福田・小沢会談&連立構想の謎(3)・・・小沢の思い&変われずに辞意
2007年 11月 05日
4日、民主党の小沢代表が辞意を表明。記者会見を行なった。
<記者会見の内容は*1に>
小沢氏は、党執行部に辞表を提出しており、5日の役員会でこの扱い
が協議される予定だ。
鳩山幹事長らは、小沢氏の慰留に努めたいと話しているが、党内には
小沢氏が福田首相と密談を行なったり、連立構想に乗ろうとしたりした
ことに疑問や批判を抱く議員も少なからずいることから、党首交代は
避けられないとの見方が強い。
また一部には、小沢氏がグループの議員を引き連れて離党し、自民党
と連携または連立を組むのではないかという報道も出ている。^^;
そして、私は、すご~く複雑な心境で、この事態を受け止めている。
* * * * *
最初にこのニュースをきいた時に、真っ先に思ったのは、
「う~ん、やっぱり辞めると言い出しちゃったか~~~!(・o・)」と
いうことだったのだけど。
そして、小沢氏の会見を見ながら「あ~、肝心な時に、小沢氏のよく
ないとこが出ちゃったな~」「やっぱ、人間、本質的には変われない
ものなのね~」と思って、ため息をつき・・・。(-"-)huu
<後述するように、実のところ、私は小沢氏の考えや意図が、全く理解
できないわけではないのだ。(大連立には「ぜぇ~ったい反対!」だけ
どね。(**))でも、何分にも彼のとった手法に問題が・・・。^^;>
で、「折角、政権交代のチャンスが近づいていたのに、これでその
夢も遠のいてしまうのだろうか?」と嘆く気持ちもあるのだけど。
<次の衆院選ですぐ実現できなくても、確実にその方向に進みつつ
あったと思うのにな~。(ノ_-。)>
でも、実は、ちょっとホッとしている部分もあるのだ。
というのは、私は、今のままの民主党が、次の衆院選である種の勢い
で勝って、政権与党の座についたとしても、他の野党との共闘も含め、
うまく政権を担って行けるのか不安があったし。<理由後述>
もしこれが、私が以前から切望している「政界再編」の引金になって
くれるなら、それはそれでいいのかもと思う部分もあるからだ。(・・)
<今は、政党や候補者の政策や方針が、あまりにもわかりにくくなって
いるから、このままの政党の枠組みでは、いい形で政権交代可能な政治
環境を作るのは難しいのではないかな~と思っていたので。>
* * * * *
何か書きたいことが色々あり過ぎて、何をどこから書いていいか
わからないような感じなのだけど・・・。^^;
私が、何で3日の記事で、「ハイパー推論をすれば、急に党首をやめ
るとか言い出したりなんてこともあったりして?^^;」って書いたかと
言うと。TVやネットで小沢氏に関する報道をアレコレ見ているうちに
1・小沢氏が、役員会で、本気で政策協議or連立を説得しようとした
感じがあったこと
2・党役員の中には、ひとりも小沢氏の意見に耳を貸したり、理解を示し
たりする者がおらず、一斉に反対、反発の声が出たと言われていること
3・役員会終了後、連立を断わったと発表した記者会見で、小沢氏がかなり
こわばった渋い表情で、精神的にも疲労して、ガ~ックリ来ているよう
な感じに思えたこと
・・・などから、「あら? もしかして、もうイヤになっちゃってる
かも?(・・;)」という発想がアタマをよぎったからである。
私がそういう発想をしたのは、たぶん、小沢氏に関して、これまでも
何度か似たようなケースを見たことがあったからだろう。(・・)
小沢氏はこれまでも唐突にスゴイ重要なことを言ったり、やろうとした
りして、それが自分の思う通りに行かないor周囲にうまく理解、受容され
ないと、「じゃあ、いいよ」という感じで(ヒネて?)、やめてしまう
ことがあったからだ。(-"-;)
<本人はそれなりに色々考えて、これが国政や党のためにベターorベス
トだと思ってやっているのだろうけど。オモテに出すのが唐突過ぎるし、
独りよがりな考えをすることもあるので、容易に理解されないことも
少なくないわけで。でも、本人は「みんなのことも一生懸命に考えて
やったのにって、ガッカリして、イヤになっちゃうのかも。^^;
特に、今は、おそらく自分が最も政治のことをわかっている、考えて
いるという自負もあるだろうから、尚更にそうかも?(・・)>
3日の記事にも少し書いたように、そのようなことから、小沢氏は
これまで「豪腕」とか「策略家」<小沢がもぐった>とか言われ続けて
いたし。また、そのような言動が理解、受容されないことが多くて、
自民党を出たあとも、何度か党が分裂、解散することにもつながって
いて「壊し屋」とまで呼ばれたりもしていたわけだけど。
03年に民主党にはいってからは、本人もこれが政権交代を行なえる
(&自民党に勝つ)最後のチャンスだと思ってか、そういう部分は封印
しているように見えたし。
昨年、代表になってからは、自ら「変わらなくちゃ」と、できるだけ
オープンで民主的な政党運営をするように努めたり、地道な政策アピール
や選挙戦略を進めていたように思えたのだけど。
でも、「さあ、ここから」という肝心なところで、小沢氏のよくない
とこが出てしまったようだ。(-_-)
ただ、逆に言えば、それだけ小沢氏本人も、「ここが肝心なところだ」
と考えていたのかも知れない、と思ったりもする。
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今回の福田・小沢の党首会談は、中曽根元首相&渡辺恒雄氏(読売の
ナベツネ)がセッティング(森元首相&中川元幹事長も協力?)をした
と言われているのだが。<このあたりは、また機会があれば書きたい>
福田首相&陣営が、この会談の提案に応じるのは、当然のことだと
思う。
福田氏は、首相就任時から民主党に協議&協力を呼びかけていたし。
実際、秋の臨時国会が再開してから、衆参ねじれ国会の影響に加えて、
アレコレの問題が噴出して、給油新法のみならず、1本の法案も成立
していない現状に、大きな行き詰まりを感じていたと思うし。
しかも、給油新法その他で、アメリカからの圧力も強まっている上
<*2> 党内の超保守派が「福田おろし」の準備をどんどん進めて
いることもあり、ここは何とか訪米を控えていることもあり、福田政権
として、事態の打開をはかりたいと考えていたと思われる。
<何か、米政府も連立を歓迎しているような記事(*2)を見ると、
以前書いた「アメリカ圧力説」も、少しは「アリ」かも?(・・)>
* * * * *
でも、何故、小沢氏がこの会談の提案に応じた&福田氏のいう「新しい
体制」作りに乗ったのかが疑問なわけだが。
小沢氏の会見や報道などを見て考えた結果、現時点では、大きく言えば、
2つの理由があったのではないかと思う。
1・福田氏と小沢氏は、憲法観&国家観で共通するものが多く、自分たち
の理想とする「日本のあり方」を実現するために、お互いが組むことが
望ましいと思ったから。
<今回は、特に国連中心主義の恒久法作りで、話が合ったことが大きかっ
たようだ。
この件は、機会があれば、またゆっくり書きたいのだが。それは、いわ
ゆる超保守派(復古主義的な改憲&国家再興勢力)が目指す米国と組む形
の憲法改正、安保政策、国際貢献を含む軍事政策や、国民の生活を軽視
する新自由主義を信奉する勢力に歯止めをかけることにもつながるし。
民主党の方針にも重なる部分が大きく、理解できる面がある。
また、小沢氏は、現実的&策略派の部分もあるが、実は政治家として
国家観や理念にこだわっており、目の前の現実に対する策略は自分の
理念を実現するための手段だと考えているようなところがある。>
2・小沢氏は、民主党の議員たちには、まだ政権を担当する能力が十分
備わっておらず、また次の衆院選で過半数をとれる可能性は低く、政権
交代の実現は困難だと考えていたから。
<小沢氏は、おそらく政策立案や国会対策、官僚との対応などにおいて、
民主党に議員たちに、野党根性的な考え方や習性が根付いている人たち
が多く、現状を見すえて対応する能力がある人が少なくないと思ったの
ではないだろうか?<もしかして、突然のISAF自衛隊派遣発言も、
党内の反応を見るためかも知れないと思ったりもする。>
だから、小沢氏としては、ここで自民党との連立か政策協定を行なっ
て、政権を担うということはどういうことなのか、民主党の議員たちに
経験&実感して欲しかったのかも知れない。
<考えたら、自民党から来たベテラン議員&菅直人氏などを除けば、
政権与党で閣僚や要職を経験したことがある人はいないのよね。^^;>
また、いつ衆院選になるかわからない&衆院選で与野党を逆転するのは
容易ではないのに、現職議員も含め、候補者たちの意識や努力が十分で
ないことに、イラ立ちも覚えていたようだ。(-"-;)>
* * * * *
私は、小沢氏の考え方とは異なる部分もあるのだけど。
でも、彼が今の国政の状況や流れ、そして民主党の現状を憂慮した
気持ちがわからないわけではない。
ただ、だからと言って、小沢氏が行なった今回の会談&連立の話を
是認することもできない。(**)
確かに、マスコミの報じ方にも問題があったように思うけれど。この
一連の小沢氏の言動は、国民が政治不信になったり、政治に関心を失う
<やっぱ、国民不在のところで政治が動くと思わせる>要因になって
しまうように思うからだ。(@@。
しかも、今回のことで、最もダメージを受けたのは民主党にほかなら
ない。民主党は、これから体制を建て直すために、多大なエネルギーと
時間を使うことになるだろう。
共闘している野党との、信頼、協力関係構築をするのも大変だ。
<折角、共産党もちょっと協力的になっていたのにな~。^^;>
* * * * *
となれば、福田自民党には、と~っても有利になるはずなのだが。
でも、おそらくここから、小沢氏との密談、連立or政策協定に失敗した
福田首相&陣営への疑問や批判の声が強まるのではないかとも思われる
節がある。(・・)
そうすると、結局、誰を利することになるかと言えば、アメリカと
アレコレの計画を進めている超保守派(改憲&国家再興勢力)ではない
かと・・・。(゚Д゚)
この会談を改憲派の中曽根、渡辺氏&森・中川氏がセッティングした
と言われていることを思うと、ますます疑心暗鬼になってしまっている
mewなのであった。(@@。
、
<つづく> THANKS
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*1
『民主党の小沢一郎代表の会見要旨は次の通り。
民主党代表としてけじめを付けるに当たり私の考え方を申し上げます。
福田(康夫)総理の求めによる2度の党首会談で、総理から要請のあった連立政権樹立を巡り政治的混乱が生じたことを受け、民主党内外に対するけじめとして民主党代表の職を辞することを決意し、本日、鳩山由紀夫幹事長に辞職願を提出し、執行部をはじめ同僚議員に私の進退を委ねました。
2日の党首会談で、福田総理は「衆参ねじれ国会」で自民、民主両党がそれぞれの重要政策を実現するため、民主党と連立政権を作りたいと要請するとともに、政策協議の最大の問題である安全保障政策について極めて重要な政策転換を決断された。そのポイントは(1)国際平和協力に関する自衛隊の海外派遣は、国連安保理もしくは国連総会によって設立、あるいは認められた国連の活動に参加することに限る。特定の国の軍事作戦には我が国は支援活動をしない。(2)新テロ特措法はできれば通してほしいが、両党が連立し新しい協力体制確立を最優先と考えているので、連立が成立するならばあえてこの法案成立にこだわることはしない。福田総理はその2点を確約された。これまでの我が国の無原則な安保政策を根本から転換し、国際平和協力活動の原則を確立するもので、私個人は、それだけでも政策協議開始に値すると判断しました。
民主党は、参院第1党の力を活用して、マニフェストで約束した年金改革、子育て支援、農業再生をはじめ「国民の生活が第一」の政策を法案化して参院で提出しているが、衆院では依然、自民党が圧倒的多数を占めている現状では、これらの法案をいま成立させることはできません。逆にここで政策協議を行えば、国民との約束を実行することが可能になる。
もちろん民主党にとって次の衆院選に勝利し、政権交代を実現して「国民の生活が第一」の政治を実現することが最終目標です。しかしながら民主党はいまださまざまな面で力量が不足しており、国民からも「自民党はダメだが、民主党も本当に政権担当能力があるのか」と疑問が提起され続け、次期総選挙の勝利は大変厳しい情勢にあると考えている。その国民の皆さんの疑念を払しょくするためにも政策協議を行い、我々の生活第一の政策が取り入れられるならば、あえて民主党が政権の一翼を担い、参院選を通じて国民に約束した政策を実行し、同時に政権運営の実績を示すことが、国民の理解を得て民主党政権を実現する近道と判断した。また政権への参加は、私の悲願である政権交代可能な2大政党制定着と矛盾するどころか、民主党政権を早めることによってその定着を確実にすると考える。
以上の考えに基づき、2日夜の民主党役員会で福田総理の方針を説明し「政策協議を始めるべきではないか」と提案したが、残念ながら認められませんでした。それは、私が民主党代表として選任した役員から不信任を受けたに等しいと考えます。よって、民主党代表として、また党首会談で誠実に対応してもらった福田総理に対し、けじめを付ける必要があると判断しました。
もう一つ、中傷報道に抗議する。党首会談に関する新聞、テレビ報道は、報道機関としての報道、論評、批判の域を大きく逸脱しており、強い憤りをもって抗議したい。
私の方から党首会談を呼びかけたとか、私が連立を持ちかけたとか、果ては今回の連立構想について「小沢首謀説」なるものまでが公然と報道されています。いずれも全く事実無根です。
朝日新聞、日経新聞等を除きほとんどの報道機関が政府・自民党の報道を垂れ流し、世論操作の一翼を担っているとしか考えられません。それにより私を政治的に抹殺し、民主党のイメージを徹底的にダウンさせることを意図した明白な誹謗(ひぼう)中傷報道で、強い憤りを感じる。
また、自己の権力維持等のために報道機関に対し、民主党に対する誹謗中傷を流し続けている人たちは、良心に恥ずべきところはないか、自分自身に問うてみるべきだ。
◇一議員となっても、次の総選挙は全力投球
--今後の政治活動。議員を続けるかどうか、離党の可能性は。
小沢氏 離党するなどということは今言っていないし、今後の政治活動についてはこれからゆっくり考えます。
--大連立にどんなイメージを抱いていたか。
小沢氏 連立というのは、皆さんご承知の連立でほかに二つも三つも解釈はないでしょ。通常通りイメージしています。
--辞意を決意した時点は? この時点で代表を辞すのは、衆院選に向けてマイナスになるが。
小沢氏 辞職願を出そうと考えたのは昨日。今朝、幹事長に届けさせた。私は一議員となっても、次の総選挙については全力で投球する決意は変わりません。ただ、この党首会談を巡って、このような報道が、私の不徳の致すところで繰り返されることは、党にとって決してプラスでない。また、党内的にも、やはりわが党はまだ若いですから、これを機会にみんなで考え議論して、本当に国民の期待に応えられる力強い、本当の意味での民主主義、民主党になっていただきたいというのが私の願望で、そのきっかけになればいいと思いました。
--これまで批判を続けてきた自民、公明と手を組むのは、国民の理解を得られると思ったか。
小沢氏 生活第一と我々が国民に約束したその政策が、協議によって現実のものになるなら、大変いいことと思います。国民にとって必要な政策を実行するための政治でしょ。それが実行されないでいたんでは、政治の意味がない。参院で過半数に近い議席を与えられたことによって、形はどうあれ、国民にとって必要な大事な政策が実行されるならば、大変結構なことだと私は思います。
--民主党は何が力量不足か。衆院選前の辞任は、参院選で投票した有権者への裏切りでは。
小沢氏 政権担当能力が本当にあんのかとか、あらゆる面でまだ今一歩という感じ。また、私に関しては、国民の皆さんに、こういうことになったことを申し訳なく思っていますが、事実無根の中傷報道がなされていたんでは、私がいることが党にマイナスになると判断した結果です。
--役員会での反対は予想していなかったのか。説得できるとしていたならば、見込み違いは。
小沢氏 見込み違いだとか、思惑を持っていたわけではない。国連の活動以外は、自衛隊、軍隊を海外に派遣しないというのは、今までの政府の憲法解釈の大転換だ。私がずっと主張してきたことだ。安易な軍隊の海外派遣はどのような結果を国民にもたらすか。歴史をひもとけばわかる。二度と過ちは繰り返さないためにも、国連を中心にみんなと平和を守っていく。そのために日本は最大限の努力、貢献をしなくてはいけないと言い続けてきた。国民生活の安定と安全のために大事だと思い、私個人としては大転換を福田総理が認めた一事をもっても政策協議に入ることはいいんじゃないかと思った。<毎日新聞 4日> 』
*2
時事通信より、海自の給油活動、自民・民主連立への米国の反応
『2007/10/31-07:39 海自撤収で作戦効率低下=停泊補給増加、「テロの危険も」-米高官
【ワシントン30日時事】米国防総省高官は30日、インド洋で給油活動を実施している海上自衛隊の艦艇が現行のテロ対策特別措置法の期限切れに伴い撤収する見通しとなったことについて、「他の艦艇が港に停泊して補給を受ける時間が増え、柔軟性が損なわれる」と述べ、作戦の効率性低下は避けられないとの懸念を表明した。
同高官はまた、2000年にイエメンのアデン港で燃料補給中だった米駆逐艦「コール」が爆破された事件に触れ、「港での停泊が増えると、それだけテロ攻撃の標的となる危険性も増す」と指摘した。
ただ、国防総省のモレル報道官は記者会見で、「米軍が必要とする燃料は代替手段により確保していく」と述べるとともに、対アフガニスタンの「不朽の自由作戦」全体に大きな支障は生じないとの見方を示した。
海自給油の再開のための新テロ対策特別措置法案の成否が不透明な情勢となっていることについて、同省高官は「日本はこれまで貴重な貢献を果たしてきた。テロとの戦いは息の長いものであり、日本が今後の自身の役割をどう考えるかが問われている」と述べ、早期成立に期待を示した。
* * *
2007/11/02-00:34 給油再開へ働き掛け継続=福田首相訪米時にも直接要請へ-米政府
【ワシントン1日時事】ぺリノ米大統領報道官は1日、記者団に対し、インド洋で給油活動を行ってきた海上自衛隊艦艇の撤収について、「日本は対アフガニスタン作戦に従事する部隊の支援で重要な役割を果たしてきた。われわれはこれを続けてほしいと望んでおり、日本側と話し合いを行っていく」と述べ、早期再開に向けた働き掛けを継続する方針を表明した。
同報道官は「福田康夫首相は約2週間後にここへ来る」と述べ、今月中旬にワシントンで行われる日米首脳会談で、ブッシュ大統領が早期再開を直接要請する見通しを示した。また、これに先立ち来週訪日するゲーツ国防長官も、福田首相や石破茂防衛相らとこの問題を協議する。
* * *
2007/11/02-06:38 給油再開「数週間内に」=今国会の新法成立促す-米国防長官
【ワシントン1日時事】ゲーツ米国防長官は1日の記者会見で、日本政府が海上自衛隊によるインド洋での給油活動を中断したことについて、「比較的速やかに、願わくば数週間以内に再開してほしい。数カ月以上もかかってほしくない」と述べた。同長官の発言は、活動再開のための新テロ対策特別措置法案を今国会で成立させるよう事実上促したものとみられる。
* * *
2007/11/03-00:40 大連立構想、米政府は歓迎か=安全保障問題の「政治化」懸念
【ワシントン2日時事】福田康夫首相が2日、小沢一郎民主党代表に提案した大連立構想について、米政府は、日米同盟の安定を維持する上で歓迎しているとみられる。米国内では、小沢代表が安全保障にかかわる重要案件を政争の道具に使っているとの懸念が根強いだけに、日本政治の安定化に向けた大連立という選択肢を米国は評価する可能性がある。