テロ特措法をめぐる小沢vs.前原の言動、そして31日の民主党人事が興味深い!&JRA再開
2007年 08月 23日
中央競馬ファンの方々は、ほっとされたのではないだろうか?(~~)
あとはMサムソンが凱旋門賞をどうするのかが気がかりなのだけど。
何か再検査でも陽性が出てしまったようなので、難しいのかな~。(--)
先週の開催中止は、JRA関係者&ファンには残念だったものの
(mewも含む)、地方競馬の売り上げがかなり上がったところも
あったようで、不幸中の幸いだったように思う。<*1>
<廃止にリーチがかかっている岩手や高知は、チョット安心できたかも?>
今週は、国内外で色々なスポーツの大会や試合があって、スポーツ
好きの私としては、それらの結果を追いかけるだけでも、アタフタ
という感じなのだけど。<もうすぐ世界陸上も始まるしね~。(@@。>
もちろん、政治の方も、しっかりウォッチしているですぅ。(・・)
というわけで、今回は、アレコレ報道記事も溜まったので、この
何日かの民主党内の動きを中心に、小沢vs.前原について書いてみたい。
<2回分を一度にアップすることにしたので、かなり長いです。m(__)m>
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
民主党では、参院選後から、現代表の小沢一郎氏と前代表の前原
誠司氏とのせめぎ合いが続いている。
<っていうか、私から見ると、前原くんが、横からキャンキャン吼え
ているだけって感じがしなくもないのだけど。(@@。>
そして、私が今、最も注目しているのは、民主党が、31日に決める
新たな党内人事がどうなるかということだ。
おそらく管代表代行や鳩山幹事長は留任することになると思うのだが。
ここで小沢氏が、前原グループの議員たちをどう処遇するか、それで
小沢氏の姿勢が明確に見えて来るように思えるからだ。(・・)
* * * * *
小沢代表は、参院選後から一貫して、テロ特措法延長に反対の意向を
示し、8日には公の場で、シーファー米大使にもその意思を伝えている。
そして「小沢が勝負に出た・・・シーファー会談は、自公民の議員や
国民への大きな問いかけでは?」という記事にも書いたけれど。私は、
小沢氏は、このテロ特措法のことを一つの材料&きっかけにして、
民主党を一定の方向に固めて行けるかどうか、ウォッチ&チェックしよ
うとしているのではないかと見る部分がある。(・・)
、
もし民主党が、本当に政権交代が可能な政党になろうと思うなら、
安保政策を含む国家観や憲法改正の考え方に関して、ある程度、党内
でそれらに関して意思統一をはからなければなるまい。
民主党にとっては、その部分が結党以来、一番ネックになって、躍進
し切れなかったところがあると思われるし。ここで、それができなけれ
ば、次の衆院選で、自民党との対立軸を明確にして、政権を争う戦いを
することはできないと考えるからだ。
<今回の参院選では、民主党はうまく改憲論を避けることができたけど。
次の衆院選では、安倍首相も勝負がかかっているだけに、憲法改正を
オモテに出して来るだろうし。民主党は、その争点での対立軸が示せ
なければ、過半数をとることは不可能であろう。>
小沢氏は、そのためにも、ここでテロ特措法の延長反対を思いっ
切り前面に出して、前原グループ&その周辺の議員に「おまえらは、
どうするのだ?」と。「党の政策・方針に従って一緒に政権を目指す
気があるのか。それとも出て行くのか?」と問いかけているように
思うのである。(@_@。
* * * * *
前原氏は、自民党にはいっても一番右側の方になるだろうと言わ
れるほどの超保守的な安保政策の持ち主だけに、彼&仲間たちが、
大人しく「テロ特措法延長反対」に賛同するはずもない。
前原氏は今月にはいってから、TV番組を含めアチコチの場に出ま
くって、テロ特措法延長の重要性をアピール。さらに、自衛隊の海外
派遣の恒久法の必要性まで主張し始めている。
そして今週、松本政調会長らと共に、党内に恒久法を議論するため
の「総合安全保障調査会」なるものを設置して、定期的に議論を行なう
ことに決めたという。(>_<)
<ご本家の安倍自民党が、参院選大敗を受けて、恒久法の法案提出の
先送りを決めたというのに・・・。^^;>
22日には、自民党の中谷元防衛長官と一緒に外国特派員協会で
安全保障問題について記者会見を開き、ここでもテロ特措法延長に
賛同に意思を示していた。
詳しくは後述するが、前原氏としては、自民党の防衛族と協力して
情報公開を充実させるなど法案内容を修正した上で、何とか民主党
議員たちを説得して、党として延長賛成の方向に導きたいという意向
を持っているようなのだ。(・・)
<尚、前原氏関連の記事は、喜八さんのとこにたくさんあるです!>
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
他方、小沢代表の方は、原理原則を唱えつつ、延長反対の姿勢を貫き
ながら、ド~ンと構えて、前原グループや他の議員たちの様子を見て
いるように思える。
小沢氏は、21日午前に行なった都内の講演会でも、テロ特措法延長
に反対の意向を示し、「シーファー駐日米大使に(延長に反対との)
個人の考え方を言ったように伝えられているが、党の基本原則を説明
しただけだ」と述べ、反対は党としての姿勢だと強調。「米国の戦争
に物資を補給し、基本原則をなし崩しにしている」と指摘した。
[共同通信21日より]
<9日の記事にも書いたが、コレは本当のことだ。党の基本政策で、
このように決まっているのである。>
また、「日本は国連と関係なく米国の戦争に物資を補給している。
米国の要請に押されて泥縄式に変な理屈を付けてやっているのが現状
だ。米国の機嫌を取るために多少、何かやらないといけない(と言っ
て)、世界から軽蔑される行為を続けている」と述べ、政府の取り組み
を批判した。[読売新聞21日より]
<テロ特措法が小泉政権下で、泥縄式に決められたのも、本当のこと
だ。以前も書いたように、日本は米国等の要請に応えるため、1年に20~
30億円分もの石油を、ひたすら補給し続けているのである。^^;>
さらに、21日午後には、鳩山由紀夫幹事長、輿石東参院議員会長と
会談し、自衛隊の海外派遣に関する恒久法制定について「テロ対策特別
措置法の延長問題と絡ませると話がややこしくなる」と述べ、秋の臨時
国会での同法改正問題とは別に、時間をかけて議論すべきだとの考えを
示したという。[時事通信 21日]
これは明らかに、前原グループが公の場で、恒久法の話を持ち出し
たり、党内にそれを議論するための調査会を作ったりなどの動きをして
いることに対して、けん制するための発言だろう。
<「あまり図に乗るなよ」って?(・・)>
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自民党の中川幹事長が、自民党、民主党が大連立を組むことを提唱
したらしいけど。<な~に言ってんだか・・・(ーー;) >
自民、民主党とも、かなり冷ややかな反応だったようで、前原氏も
22日に「99.99%あり得ない」と否定していたという。
<100%じゃないんかい!(ーー;)>
前原氏は、政権交代可能な二大政党制を望んでいるのだが、彼の場合
二大保守政党による政権交代が理想だと考えており、民主党を保守新党
に変えたいと思っているのが、困りものなのである。
<私から見れば、そんな自民党A、Bチームのような保守政党同士
で政権交代をしても「ほとんど意味ないじゃ~ん(゚Д゚)」という風に
思えるのだけど。・・・でも、彼らは、その方が安保・外交政策が安定
して、国力が保てると考えるらしい。>
そして前原氏は、05年9月に代表になってから、民主党を保守新党
に変えるべく、党の政策を全面的に変える計画を立てていたのだが。
<それで彼らにとってジャマっちな左派系議員には、出て行ってもら
おうと思っていたようだ。> 例の永田メール事件によって、その計画
は実行できずに終わってしまったのだった。
* * * * *
その後、小沢体制になって、前原グループは少し大人しめになって
いたのだけど。今年にはいって、小沢氏が国民投票法案に反対する姿勢
を示したあたりから、だんだんとオモテ立って、言動するようになって
来たように見える。
昨日の外国特派員の会見でも、前原氏は「中谷さんは尊敬する好きな
政治家」と発言すると、中谷氏は「前原さんとは10年以上安全保障の議論
をしておりますが、本当に良く基本が分かってらっしゃる方。民主党の
中では非常にしっかりとした意見を言われていて、非常にシンパシーを
感じている」とたたえ合っていたようだが・・・。(-"-;)
前原氏や仲間たちは、以前から自民党内の防衛族や改憲グループとは
親しく交流していて、一緒に安保政策や憲法改正のあり方を勉強したり、
考えたりしている。
そして、改憲手続きのための国民投票法案も、共に協力して作ろうと。
その後、憲法改正も協力して実現しようと考えていたのに、その最初の
大事なステップを、一緒に達成できなくなってしまったのであるから、
面白くなかったに違いない。
ただ、彼らは安倍首相の改憲に対する考え方や強引な手法にも、疑問を
抱く部分があり、安倍氏&小沢氏を二人とも批判。
とりあえず、参院選が終わるまでは我慢して、いずれ安倍氏も小沢氏
も失脚したら、自分たちのペースでコトを運ぼうと考えていた節がある。
* * * * *
ところが、この参院選で小沢民主党が大躍進し、与野党逆転をして
しまった上に、小沢氏がいきなりテロ特措法に反対の意向を示したこと
は、彼らにとって想定外のことだったのではないかと思われる。
このまま黙っていれば、民主党はもちろん、国会までもが、完全に
小沢ペースになってしまう。かと言って、自民党議員は、党内がガタ
ガタな状態で、とても積極的に動ける状況にはない。
そこで前原氏が先頭に立って、外部にテロ特措法延長をアピール
すると共に、米国や自民党との調整をはかろうとしているのである。
<前原氏は、シーファー米大使とも会って、小沢氏との面談をセッ
ティングしたとも言われている。>
また、「民主党がテロ&イラク特措法に反対するのは、情報公開が
不十分だからだ」と言い、「自民党と共に知恵を絞って、改善策を
講じるべき」と主張。ネタ元を失ったが、どこかでは「民主党の議員
はもともと国際貢献には反対ではないので、自民党が法案修正すれば、
民主党議員の多数が賛成するように説得できる」という趣旨のことを
述べていたように思う。
そこで前原氏は、これを契機に党内で、同じような保守的な考えを
持つ議員や反小沢派を集めて、多数決で、党として「テロ特措法延長
に賛成」という結論を出すように導こうとしているのではないかと
思われる。
党内の議論&多数決でそう決まったのだと、小沢氏を翻意させる
ことを考えているようなのである。
<それがダメなら、いよいよ新党か?(・・)>
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
でも、参院選でこれだけの大勝を導いた小沢氏に、反旗を翻す議員
がどれだけ出ることだろう。
しかも、小沢氏は、急増した新参院議員の囲い込みをすでに行なっ
ているという報道もある。
そして、民主党は、衆院は保守的な考えを持つ者がやや多いのだが、
参院はリベラル系や左派の方が多いのである。<今度当選した議員
にも、その傾向が強い。>
* * * * *
しかも、小沢氏は31日に、新たな党内人事を行なうことになっ
ている。
実は、小沢氏は昨年4月に代表になった後も、前代表の前原氏が決め
た人事をほとんどそのまま引き継ぐ形をとった。
小沢氏に対してある種のアレルギーを抱いている、党内の前原グルー
プや若手議員の反感を招くことなく、スムーズに小沢体制に移行する
ための措置である。<実は小沢氏は、あまり党内の議員たちのことを
よく知らなかったのも、その理由の一つだと言われているが。^^;>
そのために、政調会長その他の要職には、前原氏&執行部が選んだ
前原グループやその周辺の議員がかなり残っている。
しかし、この参院選の大勝で、小沢氏の発言権も強まることになる
し。党内の議員たちのこともわかって来て、本当に小沢氏が望ましい
と思う議員を、小沢氏が考える民主党作りを進めやすいと思われる
形で、要職に配することになるのではないかと思うのだ。
毎日新聞21日の記事では、
『小沢氏は記者団に対し、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長の2人
について留任させる考えを示唆した。参院で民主党が第1党となった
ことを受け、執行部に参院枠を増やすなどして衆参一体の党運営を図る
ものとみられ、政調会長などこれまで衆院側が就いていたポストを参院
側に配分する可能性がある。
また、秋の臨時国会はテロ対策特別措置法の延長問題や、民主党が
再提出を予定している年金保険料流用禁止法案などの取り扱いが焦点と
なるため、「次の内閣」のメンバーを入れ替え、外交や防衛、厚生労働
などの分野にエキスパートを配置することなどが予想される』
と報じられていたが・・・。
ここからも、小沢氏が要職に参院の議員を増やしたり、外交や防衛
に関するスタッフを自分の意向に沿う議員に任せる可能性が高いことが
伺える。<松本氏も政調会長をはずされそうな感じが。(・・)>
もし、この人事で前原グループの議員が、自分たちの思うような要職
につけなかった場合、彼らがどのような動きに出るのか・・・。
というわけで・・・何だか自民党の人事にも増して、民主党の人事の方が
興味深いように思えるmewなのだった。(@_@。
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【報道記事は、↓Moreの部分に】
*1
『馬インフルエンザの影響で中央競馬や地方競馬の中止が相次ぐ中、開催できた地方競馬にファンが流れ、ネット販売を中心に馬券売り上げが軒並み伸びている。
岩手競馬では、18、19日の2日間のネット販売は、見込みの5倍以上の7300万円で過去最高。売り上げ全体も、見込みを7%上回る5億6700万円に上った。また、ネット販売は熊本県の荒尾競馬で約2900万円、高知競馬で約3400万円と、いずれも通常の約2~3倍だった。
18~20日に開催した北海道・帯広競馬場の「ばんえい競馬」は、中央の札幌競馬が中止になったこともあり、全体の売り上げが18日1億1775万円、19日1億4059万円と普段の土日曜日の約2倍となった。<読売新聞20日>』
『
◇馬インフルエンザの影響で競馬開催中止が相次ぐ中、岩手競馬の18、19日のネット販売が過去最高となった。中央や他の地方競馬の開催中止が、経営再建途上の岩手競馬の思わぬ追い風となった。
◇当初はネット販売で1400万円を見込んでいたが、結果は7300万円と5倍を上回った。逆に中央競馬などへの委託発売額は3500万円減だが、補って余りあるという。
◇単年度収支で赤字になれば廃止となる運命の岩手競馬。管理者の達増拓也岩手県知事は、他の競馬開催中止を心配しつつも、「これを機に、岩手競馬を利用する人が増えてほしい」とさりげなくPR。[毎日新聞8月20日]』
*2
『自民党の中谷元・元防衛庁長官と民主党の前原誠司・前代表が2007年8月22日、東京・有楽町の外国特派員協会で安全保障問題について記者会見を開いた。
中谷氏は、海上自衛隊がインド洋で行っている後方支援活動について 「これまでの国益を考えると継続すべきだ」と、テロ対策特別措置法延長へと理解を求める一方で、延長に批判的な民主党の小沢代表の発言については「日本の国益よりも党利党略を考えた、自分たちのためにする議論」などと、会見中繰り返して批判した。
記者会見する前原氏(左)と中谷氏(右) 一方の前原氏は、
「(後方支援)活動は大事だが、これまで十分な情報公開がされてこなかった。この活動が本当に国益に照らして必要であるというのであれば、徹底した情報公開を行い、知恵を絞って、我が党が賛成できる状況をつくるのが大事だ」
と述べ、支援活動に民主党として賛成することへの含みを持たせた。
さらに、前原氏が「中谷さんは尊敬する好きな政治家」と発言すると中谷氏は
「前原さんとは10年以上安全保障の議論をしておりますが、本当に良く基本が分かってらっしゃる方。民主党の中では非常にしっかりとした意見を言われていて、非常にシンパシーを感じている」
と応じ、2人の安全保障政策での立場の近さが改めて明らかになった。
また、安倍首相の面前で退陣要求をしてみせた中谷氏は
「『信賞必罰』といいますが、まずトップがその責任を痛感すること。そして、今の自民党政策。特に地方で景気・雇用が悪い、ということがあるので、小手先の(内閣)改造・組閣で乗り切れるような状態ではない。まさしく基本路線をどうしていくのかを全党的に問わなければならない」
と述べ、改めて退陣を求めた。<J-CAST 22日>』
*3
『 民主党の小沢代表は21日午前、都内で開かれた「小沢一郎政治塾」の夏季集中講義で講演し、テロ対策特別措置法に関し、「日本は国連と関係なく米国の戦争に物資を補給している。米国の要請に押されて泥縄式に変な理屈を付けてやっているのが現状だ。米国の機嫌を取るために多少、何かやらないといけない(と言って)、世界から軽蔑(けいべつ)される行為を続けている」と述べ、政府の取り組みを批判した。
また、先の参院選について、「国民の現状に対する不満と不安、不信感が自民党政権への強い反発となってあらわれた。庶民の反乱だ」と指摘。政府・与党の現状について、「国会がいつ開かれるのか、政府・与党は当事者能力がなく、脳死状態になったのか、うんともすんとも言わなくなった」と語った。<読売新聞 21日>』