麻生は小泉の圧力に屈して、民営化見直しを断念するのか?+対等な立場を貫こうとした小沢&ヒラリー会談
2009年 02月 19日
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
あの麻生氏への「呆れた」批判の後に、財界の方々とロシアへGO。
<コチラ参照> 国政に関しては、しばらくクチを閉ざしていた小泉
元首相が、昨日、モスクワで行なった記者会見で、再度、麻生批判を
して、ぐわ~んと圧力をかけて来た。(・o・)
『「定額給付金の法案を成立させるということについては、若干異論
がありますので」、「与党が3分の2を使うという本会議が開会される
場合はですね、わたしは欠席します」と述べた。
また、小泉元首相は「現在の衆議院での与党の議席は、どういう形
で得られたものか、理解していないのではないか」として、郵政民営化
について見直しを求める最近の自民党内の動きをあらためて非難した。
<FNNニュース18日より>』
つまり「おまえら、一体、誰のお陰で、2/3の議席を使って、衆院
での再可決をできると思っているんだ? あれは、オレさまが、政治
生命を賭けて、『郵政民営化に賛成か、反対か』を問うた05年の解散
総選挙で稼いだ議席なんだからな」と。
だから、「郵政民営化に反対だったとか、見直しが必要だとか言う
ような首相には、あの議席を使う資格はねぇんだよ。わかったか?」
と、脅しをかけておられるのである。(-"-)
<しかも、昨日はいわゆる小泉チルドレンの1年生議員が集まって、
「麻生首相じゃ選挙は戦えない」と、公然と「麻生おろし」を目指す
ような発言を始めて。下からも圧力をかけて来たりして。^^;>
* * * * *
小泉元首相は、何故、このタイミングで、遠いモスクワの地から、
改めて圧力をかけるような発言をしたのか?
それは、おそらく、明日19日に、自民党内のPT(プロジェクト・
チーム)が、郵政民営化の見直し案(改正法案)を正式にまとめる
予定になっているからだ。(・o・)
麻生首相らの反小泉改革派は、郵政民営化法案が決まった時から、
見直し規定のある3年後に、小泉ー竹中式の民営化案を潰すことを
考えていて。
<麻生首相は、先日の国会でも、堂々と「3年毎の見直し規定が
盛り込まれたから、民営化法案に賛成したのだ」と言っていた。>
昨年には、自民党内に郵政見直しのための議連(研究会)やPT
(プロジェクト・チーム)を発足させ、見直し案作りの準備を進めて
いたのである。
今月にはいって、麻生首相や鳩山総務大臣(郵政民営化担当)が
国会の答弁で「四分社化の見直しが必要だ」と発言したのも、その
動きを後押しするためだ。(**)
16日には、議連の方が、完全民営化や四分社化の見直し案を決めて
PTに提示した。
ちなみに、この議連の会長は、麻生首相の弟分&現・首相補佐官で、
郵政造反復党組の山口俊一氏が務めていて。麻生氏の意思も反映して
いると考えられている。(・・)
<小泉氏はそれが気に食わず、昨年12月に「郵政民営化を堅持し、
進める会」で吼えたときに、山口氏らの活動を念頭に「何やら不可解な
行動をしている方の多くは郵政民営化に反対したことを『間違いだった』と
誓約書に書き、復党したことを忘れてほしくない」と語って、麻生首相に
プレッシャーをかけていた。^^; 関連コチラ>
ところが、17日になって、PTの方が、小泉氏の12日の脅しに
ビビったのか、党内対立を回避するように誰かから指示を受けたのか。
それまで話が進んでいた四分社化の見直し案などを先送りしようと
いう意見が強くなって。どうやら、四分社化維持の形で、最終決定を
しそうな感じになっているのだ。(ーー;) 関連記事More部分に
そして、おそらく小泉氏はその情報を得た上で、ここでもう一度
ダメ押しの圧力をかけて、完全に見直し案が出るのを阻止しようと
考えたのではないかと思われる。(**)
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問題は、麻生首相がどのように対応するかだ。(・・)
もしここで小泉氏に押されて、完全民営化や四分社化の見直しを
行なう改正法案を出すのをあきらめれば、麻生氏らの保守派は、
またしても小泉改革派に負けたことになる。
それは、自民党が、本来の方針や政党のあり方(保守&国民政党)
をゆがめたまま、小泉氏&改革派に自党をぶっ壊されて、乗っ取られ、
党の再建ができないままに、選挙を迎えることを意味する。(-"-)
郵政民営化は、まさに小泉改革の本丸であり、象徴であるだけに、
これをクリアできない限り、自民党は本当の意味で「脱・小泉改革」
はできないからである。(**)
まあ、mew個人は、それは自民党が選挙に勝って政権を維持したいが
ために、党の方針をゆがめて、人気優先で総理総裁を選ぶという節操
のないことをやって来た報いであって。そのために国民を苦しめた
責任をとって、党を完全に壊して、沈没した方がいいのではないかと。
その方が、党全体を再生しやすいのではないかと思ったりもしている
のだけど・・・。^^;
* * * * *
ただ、mewは、小泉元首相が新自由主義的な政策<小泉式の郵政民営
化も含む>には大反対の立場だし、彼の暴君的な国政&党運営を許し
難く主っているので、この件に関しては、麻生陣営の応援をしている
ところがあるのだ。
もちろん、あの05年の郵政総選挙で自民党を圧勝させた責任は、
私たち国民にあるわけで。それは、私たち国民が、次の選挙でクリア
しなければならないことなのだが。<きっとクリアできるはず?(・・)>
そもそも、この問題の元凶は、自民党自身にあるだけに、ここは、
麻生陣営に、小泉改革派と正面から戦って欲しいところだ。(**)
* * * * *
いや、mewは、自民党がもともと新自由主義的な政策を進めて来た
政党であったり、郵政民営化に賛成の議員が多かったなら、それなり
に納得するし。何も文句を言う気はない。(・・)
だけど、自民党は、政権与党を担っていた50年余にわたる間の
大部分を、いわゆる保守リベラル(社会政策重視)の国民政党として
やって来て。大部分の議員が、郵政民営化に反対or慎重な立場だった
のだから。
05年の総選挙の結果、小泉チルドレンなどの改革派の議員が
増えたとはいえ、今でも6~7割の議員は、小泉改革や小泉式の郵政
民営化に反対のはずなのだ。(**)
<コチラの記事に書いたが、森氏が言ったように、小泉式の郵政民営化
に大賛成だったのは、本当にごく少数しかいなかったのだ。^^;>
でも、多くの議員がそれらに反対or慎重なのに、それを変えられない
ようでは、国会議員をやっている意味がないだろ~!(-"-)
もし麻生首相らが、郵政見直しの件で、簡単に小泉改革派との戦いを
あきらめた場合は、「この腰くだけ野郎が!」「な~にが真の保守よ!」
と罵倒してしまうかも知れない。(`´)
<この稿、つづく>
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mewは、バリバリの無党派層ゆえ、決してアンチ自民党でもないし。
民主党支持者でも、小沢ファンでもないのだが・・・。
<ひとりの国民として、自民党にも国民の声に応える政党になって
欲しいと思っているし、だから、小泉改革路線を払拭して欲しいと
願ってもいるのだ。(・・)>
ただ、小沢代表の米国要人に対する姿勢には、ひとりの日本国民と
して、誇りを抱く&嬉しくなってしまうところがある。"^_^"
そして、今回の小沢氏とクリントン米国務長官の会談でも、mewは
と~っても満足する部分があった。(**)
小沢氏は、冒頭に米国側が小沢氏のスケジュールに合わせて、時間
を調整。異例の夜9時からの会談になったことに対して、「配慮に
感謝している。次の衆院選で勝たなければ長官には再び会えないので、
(日程調整の経緯は)理解して欲しい」と述べたという。
米国側が、政権交代を見越して、小沢氏と会おうとしたことに誇り
を持って、それをアピールしようとする部分もあったのだろう。(・・)
* * * * *
そこからは、お互いに小さな腹の探り合いみたいなやりとりが
続いたようなのだが。(関連記事*1)
<コチラの記事にも書いたように、小沢氏は07年にシーファー米大使
との会談で、インド洋の海自給油の延長の要請をツッパねているし。
近時も、普天間基地移転に反対の姿勢を打ち出したり、オバマ政権の
アフガン増強に疑問を投げかける発言をしているしね~。^^;>
クリントン氏は、冒頭から日米同盟の強化を訴えたのに対して、小沢
氏は「米国の友人から誤解があると忠告を受けた。しかし、私は日米
同盟が何よりも大事だと唱えてきた一人だ」と応じたが。「ただ、同盟
は一方が従属する関係であってはならない。互いに主張を交換し、議論
し合い、よりよい結論を得て、それを守る。対等なパートナーシップが
あって、初めて同盟だ」と主張。
またクリントン氏が、米軍再編や日米安保体制などに関して、ちらっ
と話を向けてみたのに対して、「世界戦略を話し合い、合意を得た上で
個別の問題に対応することが大事だ」と指摘。「今までの日本政府は
きちんと主張をしないことが問題だった。日本人がたとえ困難な役割
でも責任を果たす覚悟がなかったからではないか」と語ったという。
そして、自民党の保守派よりも、中国との関係を重視する小沢氏は、
「中国発展に市場主義を入れたことは大きいが、両刃の剣で市場主義と
共産主義は相いれない。矛盾が表面化するだろう。中国問題が世界に
とって最大問題。中国の民主化をいかに行うかが日米にとって最大の
テーマだ」と提言。
同じく対中政策を重視しているクリントン氏は、「大変重要な洞察
と思う。日米中のトライアングルの関係が大事だ」と呼応。
「小沢さんとは今後も継続して話していきたい。」と述べたのに対し、
小沢氏は「国務長官をはじめ米国首脳とこれからも話せるように、次の
選挙を頑張りたい」と返したという。(**)
* * * * *
この会談に関して、あまり報道されなかったのは残念だけど・・・。
米国が、日本も民主党政権になるであろうことを意識しているのは
十分に伝わって来たし。小沢氏の姿勢もそれなりに出せた感じがある
し。それなりに成功した会談だったのではないだろうか?(・・)
もし民主党が政権をとって、小沢首相が誕生した場合でも、どうか
米国と対等な立場を貫き通して欲しいと・・・
そして日本が、超保守が考えているのとは異なる、真の自主独立&
民主主義&平和主義の国家として、本当に国民が誇りが持てる国に
なってほしいと願っているmewなのだった。(@_@。
THANKS
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ぶいっちゃんの「らんきーブログ」、iiyumeさんの「とりあえず書いて
みようか」も必見!(**)
さらに現政権にノーさんが作った「THE BLOGGER」をご参照下さい。
『自民党の郵政民営化に関するプロジェクトチーム(PT、中谷元座長)は17日、民営化見直しに関する「見解」をまとめた。4分社体制の統合など法改正を伴う改革は将来の検討課題としており、麻生首相が掲げた民営化見直しは、事業の調整にとどまりそうだ。
郵政民営化法には3年ごとの見直し規定がある。PTは最初の見直し時期にあたる今年3月に向けて検討を進める政府の郵政民営化委員会に、この見解を提案する。
見解は、日本郵政グループに対し、郵便事業会社による貯金預かりや郵便局会社による小包集荷の制限緩和を検討するよう要望。政府に対しては、ゆうちょ銀行の貯金限度額撤廃▽かんぽ生命のがん保険取り扱い解禁▽企業向け融資の解禁――などの運用改善の検討を求めた。法改正を伴う4分社化の見直しは「現時点で判断できるか議論がある」(中谷座長)として将来的な課題と位置づけた。
一方、民営化の抜本見直しの立場から法改正案骨子を準備していた党の議員連盟「郵政研究会」(代表・山口俊一首相補佐官)は(1)郵便局会社と事業会社を統合(2)完全民営化を見直し、日本郵政が金融2社の株式の一定割合を保有――を柱とする素案を17日のPTに提示した。
16日には山口氏ら中心メンバーが政局回避のため提示先送りの方針を決めたが、最高顧問の川崎二郎元厚労相らが「議論するのは今しかない」と反発。素案を提示するものの、「盛り込まれなくてもPTの見解に反対はしない」ことで折り合った。郵政団体向けのアピールの色彩が濃く、このままたなざらしになる見通しだ。
<朝日新聞17日>』
『郵政事業を検証する自民党のプロジェクトチーム(PT、中谷元座長)は17日、党本部で会合を開き、4分社体制を当面維持することを柱とする報告書案をまとめた。党総務部会などとの19日の合同会議で了承されれば、保利耕輔政調会長から政府の郵政民営化委員会に提出する。
麻生太郎首相は国会答弁で4分社化された経営形態の見直しの必要性に言及しているが、首相の意向には沿わなかった格好だ。民営化見直し発言をめぐり小泉純一郎元首相が首相を厳しく批判したこともあり、4分社体制維持を打ち出さなければ党内の亀裂を深めるとの懸念が背景にある。
報告書案は、民営化の見直し課題として(1)運用で対応する問題(2)民営化された各社が対応する問題(3)政府が対応を検討すべき問題(4)法改正の検討が必要な問題-の4つの論点に分類。郵便事業会社と郵便局会社の連携や、ゆうちょ銀行の預入限度額撤廃などを盛り込んだ。
出席者のうち、郵政民営化の大幅見直しを求める議員連盟「郵政研究会」にも所属する一部議員は、郵便事業会社と郵便局会社を統合する3分社化と、金融2社の株式の持ち株会社による一定保有を柱とする独自の見直し案を提案した。しかしPTでは意見として聞き置くにとどめ、将来的な課題として取り扱うこととした。
<共同通信17日>』