見つからない。
総裁候補、首相候補を党を挙げて育成してこなかった、ここしばらくのツケが一気に回ってきたということでもあろう。この行き詰まり状況は深刻である。
毎日新聞 2007年7月31日 0時02分』
*2
『
歴史に残る自民党惨敗の参院選から一夜明けた30日朝、小雨交じりの曇天の下、安倍首相は憔悴(しょうすい)した険しい表情で首相官邸入りした。
公邸から官邸まで数十メートルの距離。普段は地上を歩いて官邸入りするが、天気のせいか、この日は地下通路経由だった。
「国民の意思をどう受け止めるか」と玄関で声をかける記者団に、安倍は右手を小さく挙げると、無言で執務室に向かった。
前夜、安倍は首相を続ける考えを表明した。その決意は、年金記録漏れ問題や閣僚の不祥事で自民党劣勢が伝えられ始めたころから固めていたものだ。
公示前、安倍はブレーンの一人に、「衆院で内閣不信任決議案が可決されるということじゃない。参院選の結果がどうあっても、辞めない」と打ち明けた。
その決意の背景には、一つの計算と、一つの信念が作用していた。
計算は、自民党に強い逆風が吹く中で、「ポスト安倍」に名乗りをあげようという動きが乏しく、参院選大敗でも、「安倍降ろし」は起きないとの見通しだ。
実際、「ポスト安倍」の最右翼と目される麻生外相は、安倍を支える姿勢を崩さなかった。昨年の党総裁選で安倍と政策、理念で真っ向から対立した谷垣禎一・前財務相も歯切れが悪く、額賀福志郎・元防衛長官を総裁候補として抱える津島派も、全面対決には迷いがあった。
一方、信念は「政権選択は衆院選で行うべきものだ。参院選結果で首相が交代すれば、首相が何人も代わって経済も政治も混迷した90年代に後戻りする」というものだ。もっとも、この信念は、安倍自らが今回の選挙を「安倍と民主党代表の小沢一郎のどちらが信頼できるかという選択だ」と位置づけたことから、矛盾をはらんでしまうことになるが……。
安倍が一時、参院選を「政権選択」と取られかねない位置づけにしたのは、国会での小沢との党首討論で、「直接対決では負けない」との自信を深めていたからだ。各種世論調査で自民党の獲得議席が40議席を割るとの観測が強まっても、安倍は投票日直前まで「過半数は無理でも、40議席台は獲得できる」との見方を示していた。
「最後の3日間で行ける。そういう雰囲気だ」
安倍は選挙戦終盤、周辺に選挙戦の「手応え」を強調して見せた。
「動員が数百人程度しかなかったはずの場所に、何千人も集まってくれた。熱狂的だった」
安倍は聴衆の雰囲気が変わった理由を、「あまりにも自民党が負けるという報道ばかりだから反作用が出ている」と分析。官邸内でも、安倍の見立てに異を唱える声は少なく、不思議な「楽観論」が漂っていた。
その見立ての甘さが安倍を痛撃した。29日夜、テレビ番組に立て続けに出演した安倍は、「美しい国づくりについては、基本的には国民にもご理解をいただいている。その方向にしっかりと進めることが信頼回復につながる」と、自らの政策が国民の支持を得られなかったわけではないとの苦しい説明に終始した。そして、機械のようにこう繰り返すしかなかった。
「大変厳しい状況で、今後は、相当困難な政局運営が待っているが、改革を続行し、国づくりを進めていく。それが私の責任だと改めて決意している」(敬称略)
(2007年7月30日12時16分 読売新聞)』
『
安倍晋三首相(自民党総裁)が30日、党本部で行った記者会見の要旨は次の通り。
【参院選の総括】
極めて厳しい結果だ。国民の厳しい審判、声を厳格、真摯(しんし)に受け止め、反省すべき点は反省し、結果を出していくことで責任を果たしていく。(続投して)景気回復を実感していただけるまで引っ張っていき使命を果たすことがわたしの責任だ。
年金記録漏れ問題への対応で、政府への不信を払しょくする努力が足りなかったことは反省している。衆院議員の任期は2年残っている。その中で実績を挙げていくことが大切だが、しかるべき時に衆院選を行って政権の信を問う。
(今後の国会運営では)民主党とともに国民の期待に責任を負っているという認識の下に、民主党の主張している点に耳を傾けないといけない。
【内閣改造・党役員人事】
人心を一新せよというのが国民の声だ。(8月7日から4日間予定する)臨時国会後のしかるべき時に内閣改造、役員を一新したい。(9月末に切れる)役員任期とはかかわりなく行いたい。一致結束して政策を進めていけるチームを作らないといけない。
【政治とカネ】
通常国会で政治資金規正法を改正したが、それでは不十分だというのが国民の声だ。厳格な党規約を作り、法制化すべきは法制化する。領収書の公開も議論し、8月中に自民党の案をまとめる。(政治団体の不透明な支出が指摘される)赤城徳彦農水相には、新たな党規約に沿って国民に説明するよう指示したい。(続)
[時事通信社]
【秋の臨時国会】
(11月1日が期限切れの)テロ対策特別措置法(の延長)が臨時国会の一番重要な案件になる。通常国会で成立しなかった労働関連3法案などをよく考えながら、新しい執行部でどの法案を成立させるか絞り込む。(了)
[時事通信社 30日]』