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日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

Dラマの会見&映画「靖国」の出演削除&NHKが国策放送?~表現の自由の大切さ

【昨日は多数のクリックを頂いたようで、感謝です。m(__)m
多忙中、必死?で書いたので、と~っても励みになりました。(~~)
15時に、後半部分を追記しました。】

最新の記事は、3月分はコチラ、4月分はコチラに。

*印のついた関連報道記事は、↓Moreの部分に

 10日、ダライ=ラマ14世が飛行機の乗り換えを兼ねて来日した。

 成田空港&近隣のホテルに10時間ほど滞在して、何人かの関係者
などと面会したという。

<政府関係者は中国に配慮して会わなかったが、自民党の太田誠一氏
(党の人権関係の部会長)と、アッキ~こと安倍昭恵夫人が面会した。
昭恵夫人が面会したのは、おそらく日本政府もチベット問題に心を
寄せているということを示すために「元首相」というそれなりの立場
にあった政府与党関係者の夫人に依頼したと思われる。また、安倍氏
らの超保守派勢力が、中国に対し強い批判を呈しているということも、
内外に示したかったのかも知れない。>

 そして、その後、記者団と会見を行なった。

 ダライ=ラマ氏は、これまでと同様に、北京五輪の開催を支持して、
聖火ランナーへの妨害活動を憂慮。ともかくすべてにおいて非暴力を
貫くことを強く訴えた。(**)
<暴力で押さえ込むのは、時代遅れの方法だともアピールしていた。
・・・私も、強くそう思う!(・・) 圧力などによる抑制も含めてね。>

 また自分はチベットの独立を求めているのではなく、宗教、文化、
教育などにおいて、もう少し自治ができるようにして欲しいのだと。
特にチベット民族に「表現の自由」がないこと、「民主的な政治」を
促して行きたいということを、強調していた。(@_@。

* * * * *

 同時に、「私は悪魔ですか?角が生えていますか?」と、少しユー
モアを交えながら、中国側がダライ=ラマ氏が諸悪の根源だと繰り返し
批判していることに、やんわり非難。
 そして「イノセントな(無辜の、何も知らない)中国の人たちが、
私を悪者だと思っているのが哀しい」とも語った。

 彼は中国に表現や報道の自由がないこと、中国の人たちが、政府に
よってコントロールされた情報しか与えられず、誤った認識を持た
されてしまっていることの問題性を提起したかったのだろう。(**)

<このような、表現&報道の自由のコントロールを、少しでも緩和する
方向に持って行くためにも、自由民主主義的な雰囲気を感じてもらう
ためにも、北京五輪の開催は意味があると思うんだけどね。(・・)>   

* * * * *

 でも、繰り返し書いているように、この問題は、決して他人事では
ない。と~っても自由民主主義を享受&謳歌しているように見える
私たちの国・日本でも、だんだん表現の自由や教育の内容に介入する
ようなアブナイ流れが広がっているからだ。(**)

 私たち国民が、早くそれに気付いて、この流れを止めようとしな
ければ、私たちは戦前や今の中国のように、国や特定の思想を持つ
勢力にとって都合のいい情報をたくさん与えられて、都合の悪いもの
はどんどん目に触れることが難しいような状況に導かれてしまう。

 そうなったら、もう本当の民主主義は成り立たなくなる。私たち
には、正しく国政を判断し、コントロールするための材料を得られ
なくなってしまうからだ。(ノ_-。)
 民主主義は、万能ではない。教育や情報を操作されて、一方的な
ものだけを多く与えられたり、それに反することを言えないような
雰囲気を作られたら<いわゆる自粛、自主規制も含めて>、日本は
とんでもなく偏った国になってしまうし。変な話、国民が自分たち
の手で自分たちの自由を奪い、クビを絞めて行くような状況さえ
作ることになってしまうのだ。(-"-;)

* * * * * *

 昨日少し触れた、映画「靖国YASUKUNI」の中心的出演者で
ある刀匠・苅谷氏が、出演シーンの削除を求めているという件だが・・・。
 監督側と刈谷氏側の話が真っ向から対立するような状況になっており、
これから泥仕合が始まるおそれが出て来た。このまま、話がこじれると、
5月からの上映にも支障が出るかも知れない。(-"-;) *2
 
 この件に関しては、後半に詳しく書きたいが・・・。いずれの主張が
本当なのかはわからないけど<いずれも本当なのかも?>、作品はすで
に昨年には完成していたことから、「何故、この時期になって?」と
いう疑問は生じてしまう。(・・)

 そして、両者に共通している話としては、今年2月<奇しくも稲田
朋美議員が、文化庁に試写を求めた頃>、刈谷氏側に周囲から「映画に
問題がある(反日的、政治性があるなど)」との話があって、刈谷夫妻
が大きな困惑を覚えたようだということだ。(-"-)
 この件は、たぶん、この辺りに一番大きな問題があるのではない
かな~と思ったりもしている。(**)

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
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~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 実は、今、NHKの国際放送に関しても、チョットした問題が起きて
いる。

 この4月からNHKが新しい国際放送の会社を設立したのだが。当初、
民放の放送局も出資&参加する予定だったのが、経営方針などで折り
合わず、参加が見送られているからだ。<出資&収入が不足する分、
急遽、受信料でカバーすることに。これも問題視されている。(・・)>

 この件について、日本民間放送連盟の広瀬道貞会長は4日の定例会見
で、こんな発言をしていた。<毎日新聞5日より>
『「国益中心にやってくれということでは、国策放送。そういうものには
参加できない」と否定的見解を示した。国際放送で「日本の国益を主張
すべきだ」とした古森重隆NHK経営委員長の先月の発言を受けたもの。』
<ちなみに民放連は、映画「靖国」の上映中止に関しても、「健全な民主
主義の実現に逆行する強い懸念を示すコメントを出している。>

 これは、06年に安倍晋三元首相が任命して、色々と物議をかもして
いる古森経営委員長が先月の会議で行なった発言に反発を示したものだ。
 古森氏は、国際放送の番組の基準に「国連憲章の精神を尊重・・・」
と記されていたものを、「国連憲章には敵国条項がある」と変更を指示。
<敵国条項は日本を含めた敗戦国を対象にした条文だとされている。>
 また、海外向けの放送では、中立的立場ではなく、「利害が対立する
問題については、日本(政府)の立場、国益を主張すべきだ」と主張
したりしたからだ。(ーー;) *1

 このブログでも、安倍氏がNHKに慰安婦問題を扱った番組にプチ
介入したこと<コチラ>や、国の命令放送の話<コチラ>、古森氏が
「選挙期間中に歴史ものは慎重に」と要請したり、強引に現NHK会長
を決めたりなどの問題<コチラとか>を扱ったことがあるのだけど。

 ここにも、一部の思想を持つ人たちが、日本において、表現・報道の
自由を少~しずつコントロールしようとしている姿が見えて来るのでは
ないかと思う。(-"-)

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 映画「靖国YASUKUNI」に出演した刀匠の刈谷直治氏が出演
シーンの削除を要求しているという件について・・・More部分にアップ
した報道記事のほか、色々な参考資料を見た。
 その上で、事実関係をまとめてお伝えしたり、私の考えを書いたり
するつもりだったのだけど・・・。残念ながら、今日は、すべてを書き
切る時間がとれそうにない。m(__)m sumimasen

そこで、こちらには、いくつかの参考資料のリンクや、あのニュース
を見た私の雑感を<昨夕、ちょこっと走り書きしたもの>をアップして
おきたい。

 この件に関心のある方は、もしよろしければ、参考資料をご覧頂いて
李監督の主張はどうなのか、刈谷さんの思いはどうだったのかなどを
考える材料にして頂ければと思う。

* 李監督の10日の会見の映像・・・コチラ

* 刈谷氏へのインタビュー(6日)の映像・・・コチラ
(2の最後に、削除要求のメッセージあり)

* 有村治子議員の緊急報告(9日)・・・コチラ

* mewの昨日までの雑感  
 
 実は、私は、この靖国刀の刀匠が、何故、この映画に出たのか不思議
に思っているとこがあった。
 彼は、心から靖国神社を信奉して、自分の仕事にも誇りを抱いている
に違いない。そのような人が、中国人の監督が作り、全面的に靖国賛美
をしているわけではない映画に、何で出たのだろうと思っていたのだ。

 でも、TVやネットで映画の予告編を見て<コチラ>、ちょっと納得
が行ったような気もしていた。
 俗っぽい言葉で言えば、この刀匠が、ひとりの職人として、実にカッ
コよく映っていたからだ。
<私が「職人」なるものに強い憧れを抱いていること。刀は人殺しの
道具だという概念を外してみちたからかも知れないけど。> 
 TVでは、さらに試し斬りなどをするシーンが映っていて、その時には
ギクッとさせられたりもしたのだが。でも、彼が刀を作り上げて行く動作
の一つ一つからは、昔ながらの職人気質、精密さ、またある種の精神性
などが伝わって来て、とても厳かに、そして美しく描かれているように思えた。

 だから、少なくとも、彼が映っている映像を見る限りは、彼も満足
できたのかも知れない・・・と思えた部分もあったのだった。(・・)

 ただし、映画全編を見ていないが、もし彼が戦争で、国を守るため
に他国の者に武器を向けた兵士たちの象徴のように映っていたとしたら
それは心外かも知れない・・・と思ったりもしたけど。
 当然にして、本人は編集された作品を見るか、または企画書などを
見た上で、上映に同意しているものと思い込んでいた。

 それでも、この映画が「反日的」であると週刊誌などに指摘され、
国会議員がアレコレ言動したり、マスコミが騒いだりするようになり
<加えて上映中止の問題も生じて>、果たしてこの刀匠本人は、今、
どんな心境でいるのだろうかと。
 出演したことに関して、周囲から批判を浴びたりすることはないと
いいのだけどと案じたり。でも、それなりの信念の持ち主なのだから、
こんなことで動じたりしないのだろうかと思ったり・・・。
 TV等で作品の映像が映って、彼の姿を見るたびに、何だかそんな
ことを考えたりしていたのだった。(・・)

* * * * *

 そこに「刀匠が出演シーンの削除を要求している」という報道記事
が出て、何とも言えない気持ちになった。
 真っ先に思ったのは、「何故、今になって」ということだったが。

 果たして、刈谷氏は、単に監督の映画の作り方や自分の映像の使われ
方を見て、自分がこの映画に出演することに抵抗を感じたのだろうか?

 それとも、それ以外に、国会議員や関係団体が映画を問題視してアレ
コレ動いたこと、その点でマスコミが取り上げたことも影響したの
だろうか?また、それが起因となって、何か有形無形の圧力や批判を
受けたり、感じたりしたのだろうか?
 反日的、反靖国的だというような騒がれた方をしたことから、自分が
そのような評価を受ける映画に出演したことを後悔したのだろうか?

 そして、もし国会議員やマスコミがこのような動きをしなくとも、上映
直前の4月になってからでも、削除の要求を行なったのだろうか?

・・・何だか色々な思いが巡ってしまったmewであった。(-"-)

  <つづく>           THANKS


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*1

『国際放送:NHK経営委員長「国益」発言の波紋 「国策化」に識者ら懸念

古森重隆・NHK経営委員長(富士フイルムホールディングス社長)による「国益」発言が波紋を広げている。外国向けの国際放送では、日本政府の主張を優先すべきだという。識者らからは、国策放送化を危惧(きぐ)する声が上がっている。【丸山進、臺宏士】

 ■国連憲章尊重に疑義

 問題の発言があったのは今月11日に開かれた経営委員会。

 4月1日の改正放送法施行に合わせ、国際放送の編集方針を定める「国際番組基準」を改定する審議が行われていた。古森委員長は「国際連合憲章の精神を尊重し」とあった基準の文言に、まず疑義を呈した。

 「憲章には、確か今でも日本などを対象とした敵国条項が入っているのではないでしょうか」

 執行部に表現の再検討を求めた上で「解説、論調は公正な批判と見解のもとに、わが国の立場を鮮明にする」という基準の第3章第2項も「(表現が弱く)問題がある」と指摘。「国益の主張」発言へとつなげていく。

 古森 国際放送では日本の立場を主張するわけでしょう。

 今井義典副会長 NHKの放送では、日本の立場を直接主張するということはありません。

 古森 日本と他国の間で問題が起こったとすると、日本も正しい、その国も正しい、こうした意見があると言うのですか。

 今井 そのとおりです。

 古森 それでよいのでしょうか。利害が対立する問題については、日本は当然日本国民の立場に立って国益を主張すべきです。

 「国内と国外で報道内容に変化はない」とする執行部と対立したが、強硬姿勢は崩さなかった。経営委の多賀谷一照委員長代行が「日本政府の立場だけをもっぱら出すのでは、国営放送になってしまう」と述べた後、審議は終了。古森委員長の指摘通り、国連憲章には敵国条項があるため、25日の経営委で、基準から「国連憲章の精神尊重」の文言が削られ「人権を尊重」と改定された。

 放送法は第1条2項で「放送の不偏不党」をうたい、3条の2で「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」と定める。後者の条文は国内放送だけが対象で、国際放送で一方的な報道をしても厳密には抵触しない。

 だが、総務省放送政策課は「国際番組基準には『事実を客観的に取り扱う』ともあり、多角的な報道が要求されることに変わりない」との解釈を示す。

<毎日新聞3月31日より>』

*2 映画『靖国YASUKUNI』関連

『李纓監督との一問一答は次の通り。

 -なぜ靖国神社をテーマに撮影したのか。
 「日本で19年間生活し、歴史観の大きなギャップを感じた。靖国神社に象徴される日本人の戦争意識を知りたいと考え撮影を始めたが、中国人の立場を超えた作品にしたいと悩むうちに10年が過ぎてしまった」
 -政治的な意図は。
 「政治宣伝をするならナレーションを使い、主張を強く語る。靖国問題は、いろいろな矛盾を抱えた未解決の社会問題。靖国神社をめぐる空気や精神的な空間を描くことで、背景にある歴史や意味を問い掛けたかった」
 -上映中止をどう思うか。
 「街宣車や右翼の問題は、今に始まったことではない。映画館も覚悟を決めていたはずなのに、なぜ中止が相次いだのか不思議だ。それより問題なのは、国会議員向けの試写があり、それを見た国会議員が介入して出演者を変心させたことだ」
 -刀匠の刈谷直治さんに作品は見せたのか。
 「作品が完成した昨年春、刈谷さん夫妻に見せた。2人に納得していただき、各地の国際映画祭への出品の許可をもらった。今年2月に報告に行ったら『神社や刀匠会が怒っている』などと電話があり、奥さまが非常に不安がっているという話だったので、映画の解釈などをもう一度説明した。奥さまからは最後に『頑張って下さい。どこでも上映してください』という言葉をいただき、刈谷さんには映画へのメッセージをお願いして『誠心誠意』という言葉をもらった」
 -撮影中の関係は。
 「ドキュメンタリーを撮る時に大切なのは人間関係だ。私と刈谷さんは、いろいろな段階でコミュニケーションをして映画を完成させた。その過程は、映画の中にそのまま出ている。刈谷さんは非常に優しい、職人の魂を持っている方。奥さまは、刈谷さんの仕事場に入ったことがないこともあり、初めて見た時はショックを受けていた」
 -刈谷さんから直接、出演部分のカットを求められたらどうするか。
 「もう一度努力して説得する。作品が成立するかどうかの問題で、上映中止以上に恐ろしい攻撃だ。政治的な圧力と闘い、表現者の権利を守らなければならない」
<山陽日日新聞10日より>』

『有村治子参院議員の話

 有村治子参院議員の話 監督の話は事実無根だ。確かに刀匠の刈谷直治さんには、人を介して承諾をもらい、3月25日に電話している。監督のインタビューの記事を見て、(9日夜)もう一度電話した。「わたしが電話したから気持ちが変わったのか」と尋ねたが、刈谷さんは「全く違う」と言っていた。監督と助監督が来た際に、考えていたのものとは違ったので「こんなものじゃ困る」と言ったということだ。2月にも、近所の人に映画のことを知らされ、助監督に電話をかけ、映画を見せてもらうように頼んだが「忙しくて用意できてない」と言われたとのことで、今でもその状況は変わらない。刈谷さんは「名前と映像を外してほしい」と監督に言ったということだし「了承を得た」ということもないと言っている。わたしは750万円の助成金が適切だったかという趣旨で国会質問した。<同上>』

『映画「靖国 YASUKUNI」の中心的な登場人物で高知市の刀匠、刈谷直治(かりやなおじ)さん(90)と妻貞猪(さだい)さん(83)が、出演場面のカットを求めていることが10日分かった。刈谷さんは自民党参院議員から問い合わせを受けていたことも判明。会見した李纓監督は問い合わせを「介入だ」と批判し、「刈谷さんの了承を得ている。カットすると上映できなくなる」と説明している。

 刈谷さんは毎日新聞の取材に「映画は刀作りのドキュメンタリーと聞いていた。李纓監督はもう信用できない。出演場面をカットしてほしい」と話した。

 映画では、靖国神社に軍服姿で参拝する団体など、境内でのさまざまな出来事とともに、第二次世界大戦中、軍人に贈る「靖国刀」を作った刈谷さんへのインタビューなどが全編にわたって登場する。

 刈谷さんによると、05年10月ごろ、知人を介して出演依頼があった。数カ月後、李監督ら3人が訪れて2日間撮影。昨年春ごろ、刈谷さん宅で試写が行われた。貞猪さんが「政治的な内容でダメだ」と言うと、李監督は「近いうちに代わりのものを送る」と話したが、連絡はないという。刈谷さんは「今さら何を言っても仕方がない。もう静かにしてもらいたい」と話した。

 この問題を巡っては有村治子参院議員(自民)が自身のホームページで、「心外なお気持ちでいることを人づてに聞いていたので、伝聞では国会質問はできないと考え、刈谷さんご夫妻と直接初めて連絡をとった」と、3月25日に刈谷さんに連絡したことを明らかにしている。

 李監督は10日の会見で、「刈谷さんに作品を見てもらい、了承を得た。チラシに使うコメントとして、刈谷さんから“誠心誠意”という言葉もいただいた。一国会議員が直接出演者に連絡を入れて、結果的に出演部分を削除するよう求められる事は残念だ」と述べた。

 刈谷さんは、有村議員からの電話について「問い合わせを受けただけで圧力を受けたとは思っていない」と話している。

 有村議員は日本マクドナルド勤務を経て、社会人大学院生として在学中の01年参院選の比例代表で初当選し、2期目。議員在職中に出産し話題を集めた。 <毎日新聞 10日>』

『 ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」をめぐり、映画の中心的な登場人物で、高知県内に住む刀匠(90)とその妻(83)が10日、朝日新聞の取材に、「思っていたのと違う趣旨で映画が作られていて、『靖国問題』に巻き込まれてしまった」と話し、出演場面の削除などを希望した。

 刀匠によると、05年に李纓(リ・イン)監督側から「出演依頼」の手紙が送られてきた。戦後、伝承されなくなってしまった靖国刀の最後の刀匠として取り上げたい、という内容だったという。刀匠は承諾し、李監督は靖国刀を制作している場面などを撮影した。

 その後、李監督らが自宅に来て映像を見せてくれたが、靖国神社に参拝する小泉首相(当時)とそれに反対する人たちに交じって、刀を作る映像が流れていたため、「これでは撮影を受けた趣旨と違っている」と出演場面と出演名の削除を頼んだという。

 今年3月に自民党比例区選出の有村治子参院議員から、「国会で映画を審議しているからどのように考えているのか意見を聞きたい」という電話があり、刀匠は「出演していることが本意ではないので、名前と映像を省いてほしいし、完成品を見せてほしいと思っている」と伝えたという。

 今回の映画について、刀匠は「靖国刀の伝統技術や美術品としての価値を後世に伝えてくれるものだと思っていた。『靖国問題』と結びつけるものだとは、まさか思っていなかった」と話している。 <朝日新聞 10日より>』
by mew-run7 | 2008-04-11 08:26 | 政治・社会一般

by mew-run7