三浦和義が自殺・・・帽子に別れの言葉?+米国逮捕と日本政府(検察)への疑問
2008年 10月 11日
ロス疑惑の三浦和義氏(61)が、10日夜(日本時間11日午後)
ロス市警本部の留置場で、首吊り自殺を図り、死亡が確認された。
<*1 exciteコチラ>
一部の報道では、自分のTシャツで首を吊ったと伝えられている。
ご冥福をお祈りしたい。
三浦氏は、10日朝、米自治領サイパンからロサンゼルスへ身柄を
移送されたばかりだった。
同氏は、10日午前、市警から総領事館へ電話し面会を要請。
『館員が「サイパンからの長旅で疲れていないか」と問い掛けると、
元社長は「元気だ」と短く答えたという。
元社長は読書と国際電話を希望したが、読書は罪状認否までの仮の
収容施設であることを理由に認められないことや、留置施設の部屋から
国際電話をかけることができないことなどのロス市警の回答を館員が
伝えた』という。<時事通信10日>
昨日、サイパンからロスに移送される三浦氏の映像をTVで見た
ばかりなのだが。以前より、かなりやつれて、疲れているようにも
見えた。弁護士によると、ロスへの移送が決まり、大きく落胆して
いたようだ。
* * * * *
また、三浦氏は、移送の際に、ずっと黒い帽子を被っていたのだが。
その帽子に書かれていた文字に関して、ちょうど産経新聞11日が
記事にしていた。<ネット上では10時22分に配信されており、
自殺報道がある前の記事である。>
『「PEACE(ピース)、POT(ポット)、MICRODOT
(マイクロドット)」。10日にサイパンからロスへ移送される際、
三浦容疑者がかぶっていた帽子に大きくこう書かれていた。聞き慣れた
言葉のようで、どこか謎めいた感じがする。どういう意味があるの
だろうか。<中略>
3つの単語はいずれも規制薬物を意味するスラング(俗語)で、
「ピース」は幻覚剤の一種、「ポット」は大麻、「マイクロドット」
はLSDを指す。
だが、この3つを重ねて別れの際のくだけたあいさつとして用いる
のが、ドラッグと深い関係にあったヒッピー文化の流れをくむ用法
なのだ。一般的に浸透しているわけではないが、インターネット上の
チャット(雑談)で話を切り上げる際の文句に使われている。頭文字
をとって「PPMD」と略す用法もある。
三浦容疑者の意図は不明だが、反体制的でサブカルチャー的なニュ
アンスの濃い言葉であり、三浦容疑者の思いやメッセージがにじんで
いるようにもみえる。』
私には、彼がたまたまこの帽子を被っていたのか、何かメッセージを
発信しようとしていたかは、知る由もないけれど・・・。
TV各局のどの映像を見ても、彼が機内で、ずっと黒い帽子を被り
続けていたのが、妙に気になっていて。つい、今にして思えば、「もしや」
と考えてしまうところもある。(-"-)
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
本当は、裁判員制度のことも考えて、三浦和義氏のことについて
このブログにもっと色々と書くつもりだったのに。
政局が大きく動き始めたこともあって、なかなか書けないままで
いたところ、こんな結末を迎えることになり、何だか大きなショックを
受けてしまっている。(-"-)
私には、妻・三浦一美さんの殺人事件に、三浦氏が関与していたか
どうか、その真相を知る術はない。
ただ、私は以前も書いたように、今回のロス市警の逮捕は、納得
できるものではないと考えている。
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先月26日、三浦氏が逮捕状の無効を申し立てた裁判で、ロサン
ゼルス郡地裁は、殺人罪での逮捕を「日本で無罪判決を受けており、
同じ罪で2度裁かれることを禁じる一事不再理規定に反する」として
無効とする一方、共謀罪での訴追は有効とする決定を下した。
<産経新聞27日より>
国によって<米国の場合は州によっても>、刑法の規定が異なる
ことから、色々と難しい部分はあるのだが・・・。
ロスの場合は、「殺人罪」とは別個に「共謀罪」が犯罪として規定
されており、仮に殺人を犯さなくても、殺人の共謀をしただけで、
犯罪行為に該当して、逮捕、起訴することができる。
<ちなみに、カリフォルニア州刑法では殺人での共謀罪は禁固25年
から終身刑と重い犯罪として規定されているという。>
でも、日本には、「共謀罪」という形で、共謀行為だけを単独
で罰するような犯罪規定はない。<特殊なもののみ共謀行為を罰する>
誰かと共謀して犯罪を犯した場合は「共謀共同正犯」という形で
罰せられることになる。<本人は犯罪を実行をしていなくても、正犯
と同じように犯罪性が高いということで「共同正犯」になる。>
* * * * *
三浦氏は、日本の裁判所に「殺人罪の共謀共同正犯」で起訴されて、
無罪判決を受けている。
三浦氏の場合は、当初、Oという男と共謀の上、Oが実行犯となって
妻・一美さんを殺害したという「殺人罪の共謀共同正犯」で、逮捕、
起訴されたのだが・・・。
でも、東京地裁は、検察官が、一美さんを殺す役割をしたと主張した
Oという男に関して、立証が十分でないとして無罪判決を下した。
しかし、三浦氏には、相手は誰かわからないが、不詳者と共謀の上、
一美さんの殺害に関わったとして、「殺人罪の共謀共同正犯」を認め、
無期懲役の判決を下したのである。(**)
私は、当時、この判決には大きな疑問を覚えた。
「共謀した相手が誰だかわからない、殺人を実行した人もわからない。
でも、あなたは誰かと共謀して、一美さんを殺してもらったたはずだ」
なんていう司法判断があっていいものなのだろうかと。(ーー;)
そのあたりは、また機会があったら別記するとして・・・。
ただ幸いに、東京高裁は三浦氏に無罪判決を下し、最高裁もそれを
支持したため、三浦氏は別件での逮捕から18年かかって、晴れて
無罪放免の身となったのであった。(**)
* * * * *
正直なところ、私には、三浦氏が本当に一美さん殺害事件に全く関与
していなかったのかどうか、その真相はわからないし、知る術もない。
ただ、少なくとも検察官は、三浦氏が殺人の共謀をしたことを立証
できなかったわけだし。<共謀相手、実行犯も特定できなかったのだし>
そうである以上、東京高裁や最高裁が無罪の判決を下したのは妥当で
あったと考えている。(・・)
そして、無罪判決を得た以上、三浦氏は「一事不再理の原則」or米国
流に言えば「二重の危険の禁止」により、二度と同じ罪に問われては
ならないはずなのだ。(`´)
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確かに、日本には「共謀罪」の規定はない。だが、日本の裁判では、
三浦氏が誰かと共謀行為をしたのかどうかが大きな争点となって、
検察官がそれを立証できず、裁判官もそれはなかったと認定した以上、
「共謀行為の有無」は、もう実体裁判の中で審理を尽くされたもの
だと考えるべきだろう。
ここから先は、刑事訴訟の対象とは何かとか、訴因やら確定力
やら何やらの小難しい話になってしまうので、ヨコに置くとして。
mewが一般人の社会通念の範囲で考えた場合、米国で、もう一度、
共謀行為の部分だけ取り出して起訴をすること自体、かなりおかしな
ことなのである。(ーー;)
それも、一美さんの銃撃事件が起きてから27年も立って。また、
三浦氏が無罪判決を受けてから、5年以上立ってから・・・。
<米国側は、彼がそれまで、米国領内に立ち入っていなかったからだ
というかも知れないが。>
* * * * *
私は本来であれば、日本の司法界全体が、また日本政府が、この
米国の逮捕状&身柄拘束に、抗議をすべきではないかとさえ思って
いる。
これは、日本の司法制度、刑事訴訟制度の根幹を揺るがす大問題
だからだ。(**)
そして、また、実のところ、もしこれが三浦和義氏でなければ、
そうしたのではないかと思う部分もある。(・・)
<同時に、アタマのどこかでは、法務省と自民党が、日本にも「共謀罪」
を作ろうとしていること(国連条約の批准のため&米国から早く作れと
せっつかれているため)との関わりも否定できないのではないかと
疑ったりもしている。(ーー゛)>
しかも、今回の移送に際して、ロス市警で行なわれた会見で、
『ジャクソン捜査官は、市警の「コールドケース(未解決事件)」
としてロス銃撃事件に再び焦点が当てられ、逮捕に至るまでに「警視
庁と東京地検に協力してもらった」と感謝。2月の逮捕まで数カ月間、
水面下でサイパン司法当局と連携していたことを強調した』という
のだが・・・。<時事通信11日より>
<しかも殺人罪で捜査、訴追する意欲も示していたという。>
もし日本の警察や検察が、本当にこの逮捕に協力していたとする
なら、尚更に問題が大きいと思う部分もある。
自分たちの捜査や訴訟が失敗して、無罪判決を受けることになった
者を、その悔しさを晴らすべく、他国で逮捕、起訴させようとする
こと&それに協力することは、果たして日本の司法に関わる者として
妥当なことなのだろうか?(ーー゛)
他にも色々考えること、書きたいことがあるのだが・・・。
何だか驚きと衝撃があまりにも大きかったこともあって。次々と
色々なことが思い浮かんで、アタマの中が、まとまらないような
感じもある。(-"-)
ただ一つ、最後に書いておきたいことは、日本の司法関係者やマス
コミや、一般国民は、この三浦氏のケースを、単なる「ロス疑惑」
スキャンダルの延長としてとらえるべきではないし、そのまま終わら
せるべきではないということだ。(・・)
それぞれ見解は違ってもいいから、マスコミも含め、きちんと刑事
司法的な観点から、このケースの問題を論じて、一般国民にも刑事
裁判のあり方や原則というものを考えてもらう必要があるのではない
だろうか?(**)
それができないような国であるのならば、「裁判員制度」なんて
導入する資格なんてないだろう・・・と思ってしまうところもあるmew
なのであった。(@@。
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ぶいっちゃんの「らんきーブログ」、iiyumeさんの「とりあえず書いて
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さらに現政権にノーさんが作った「THE BLOGGER」をご参照下さい。
『【ロサンゼルス吉富裕倫】米ロサンゼルスの日本総領事館によると、81年のロス銃撃事件で殺人と共謀の容疑でロス市警に逮捕された元輸入雑貨販売会社社長、三浦和義容疑者(61)=日本では無罪確定=が10日午後9時45分(日本時間11日午後1時45分)ごろ、市警本部の留置場の独房でTシャツ姿で首をつっているのを係官に発見された。搬送先の病院で死亡が確認された。
元社長は10日朝、米自治領サイパンから航空機でロス市警のジャクソン捜査官らに付き添われ、「因縁の地」ロスへ身柄を移送されたばかり。元社長の死で、共謀罪での審理を前に、訴追手続きは停止されるとみられる。ロス市警と元社長の対決は第2幕に入らず、終えることになる。
元社長は移送後の10日午前、市警から総領事館へ電話し、総領事館職員との面会を要請。留置場で会った領事に対し「元気だ」と伝えていた。元社長は14日に容疑事実の認否などのため、ロス郡地裁に出廷する予定だった。ロス市警は記者会見を開く予定だ。
事件は、日本で03年に無罪が確定した元社長が発生から約27年後の今年2月、旅行先のサイパン滞在中、ロス市警が88年に取っていた逮捕状で逮捕され、米国で再び訴追手続きが進むという異例の展開を見せた。
元社長は81年、滞在先のロスで妻一美さん(当時28歳)を銃撃させ、死なせたとして日米両捜査当局に殺人容疑などで捜査された。
元社長は一貫して無罪を主張。同じ事件で再び罪に問うことを禁じる「一事不再理」を主張し、サイパンで人身保護請求を申し立てたが、現地の地裁はこれを棄却。ロス郡地裁も9月、殺人容疑の逮捕状は無効としながら、殺人の共謀罪での訴追続行を認めた。
また、ロス郡地裁に求めていた逮捕状取り消しも実現せず、元社長は拒んでいたロス移送に同意した。
◇ことば ロス銃撃事件
81年8月、三浦和義元社長の妻一美さんが、滞在先のロサンゼルス市のホテルの自室で何者かにハンマーで頭を殴られ、けがをした。3カ月後、同じロス市内で夫妻が銃撃され、三浦元社長は左足に重傷を負い、一美さんは頭に銃弾を受けて約1年後に死亡。週刊文春が一連の事件を「疑惑の銃弾」として連載し、疑惑が浮上した。
殴打事件では85年9月、三浦元社長は保険金目当てで実行を依頼した元女優とともに逮捕され、懲役6年の実刑が確定。銃撃事件では、実行役とされた駐車場経営会社社長とともに88年10月に逮捕され、1審で無期懲役の判決を受けたが、東京高裁で逆転無罪。最高裁が検察の上告を棄却し、03年3月に無罪が確定した。<毎日新聞11日>』