「平和で平穏で楽しい生活が一番!」 今はアンチ超保守&安倍政権の立場から、mew基準の(時に偏向した?)視点で、政治や競馬、スポーツなどについて書いています。写真は溺愛馬トロットスター


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2006年 03月 28日 ( 1 )

西澤氏の氏名公表、証人喚問は妥当なことなのか?(1) +チョット取材源秘匿判決

22日、24日と衆院の懲罰委員会で永田議員の懲罰動議に関する審議が行なわれた。

 ここ何日か知人たちとこの件に関する話をしたのだが<「何で永田氏は自分の懲罰に
関する審議の場にピンク系のネクタイなんかをして来るのか?」とか「永田氏も西澤氏
も魔の7YEARSだよね~」などという話も含め>、「何故、永田氏は議員辞職しない
のか?また辞職する必要がないという人がいるのか?」「何故、永田氏がフリーライター
の氏名を公表をしたことや、フリーライターを証人喚問することに疑問や批判の声が出る
のか?」というような話も出た。

 近いうちに魔の7YEARS視点から永田氏のことも書いてみたい気がしているの
だが<その前に堀江氏シリーズが中途半端なまま停止しているのも何とかしないと>。
 フリーライターの代理人も動き出して来たようであるので、今回は彼の氏名公表や
証人喚問のことを考えてみたいと思う。

 永田氏や民主党は22日まで、懲罰委員会の場も含めて、フリーライターの氏名の
公表を控えていた。(民主党側は、近いうちに公表すると言い出していたが。)
その大きな理由として「情報源の秘匿の重要性を考慮すべきである」という意見が
強かったことがあると思われる。
 しかし、永田氏は24日になって質疑に答える形で、フリーライターの氏名が西澤
孝であることを公表することに転じた。「偽物の情報をつかまされた。情報源との間
に友好な信頼関係はないと考えた」との説明がなされた。

 おそらく彼が氏名の公表を決意したのは、23日に西澤氏の代理人が民主党に
「メール事件の情報提供者ではない。氏名の公表をしないように」という内容のメッ
セージを送って来たことがきっかけになったのではないかと思う。
 民主党に作られたメール事件調査チームは、西澤氏にも事情聴取を行ないと考えて
いたが、本人とは連絡がとれず、代理人からは拒否されている状況であった。そこに
上述のメッセージが来て、さすがに永田氏も「自分を偽のメールや情報で騙した上に
今度は情報提供者ではないと言って来るようなやつをかばう気にはなれない」と思っ
たのかも知れない。
 民主党側も早く事実を明らかにしてこの問題に決着をつけた方がいいことや、西澤
氏の代理人がマスコミに対して「(メール事件との関わりは)事実無根だ」などと
言いだしているのを見て、氏名公表を容認したようである。

 だが、その氏名公表に対して疑問を呈したり、批判したりする声が出ている。
 西澤氏の名は、もう先月から週刊誌やブログではどんどん表に出ていた。それゆえ
24日の氏名公表は、おそらく私を含め少なからずの人たちにとっては「やっぱ、
あの人なんだな」と確認するような意味合いしかなかったようにも思える。
 しかし、週刊誌やブログで氏名が出るのと、国会という公の場で氏名が明かされる
のとでは、やはり大きな違いがあるだろう。国民の中には週刊誌やブログは読んで
いない人も多いし、そのような情報は半信半疑でとらえていたり、単なるウワサの
範疇でしか見ていない人も多い。だが、これをきっかけに新聞やTVでも西澤孝
という名が出るようになった。<写真はまだモザイクをかけているようだが。>
 
【事情により、一部削除】

 では、何故、氏名公表をすることに疑問や批判の声が出るのか。
 それは、やはり「情報源の秘匿の重要性」を考える人が多いからであろう。その
ことに関しては後述するとして、彼が一民間人であることや、何か氏名公表すべき
ほど緊急を要する重大な問題や特に大きな犯罪に関わっているわけでもないことを
考慮すべきであるとの意見もある。
<永田氏が情報の対価を払っていれば、詐欺罪が成立するかも知れないのだが。>
 確かに、彼の氏名公表をすることに何の意味があるのかと言われれば、それまで
かも知れない。国民が彼の名を知ったところで、特に何か重要な事実が解明される
わけでもない。マスコミは彼に関する情報を集めたり、報じたりしやすくなるが、
その大部分は単なる好奇心的な興味や関心に応えるだけのものであろう。

 しかも、もし永田氏や民主党が「情報源の秘匿」の重要性を考えていたのなら、
何故、相手が関与を否定したからと言って、急に秘匿する必要がなくなるのか論理
的に説明がつかない部分があるように思える。「信頼できそうな相手は秘匿して
保護する」が、「信頼できなくなった相手は保護に値しないので公表する」という
分け方は、単なる主観的、感情的な理由付けであり、「情報源の秘匿」の趣旨から
はかけ離れているどころか、逆に悪影響をもたらすおそれさえあるからだ。<相手
が信用してくれるかどうかで、名前が公表されるか否かが決まってしまうとしたら、
危なっかしいので下手に情報は提供できないという人が増えてしまうかも知れない。>

 さらに言えば、もし西澤氏が主張するように、彼が偽メールの情報提供者でない
としたなら、それこそ大きな問題であろう。<しかも委員会の質疑で答えているので
免責特権により、刑事、民事とも名誉毀損に問えない。> また、彼が情報仲介者
であったものの、あのメールや情報が偽物だとは知らなかった場合にも問題が生じる。

 この件はアレコレ考えて行くと結構難しいのであるが。
 もし西澤氏が永田氏への情報提供者であり、あのメールが偽物であることを知って
いたということを前提にして考えた場合、私は今回の氏名公表は許容されるのでは
ないかと思う。
 意図的に偽の情報をもたらしたと考えられる情報提供者は、情報源として保護
するには値しないと解されるからである。

 先日、NHKの記者が民事訴訟において「取材源の秘匿」が認められるか否かと
いう高裁の決定が出た。(ある会社の税金問題に関して、おそらくは公務員が記者
に情報を提供したと思われるケースで、会社側が記者に取材源を明かすように要求
したが、記者は「職業上の秘密」に当たるので証言を拒否したという事件である。)
 裁判所は「取材活動は民主主義社会に不可欠な『国民の知る権利』の前提で、取材源
との信頼関係が失われれば取材活動は不可能になる」「取材活動の持つ社会的な価値に
匹敵する以上の社会的利益が害されるような事情が認められない限り、取材源秘匿
のための証言拒絶は認められる」と判断している。(*1)

 国会議員の調査活動にも同じようなことが言える。彼らもアチコチから色々な情報
を得て(本来であれば、それを調査した上で)、それらの情報をもとに様々な問題点
や不正を追及したり、それらを政策に活かしたりしている。このような議員活動は、
国民の知る権利に寄与したり、国民に利益をもたらしたりするものであることを考える
と、やはり「情報源の秘匿」は重要であるということになる。
 ただ、<本当は調査しない方も悪いのだが>あえて偽の情報を与えて国会を混乱させ
ようとするような害意のある情報提供者は、その趣旨には沿わないものである。また、
もしこのような者を保護しなくとも、今後、情報源との信頼関係が失われるものでは
ないと考えられる。

 ということで・・・私は積極的に氏名公表に賛同する立場ではないが<もし秘匿し
続けても構わなかったと思う>、今回の氏名公表が不当であったとは考えない。

<つづく>  THANKS

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 *1 この前日、同じ件で読売新聞記者には「証言拒絶は認められない」という
 地裁の決定が下された。「公務員が取材源の場合、法令に違反して記者に情報を漏ら
した可能性が疑われる」「取材源について証言拒絶を認めることは、間接的に犯罪行為
の隠ぺいに加担するに等しい」「こうした情報の場合は取材源の秘匿の根拠とされる
「知る権利」を市民は持たないという異例見解を示した。
 これでは、相手が公務員だった場合は取材源の秘匿が認められないということに
なってしまい、公務員からの情報提供を得ることができなくなってしまう。
 しかし、この裁判官はそれを「法秩序の観点からは、むしろ歓迎すべきこと」と
まで言ったのだった。(-_-;)

 人権の中でも民主主義の根幹をなす最も重要な権利である表現の自由(知る権利も
その中に含まれる)よりも公務員の守秘義務を重要視してしまうような裁判官が、
実在することがアンビリバボ~であった。
あとで知ったことにこの裁判官は、法務省や大使館など省庁に出向して勤務して
いる期間が長かったようで、ものの考え方が官僚的になってしまったのかも知れない。

  だんだん法曹(裁判官、検察官、弁護士)の世界もアブナくなって来たかも知れないと思う
今日この頃の私です。
 
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by mew-run7 | 2006-03-28 05:10 | 民主主義、選挙 | Trackback(18) | Comments(6)