麻生の焦り(1)~医師会の支持欲しさに、医療制度見直し&予算削減の凍結をウラで勝手に約束?
2008年 09月 21日
して~。<exciteコチラ> mewは、最近ミョ~に張り切っている(お化粧
のノリもいい感じの?)野田聖子氏も閣僚or要職を確保したかなと睨んで
いるのだけど。(出馬拒否をした理由で、考えの近い麻生氏とは戦えない
とか言ってたしね~)、さて、予想はいかに?(・・)>
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長~かった自民党の総裁選も、今日21日に地方県連、明日22日に
国会議員による投開票が行なわれ、や~~~っと終わりを迎える。_(..)_
もともと結果の見えていた茶番劇・総裁選ショーと言われていたの
だけど。
もう先週あたりには「麻生氏が圧勝」の選挙情勢が固まってしまった
こともあって、マスコミも総裁選のことよりも、麻生氏が総理総裁に
なることを前提に、その後の解散総選挙の日程や、閣僚人事などに
関する報道をするようになっているし。^^;
[関連記事*1 excite関連記事 コチラ コチラ]
また、実際、麻生太郎氏&陣営も、総理総裁就任後の人事の検討や
総選挙対策にアタマが行っているようなのだが・・・。
ここに来て、麻生氏&陣営or自民党には、やや焦りの色が見える感じ
がある。(**)
というのも・・・ <この辺りは改めて書きたいのだが>
まず、折角、時間をかけた総裁選は思ったほど盛り上がらず、あまり
総選挙での支持率アップにつながりそうにないし。<却ってマイナス
効果が生じつつあるという話も?^^;>
急に想定外の、リーマン破綻による経済危機が生じたり、自民党に
とって逆風になる事故米の問題が拡大したりして、痛手を被ることに。
しかも、先週、自民党にとって全国規模の組織票田であるはずの
医師会でプチ反乱が起きたりして、ますます総選挙に不安をもたらす
ような状態が生じているからだ。(-"-)
で、今回は、昨日の記事<コチラ>の続報として、舛添厚労大臣の
「後期高齢者医療制度の見直し」発言に関して、メインに書きたいと
思っているのだが・・・。
この話も、mewは、麻生氏&陣営の焦りから生じたものではない
かな~と思ったりしている。(@@。
そして、一つ間違えると、この件が自民党内&自公与党の間で、
新たなトラブルの種になるおそれもあるかも知れない。(・・)
* * * * *
昨日は、この件を急遽、記事の中に差し込む形をとったので、
わかりにくい書き方になってしまったように思うのだが・・・。^^;
コトの起こりは、19日に報道各紙が、舛添厚労大臣の方針転換を
伝えたことにあった。
『舛添要一厚生労働相は19日、75歳以上が対象の後期高齢者医療
制度に代わる新たな制度の創設を検討する考えを固めた。新制度は、
対象者を年齢で区分せず、年金からの天引きも強制しない仕組みとする
方向だ。1年程度かけて議論を深めるという。<共同通信19日より>』
<excite関連コチラ>
何分にも、現職の厚労大臣の発言だったため、これは当然にして、
厚労省を含む日本政府&与党で決められた方針だというように受け
止めた人が多かったようなのだけど。(・・)hutsuu wa soudayone
昨日20日の朝、舛添氏が、この見直し策をアピールすべく、TV
番組「サタズバッ」に出演したところ、周囲からアレコレと突っつか
れて、却って墓穴を掘るような感じになってしまった。(・o・)
そもそも政府や舛添厚労大臣は、これまで、この制度は基本的には
メリットも多いのだと主張していたわけで。じゃあ、何で根本的に
見直すことにするのかと。総選挙目当ての、方針転換なんじゃない
のかと、ツッコまれることになるし・・・。
しかも、何より、今回報じられた見直し案が、今の政府の閣僚や、
自民党&公明党の議員も、全くきかされていない、麻生氏&舛添氏
の間で考えた案だということが、発覚してしまったからだ。(ーー;)
『舛添厚労相は20日のTBS番組で、後期高齢者医療制度の廃止に
向け、新制度創設を検討するとの自身の方針について「麻生幹事長
が首相になれば政策としてきちっとやる。(臨時国会の)所信表明演説
で言う」との見通しを明らかにした。舛添氏は、後期高齢者医療制度に
ついて「支持されないと維持できない。大胆に見直すべきだ」と強調。
麻生氏も了承しているとした上で、総裁選では麻生氏を支持する考え
も示した。<共同通信20日>』exciteコチラ
* * * * *
でも、政権の政策に関しては、自民党内で協議して決定。さらに、
公明党とも協議&合意をしてから決めることになっている。(連立
政権だからね~。(・・))
また、公明党は、この制度に反感を持つ支持者に、何とか理解、
納得を得られるように必死で努力して来ただけに、ここで急に方針
転換の意向を示されて、とまどいや怒りを隠しきれない様子で。
一緒に出演していた自民党の議員もあ然。また公明党の山口政調
会長も、「そんな話はきいていない」と不快感を示し、その場で、
方針転換を批判。(*2)
与党にきちんと説明すべきだと。「自民党総裁が選ばれた後、
しっかり協議をして国民に方向性を示すのが大事だ」と釘をさして
おり、今後、自民党内や自公間で、もめる可能性も出て来た。(-"-)
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では、舛添氏は、何でわざわざ、この時期に、見直し案の発表を
したのだろうか?(・・)
まず、私は、この見直し案の検討は、麻生氏が舛添氏に依頼した
可能性が高いと思っている。<もしかしたら、その際に、厚労大臣の
留任orその他のポストの約束もあったかも知れない。>
そして、舛添氏がこの時期に発表したのは、一つには、一般国民や、
総裁選に投票する党員や党友にアピールする意図もあっただろう。
<党員には、医師や高齢者なども少なからずいるしね。>
もう一つには、早く発表をして、全国の医師会の支持を固めたいと
いう意図もあったのではないかと思う部分が大きい。(**)
<舛添氏が先走りした可能性もなきにしあらずだけど。私は麻生氏
が、自分からは立場的に言いにくいので、舛添氏に言ってもらった
可能性の方が高いと思っている。(・・)>
* * * * *
というのも、先週、茨城県の医師連盟が、全選挙区で民主党の候補
者を推薦するという発表を行ない、日本医師連盟や麻生氏&自民党を
慌てさせるという事態が起きていたからだ。(@@。
『茨城県医師連が民主推薦を表明 全国初、自民に反旗
茨城県医師会の政治団体「茨城県医師連盟」(原中勝征委員長)は
17日、次期衆院選の県内全選挙区で、民主党候補を推薦することを
明らかにした。自民党の有力支持団体である医師連盟が民主党支持を
打ち出すのは全国初。医師会は政府・与党が導入した後期高齢者医療
制度に反対しており、今回の対応も「政策として、制度反対を表明する
民主党への支持を決めた」と説明。社会保障政策などへの不信を背景に、
蜜月関係にあった自民党に対して“実力行動”に打って出た形だ。
自民党員でもある原中氏は、同日の会見で「自民党県連とは長年、
深い協力関係にあった。ただ県政と国政は別。今の自民党に変化は
望めない」と述べた。<産経新聞 17日>』
関連記事 *2
* * * * *
日本医師会&各地の医師会と言うのは、むか~しから、自民党とくっ
ついて、強く支持している団体の一つで。自民党にとっては、選挙で、
固定された組織票の計算ができる大事な存在である。<医師だけでなく、
病院や医院の看護師や従業員、その他の関係者の票もアテにされている。
(患者&その家族にまで、働きかけをするとこもあるのよね~。(--))>
しかし、小泉改革による財政計画(医療費を含む社会保障費の毎年
2200億円の削減)や、規制緩和、医療制度改革などが、医師たち
の収入源、負担増を招き、病院経営難、医師不足につながることに。
さらに、この4月から始まった後期高齢者医療制度、終末期医療
制度その他の新制度は、国民だけでなく、医師からの批判も多く、
各地の医師会にも見直しを求める声が相次いでいるときく。(**)
<患者の身になり、また医師として患者を思うように診てあげられ
なかったりすることを嘆いたりしている、心ある医師も少なくない。>
で、これまでも、たま~に地方のいくつかの選挙区で、他党の候補が
推薦されることはあったのだけど。
今回のように県の医師会単位で、すべての選挙区において自民党以外
の候補を推薦するのは初めてのことで。これには自民党の茨城県連は
もちろん、日本医師会や自民党も驚かされることになったのだ。(@@。
特に後期高齢者医療制度には、各地に反感を抱いている医師が多い
だけに、下手をすると、この動きが広まって、茨城県に連動する他の
医師会が出て来るおそれもある。<各市区町村などの地域の医師会
グループ単位もしかり。>(-"-)
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で、「これはマズイ!」というわけで、18日に日本医師会の政治
団体「日本医師連盟」が、次期衆院選で自民党を中心とする与党候補
を推薦する方針を決めて、わざわざ、その発表を行なったのだ。(・・)
『医師連盟の羽生田俊常任執行委員は「民主党を支援することは望ん
でいない。(茨城の決定は)容認しないが、独立した政治団体なので
面と向かって反対はしない」と述べた。
また、羽生田氏は12日に自民党関係者から麻生太郎幹事長の意向
として社会保障費の伸びを毎年2200億円圧縮してきた政府方針に
ついて「2010年度予算では凍結したい」と伝えてきたことも明らか
にした。<毎日新聞19日より>』
毎日新聞にも「『茨城県医師連盟が17日、後期高齢者医療制度への
反対を理由に県内全7小選挙区で民主党候補を推薦する方針を発表して
おり、ほかの地方連盟への波及を警戒し、上部団体としてくぎを刺した
形だ』と書かれていたのだが・・・。
私は、麻生氏が、日本医師連盟の会長に、社会保障費の削減を凍結
するという意向を伝えていたということ自体にも、また、まだ麻生氏
が総理総裁に決まる前に、日医連がそのことを公表したこと自体にも、
チョット驚きを覚えた。(**)
<ちなみに、麻生家が経営する「麻生グループ」は病院経営などの
医療事業も幅広く行なっているので、たぶん医師会ともつながりが
あるのよね。[HPコチラ](・・)>
* * * * *
『羽生田氏は12日に自民党本部を訪れ、元宿仁・事務総長と面談。
その席で元宿氏から、社会保障費の年間2200億円削減を10年度予算では
凍結したいとする麻生氏の意向が伝えられたという。
社会保障費の年間2200億円削減に対しては、日本医師会が撤回を強く
主張してきた。09年度予算の概算要求では、削減の撤回は見送られて
いる。<CBニュース12日より>exciteコチラ』
『日医連はこれを受け、衆院選の対応について「自民党を中心とした政権
与党の候補者を推薦する」との方針を決めた。<共同通信18日>』
おそらく医師会としては、麻生自民党を支持する見返りに、色々と
条件提示をしていて。で、麻生氏側もそれに応えて、ウラで約束を
取り交わしていたのだと思うけど・・・。
いくら今回の総裁選が出来レースだとはいえ、もう12日の時点
で、麻生氏が来年度の政府予算の約束をするというのも、何だかな~
と思ってしまうし。
また、財政再建も求められている中、いきなり2200億円の削減
を凍結すること自体、自民党内でも異論や批判の声はあるはずで。
仮に首相になるとしても、このような約束を、麻生氏が個人で、勝手
にしていいのだろうかという問題もあるし。
何より、そんなウラ約束を事前に公表してしまっていいのかという
疑問も大きい。<マスコミや野党は、何で、ここら辺をもっとツッコ
まないのかしらん?(・・)>
* * * * *
そんなこんなで、おそらくは、今回の麻生ー桝添ラインの「高齢者
医療制度の見直し案」も、上述の2200億円削減凍結に加えて、
日本医師連盟が、各地の医師連盟に自民党支持をするように説得する
材料を作るために、早めに桝添氏に公表させたのかな~と。
そして、何だか、早くも麻生自民党が、政治的な手順もモラルも
へったくれもない感じで、まさになりふり構わず、総選挙の票集めに
走っているのが伝わって来るような気がして、ゾ~ッとするやら、
呆れるやらしてしまったmewなのであった、(@@。
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現政権にノーさんが作った「THE BLOGGER」をご参照下さい。
*1
『麻生氏が「勝利宣言」 「リーダーとして先頭に立つ」
自民党総裁選で優位に立つ麻生太郎幹事長は20日、「自民党総裁として総選挙で民主党を打ち破り、日本のリーダーとして先頭に立って戦い抜く覚悟だ」と述べ、総裁選勝利に自信を示した。事実上の「勝利宣言」といえそうだ。熊本市での街頭演説会で述べた。麻生氏は「高齢者がよりよく働けるような活力のある高齢化社会をつくる」と強調した。<共同通信20日>
『自民党の麻生太郎幹事長は20日、党総裁選で当選確実な情勢になったのを受け、麻生内閣の閣僚と党役員人事の検討に着手した。内閣の要である官房長官には大島理森国会対策委員長が浮上。麻生氏の後任の幹事長には町村信孝官房長官や二階俊博経済産業相の名前が挙がっている。麻生氏は、総裁選で地方活性化を訴える石破茂前防衛相を高く評価、農相などへの起用を検討している。<共同通信20日>』
* * * * *
『舛添厚生労働相が突然、75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の見直しを打ち出したことが、政府・与党に波紋を広げている。
事前の根回しがなかったためで、衆院選へのプラス効果を疑問視する声も少なくない。
舛添氏は20日のテレビ番組で、「国民が支持しないような制度は大胆に見直すべきだ」と述べ、新制度創設の必要性を強調した。〈1〉加入者を年齢で区分しない〈2〉現役世代と高齢者世代の保険料負担の不公平感を助長しない〈3〉年金からの保険料の天引きを強制しない――との3原則で構築するとの構想も示した。
これまで「加入者を75歳で区切るのは、医学的な意味がある」と擁護してきた舛添氏が主張を百八十度転換した形だ。19日夜には記者団に対し、自民党総裁選で選出が確実視される麻生太郎幹事長から「賛同を得た」ことも明かした。
与党は「10月14日公示―26日投開票」の日程で衆院選準備を急いでいる。ところが、公示日の翌日にあたる10月15日に支給される年金で保険料が天引きされる。与党には、4月の衆院山口2区補欠選挙で天引きが告示日と重なり、同制度への批判が逆風となって自民党候補が民主党候補に敗れた苦い記憶が残っている。
このため、自民党内には「10月の天引きは凍結すべきだ」「いっそ制度の廃止を打ち出して衆院選を戦う方がいい」との声が出ていた。舛添氏の発言も同じ流れのものとみられる。
ただ、衆院選への効果については、「これでは廃止だけを主張している野党を攻撃しにくい」「ようやく制度への理解も浸透していたのに、寝た子を起こすようなもの」との声もある。 20日、熊本県など九州で行われた自民党総裁選の演説では、与謝野経済財政相が、舛添氏の発言について、「言っていることがふらふらふらふら毎日変わるんじゃだめだ」と厳しく批判。舛添氏が「賛同」を得たとする麻生氏は、後期高齢者医療制度には触れなかった。
露骨に不快感をあらわにしたのは公明党の山口政調会長だ。支持団体の創価学会会員からの批判に制度導入の意義を繰り返し説明してきただけに、山口氏は舛添氏と同じテレビ番組で、「今までいい制度だからと大臣がおすすめになるから、与党は大臣を支えて国民のみなさんに説明してきたわけですよ」と舛添氏に不満をぶつけた。
一方、野党は格好の攻撃材料を得た形だ。民主党の鳩山幹事長は20日、東京都内での街頭演説で、「選挙直前に党利党略で発想を変えること自体、大変いかがわしさを禁じ得ない」と批判した。(2008年9月21日01時45分 読売新聞)』
『次期衆院選の推薦はすべて民主候補に――。後期高齢者医療制度に強く反対する県医師会の政治団体「県医師連盟」は県庁で開いた17日の記者会見で、民主支持の姿勢を明確に打ち出した。「総裁選の真っただ中に発表をするなんて」。一枚岩で支持を受けてきた団体の異例の対応に、自民党関係者からは戸惑いの声が漏れた。
「結論から言うと、すべての選挙区で民主候補を推薦することになった」。会見の冒頭、県医師連盟の原中勝征委員長はこう切り出した。背景には、後期高齢者医療制度をはじめとする自民党の医療政策への不満があるといい、「制度に反対している民主党を全力で応援することが大切であるという結論になった」と説明した。
県医師連盟は、医療政策への考え方を探るため、8月中旬から、県内の全立候補予定者16人に対してアンケート調査を実施した。アンケは後期高齢者医療制度、2007年度から5年間で社会保障費を1兆1000億円抑制する国の施策の是非などを問う7項目。民主の全7人が回答しているのに対し、自民で回答があったのは3人だけで、残る4人からは「政党としての考え方がまとまっていない」ことなどを理由に回答がなかったという。
自民の各陣営は、驚きを持って発表を受け止めた。ある現職は「なんで民主党なのか。医師会の意向を受け止めて医療政策をやるつもりだったので、ちょっと合点がいかない」と首をひねる。別の現職も「なんの接触もなく一方的にこうなるのはなぜなのかと思う」と不満を口にした。
「県政ではこれまで通り、自民党県連と良好な関係を保っていきたい」(原中委員長)としているが、両者の関係に亀裂が生じるのは必至。ある県連幹部は「総裁選の結果も待たずに、(県医師連盟が)こういうアピールをするというのは、今まででは考えられないこと。自民にとってはマイナスだ」と怒りを隠さなかった。
一方、追い風を受ける格好となった民主党県連は歓迎ムードで、大畠章宏代表は「政策で候補者、政党を選ぶ時代の第一歩だ」と語った。
ただ、県医師連盟内には、個人的な判断を決めかねている会員も少なくない。連盟の会員で取手市の男性開業医は「しがらみのない中堅や若手の医師は民主支持に回ると思うが、様子見をしている医師も多い」と語る。自民党県連の鶴岡正彦政調会長も「議論を尽くせば、歩み寄る余地もある」と話しており、今後、関係修復を求める自民党県連の動きも本格化していきそうだ。(2008年9月18日 読売新聞)』
『日本医師連盟(唐澤祥人委員長)は9月18日午前、記者会見を開き、政権与党への支持をあらためて表明した上で、都道府県医師連盟に対して「日本医師連盟は自民党を中心とする政権与党の候補者を推薦する。各地域の会員にはその主旨にのっとった行動をお願いする」などとする文書を送付したと発表した。茨城県医師連盟(原中勝征委員長)が次の衆院選で同県内の7つの小選挙区すべてで民主党候補を推薦すると発表したことを受けたもの。
露呈した日医の亀裂 総括参院選?
厚生労働副大臣の武見氏ら落選
「高齢者いじめの制度は許せない」
「衆議院議員選挙に臨む方針」と題する文書はまず、「日本医師連盟推薦候補者については、都道府県医師連盟の推薦に基づき、日本医師連盟が決定することを基本としている」とし、日本医師連盟は「自民党を中心とする政権与党の候補者」を推薦すると明言。その上で、「全国の日本医師連盟会員は一丸となって国民医療の確保と充実を目指している。これらの目的達成のために、各地域の会員には日本医師連盟の主旨にのっとった行動をお願いする」と訴えている。
会見で羽生田俊常任執行委員は、茨城県医師連盟が民主党議員の推薦を決めたことに対し、「茨城県医師連盟は独立した政治団体であり、規約上処分などはできない。容認はしないが反対もしない。致し方ない」と述べた。また、茨城県の7選挙区の自民党候補に対しては、「依頼があれば日本医師連盟が推薦することもあり得る」とした。
他の都道府県医師連盟については「(民主党候補を推薦する連盟が)出ないことを願っている」と述べた。<キャリアブレイン18日>』



