福田新内閣・・・「 うまい!」と思った多数再任。これが福田流?+ 麻生は次の準備?
2007年 09月 26日
昨夜、東京ではキレイな中秋の「真ん丸お月様♪」を楽しめた。
で、ブログも、急遽お月様バージョンに変えてみたのだけど・・・
実は、このデザインを選んだのは、何か福田内閣のイメージに近い
感じもあったからだ。(@_@。
<いや、暗い自民党に、明るいおデOっていうイメージ・・・で選んだ
わけじゃないよ。^^;sou ittteta hito wa itakedo>
な~んか墨絵風にモノクロっぽい、よく言えば「渋い」けど、なんか
ボヨ~ンと薄暗いイメージもあるし。
それに福田氏って、自分で光を出すというより、何か他の人の光を
受けて暗い空に輝く、まさに「月」みたいな感じがありません?
今回も、自分で出るというより、他に担がれてという形で出たし。
官房長官時代も「陰の外務大臣」とか言われて、「どうせ陰でしょ」とか
皮肉っぽく言い返してたし?(・・)
<でも、田中真紀子さんが「これが福田さんのピーク」とか言って
いたけど。満月も、あとは欠けて行くだけ?(**)>
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
・・・というわけで、25日、福田康夫氏が国会で第91代総理大臣に
選ばれ、福田内閣が発足した。<*1>
とりあえず、特徴的なこと、気になったことを書いてみると・・・
* 13人が再任。新閣僚は1人だけ。<首相補佐官2名も残す>
* 麻生太郎氏は、入閣を断わる。麻生派からは入閣ゼロ。
* but総裁選で麻生支持をした鳩山法相、甘利経産相が再任。
* やっぱ町村氏が官房長官に。
* 高村氏の外相、石破氏の防相は、給油新法&恒久法体制?
* 福田擁立の仕掛け人・山崎拓氏が入閣しなかった。
そんなとこだろ~か?(@@。
* * * * *
TVで「サプライズがないのが、サプライズ」とか言われていた
けど。
私は、夕方にTVで速報を見ていて「OOさんも再任」「XXさん
も再任」の情報が続くのに「こんなに、みんな、再任しちゃうの~?」
とチョット驚いていたとこがあったし。鳩山、甘利氏を選んだという
ことよりも、彼らが引き受けたことにもチョット驚いた。
<あと山谷えり子首相補佐官(教育再生担当)が残ったことも。って
ことは、教育再生会議は続くのかしらん?(>_<)>
今回は、再任が多いだろうとは予想していたのだけど。まさか13人
も「そのまんま人事」になるとは、思っていなかった。(・o・)
でも、ある意味では、これがもしかしたら、福田新内閣の最大の特徴
であり、福田首相らしい実務重視の姿勢や、気配り(思いやり?)、そして
人心掌握術が見える部分なのかも知れないとも感じた。
今回のそのまんま人事で、ほっとする&感謝して、福田首相に協力
しようと考える大臣(議員)、所属派閥、各官庁の役人はかなり多い
のではないかと思うからだ。
<一言で言えば、「うまいな~」と感じた。>
* * * * *
何分にも、安倍前首相が改造内閣を決めたのは8月末で、まだ1ヶ月
も立っていない。
官庁のTOPがそんなにコロコロと変えられるようだと、官僚たちが
実質的な面でも、事務的な面でも、大変になってしまう。<この配慮に
各官庁のお役人たちは、ほっとしていることだろう。>
特に、閣僚&官僚は、9月中旬から始まるはずだった国会(各委員会)
の審議や、ここから本格化する来年度の予算折衝などに備えていたはず
なので、新しい閣僚が来て、それを1から再スタートするのは、あまり
にも大変だし、効率が悪い。
<各大臣は、役人から専門分野のレクチャーを受けるのだけど。中には
役人の作った答弁書を読むだけでも、まず専門用語の読み方や意味から、
教わらなければならない人も少なくないとか?^^;>
この点、今回新たな任についた高村外務大臣、石破防衛大臣は、すで
に当該大臣を経験済み&もともと知識は豊富なのでOK。新文科大臣の
渡海氏も、文科副大臣&科技政務次官を経験済みなので、大丈夫そうだ。
それに、まだそんなに実績のない閣僚は、地元向け<選挙のため>
にも、多少は国会や大きな会議参加やらで、それなりの活動をして
いるところを示したいところで、本人も地元も、今回の再任を喜んで
福田氏にも、もっと協力しようという気持ちになるかも知れない。
さらに、もともと前回の内閣改造で、すでに派閥のTOPクラス
がはいっているし、ゆっくり身体検査する時間もないので、それなり
に身体検査も済んでいて安心(?)ということで、そのまま再任する
方が、都合がよかったという面もあるとは思う。
まあ、それらを総合すると、各大臣、派閥などの国会議員からも、
官僚側からも「何でこんな人事を?」と批判や不満を受けることは
ないし、むしろ配慮に感謝される人事なのではないかと思えたのである。
<何か「うまいな~」って感じでしょ?さすが元・大手企業の課長?(・・)>
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私が一番注目していたのは、麻生氏が入閣するかどうかということ
だったのだが。
もうお昼ごろには、「入閣固辞」というような報道が出ていた。
福田氏はとりあえず儀礼的に(?)、前日に麻生氏に「打診」まで
行かない「問診」をしたようだが、麻生氏は「しばらく休みたい」と
断わったとのこと。
<麻生氏本人は、相変わらずの毒舌で、記者団に対して「暴力団みたい
な人たちに取り囲まれず、堅気の生活がしたい」とか言ってたけど。(>_<)>
TVや新聞などの報道を見ると、「麻生氏は、もともと福田氏とは
哲学が違うので、入閣は考えていなかった」「もし福田政権に加わる
としたら、党三役(それも幹事長続投?)にしか関心がなかった」
「しばらくは充電をして、次の総裁選に備えたい意向のようだ」と
いうのが、入閣しなかった理由のようだ。
確かに閣僚になると(たとえば、また外務大臣に戻るとかすると)
国家観で考えの違う福田氏に合わせなくてはいけなくなるし。また、
アレコレ忙しくなって、次の総裁選の準備もしにくくなるし。
麻生氏としても、もう十分、国民には顔も名も知れたので、あとは
自由に動ける状態で、仲間&支持者集めをするのが得策だと思ったの
だろう。<もしかしたら、改憲&国家再興ロマンを抱く、安倍っち
仲間も、麻生氏に協力するかも?>
逆に言えば、福田陣営にとっては、そのあたりが一番気がかりに
なることかも知れない。
<全国各地を講演とかで回って、地方固めなんかされると尚更?^^;>
* * * * *
鳩山法務大臣や甘利経産大臣が再任されたのは、麻生氏が「自分&
自派閥はいいから、二人を頼む」と要請したからだという話もあった。
<甘利氏もインタビューで、それを認めるような発言をしていた。>
鳩山氏は津島派、甘利氏は山崎派ながら、総裁選では麻生氏を堂々と
支援して来たので、二人ともまさか入閣しないと考えていた様子。
25日朝の閣僚会見では、鳩山氏は「時代によっては、自分は何条
河原にさらされる身だ」と。甘利氏もきっぱりと「これが最後の会見
です」と言い切っていたし。私は、もし入閣要請があっても、受けない
のではないかとも思っていた。(・・) sorega jingi to iumono dewa?
おそらく福田首相が、この二人を再任したのは、それなりの度量
を見せたかったこと、麻生支持議員にも協力して欲しいという意思を
見せたかったことなどがあると思うけど。
<あと、甘利氏はなかなか実力もあるし、山崎氏が期待する議員だ
ということがあるのではないかと。鳩山氏は、バックに有力支援者
がたくさんいるので、入れておいた方がいいといういう話も出ていた>
* * * * *
私は、鳩山邦夫氏に関しては、結構好きな部分もあるのだけど。
どうせ内閣に残すなら、法務大臣ではなく、文科大臣に回して欲し
かったな~と思った。
もともと彼は教育政策に関心があり、私も7割ぐらいは彼の考えに
共感できる部分があるし。
何より、このたった1ヶ月弱だけでも、「法務大臣としては、どう
なんだろ~?」と疑問に思うような発言をいくつか見聞していたから
だ。<司法や法律に関する知識やセンスがあまりないような気が。^^;>
昨日も、もう法相をやめることを前提に発言したのだろうけど。最後
のはずの(?)会見で、死刑執行について法務大臣の命令が必要なこと
に関して、異論を唱えていた。<*2>
確かに、ここには色々な問題はあるとは思うが。執行の順番の決め方
について「ベルトコンベヤーと言ってはいけないが、(死刑確定の)
順番通りにするか、乱数表にするか、そうした客観性がある何か(が
必要)」と発言したりして、「何だかな~」と。(ーー;)
正直なところ、この発言に「鳩山がとっとと法務大臣を辞めることに
なって、よかったね~」と知人と言い合ってたら、夕方に再任されると
知って「あちゃ~(>_<)」となってしまったmewだった。
<法相再任後の会見では、あわてて?表現を反省&修正し、お勉強する
と言っていたようだ。*3>
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
副総理or副総裁候補と言われていた山崎氏が何の役職にも、閣僚にも
つかなかったのは、めっちゃ不思議だった。
<そのかわりに(?)、山崎派から二人入閣。>
山崎氏は、今年も北朝鮮に渡航しており、拉致問題のからみで、
福田氏もパイプの強い中国などとも協力して、何らかの活動をする
のではないかという話も出ており、そのために、逆にフリーでいた
方が動きやすいんではないかという見解もあった。
<このアクションは、保守系&ウヨ系から、めっちゃ批判を受けそう
だけど?^^; でも、拉致問題を解決できるなら、色々な方法を模索
すべきではないかと思う!(・・)>
このあたりは、もうチョット情報を集めてみたい。
* * * * *
まあ、とりあえず福田内閣に関しては、お手並み拝見というところ
だろうか?(・・)
何度も書いているように、私のメインの関心は、国会で民主党&野党
がどのように戦うのか、そして政界再編&政権交代な可能な態勢づくり
にあるわけで・・・。
正直なところ、かなり手堅そ~だし、本人&周囲も含め、タヌキ度の
増した福田政権を相手にするのは、安倍政権より崩しにくい&やりにく
そ~な感じもしているのだけど。(-"-)
<何か自公の政策協議でも、ほとんど民主党&野党が出そうとしていた
法案orやろうとしていたことと同じような政策が挙がってたし~。^^;
公明党も福田政権になって、かなり考えが近くなった分、連立政権を
続けやすくなったような感じだしな~。(--)>
ただ、小沢代表も言っていたように、自民党の本質にかわりがある
わけではないので、民主党&野党が、いかにその本質をあぶり出して、
国民にアピールできるか・・・そこが今後の焦点になるだろう。
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<報道記事は、↓Moreの部分に>
*1
『第91代首相に指名された自民党の福田康夫総裁(71)は25日、首相官邸に入り組閣を行った。内閣の要となる官房長官に町村信孝外相(62)、外相に高村正彦防衛相(65)、防衛相に石破茂元防衛庁長官(50)、文部科学相に渡海紀三朗元文部科学副大臣(59)を起用し、その他の閣僚は再任した。26日午前、皇居での首相親任式・閣僚認証式や初閣議などの手続きを踏まえて正式に新内閣が発足する。
初の組閣にあたって福田氏は、安倍改造内閣が発足から1カ月弱しかたっていないことや、臨時国会中であることを考慮し、舛添要一厚生労働相(58)や冬柴鉄三国土交通相(71)らほとんどの閣僚を再任した。党総裁選で戦った麻生太郎前幹事長(67)を支持した鳩山邦夫法相(59)と甘利明経済産業相(58)も再び任用した。
官房長官には、福田氏が所属する町村派の会長で、閣僚経験の豊富な町村氏が横滑りした。臨時国会の焦点となるインド洋での海上自衛隊の補給活動をめぐる新法に対応する外相には高村氏、防衛相には石破氏を起用した。安倍改造内閣の閣僚で、閣外に去ったのは与謝野馨官房長官と自民党幹事長に就任した伊吹文明氏だけ。
福田氏は一方で、麻生氏の重要閣僚起用を検討し、24日から断続的に電話で就任を要請した。しかし、麻生氏は「長い間要職に就いていたのでしばらく休ませていただきたい」と固辞した。
このほか、政務担当の大野松茂(71)、岩城光英(57)両官房副長官と、中山恭子・拉致問題担当(67)、山谷えり子・教育再生担当(57)の両首相補佐官も再任。事務担当の官房副長官は二橋正弘氏(65)を再登板させた。
組閣に先立ち、国会は午後から衆参両院本会議で首相指名選挙を行い、衆院は福田氏を指名した。野党が多数を占める参院は決選投票で民主党の小沢一郎代表(65)を指名。衆参の指名が異なったため両院協議会に持ち込まれたが、結論が得られず、憲法の規定に基づき、福田氏が91代、58人目の首相に選出された。
福田氏は故福田赳夫元首相の長男。赳夫氏と同じ71歳で首相になり、憲政史上初の親子首相となった。首相指名が衆参両院で異なったのは平成10年、衆院の小渕恵三自民党総裁、参院の菅直人民主党代表(ともに当時)以来、憲政史上4回目。
また、午前中は、国会内で自民、公明両党の党首が会談、1円以上のすべての支出について政治資金収支報告書に領収証の添付を義務づけるなどとする連立政権合意に署名、連立継続を確認した。<産経新聞 25日>』
*2
『鳩山法相は25日、内閣総辞職後の記者会見で、死刑執行の現状について「法相によっては、自らの気持ちや信条、宗教的な理由で執行をしないという人も存在する。法改正が必要かもしれないが、法相が絡まなくても自動的に執行が進むような方法があればと思うことがある」と述べ、法相が死刑執行命令書にサインする現行制度の見直しを提案した。
鳩山法相はさらに、「死刑判決の確定から6か月以内に執行しなければならない」という刑事訴訟法の規定について、「法律通り守られるべきだ」との見解を示し、執行の順番の決め方についても、「ベルトコンベヤーと言ってはいけないが、(死刑確定の)順番通りにするか、乱数表にするか、そうした客観性がある何か(が必要)」と述べた。<読売新聞 25日>』
*3
『 福田内閣で再任された鳩山邦夫法相は25日夜、法務省内で記者会見し、死刑執行のあり方について「『この大臣はバンバン執行した、この大臣はしないタイプ』などと分かれるのはおかしい。できるだけ、粛々と行われる方法はないかと考えている」と述べたうえで、改善も視野に入れた勉強会を省内で設けたい意向を示した。
死刑執行はその重大性を考慮し特に慎重を期する必要があるとされており、法相の命令が必要となる。鳩山法相の発言の背景は、執行が行われなかった杉浦正健元法相時代(05年10月~06年9月)と、計10人の執行命令書にサインした長勢甚遠前法相(06年9月~今年8月)など、法相の信条や宗教的理由で左右される現状に対する疑問があるとみられる。
一方、再任が決まる前の同日午前にあった会見で「(死刑確定の)順番なのか、乱数表なのか分からないが、客観性のある何かで事柄が自動的に進んでいけば『次の執行は誰』という話にならない」などと述べたが、夜の会見では「乱数表などと言ったのは少し反省している」と表現を修正した。<毎日新聞 26日>』
*4 <tりあえずキープ、福田内閣のメンバー>
総理 福田康夫
総務 増田寛也
法務 鳩山邦夫
外務 高村正彦
財務 額賀福志郎
文部科学 渡海紀三朗
厚生労働 舛添要一
農林水産 若林正俊
経済産業 甘利 明
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