田母神航空幕僚長、超ウヨ的論文で更迭・・・超保守のアパの懸賞論文は出来レースか?
2008年 11月 01日
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*印のついている報道記事は、文末のMore部分にあります。
昨夜も帰宅が遅くて。しかも、かなり飲んで来て、そのままバタン
キュ~。_(。。)_(死語?^^;)
で、今朝、起きて、ぼ~っとTVを見ていたら、あの「そんなの関係
ねぇ」発言の田母神俊雄氏(60)が、「日本は侵略国家であったのか」
というトンデモ論文を出していたことが発覚して、航空幕僚長を解任に
なったというニュースをやっていて、ビックリ。(゚Д゚)
オパピ~と目が覚めたですぅ。(@@。 exciteコチラ
まあ、9~10月の中山成彬氏(前国交大臣)の、度重なる日教組
批判もヒドかったけど。<今でも、それをテーマにした講演などを
やっているらしい。(-"-))>
現役の航空幕僚長(航空自衛隊のTOP)が、日本の侵略性を否定
して「ぬれぎぬ」だと主張。憲法で禁じられている集団的自衛権や
武力行使を要望するような論文を、公の懸賞に出すというのは、もう
ヒドイを通り越して、「あり得ない」というレベルのことだし。(`´)
何より、中山氏も含め、かたや日本政府の閣僚、かたや自衛隊の
制服組の幹部が、2人とも「確信犯」で、このような言動を行なう
ようになっていることは、まさに「日本がアブナイ!」と言うべき
ことなのではないかと思う。(**)
ただ、今日は、もうすぐ外出するために、あまりゆっくりと関連の
報道記事や資料を読む時間がないので。とりあえず、ざざっと、今の
時点でわかっていること、思うことを書いてみたい。
* * * * *
田母神氏の論文は、アパグループの「真の近現代史観」懸賞論文に
応募されたもので、見事に大賞を受賞している。^^;
コチラのページに、その論文が掲載されている。
<英訳もあるので、世界中の人に読まれるかも。(-"-) 各国の通信社
も、この件を配信しているみたいだし。^^;>
そして後述するように、アパグループの会長と田母神氏は面識が
あり、この懸賞論文&大賞受賞は、もしかしたら出来レースだった
可能性も否定できない。(ーー;)
実際、論文を読んで見たが、いかにもウヨ保守系の雑誌やブログ
に記されているようなことが書き並べられており、あぜ~んとして
しまったところがあった。(・o・)
*1に毎日新聞が掲載していた論文の抜粋をアップしておくが。
要は、日本は中国、朝鮮を侵略をしたのではない。条約に基づいて
軍を駐留、侵攻させたものだと。で、アジアの人々に教育を与えたり、
王朝の人たちに敬意をもって扱っていて、欧米のような植民地政策
とは異なると。<むしろ彼らを圧政から解放し、生活水準を向上
させた。多くのアジア諸国が大東亜戦争を肯定的に評価しているなど
と書いている。>
また、「わが国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者」
であり、米国との戦争はソ連のコミンテルンの工作にハメられて
行なったものであって、日本が望んだものではない・・・とか。
そして、自衛隊のあり方に関しては、集団的自衛権の行使が認め
られていないことや、武器使用が制限されていることに関して
「自衛隊は雁字搦(がんじがら)めで身動きできない」と。それは、
東京裁判のマインドコントロールが続いているからで、そこから
「解放されない限り我が国を自らの力で守る体制がいつになっても
完成しない」と。「アメリカに守ってもらうしかない。アメリカに
守ってもらえば、日本のアメリカ化が加速する」と主張している。
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毎日新聞1日の記事に、軍事アナリストの小川和久さんの話が
載っていたのだが・・・
『田母神氏の論文公表は、航空自衛隊トップとして立場をわきまえ
ない幼児的な行動だ。内容も非科学的で、自衛隊をはじめ、日本に
単純思考のタカ派が台頭しているのではないかとの警戒感を世界に
与える恐れがある。国家の存亡を左右する組織トップの不祥事だけに、
更迭で終わらせるのではなく、厳しく処罰されるべきだ。』
まさに「その通り!」だと思うし。ワタシ的には、世界にどう思わ
れるかという前に、ひとりの日本国民として、こんな極端な思想の
持ち主が、自衛隊のTOPにいること自体が、あまりにも大きな問題
だと思う。(ーー;)
もちろん、どんな職にあれ、個人としては、思想の自由がある
けれど。このような思想に基づいて、自衛隊の指揮や自衛官の教育
に当たっていたとしたら、危険なことだ。
自衛隊の幹部や隊員が、現憲法の規定や政府の方針、解釈に批判的
で、それを遵守する考えがないようでは、憲法や、国、国民の意図に
反した行動や判断を行なうことにつながるおそれがあるし。
政府や国民によるシビリアン・コントロールも機能しなくなって
しまう。(**)
<自衛隊の一部or一部隊が、上官の独断的なor偏向的な思想や考え
に基づいて、憲法規定や政府の意向とは異なる勝手な行動をとったり、
極端な話、クーデターのようなものを起こしたりするおそれだってある
わけだし。そうなったら、もう日本は終わりだと言ってもいい。(`´)
そう言えば、以前、元自衛官で現参議院議員のヒゲの隊長こと佐藤
正久氏が、イラクに派遣されていた時に、もし近くでオランダ軍が攻撃
を受けたら、「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」
という状況を作り出して、警護するつもりだったという発言を行なった
ことがあったよね。(ーー;)
(他国の軍隊を武力で警護する「追いかけ警護」は、憲法9条が禁じる
集団的自衛権の行使だとされ、禁止されているのに。)
あ・・・ヒゲの隊長も、何かアパと関係があった気がする。夜に調べて
みるです。【追記・見つからなかった。記憶違いかな~?(-"-;)】>
* * * * *
田母神氏は防衛大学校15期生で、71年に航空自衛隊に入隊。
航空総隊司令官などを経て2007年3月に空幕長に就任した。
もともと歯に衣を着せぬ発言で有名だったようなのだが。近時では、
今年4月に名古屋高裁が、判決の傍論で、航空自衛隊のイラクでの
輸送活動に違憲の判断をなしたことに関して、会見で、隊員たちは
「そんなの関係ねぇ」と思っていると発言して、物議をかもしていた。
今回の論文に関しても、本来は、事前に書面で届出をするように
定められた防衛省の内規を無視して行なわれていたとのこと。<一部
の防衛省幹部に口頭で伝えてあって、やめるように言われたのに、
強行したとの報道もあった。>
浜田防衛大臣は、この内規違反と政府解釈に反する論文を投稿した
ことを不適切だと判断して、31日夜に、航空幕僚長を解任。航空
幕僚監部付とする更迭人事を了承した。
尚、麻生首相は会見でこの件を問われ、「個人的に出したとしても、
立場が立場だから適切でない」と語った。<立場が立場じゃなかった
のなら、適切なのかとツッコミたくなったけど。^^;>
ただ、この異例のスピード更迭は、新テロ特措法の国会審議で野党
からの追及を交わすため、また年内にASEANや日中韓首脳会議を
控えて、中韓をはじめアジア諸国からの批判を避けるために行なった
とも言われている。(-"-)
でも、私はこの問題は、「あれは田母神氏個人の考えでした。もう
更迭したので、これで話は終わり」というだけでは、済まされない
ことではないかと思っている。(**)
<このことについては、また改めて書きたい。>
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実は、アパグループがこんな懸賞論文を主催していること自体にも
驚いたのだが。
<そう言えば、社長夫妻が安倍っちと仲良く写真に写っていたのを
見たことがあるけど。代表は安倍晋三氏の後援団体安晋会の副会長
なのね。もともと、超保守仲間なのかしらん?^^;>
『アパグループのホームページによると、懸賞論文は「日本が正しい
歴史認識のもと真の独立国家として針路を示す提言を後押しする」
目的で募集、最優秀賞には懸賞金300万円を与える。審査委員長は
保守派論客の渡部昇一・上智大名誉教授。グループ代表の元谷外志雄
氏は、藤誠志のペンネームで歴史認識に関する著作活動をしている。
アパグループは71年設立。ホテル、マンション開発を手がけ、昨年
は一部のマンションが耐震強度偽装事件の舞台となった。<毎日新聞
1日>』exciteコチラ
この元谷外志雄氏というのは、航空自衛隊の小松基地金沢友の会の
会長も務めていて。<HPコチラ・憲法改正や有事法制に関する発言
の記事も載っている。>
コチラの産経新聞の記事にあるように、外谷氏の著書「報道され
ない近現代史」の出版記念パーティに、田母神氏も出席している。
『田母神(たもがみ)俊雄航空幕僚長は、「私は危険人物らしいが…」
と笑いを誘った上で、「戦後、自分の国を守る言論は抑制されたが、
反日的、日本の悪口をいう言論は自由だった。安全保障の根幹の問題
が解消されない限り、この国を立派に守っていく態勢はできない」と
“正論”をズバリ。』って。(ーー;)
<しかも、「反日」とかウヨ用語を使ってるし~。(-"-)>
この二人が面識や関係があるのは、明らかで。
mewは、この懸賞論文に、田母神氏が応募したこと&大賞をとった
こと自体、予め、打ち合わせをされて行なわれた出来レースなのでは
ないかと疑ってしまったのだけど。
今、検索で引っかかったブログを見てみたら、この懸賞を作った
ことからして、出来レースだったのではないかと。また、懸賞という
形を使って300万円の金額を供与するものだったのではないかと
いう意見も出ていて、「そういう可能性もなきにしあらずかも~」
と思ってしまった。(゚Д゚)
時間がなくなってしまったので、とりあえず、ここまで。
<つづく> THANKS
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ぶいっちゃんの「らんきーブログ」、iiyumeさんの「とりあえず書いて
みようか」も必見!(**)
さらに現政権にノーさんが作った「THE BLOGGER」をご参照下さい。
航空幕僚長:過去の戦争めぐる田母神氏の論文要旨
◇田母神(たもがみ)俊雄・航空幕僚長の論文要旨は次の通り。
アメリカ合衆国軍隊は日米安全保障条約により日本国内に駐留している。これをアメリカによる日本侵略とは言わない。二国間で合意された条約に基づいているからである。我が国は戦前中国大陸や朝鮮半島を侵略したと言われるが、実は日本軍のこれらの国に対する駐留も条約に基づいたものであることは意外に知られていない。
(中略)
我が国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者なのである。
(中略)
もし日本が侵略国家であったというのならば、当時の列強といわれる国で侵略国家でなかった国はどこかと問いたい。よその国がやったから日本もやってもいいということにはならないが、日本だけが侵略国家だといわれる筋合いもない。
(中略)
当時列強といわれる国の中で植民地の内地化を図ろうとした国は日本のみである。我が国は他国との比較で言えば極めて穏健な植民地統治をしたのである。
(中略)
戦後の日本においては、満州や朝鮮半島の平和な暮らしが、日本軍によって破壊されたかのように言われている。しかし実際には日本政府と日本軍の努力によって、現地の人々はそれまでの圧政から解放され、また生活水準も格段に向上したのである。
(中略)
さて日本が中国大陸や朝鮮半島を侵略したために、ついに日米戦争に突入し300万人もの犠牲者を出して敗戦を迎えることになった。日本は取り返しの付かない過ちを犯したという人がいる。しかしこれも今では、日本を戦争に引きずり込むために、アメリカによって慎重に仕掛けられた罠(わな)であったことが判明している。実はアメリカもコミンテルンに動かされていた。
(中略)
さて大東亜戦争の後、多くのアジア、アフリカ諸国が白人国家の支配から解放されることになった。人権平等の世界が到来し国家間の問題も話し合いによって解決されるようになった。それは日露戦争、そして大東亜戦争を戦った日本の力によるものである。もし日本があの時大東亜戦争を戦わなければ、現在のような人権平等の世界が来るのがあと100年、200年遅れていたかもしれない。そういう意味で私たちは日本の国のために戦った先人、そして国のために尊い命をささげた英霊に対し感謝しなければならない。そのお陰で今日私たちは平和で豊かな生活を営むことが出来るのだ。
(中略)
東京裁判はあの戦争の責任を総(すべ)て日本に押しつけようとしたものである。そしてそのマインドコントロールは戦後63年を経ても日本人を惑わせている。日本の軍は強くなると必ず暴走し他国を侵略する。だから自衛隊は出来るだけ動きにくいようにしておこうというものである。
(中略)
諸外国の軍と比べれば自衛隊はがんじがらめで身動きできないようになっている。このマインドコントロールから解放されない限り我が国が自らの力で守る体制がいつになっても完成しない。
(中略)
今なお大東亜戦争で我が国の侵略がアジア諸国に耐えがたい苦しみを与えたと思っている人が多い。しかし私たちは多くのアジア諸国が大東亜戦争を肯定的に評価していることを認識しておく必要がある。(中略)日本軍に直接接していた人たちの多くは日本軍に高い評価を与え、日本軍を直接見ていない人たちが日本軍の残虐行為を吹聴している場合が多いことも知っておかなければならない。日本軍の軍紀が他国に比較して如何(いか)に厳正であったか多くの外国人の証言もある。我が国が侵略国家だったなどというのは正に濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)である。
(後略)
毎日新聞 2008年10月31日 23時58分(最終更新 11月1日 0時43分)