参院や両院協議会の意義&民意がわからない自民党+築地市場の移転予定地に発がん性物質
2009年 01月 27日
*印のついた報道記事は、記事の最後のMoreの部分にあるです。
まずは、全豪OPの話から。杉山愛&ハンチュコバ(スロバキア)組
が、女子ダブルスの3回戦で圧勝。ベスト8に駒を進めた。(~~)
実は、愛ちゃんは、まだ四大大会の中で、全豪だけ優勝していない
ので、もし今年、優勝できれば、女子複でグランドスラムを果たすこと
になるですぅ。p(*^-^*)q がんばっ
* * * * *
ところで、昨日、トンデモないニュースが出ていた。
『東京都中央区にある築地市場の「移転先」にされている江東区豊洲の
土地から極めて強い発がん性を持つ化学物質が公表値の115倍の濃度
で検出されていたにもかかわらず、都が汚染対策を話し合う公開の専門
家会議にその結果を報告していなかったことが分かった』のだ。(゚Д゚)
<朝日新聞25日より>
築地市場の豊洲移転の問題に関しては、当ブログでも何回か取り
上げたことがあるのだが。<コチラなど。「Like a rolling bean (new)
出来事録」さんの記事、コチラやコチラは必見>
、
都は、築地市場の老朽化を理由に、かなり強引に豊洲への移転計画
を決定したのだが。
移転予定地は、かつて東京ガスの工場が30年以上使用していた場所
で、土壌に高濃度のベンゼンやシアン化合物などの有毒物質が多量に
含まれていることがわかったために、市場関係者や都民から、計画の
見直しの声が高まっていたのだ。(**)
しかし、都は、既に決まっている様々な開発計画を進めたくて
<石原知事の悲願の東京五輪招致への協力&開発も絡んで>
移転場所の汚染された土を、上から何メートルかとって浄化すれば、
安全性は確保できるとして<それだけで、600億円もかかるのに>、
今年1月に、改めて移転計画を進める方針を表明していた。(ーー;)
しかも、今回の報道で、都が、もう昨年には、発がん性の強い
ベンゾ(a)ピレンなる物質が高濃度で検出されていたことを把握
していながら、反対派との協議の場にもなっていた専門家会議に
報告したり、情報公開したりしておらず、都合の悪そうなことは
ふせていた<隠していた?>ことが発覚したのだけど。(`´)
<他にも調査で不都合な結果を、隠していたようだ。*2>
都側は、昨日の会見で「情報を隠したわけではない」「ベンゾ(a)
ピレンを含む油分除去については、熱を加えて処理する方法が技術
会議がまとめた対策にすでに盛り込まれている」と主張して、14年
度に新市場を開始する移転計画を変更しないと言明したという。
* * * * *
築地市場は、東京およびその近県で消費されている、主に魚介類
などの生鮮食品や水産加工品を扱っているのだけど。その一部は、
全国各地にも流通しているという。(・・)
いつも同じことを、繰り返してしまうことになるのだけど。
mewは、よりによって生鮮食品を扱うような市場を、上述のような
有害物質が多量に検出されている場所に移転しようと考えること自体、
信じられないし。
土を浄化すれば大丈夫だと言うが、そもそも土を何mも掘って、
浄化しなければならないような場所に移転すること自体がおかしい
と思っている。(**)
そんなことしても、都民などの食の安全に対する不安感は消えない
だろうし。<市場関係者だって、そんな不安を抱えて、仕事をしたく
ない人も多いだろうし。>
もし、十年後、何十年後かになって、「やはり有毒物質による健康
被害が出ていた」とわかった時には、もう取り戻しがつかないことを
考えると、絶対にやめるべきだと思うのである!(@@。
どうか、全国の皆さまも、このアブナイ築地市場の豊洲移転が中止
されるように、プレッシャーをかけてくださいませ。m(__)m
<これはもう都だけの問題じゃないと思うし。ある種の公害問題に
近いものもあるし。
食の安全も担っている消費者行政担当の野田聖子大臣や農水省の
石破大臣あたりが、動いてくれるといいんだけどな~。発ガン性物質
まで絡むとなったら、厚労省や環境省とかもさ~。(・・)>
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さて、今週の国会は、昨日の記事でも触れたように、案の定(?)
モメモメのスタートとなった。(-"-) *3
26日、参院が政府の二次補正案ではなく、民主党&野党が出した
定額給付金を除いた二次補正修正案を可決。政府案は否決。
<参議院で予算の修正案が可決されたのは、戦後初めてのこと
だという。(@@。>
衆参の議決が異なったことから、憲法60条に基づいて、両院協議会
を開催したのだけど。
形ばかりの話で、さっさと協議を打ち切って、補正案を成立させて、
先に進みたい自公与党側と、きちんと時間をかけて協議をしたいと
要求する野党側とが、真っ向から対立。^^;
結局、昨日は、夜までまともに議論ができない状態のまま、物別れ
に終わってしまい、今日27日の午後1時から再開することになった。
<まず、両者が対立したのは、野党側が、協議の議事録作成や公開を
求めたのを与党が拒否した点にあったのだけど。mew的には、野党側
の主張の方が、民主主義の観点から考えて、正当なのではないかと
思うんだけどな~。(・・)>
ところが、政府与党は、野党が国会の日程を引き延ばそうとして
いると批判。
両院協議会の結論を待たずに、今日27日に衆院で本予算案の審議
にはいるために、麻生首相の施政方針演説&閣僚の演説を行なうと
言い出して、これがまた与野党が対立するもとに。(-"-;)
野党は、以前から、二次補正の件が終わってから、本予算の審議に
はいるべきだと主張して、衆参の予算に関する並行審議を拒否しており。
施政方針演説を28日にするように提案したのだが。政府与党は、
今のところ野党の案には応じない姿勢を見せているようだ。(>_<)
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何か昨日、自民党の細田幹事長が、民主党の対応について『「憲法
60条の精神に反する。不正常な状態を自ら作るのは遺憾だ」と批判』
していたようなのだが。<毎日新聞26日より>
mew的に言えば、むしろ自民党の方が、憲法60条の趣旨に反して
いるのではないだろうか?(・・)
憲法60条2項は「予算について、参議院で衆議院と異なつた議決
をした場合に、法律の定めるところにより、両議院の協議会を開いても
意見が一致しないとき・・・は、衆議院の議決を国会の議決とする」
と規定している。
わが国のと~っても優れた憲法は、今のような「ねじれ国会」や
「ねじれ議決」が生じるような状況もちゃ~んと想定していて。
もし衆参で議決が異なった場合は、まずは両院協議会を開いて、
衆参で協議して意見の調整を行なうことを考えなさいと。でも、
どうしても意見が一致しない時には<予算がなかなか決まらないと、
国政に影響があるので>、衆院の議決を優先して、成立させていい
と言っているのである。(**)
これは法案でもそうだけど、衆院と参院とで議決が異なるもの
というのは、何か中身に問題があるとか、国民の意見も割れている
という場合が少なくない。<参院だって、たとえ野党が主体になって
いたとしても、そうでなければ、なかなか衆院とは異なる議決は
しないものだ。(・・)>
そして憲法は、そういう時には、両院協議会で話し合って、問題
のある点や、国民の意思に沿わない部分は修正した方が、より民意
を反映したり、国民の利益にかなったりする予算案や法案を作る
ことができるのではないかという趣旨で、この規定を設けたの
だろう。
つまり、これは、と~っても民主主義の理念にかなった規定なので
ある。(**)
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ところが、自民党は、55年に結党以来、ほとんどの時期、衆参
の上位を占める形で政権与党を務めている上、衆議院の方が参議院
より上だ、参議院は衆議院に従っておけばいいという考えが強い
こともあって、参院の意見をあまり尊重としないところがある。
<自民党のそのような姿勢が、参院不要論を生じさせることになった
りもしているのではないかと思ったりする。(・・)>
近時では、05年に小泉式の郵政民営化法案の国会審議の時に、
衆参とも自公与党が上位であったにもかかわらず、衆院は可決、
参院は自民党からの造反が多くて否決ということになったのだが。
あろうことに小泉元首相は、参院の否決にムカつき、自分の法案
に賛成した方の衆院を解散するという暴挙に出たりもした。(゚Д゚)
<さらに小泉氏も、ねじれ国会後の首相や幹部は、参院の存在自体
ジャマに思っているようで、ここに来て「一院制論」を持ち出し始め
たりしている。^^;>
でも、mewは、本当により多くの国民の意思を反映しようと思えば、
やはり二院制、参院の存在は重要だと思うし。
本当だったら、政権与党が、参院で上位を占めていたとしても、
参院の議員たちは自分たちが「良識の府」の一員であることを自覚
して、もっとしっかりと議論をしたり、またもっと衆院と異なる
議決を行なったりしてもいいと思うのだ。(**)
* * * * *
参院の存在意義は、07年の参院選で民主党&野党が大勝して、
「ねじれ国会」が生まれたことで、ますます明らかになったと言える
だろう。(・・)
まあ、政府与党にとっては、今の参院は、実にジャマで、ある意味
では、いまいましい存在に思えるかも知れないけど。^^;
自民党は、いまだに大切なことに気付いていない。それは、この
「ねじれ国会」を生み出したのは、国民だということだ。(**)
彼らの中には「ねじれ国会は、思うように行かなくて、面倒だ」と
いう思いや、民主党への対抗意識から、「ともかく民主党の思うよう
には、させたくない」という考えしかないのであるが。^^;
それは、「国民の意思に配慮するなんて、面倒だ」「国民の多くの
思うようにさせたくない」という言葉と、同じような意味になる
ことが、どうしてもわからないようなのである。(`´)
国民は、05年の衆院選で小泉自民党を圧勝させてしまったものの、
その後、政府自民党が、国民の意思や状況を考えない国政運営を続け
て、しかも、数の力で強引に押し切る形の国会運営が行なわれるよう
になったことに、大きな問題性を感じて。
そして、政府自民党が国民のことを考えず、自分たちの都合ばかり
を考えた政策を行なうことにストップをかけるべきだと思って、
07年の参院選で、多くの人が野党に票を投じたのだから。(・・)
* * * * *
今回の二次補正案の両院協議会についても、同じことが言える。
参院の方が、直近の選挙を経ていて、衆院よりも民意を反映した
ものと言える。
しかも、実際、どの世論調査を見ても、定額給付金に反対している人
の方が6~7割以上<賛成は2~3割>と、圧倒的に反対が多い。
しかも、麻生内閣の支持率は2割を切り、不支持率が7割を超える
ものまで出ているのだ。(**)
なのに、自民党の幹部は、両院協議会の趣旨も、国民の意思もそっち
のけで、相変わらず「あれは民主党の引き延ばしだ」、「民主党の
パフォーマンスだ」と批判するばかり・・・。(-"-)
そんな自民党を見ていて、ここまで民主主義の意味がわからない
政党には、やはり政権を任せておくことはできないと、しみじみ
実感させられてしまったmewなのだった。(@@。
<まだ読まれていない方は、是非コチラの記事の後半にある
民主党、小沢代表の国民への訴えを読んで頂きたい。>
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ぶいっちゃんの「らんきーブログ」、iiyumeさんの「とりあえず書いて
みようか」も必見!(**)
さらに現政権にノーさんが作った「THE BLOGGER」をご参照下さい。
*1
『東京都中央区にある築地市場の「移転先」にされている江東区豊洲の土地から極めて強い発がん性を持つ化学物質が公表値の115倍の濃度で検出されていたにもかかわらず、都が汚染対策を話し合う公開の専門家会議にその結果を報告していなかったことが分かった。会議の座長は「情報隠しと受け取られかねない」と問題視している。
高濃度で検出された化学物質はベンゾ(a)ピレン。都は07年5月、土壌汚染への対応のための有識者による専門家会議を開始。ここで同年11月、土壌1キログラムあたり最大5.1ミリグラムのベンゾピレンが検出されたと報告した。ベンゾピレンについての環境基準や指針は国内にはないが、会議の座長は「米国やドイツなどでは2ミリや3ミリがリスク評価のための基準」と発言している。
都は、08年3月から改めて土壌汚染調査を実施し、同年6月末までにその結果を把握。同年7月の専門家会議で、それまでに測定されていた最大値を下回るか、増えても数倍程度のベンゼンやシアン化合物などの結果は公表したが、ベンゾピレンの結果には触れなかった。
ところが、調査を請け負った業者が同年9月末に都に提出した報告書を朝日新聞が情報開示請求で入手したところ、ベンゾピレンの最大値は590ミリで、07年の最大値の115倍に達していた。検出個所は151地点あり、そのうち50ミリ以上が15地点、5ミリ以上も58地点あった。
都は会議終了後4カ月近くたった08年11月、ベンゾピレンの新濃度について専門家会議の元委員らにメールで報告し、見解を求めた。元委員らは「水に溶けにくく、地下水が気化して起こる大気汚染の心配はない」としながらも、「環境基準がないので土壌の掘削・搬出の際には自主的な基準を設けて適切に処理し、再汚染に注意すべきだ」と助言したという。
専門家会議は都民らと情報を共有しつつ移転に向けた合意形成を図るために都が設置。公開で08年7月まで9回開かれたこの会議でベンゾピレンの新濃度を明かさなかったことについて、都側は「法で定められた汚染対策の対象物質でも正式な調査項目でもなく、委員からも汚染対策のためにデータを持っておく方がよいと言われた程度だったので、この時点では報告を考えていなかった。後でメールで報告したのは、それまでの最大値を超えたため、汚染対策の留意点が聞きたかったからだ」としている。
豊洲地区は東京ガスが88年まで30年余り、石炭などから都市ガスを製造。跡地の土壌からベンゼンなどの高濃度汚染が見つかり、都は専門家会議を開催。その意見公募手続きで「調査結果はすべて公表している」と説明していた。<朝日新聞26日>』
*2
『 東京・築地市場の移転先となっている東京都江東区豊洲の建設予定地の土壌から高濃度の発がん性物資ベンゾ(a)ピレンが検出されたのに東京都が専門家の会議に報告していなかった問題で、都は26日に会見を開き、「情報を隠したわけではない」と主張した。同物質を含む油分の除去対策については、土壌汚染対策に盛り込んでいるとしており、14年度の新市場開場予定に変更はないと説明した。
一方、都が「(新市場)予定地全体に連続している」としていた汚染した水を通さない粘性土層の存在が、441地点のうち2地点で確認できていなかったのに都議会などに報告しなかった問題については、「層が存在しないことは考えられない」としつつ、2地点の近くで再調査する方針を示した。
都によると、昨年6月の速報データで、高濃度のベンゾ(a)ピレンが検出されたことが分かったが、7月で終わった専門家会議には報告せず、11月に同会議の委員に伝えた。「情報隠しでは」との指摘には、「土壌汚染対策法の対象物質を先に分析し、対象ではないベンゾ(a)ピレンについての分析結果の連絡が遅れた」と釈明した。
また、都は、汚染浄化の対策を検討する技術会議にも、ベンゾ(a)ピレンや粘性土層の問題を報告していなかったことも明かした。しかし、ベンゾ(a)ピレンを含む油分除去については、熱を加えて処理する方法が技術会議がまとめた対策にすでに盛り込まれていると主張した。
<朝日新聞27日>』
*3
『衆参両院は26日夜、両院協議会を開き、2兆円の定額給付金を盛り込んだ08年度第2次補正予算案の扱いを協議した。だが冒頭から紛糾して開会が遅れ、結論が出ないまま散会し、27日午後1時に再開する。26日の2次補正成立は見送られたが、憲法の衆院優越規定に基づいて27日にずれ込んで成立する見通しとなった。
これを受けて小坂憲次・衆院議院運営委員長(自民)は、27日午後1時に衆院本会議で麻生太郎首相の施政方針演説など政府4演説を実施すると職権で決めた。民主党は両院協と政府4演説の同時開催に反発しており、与野党の対決色が強まっている。
2次補正は、給付金を削除した野党修正案が26日の参院本会議で可決された。参院での予算修正案の可決は戦後初めて。政府案を可決した衆院と議決が異なったため、午後に両院協が設置された。委員には衆院で政府案に賛成した自民8人、公明2人の10人、参院で野党修正案に賛成した民主8人、社民1人、国民新1人の10人の計20人が選出された。
両院協は午後4時過ぎに開会の予定だったが、野党が両院協の議事録作成と公開を求めたことに与党が反対し、開会は5時間近く遅れた。両院協議長はくじ引きで決められており、26日は参院の北沢俊美・民主党副代表が選ばれた。27日の議長は衆院の衛藤征士郎・衆院予算委員長(自民)が務める。
26日の両院協は午後10時45分ごろ、北沢議長が「まだ意見があるようだから明日も続行する」と一方的に宣言して散会した。形式的に数十分だけで終わりがちな両院協が紛糾するのは異例。両院協が1日で終わらなかったのは94年の政治改革関連法案に関する両院協以来15年ぶり。予算に関する両院協が2日以上にわたるのも戦後初めてだ。
民主党は26日夜、小沢一郎代表も交えて幹部会を国会内で開いて対応を協議。「28日の政府4演説実施」との妥協案を与党側に示し、27日中の2次補正成立容認を示唆したが与党は拒否した。
2次補正は一般会計総額4兆7858億円。給付金や高速道路料金引き下げ、雇用創出、中小企業の資金繰り支援などが盛り込まれている。
給付金などの財源を確保する2次補正の関連法案の参院採決は保留されており、民主党が採決を引き延ばせば、給付金の支給開始時期が早くても3月中旬まで遅れる可能性がある。
<毎日新聞27日>』