「法律を守ると、国民を守れない」(from石破著書)なのか?・・・軍法、軍事裁判所の要否
2008年 02月 26日
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昨日の記事では、やや唐突に、軍事裁判の話を書いたので、チョット
わかりづらい面があったかも知れない。^^;
<iiyumeさんからのTBの記事を読んで、いきなり「これを取り上げ
よう」と思いついたものだから。(・・)>
というわけで、改めて、軍事裁判所のことを中心に、自衛隊をどこ
まで特別な存在として扱うべきなのかという件を書いてみたい。
* * * * *
先日のiiyumeさんとの居酒屋談義(政治から競馬まで)でも、出た話
なのだけど・・・。
私は、今回の事故に関して、マスコミの報じ方や国民多くの反応を
見て、少しほっとさせられているところがある。(^^)
というのも、全体的に「自衛隊は国民を守るためにある」ということ
を前提に、「一般国民に被害を及ぼすような行為は許されるべきでは
ない。(安易な不注意によるものなら、尚更に)」という考え方をする
人が多いように思えたし。
「自衛隊の艦船だからと言って、周囲が配慮すべきだというのはおかしい」
「自衛隊の艦船だからこそ、もっと周囲&一般国民に配慮すべきだ」と
いうような考え方をする人も少なくないように思えたからだ。
「あたご」の問題点、過失の有無を検証する際にも、当然にして、
一般の船と同じように、航海に関する法律やルールを守るべきだと考え
ている人が多いようで。決して、自衛隊を特別なものとして扱っていな
いこと、一般人の(法)感覚や社会通念に基づいてとらえていることが、
伝わって来るような感じがある。(+_+)
私はそれらを見聞していて、「このような考え方、感覚を持つ国民が
多ければ、もしかしたら、まだまだ日本のアブナイ流れを止めるチャンス
があるのかも知れない」と、将来に向けて、小さな希望を見出したような
ところもあった。(・・)
<残念ながら、今回の事故では2人の一般国民の被害者が出てしまった
のだけれど。(漁協などは、昨日で捜索を打ち切ることになった。)
決してきれいごとではなく、私たちは、その犠牲をムダにしないように
努めなければならないのではないか、という思いもある。(**)>
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
そして、iiyumeさんが「もし日本に軍事裁判所が設置されていたら、
今回の事故も無罪にされてしまう可能性があるな~」と言ったのは、
同氏のコチラの記事にもあったように、私たちが01年に起きた
「えひめ丸事件」で、米潜水艦側の艦長や乗組員が、法的には何の責任
も罪にも問われなかったことに、大きな疑問や怒りを抱いていたこと
がある。
<えひめ丸事件・・・01年2月に、愛媛県立宇和島水産高等学校の
練習船「えひめ丸」が、ハワイ沖で実習中に、急浮上してきた米海軍の
原子力潜水艦に衝突され沈没。乗務員の35人のうち、船内に取り
残された教員5人、生徒4人が死亡した事件。>
この潜水艦は、民間人十数人を乗せて、デモ航行を行なっており。
そして、民間人が喜ぶ急浮上のデモンストレーションをしてみせた
時に、ちゃんと洋上のチェックをしていなかったために、上を航行
していた「えひめ丸」と衝突してしまったのだ。(`´)
でも、えひめ丸事件の場合は、米潜水艦の艦長は軍法会議にかけ
られることすらなく、単に減俸処分にとどまったそうで。
これには、大きな違和感を覚えざるを得なかった。(-"-;)
<当時の米軍の関係者が、遺憾の意を示しながら、「unfortunate」
「accident」という言葉を使ったことが、ミョ~に引っかかったのを
憶えている。
何か前後の脈絡から考えて、彼らはこれがあくまでも「不運」で
「偶発的に起きた事故」だととらえているor主張しているように感じ
られたからだ。(ーー;)>
* * * * *
日本でも浮上した潜水艦が、洋上の船と衝突した事故が起きたことが
ある。88年の「なだしお事件」だ。
<なだしお事件・・・88年7月に横須賀沖で、海上自衛隊の潜水艦
「なだしお」が、確認不十分のまま洋上に浮上し、遊漁船(つり船)
と衝突して、船が沈没。乗っていた乗客など30人が死亡した事故。
海難審判では、「なだしお」側の過失が認定され、刑事裁判では、
元艦長に禁錮2年6ヶ月執行猶予4年の判決が出された。また、この
事件では、乗組員は航海日誌を改ざんしたことや、潜水艦に関する軍事
機密をどこまで明かすかなどの点が問題になった。>
でも、「なだしお事件」の時と同様に、今回の「あたご」の事故に
関しても、いわば「海の警察」である海上保安庁が捜査をして、海難
審判に付されることになると思われる。
また「あたご」側に過失が認められれば、艦長や乗組員らが、刑事
裁判にかかる可能性もあるだろう。
そして、たぶん多くの国民は、そのことを特に問題視しないと。
当たり前のことだと受け止めると思うのだけど。
「なだしお事件」もそうだったが、そのことに異論を唱える人たちが
いるのだ。(-"-;)
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海上保安庁のように一般の捜査機関が、事情聴取や捜索押収、検証に
はいったり、通常の裁判所が審理をしたりすれば、軍事機密がオモテ
に出るおそれがあると。また、自衛隊員でない者は、その立場や活動の
ことは理解できないし、そういう機関が審理するのは問題だとか。自国
の軍隊の問題点や弱点を暴露することになるのは、敵を利することに
なるし、国防の上で問題が大きいと主張する声があるのだ。(@@。
そして、だからこそ、早く憲法を改正した上で、自衛隊を正式な軍隊
と認めて、軍として特別な法律(刑法も含む)を作り、軍事裁判所を
設けるべきだと。
それがすぐにできなくとも、自衛隊は軍隊に準じるものとして、その
活動(訓練中を含む)に関して、一般国民とは別のとり扱いができる
ような法律を作るべきではないかという見解もあるという。(ーー;)
* * * * *
今、渦中の人になっている石破防衛大臣も、同じような見解を持って
いる。
彼の著書(対談)<コチラ>の中に「自衛隊は軍隊ではない―国防
とは何か(自衛隊と軍隊の違い;法律を守ると国民を守れない、国民を
守ると法律を守れない ほか)」というタイトルの章がある。
法律を守ると国民を守れない、国民を守ると法律を守れない・・・
という言葉にも、私はある種の違和感や畏怖を覚えるところがあった。
まあ、石破氏の場合は、私が見聞した範囲では、もっと軍隊として、
一般人よりも厳しい規律を持つことが必要だと考えている部分もある
ようなのだけど。いずれにせよ、自衛隊が一般人と同じ法律の下で、
存在&活動するのはおかしいと考えているのは事実だ。
そして、憲法改正をして、自衛隊を正式な軍隊に&軍法や軍事裁判
所などを設けることが必要だと提唱している。(-_-)
* * * * *
確かに軍隊には、一般人と全く同じルール、常識、感覚などでは、
やっていけない部分がある。<単純な話、戦地で人を殺した場合、
いちいち殺人罪に問われるようでは、軍隊としての任務を果たすこと
はできないだろう。>
でも、あまりにも軍隊を特別視して、軍隊の組織&メンバーに特別
なルール、常識、感覚で行動することを許せば、だんだんと「何でも
あり」のような状態になってしまうおそれがある。(-"-)
他国の例を見ると、明らかに故意や過失があるように見える行為
をしたり、決して止むを得ないとは思えないような場合であったり
しても、特に責任を問われないようなケースが少なくない。
あまり厳しく対処すると、責任者や兵士たちがナーバスになり過ぎて、
思い切って活動や訓練に臨めなくなったり、士気が下がったりするから
だという話をきいたことがあるが。
それが、軍隊たるもの、国や国民を守るために、活動&訓練をして
いるのだから、多少の問題ある行為や、他者に被害を及ぼす行為をして
も仕方ない。一般人の基準に照らして、アレコレ言う方がおかしい
・・・というような意識を、軍隊の側も国民の側も持つようになるほど
コワイ&アブナイことはない。(`´)
マスコミでは、今回の事故に関して、「そこのけ、そこのけ、イー
ジス艦が通る」というような感じで航行していたのではないか、ある種
の「おごり」があったのではないかという話が出ていたけれど。
それこそ、他国の軍隊の感覚で言えば、被害者が出たことは遺憾に
思いながらも、よけなかった漁船の方が悪い、彼らは不運だったに
過ぎない、ぐらいのことになってしまうかも知れない。(-"-;)
* * * * *
おそらく、ここからは、まさに人それぞれの考え方、価値観の問題に
なるのではないかと思うのだけど。
私は、このイージス艦の事故をきっかけに、できるだけ多くの人たち
に、自衛隊or日本の軍隊がどうあるべきなのか・・・是非、是非、考え
て頂きたいな~と思っている。(・・)
安倍晋三氏が首相をやめて、何か憲法改正が遠のいたように思って
いる人たちもいるかも知れないけど。
今でも政府&自民党+αの中には、着々と&意欲的に憲法改正の準備
を進めている人たちはいるし。米国とのお約束や財界の一部の要請を
重視するなら、何とか2010~11年に憲法改正を実現させようと
動くことだろう。(ーー;)
また、福田政権は、できれば今国会中に<遅くとも今年中に>、
自衛隊海外派遣の「恒久法」を作ることを考え、すでに法案提出のため
の準備を進めているのだが。
<ちなみに早くから、この法案を提唱して、恒久法のもとになる原案を
作ったのが、石破防衛大臣だ。
おそらく石破氏は、自衛隊の軍隊化に備えて防衛省の組織改革を推進
すると共に、恒久法を成立させるまでは、防衛大臣の職にとどまって
いたいという思いが強いのではないだろうか?(**)>
もし、この恒久法が成立して、自衛隊が、武器使用の要件を緩和され、
活動内容もあまり限定されない形で、他国の軍隊と共に、海外で活動
するようになれば、いずれ他者を殺傷するようなケースが生じるだろう。
その時に、自衛隊&その隊員の行為が正当であったかどうかを、誰が
どのように判断するのか。誰がどのように裁くのか・・・。
もしかしたら、そのような問題が、来年にも起きるかも知れない。
そして、その時のためにも、今から、それぞれで、きちんと考えて
おかなければいけないのではないかと思うmewなのだった。(@@。
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