自民党が参院選総括の報告書で、安倍首相を全面批判?!+小池防衛相「私は辞めるって言ってるのよ」
2007年 08月 25日
小沢戦略あり+朝原、100m予選で快走!』もアップしました~。】
今日25日から、楽しみにしていた世界陸上が始まった。(@_@。
今、この記事を書きながら、男子マラソンを見ていたのだが、
高温多湿の中のレースで、ペース作り&体力勝負の戦いになり、
優勝は、ケニアのルーク・キベト(タイムは2:15:59) 日本勢は
緒方が5位、大崎6位、諏訪7位、佐藤が13位に終わった。
<追記・久保田56位>
日本男子は、こういうレースはあまり向かないかもな~。^^;
<いつも思うのだけど。夏のレースは、夏用の人選をしないと・・・?>
でも、団体では日本が「金メダル」になった。!(~~)!
尚、今日はチョコマカやることがあるので(既に、いくつかメモ
書き段階の記事があるのだけど)、記事を完成したところから、ブツ
ブツとアップすることにしたいと思う。よろしくです。m(__)m
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
何だか、小池防衛大臣が、外遊先のインドで、秘密漏洩の責任をとって、
防衛大臣を留任しない、と言い出したとか。(・・)
『 「防衛省内で誰も責任を取っていない。私は責任を取りたい」と述べ、
27日予定の内閣改造で続投を希望しない意向を表明。「新しい大臣に
任せたい。任せられる人を(首相に)選んでいただきたい」といい、退出の
際は不敵な笑みを浮かべ「私は辞めるって言ってるのよ。分かる?」と
強調した。<サンケイスポーツ 25日>』
もしかして、安倍首相が防衛大臣に留任させないつもりだという
意向を知って(察知したか事前に知ったか)予防線を張ったのでは
ないかという見方が強いようだけど。他の大臣に横滑りするのか、
閣外に出されるのかは不明だけど・・・。
<記者団が「続投を打診されても断るか」と質問したのに対し「打診
されてみないと分からない」と表明。別の閣僚ポストへの横滑りについ
ては「首相の判断だ」と述べたらしいi。(共同24日)(・・)>
安倍首相にしてみれば、ここで事務次官のゴタゴタが表面化した
こと<防衛省スタッフの中にいい顔をしない人もいるだろうし>や、
小池氏のライバル&安倍友達の塩崎氏を官房長官からはずすこと
のバランスを考えて、防衛大臣の留任は難しいと判断したのかも
知れない・・・かな?。 (**)
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
24日、自民党参院選総括委員会の谷津義男委員長が、参院選の
敗因を分析してまとめた報告書を首相官邸に提出した。
これは、委員会が参院選後に、衆参両院議員や県連などから意見を
聴取して、報告書にまとめたものである。
私は、この報告書がどのようなものになるのか、かなり興味深く
思っており、途中経過の報道などもずっと見ていたのだが。
何か国会議員同士の話し合いを報じる記事では「やはり赤城氏の
ばんそうこうが一番痛かった」とか「首相官邸を批判するのは難しい」
とか書かれていたので、当たり障りのない内容になっちゃうのかな~
と。それなら、自民党は堕落して行くばかりで、恐れるに足りずか
と思うところもあったのだが。
どうやら最終的には、思った以上に安倍首相の姿勢を批判するよう
な内容の報告書になったような感じだ。
* * * * *
中日新聞24日の「報告書のポイント」によれば・・・
『▽党はいまや存立の危機に立っている。
▽年金記録不備、「政治とカネ」問題、閣僚不祥事の逆風三点セットを
めぐる後手対応で、国民から安倍晋三首相の指導力に疑問を呈された。
▽内閣の「論功行賞」人事、郵政造反組の復党も含め、首相が永田町の
政治家の側に立っているイメージを持たれた。首相は国民の目線で政権
運営を行うべきだ。
▽「美しい国」や「戦後レジームからの脱却」も、政策の優先順位が
民意とずれた。地方で都市部との格差から、猛烈な反発が広がった。
▽問題閣僚は自ら辞す覚悟が求められる。
▽党再生には地域活性化策の提示、新たな支持層の獲得、広報戦略の
強化-などが必要。』
『今後の課題としては、(1)国民本位の政策実現能力と清廉で透明性
のある内閣をつくる(2)地方や弱者が抱える痛みを解消するための
具体的な将来展望を示す(3)新たな支持層の獲得-などを求めた。』
* * * * *
安倍氏が首相としてメインで掲げた「美しい国」「戦後レジームから
の脱却」の国政方針も、首相として最も重要な仕事である内閣人事も、
<復党も>評価されず。
首相の政策は民意とズレて、やることは永田町の政治家の側に立ち
諸問題への対応の指導力が疑問視され・・・って。首相としてほぼ
全面的にダメだったって言っているようなものではないだろうか?(・o・)
<結局は、私がこのブログでずっとミュ~ミュ~言ってたことと、
ほとんど同じような内容なんじゃないかって気も?!(@@>
「今頃、わかったのかよ~(ーー;) 」ってツッコミたい気もする
けど。たぶん、多くの議員は、今まで大なり小なり「これじゃあ、
マズイだろうな」とはわかっていたものの、オモテ立って言えずに
いたというのが、実際のとこなのではないかと思う。
<まあ、中には「どうにかなる」と思ってたら、参院選で見事に
思い知らされたという人もいるような感じもあるけど。>
ただ、ここまできちんと敗因が分析できたということは「まだ自民
党も捨てたもんじゃないな」と思いつつも。ここまで言いながら、
党を挙げて、首相交代&再出発で立て直しをはかろうという方向に
動けないのが、今の自民党の一番弱いダメな部分なのかも知れない
とも感じさせられた。(-"-;)
* * * * *
あとは、安倍官邸がどこまで真摯にこの提言を取り入れて、方向
転換できるかということに尽きると思うのだが。
安倍首相としては、最大の目標&自らの使命だと思っているのは
「憲法改正」(&国家再興)であるだけに、それをヨコに置く気は
全くないだろうし。(そのために、こんなに批判の屈辱にさらされ
ながらも、首相の座に居残ろうとしているわけで。>
実のところ本人は、そんなに経済政策や行政改革には(改憲ほどは)
興味がないので、それを緩めても構わないだろうけど。<ただ、天敵
視している労組つぶしにつながる部分では、熱心になるところはある
ようだ。^^;>
でも、「改革」を前面に出さないと、財界の支持を受けにくいし、
小泉前首相(&彼のチルドレン)がご機嫌を損ねてしまうので、その
あたりとの兼ね合いが難しくなることだろう。
まあ、いまさら急に指導力が上がるはずもないし、党内の目はさら
に厳しくなって来るので、ますます思うように動きがとれない部分も
あるとは思うが。
とりあえず、新たな党三役や内閣のメンバーをどうするのか、彼ら
とどのような方向性を目指すのか・・・注目してみたいと思う。
* * * * *
ただ、衆院選に向けて、自民党にとって現実的な面で、最も大きな
課題となるのは、おそらく地方組織の建て直しができるかどうかに
かかっているのではないかとも思う。
委員会の協議の中では、「衆院選に向けて、地方の組織や体制を立て
直すにも、地方議員が減ってしまって難しい状況だ」という声が出て
いたのだけど。それは本当に切実な問題だし。首相官邸や党本部が、
どれだけそれらを意識、認識して対策を講じられるか・・・そこが
衆院選の結果に大きく影響するかのではないかとも思われる。
自民党は、地方対策(組織固めを含む)を講じられないと、とても
コワくて、解散には踏み切ることができないだろう。
そして私は、改めて、今回の参院選は、民主党の小沢氏の用意周到
&虎視眈々の戦略勝ちだったな~と、再認識させられたりもした。
<つづく> THANKS
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【報道記事は、↓Moreの部分に】
*1
『小池百合子防衛相(55)は24日、訪問中のインドでビックリの“退任表明”した。
ニューデリーで記者団に対しイージス艦中枢情報流出事件に触れ「防衛省内で誰も責任を取っていない。私は責任を取りたい」と述べ、27日予定の内閣改造で続投を希望しない意向を表明。「新しい大臣に任せたい。任せられる人を(首相に)選んでいただきたい」といい、退出の際は不敵な笑みを浮かべ「私は辞めるって言ってるのよ。分かる?」と強調した。
情報流出事件は小池氏が防衛相就任前に起きており「その責任を取るのは理解できない」(中谷元・元防衛庁長官)。自民党内では事務次官人事をめぐる混乱で小池氏が続投困難とみて「安倍晋三首相に交代させられる前に先手を打ったのではないか」(閣僚経験者)との見方が広がった。
官邸筋は「責任を取ると言うなら情報流出しないような態勢を作ってから辞めろ。これでは責任を取ることにならない」と不快感を示す。一方で若手議員からは「安倍首相に三くだり半を突きつけた形。政界遊泳術にたけているのはさすがだ」との声も聞かれた。
内閣改造では小池氏の去就が注目されていた。安倍首相は同日、クアラルンプールで記者団と懇談し「(19日に)外遊に出るに際し基本的な人事構想の考えをまとめた」と述べ、既に概要を固めていることを明かした。<サンケイ・スポーツ25日>
*2
『自民党の参院選総括委員会が二十四日、敗因について、安倍首相(党総裁)の指導力不足にある-と、踏み込んだ報告書をまとめたのは、内容に「手心」を加えれば、逆に首相の退陣論が強まりかねないほど党内に不満がたまっているからだ。
報告書は敗因として年金記録不備問題と「政治とカネ」の問題、失言など閣僚不祥事の「逆風三点セット」を指摘。その上で、「後手後手の対応や手ぬるい処分により、国民から(首相の)指導力、統治能力に疑問を呈された」と明記した。
総括委は各県連幹部や落選候補、識者らから意見を聴取。「あまり厳しく書かない方がいい」との意見もあったが、退陣論が公然と語られるほどの雰囲気を踏まえて、首相批判を盛り込んだ。
二十四日の党総務会では、首相に批判的な議員の間でも「バランスが取れている」(加藤紘一元幹事長)「よく分析している」(谷垣禎一前財務相)と好評だった。
この総括が党勢立て直しにどの程度役立つかは不透明だ。報告書では、今後の課題として(1)清廉で透明性のある内閣をつくる(2)地方や弱者の痛みを解消する将来展望を示す(3)新たな支持層の獲得-などを打ち出した。中川秀直幹事長は記者会見で「出直しができなければ解党に追い込まれる」と危機感を示したが、首相の胸に届いたかは分からない。 (後藤孝好)
<東京新聞25日>』
『自民党の「参院選総括委員会」の谷津義男委員長(選挙対策総局長)は24日午前の臨時役員会と総務会で、参院選で惨敗した最大の要因として「政府・与党の危機管理能力の欠如」を挙げた参院選総括を報告した。
総括は、年金記録漏れ問題、「政治とカネ」、閣僚不祥事のいわゆる「逆風3点セット」に加え、組閣における論功行賞人事や郵政造反組の復党などを敗因として挙げ、安倍首相の一連の対応について「一般国民の側ではなく、永田町の政治家の側に立っているようなイメージを持たれた」と厳しく指摘した。
政策の優先順位についても「民意とズレていた」として、「美しい国」「戦後レジームからの脱却」の訴えは浸透せず、「生活が第一」とした民主党のキャンペーンに主導権を奪われた点を強調。「いまや党は存立の危機に立っている」との現状認識を示した。
その上で、27日に予定される内閣改造を念頭に、新閣僚は「政治とカネ」の問題が起こった場合は、進んで説明責任を果たし、それができなければ、自ら辞職する覚悟を持つよう求めた。
(2007年8月24日12時47分 読売新聞)』