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日本がアブナイ!

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安倍改造内閣の感想(2)・・・「森レジームからの脱却」&「挙党でボクを支えてね」をアピールか? 

今回の内閣改造には、サプライズがなかったと言われるが・・・。
私には、驚いた&不思議に思ったことがいくつかあった。

 一番驚いたのは、町村派(旧・森派)から町村会長ひとりしか閣僚
&党要職にはいらなかったことだ。(゚Д゚)

<ちなみに、入閣決定的と言われた超盟友の中川昭一氏が、内閣に
はいらなかったことが、すご~く不思議だったりもしている。(・・)>

* * * * * 

まず、今回の内閣&党要職(以下、内閣)の人選を見て、私は安倍
氏<&麻生氏>のメッセージがかなり色濃く出ていたように思った。

 ☆「ボクをしっかり支えてよ!」のアピール

まず、今回は各派閥のTOPクラスを入閣させたのであるが、その
多くは、総裁選で安倍氏または麻生氏を支持した派閥である。
 彼らはこの人事によって、「総裁選では自分たちを担いだんだし、
内閣にもはいったんだから、下手に陰で画策せず、最後まできちんと
安倍政権を支持するように!」というアピールをしたのではないかと
思われる。
「もし、この内閣がダメだったら、自民党もダメージを被る。みんな
一蓮托生なんだから、しっかり協力してね」と。

<特に総裁選では、他の候補の擁立も考えていた津島派(旧・橋本派)
古賀派を多く登用していることが目についた。(麻生氏が宏池会合流
で、古賀派を取り込みたいという意図もチョットはあるかも?(・・))>

 安倍首相にとっては、ここが正念場で、ともかく勝負を賭けて行く
しかない。彼が目指すのは、党内の立て直し&民主党に負けぬ国会運営
→内閣支持率アップ、そして衆院選での勝利→堂々の首相続投だ。
 その戦いの中で、彼が一番コワイのは、身内の党内から安倍政権を
批判したり、足を引っ張ったり、安倍おろしを画策したりする勢力が
出ることなのではないかと思う。

 その意味では、この派閥のTOPクラスを散りばめた内閣&党内人事
は、よく言えば「ほぼ挙党一致内閣」だが。斜めから見れば、彼らが
抵抗勢力になるのを防ぐために「囲い込み」を行なったものと見ること
もできるかも知れない。


 とはいえ、派閥の領袖は、みんな海千山千、タヌキもこなすベテラン
実力議員ばかり。<色々な意味で、実力があるのら。(・・)>なかなか
一筋縄で行く方々ではない。
 安倍氏が彼らを取り込む、ということはあり得いと思うけど。^^;
 それでも、まあ、どうにかうまく自分を尊重&協力してもらえるのか、
それとも安倍氏が彼らに取り込まれて、支配されてしまうのか。その中
で麻生氏がどう立ち回るのか・・・見所が色々ありそうだ。(**)
  
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 ☆ 「ボクの思うようにやらせてよ!」のアピール

 でも、安倍首相は、これがラスト・チャンスかも知れないだけに、
自分の意思をかなりオモテに出したようにも見える。

 特に町村派(旧・森派)から、町村会長ひとりしか内閣にも党要職
にも起用しなかったのは、ある意味でかなり異常なことだ。(**)
 それも町村氏は、当初ウワサされていた官房長官ではなく、外務
大臣に就任することになった。
<町村氏は閣僚の人数&自分の処遇に、不満&怒りをあらわしていた
という。>

 安倍氏はもともと旧・森派の議員であるし、それに町村派は衆参
ともに最大の派閥であり<森ー小泉ー安倍と3人連続で総裁を出して
いる力のある派閥でもあり>、永田町の常識では、内閣や党の要職に
一番多くの議員が登用されなければおかしいのだ。
<特に要になる官房長官か幹事長は町村派がとるのがフツ~だ。>

 実際、昨年発足の第一次内閣では、町村派は<党幹事長のほかに>
閣僚が4人も起用されている。<尾身財務大臣、長勢法務大臣、
若林環境大臣、高市アレコレ大臣・・・今年7月からの小池防衛
大臣も>

* * * * *

 そして私は、この人事に安倍氏が「旧・森派離れをしようとして
いるのではないか」と。いわば「旧森体制(レジーム)からの脱却」
を考えたのではないかという気がした。(・・)

 何だか安倍氏が、何かと口うるさい&アレコレ干渉して来る親代わ
りの森喜朗氏や派閥の兄貴分たちに、「しばらく黙って、ボクを放って
おいてよ。頼むから、もう自分の思うようにやらせてよ!」とアピール
しようとしているようにも見えたのだ。
「ボクは自分でちゃんと考えたり、麻生くんと相談したりしながら、
自分の力でやって行きたいんだから」と。

 ある意味では、首相として崖っぷちに立った今、安倍っちの反抗心&
自我の芽生えがあらわれたとも言えるのかも知れない。(@@。

* * * * *

 詳しくはMore部分の*4に書くように、ともかく森氏らは、安倍氏が
総裁選に出馬するか否かという時に始まり、初の内閣人事の時も、また
何かの折に、アレコレ口を出して、なかなか安倍氏の思うようにコトを進め
させてくれなかったのである。<まあ、確かに子供扱いで、チョット
過干渉の親バカみたいなところはあったのよね。(-"-;)>

 たとえば、幹事長に自派閥の兄貴分である中川氏を選んだのも、
森氏がゴリ押ししたからなのだが。結果として、中川氏は党運営も、
選挙も失敗して、自分の足を引っ張りこそすれ、な~んの役にも立っ
てくれないまま終わってしまった。<しかも、参院選の開票日に森氏
&中川氏らは、続投したいと言っていた安倍氏の首相退陣を協議して
たりしたし~。^^;>

 安倍氏の中には、森氏たちの言うことをきいても、ぜ~んぜんいい
ことがなかったじゃないかという思いも生じただろうし、アレコレと
不満や不信感が募って、「も~、ヤダ!」という気持ちになっていた
のではないだろうか?

* * * * *

 ちなみに、安倍氏は、去年の内閣人事でも、「誰の推薦も受けない」
と明言していたのに、青木参院会長が参院枠として2人の議員を推薦
して来たので、それを断ろうとした。でも、それも青木氏と親しい&
参院との良好な関係を保つようにと気遣う森氏が、安倍氏を説得して、
そのままの起用を認めさせたりもした。
 
 今回も、森氏はTVや講演などアチコチの場を通じて(もしかした
ら安倍氏自身に対しても、直接間接的に?)、福田氏か町村氏を官房
長官にすべきだとか、谷垣、古賀氏を要職に置くべきだとか、色々
言っていたのだけど。<*3>


 昨日、発表された人事を見ると、ものの見事に、森氏の進言は全て
拒絶する形の人事になっている。
 町村氏は官房長官にせず。<毎日のように近くにいて、エラそうに
アレコレ言われたくない?^^;>
 また、このあたりは次回にも書きたいのだが、谷垣氏と古賀氏は、
入閣させず。しかも、参院会長から推薦のあった矢野氏の入閣も
蹴ってしまい・・・。(・o・)
 
 私は、このような部分に、安倍氏が、森氏&旧森派から距離を置こう
としているのではないかと。もう森氏の言うことをきく気はないという
ことを、アピールしているのではないかと感じたのであった。(@_@。

<麻生氏も、あまり森氏は得意じゃないようだし。町村派の影響力は
受けたくないと思ったかも知れない。
 尚、今回の参院選で、町村派以外の派閥の候補(特に現職)がかなり
落選して、党内に不満があったことから、それに配慮したとの見方も
できるが・・・。でも、やっぱ一人というのは、ふつ~ではないと思う>

* * * * *

 ちなみに森氏は、今回の内閣の顔ぶれを見て、「年少組が年中組に
なった」と皮肉っぽい感想を述べていたのだが・・・。それに対し、
安倍首相は不快感をにじませたという。

『安倍晋三首相は28日夕、渡辺喜美行革担当相の留任などをやゆした
森喜朗元首相の発言について「政策実行力で今度の内閣、自民党の新役
員を決めた」と述べ、不快感をにじませた。
 森氏は27日の神戸市での講演で、首相と親しい石原伸晃氏の自民党
政調会長への起用や渡辺氏と甘利明経済産業相の留任に触れ「お友達
内閣と言われたが、(首相補佐官の減員で)年少組が年中組になった」
などと指摘していた。<時事通信 29日>』

 <つづく>   
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<報道記事は↓Moreの部分に>




*3

『自民党の森喜朗元首相は12日、フジテレビとテレビ朝日の番組に
相次いで出演し、27日に予定される内閣改造・党役員人事について、
有力となっている麻生太郎外相の幹事長就任を容認する考えを示した
上で、福田康夫元官房長官の外相への起用が望ましいとの見解を表明
した。また、谷垣禎一前財務相や古賀誠元幹事長の重要ポストでの
処遇も求めた。
 森氏は、麻生氏の幹事長起用について「政策の思い切った転換が必要
だとの(麻生氏の)考えはわたしと一致している」と指摘。福田氏に
関しては「本当は官房長官が一番いい」と述べる一方、「(外相起用も)
一つの考え方だ。(麻生氏から)代えるなら、諸外国が安心する人を
持ってくるのは国益にかなう」と語った。<時事通信 12日>』
 



*4
『 森氏&安倍氏に関する経緯は、このブログにも何回か書いている
のだけど。ざざっと、まとめを。
 
 森喜朗氏は、福田(父)派の時から安倍氏の父・晋太郎氏に世話
になって慕っており、その後、安倍派の四天王として活躍。
<この派閥は、もともと岸派の流れを汲む、清和会というグループ
である。>
 その後、安倍派は三塚派を経て、森派となったのだが。森氏は、
安倍晋三氏を「慎太郎氏から預かった」との思いを強く持っており
政界の親代わりとして「いずれは父の果たせなかった夢を実現して、
首相になって欲しい」と思いながら、大事に育てて来た。

<ちなみに、森氏は福田父も慕い、息子とも共にやって来たことから、
福田氏を総理にしたいという気持ちもあるらしい。>

 昨年、安倍氏が総裁候補に名が挙がった時、森氏は「まだ若いし、
経験も実力も乏しい。時期尚早では」と危惧して、次の機会を待った
方がいいと説得したのだが。<と~っても正しい忠告ったようも気も
するんだけどね。^^;> 安倍氏は、父親が次の機会を待つ間に病で
倒れて夢を実現できなかったことや、周囲に強く奨められたことも
あって、出馬を決意。選挙の顔&改憲・国家再興勢力にも担がれる形
で、総裁・首相に選ばれることになる。<親の心、子知らず?(・・)>


 森氏は、おそらくはまだ子供のように思っている安倍氏のことが
心配でならず<まあ、多少は自分の権威も示しておきたいという
気持ちもあるだろうけど>、兄貴分の中川氏を幹事長にさせた上で、
内閣・党人事に始まり、何かあるたびに兄貴分の中川氏らと共に、
安倍氏を呼び出しては、アレやコレやと指示をしたり進言したりして
いた。安倍氏も最初は自信もないし、かなり従う部分があったの
だけど。だんだんと彼らを煙たがるような感じになっていた。

<昨年の復党問題の際も、安倍氏と中川氏の間で考えに食い違いが
あったが、中川氏が自分の考えを通したという。また今年、森氏や
中川氏が「閣僚が安倍首相に敬意を抱いていない」などと公言した時
は、安倍氏はかなり不快感を抱いたらしい。まあ、確かに、こんな
ことを言われる方が、いかにも子供扱いされていて何倍もバカに
されている感じだし、恥ずかしいもんね~。^^;>

 しかも、結局、中川氏は幹事長(党の実質№1)として、閣僚その
他の問題があった時などに、党内の安倍批判をうまく抑え切れない
ことがあったり。幹事長が一番責任を負っている選挙対策でも有効な
策が講じられずに惨敗。
 挙句の果てに、安倍氏は早くから首相続投の意思を見せていたのに、
参院選開票日に森氏、中川氏、青木氏が「安倍氏の退陣」について
協議していたことから<傷を大きくしないうちに一度引いた方が、
再度トライしやすいと思ったようだが>、安倍氏の不満&不信感が
募った感がある。
<しかも、この時、中川氏が来る前に、麻生氏が官邸を訪れて、
首相続投を強く支持してくれたことから、安倍氏は麻生氏をさらに
強く信頼するようになったようだ。>

 これらは、報道に出ていた話をまとめただけのもので。おそらく、
実際は、もっとアレコレ・ドロドロあったのではないかとも思われ
るし。政界はそんな単純構造ではないとこもあるのだけど。

 な~んか、こういう話を見ていると、ある家庭で大事に育てられた
少年が自我に芽生えて来て。過干渉でアレコレ口を出す親や兄をうる
さがるようになって。他の信頼できる先輩と共に、自分の足で歩み
たいと思い始めたのかな・・・って感じにも見えてしまう、mew
なのだった。(@_@。』
by mew-run7 | 2007-08-29 02:04 | 安倍政権に関して

by mew-run7