新たな久間・額賀疑惑が浮上で、政府与党は国会再延長の決断つかず?
2007年 11月 21日
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ASEANのために、シンガポールに滞在中の福田首相は、着々と
外交日程をこなしている。
20日には、中国の温家宝首相、韓国の盧武鉉大統領と就任後初の日中
韓首脳会談を行ない、北朝鮮問題や、環境問題などでの協力を確認。今回
は、就任のご挨拶がメインゆえ、さほどツッコンだ話はなされず、それ
なりに友好ムードでお話ができたようだ。(+_+)
<紀代子夫人も外交デビュー。伝え聞いたところでは、地元では本当に
評判がいいらしく、「福田氏は(下手に?)帰って来ない方がいい。
奥さんが来てくれれば、それで十分!」と言われているらしい。^^;
でも、紀代子さんは、国際線の乗務員になりたいと思って、その相談
のために福田(父)氏と会った際に「息子の嫁に」って見そめられたと
報じられているのだけど。それって、コネの相談に行ったってことなん
じゃないかと思ったりもして?!(・・;)>
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
他方、日本では、政府&自民党が、「新テロ特措法」の審議日程で、
す~っかりアタマを抱えてしまっている感じだ。_(。。)_
政府与党は、とりあえず、22日の福田首相&各党党首との会談の結果
を待ってみるようだけど。
民主党をはじめ野党4党は、新テロ特措法には反対を貫く方針を確認。
民主党は、イラク特措法廃止案を先議する方針を変えるつもりはないし。
防衛省の不正問題の追及を、優先すべきだとも主張している。
こうなると、11月中に参院で「新テロ特措法案」の審議にはいれる
かどうかも、ビミョ~な状況だし。12月15日の会期末までに、議決
される可能性は、限りなくゼロに近いと言っていいだろう。
でも、そのままでは、同法案は廃案になってしまう。<そんなことに
なったら、アメリカ様が~~~。(゚Д゚)>
* * * * *
それゆえ政府&自民党幹部は、「もう国会を再延長するしかない」と
心を決めつつあるようなのだけど。これには、野党だけでなく、公明党
や自民党の一部からも、疑問や不満の声が出ているようだ。
国会議員は、年末年始は、何かと忙しい。<東京&地元の関連・後援
団体や企業&有力者への挨拶回り、忘年会・新年会への出席などなど>
もうすぐ衆院選が行なわれるかも知れないとなれば、尚更であろう。
それゆえ、年末年始をまたいでの国会延長は、と~ってもジャマっち
&迷惑なのである。(-"-)
また、政府与党は、国会を再延長して、もし参院が同法案を否決すれ
ば、すぐに衆院で再可決。もし参院がなかなか審議&議決しないよう
なら、いわゆる60日条項(みなし否決)を使って、再可決するつもり
でいるのだけど。
コチラにも書いたように、もともと公明党は、強引な国会運営&再可決
には、慎重&反対の立場だし。自民党の一部もそうだ。
* * * * *
しかも、野党側は、もし衆院で再可決されたら、参院で首相の問責
決議案を出して、解散総選挙に追い込む構えも見せている。
先週半ばまでは、自民党の中には「いざとなったら、ここで解散
総選挙をしても構わない」という強気の姿勢を示す議員も多かったの
だが。先週15日の守屋発言(久間、額賀、秋山氏の名が出て、不正
関与への疑惑が深まる>に加えて、18日の大阪市長選での敗北もあり、
ここで強硬路線を通して、解散総選挙に持ち込んでもいいものなのか、
とまどいの声も出始めている。
、昨日も書いたけど・・・。政府与党にとって、早期に給油活動が
再開できず、アメリカの圧力や怒り、日米関係の悪化を招くのは
コワイ。(-"-;)
でも、特に自民党の議員にとっては、選挙で負けて、政権与党の
座を失うことは、も~っとコワイ!・・・というか、ぜぇ~ったい
イヤだし、何より耐え難い、何とか避けたいことである。(**)
しかも、昨日になって、久間、額賀氏に関して、また新たな不正
疑惑が出て来て、政府与党はますます困惑してしまっていること
だろう。(@@。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 、
20日、久間氏と額賀氏に関して、新たな不正問題の疑惑がある
ことが報じられた。
久間章生元防衛大臣は、軍事・政治経済情報提供会社の唯一の取締役
だったにもかかわらず、設立以来計9年以上、国会議員の行為規範で
義務付けられた衆議院議長への就任の報告をしていなかったことが判明。
同社は97年11月7日に「国際軍事経済情報分析センター」として
設立され、06年10月19日~07年7月13日を除いて現在まで、
久間氏が唯一の取締役を務めており、軍事などの情報提供、経営コンサル
タントのほか、最近は月会費10万円の会員制クラブを設立し、会員
4、5社から会費を得ていたという。(*1)
<何だか怪しそ~なクラブだわね~。(ーー゛)>
* * * * *
額賀福志郎財務大臣に関しては、1999年と2000年、当時の防衛
施設庁幹部らに対し「工事入札で特定業者を指名するように圧力があった」
と元仙台防衛施設局長の証言し、いわゆる「口利き」疑惑が浮上している。
『元局長によると、口利きがあったのは99年4月23日と2000年
3月2日。額賀財務相側から山形県の建設業者を施設局発注工事の入札
参加業者に指名するよう要請を受けた、と部下から報告を受けた。
額賀財務相は99年10月、内閣官房副長官に就任。2000年3月は、
「対応が遅い」などとするクレームで、防衛庁官房長だった守屋武昌
前防衛事務次官(63)を通じて同局に連絡があったという。
(時事通信20日)』
<後半につづく>
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額賀氏は、「山形の業者は知っているが、口利きをしたことはない」と
疑惑を否定。
また、元局長に報告した当時の部下は、TVの取材に「記憶にない。
7年前のことなので、資料も残っていない」と答えていた。^^;
『民主、共産、社民、国民新の野党4党は20日午前、国会内で国対
委員長会談を開き、防衛専門商社「山田洋行」との関係などを指摘され
ている額賀福志郎財務相の問題を含め防衛省疑惑を徹底追及することで
一致した。また、日米平和・文化交流協会の秋山直紀専務理事と政界の
関係を調査し、国会で取り上げていく方針も確認した。(時事20日)』
ということで、ここは野党4党そろって、額賀氏の疑惑を徹底追及
する構えを見せており<秋山ルートも(~~)>、委員会でのさらなる質疑
だけでなく、証人喚問を要求して行く姿勢を見せていたのだけど。
また新たなネタを提供されて、さらに追及に力がはいりそうな感じに
なって来た。(**)
* * * * *
しかも・・・『元局長は在職中、政治家などからの口利きについて
部下にリストを作成させ、保管。リストには、額賀財務相ら防衛庁長官
経験者4人を含む計14人の議員らの名前が記載されているといい、
元局長自身、「このうち3人から直接働き掛けがあった」と証言して
いる』という。(時事通信20日)
この証言の報を見て、「うっ。(-"-;)」と思い、今頃ハラハラ・ドキ
ドキの議員(特に防衛庁長官経験者)がいるのではないだろうか?(・・)
この元局長というのは、自分でも日記をつけていたらしいのだけど。
日記っていうのは、それが当時書かれたものだということが証明され
れば、結構、裁判なんかでは、証拠能力が高いんだよね~。(@@。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
そして、秋山ルート関連では、こんな記事も出ていた。
『航空・防衛分野の専門商社「山田洋行」を舞台にした業務上横領事件に
絡み、東京地検特捜部の捜索を受けた外務省所管の社団法人「日米平和・
文化交流協会」(東京都千代田区)が2005年に、「法人としての実体
がない」などとして外務省から改善を求める大臣命令を受けていたことが
わかった。
19日の参院決算委員会で、大門実紀史議員(共産)が、額賀財務相
への質問の中で指摘した。額賀財務相は、05年8~10月と06年11月
~今年8月の入閣まで同協会の理事を務めていた。
外務省は05年4~5月に同協会に対する立ち入り検査を行い、同年9月
に外相名で、〈1〉防衛問題に関心が深い国会議員らでつくる任意団体
「安全保障議員協議会」と組織が混然一体となっている〈2〉常勤の職員が
おらず法人としての実体がない――などとして、改善を命じた。
(読売新聞 19日)』
そうそう・・・昨日の記事で、秋山直紀氏が常任理事を務める「日米
平和・文化交流協会」のHP(コチラ)を紹介したのだけど。
新着情報やフォーラムのとこを見ると、秋山氏が事務局長を務める
「安全保障議員協議会」(コチラ)が主催している「日米安全保障戦略
会議」のことしか載っていなくて。<この会議では、額賀氏、久間氏など
防衛族の議員が順番っこに、講演を行なっているのだけど。・・・前原っ
ちは、ほぼレギュラーに近い感じが。^^;>
この二つは、ほぼ一体化しているというか・・・権威づけのために、
外務省所管の社団法人を使っているだけなのかも、という感じがして
いたのよね~。(・・) <ちなみに、ここは国からの補助金も受けている>
* * * * *
昨日も書いたのだが、共産党は私の知る限りでは03年頃から(もし
かしたら、もっと前からかも?)、もうこの秋山ルートのことを色々と
調べたり、追及したりしている。
今月も、上述の大門氏が7日に「日米平和・文化交流協会」を通じて、
額賀氏らの国会議員が、今年5月に米国で行なわれた「日米安全保障戦略
会議」に参加するための渡航・宿泊費用(11日間滞在)を負担していた
ことに関して質問していたし。<コチラ参照>
<日米平和・交流協会が、「戦略会議」に参加する国会議員の渡航費用
名目で、独立行政法人「国際交流基金」(国民の税金)から、1998年
からの10年間で計4千3百万円の助成金を受けていたとか。>
19日には、 額賀福氏が、防衛庁(現防衛省)の発注額全体の3割
以上を受注する三菱グループ(三菱重工業、三菱電機など)から無償で
接待を受けていたことを指摘していたし。
次のあかはた日曜版(25日)では、「政軍財米を結ぶ黒幕・ 秋
山直紀氏の素顔」の特集を組むらしい。(・・)
何と、19日には、市田書記長を責任者にした「日米軍事利権疑惑
究明委員会」を設置したことを発表したとのことで。何分にも彼らの
調査力がバツグンである上、どう見ても日米の防衛利権にしがらみが
ないだけに、さらなるGOOD JOBを期待してしまうmewなので
あった。(@_@。
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『防衛専門商社「山田洋行」からの飲食接待が指摘されている自民党の久間章生元防衛相が、軍事・政治経済情報提供会社「アイメック」(東京都新宿区)の唯一の取締役だったにもかかわらず、設立以来計9年以上、国会議員の行為規範で義務付けられた衆議院議長への就任の報告をしていなかったことが分かった。防衛庁長官就任直後の24日間は、営利企業の役員兼任を禁じた大臣規範にも触れる可能性がある。久間氏の事務所は「会社は利益をあげておらず、議員も無報酬。届けを忘れて申し訳ない。長官就任時は登記の手続きが遅れた」と話している。
事務所や登記簿によると、同社は97年11月7日に「国際軍事経済情報分析センター」として設立され、06年10月19日~07年7月13日を除いて現在まで、久間氏が唯一の取締役を務めている。同社は、軍事などの情報提供、経営コンサルタントのほか、最近は月会費10万円の会員制クラブを設立し、会員4、5社から会費を得ていたという。
国会議員は、4月の企業・団体などの役職員の兼務状況を、報酬を得た場合は資産公開法に、無報酬でも行為規範に基づき、議長に届けるよう義務付けられている。行為規範に違反した場合、国会の政治倫理審査会で審査される場合もある。
久間氏については、守屋武昌前防衛事務次官が証人喚問で、山田洋行元専務の宮崎元伸容疑者の接待に同席した人物として、名前を挙げた。<毎日新聞 20日>』
『元防衛官僚の太田述正(のぶまさ)氏が、仙台防衛施設局(当時)の局長在任中の00年3月、内閣官房副長官だった額賀福志郎財務相側から、山形県内の建設会社を同局発注工事の指名に入れてほしいという口利きが同局にあった、と朝日新聞記者の取材に語った。額賀氏側は全面的に否定している。太田氏は、要請は防衛庁官房長だった守屋武昌・前防衛事務次官を通じて伝えられたと、当時の同局幹部から報告を受けたと主張し、経緯を記録したとする当時の日記などを公開する意向だ。
元仙台防衛施設局長の太田述正(のぶまさ)氏(58)が00年3月、額賀福志郎・内閣官房副長官(当時)側から、山形県内の建設会社を同局発注工事の入札の指名に入れてほしいという口利きを受けた、と朝日新聞記者の取材に語った。額賀氏側は全面的に否定している。太田氏は、要請は防衛庁官房長だった守屋武昌・前防衛事務次官を通じて防衛施設庁側に伝えられたと、当時の同局幹部から報告を受けたと主張し、経緯を記録したとする当時の日記などを公開する意向だ。
額賀氏側は、同建設会社をめぐる「口利き」や「口添え」、そうした依頼や指示をしたことがあったかどうかについて、20日の閣議後の記者会見などで「全くありません」と否定している。
太田氏の話によると、仙台防衛施設局長だった00年3月2日夕、当時の同局幹部から、山形の建設会社についての額賀氏側の要請が、守屋氏を通じて東京の防衛施設庁側に寄せられたと報告を受けた。この幹部はあわせて▽額賀氏側からの同趣旨の要請は99年中にもあり、99年度にこの会社を1回指名したが、工事は落札していない▽その後、この会社の格付けと工事のランクが合わず、指名できなかった経緯がある――という事情も説明したという。
太田氏がパソコンに保存している日記の00年3月2日付の部分には、その日一日の出来事とともに「額賀官房副長官から官房長に、山形の●●〈原文は会社名〉の口添えをしているのに、動きが悪いとのクレームが入ったと●●〈仙台防衛施設局の役職名〉が言ってきた」との記述がある。
また、太田氏によると、12日後の3月14日、仙台防衛施設局にあいさつに来たこの建設会社の役員2人と局長室で面会したという。同日付の日記には「例の額賀議員がらみの話。●●〈施設局の役職名〉から、本庁●●〈防衛施設庁本庁の役職名〉より、丁重な対応をと言われているとの話があった」との記述がある。また、建設会社役員らが話した内容として「額賀氏の秘書の●●〈名字〉氏から、局の局長のところに顔を出せと言われた」と書かれている。
太田氏が日記のほかに示したのは、部下に指示し、00年7月7日と11日に、仙台防衛施設局の発注工事や用地買収にからむ口利き事例をまとめて報告させた際のリスト。
国会議員など14人の実名が記載された文書は、太田氏が「斡旋(あっせん)利得議員等リスト」と題してパソコンに保存。この中に「額賀福士〈原文のまま〉郎(衆議院議員)。元防衛庁長官。99・4・23。00・3・2(官房長経由)」などとする記述があった。太田氏は文中の「99・4・23」について、額賀氏側から99年中に業者指名に関する要請があった年月日として報告があった日付を記録したとしている。
仙台防衛施設局が改編された東北防衛局によると、この建設会社は99年度に公務員宿舎の新築工事1件(00年2月入札)、00年度に車両整備工場などの新築工事1件(00年12月入札)で指名を受けたが、いずれも工事は落札していない。
太田氏は東大法学部を卒業後、守屋氏と同期で71年に当時の防衛庁にキャリア官僚として入庁。官房審議官などを経て、仙台防衛施設局長を最後に01年3月に退官した。同年7月の参院選比例区に民主党から立候補したが、落選。今後、選挙に立候補する意思はないという。
<朝日新聞 21日>』