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2015年 02月 20日 ( 2 )

政府が海外派兵の恒久法案を提示&アブナイ中身+公明党は妥協するのか

  これは2月20日、2本めの記事です。

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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】


 安倍内閣(政府)が、ついにいつでもどこにでも自衛隊の海外派兵をできるようにするための恒久法の原案を発表した。(@@)

 国連の決議は不要、後方支援では戦闘で使用する武器弾薬や燃料の補給もOK、国会決議もいざとなれば事後でも可であるなど、実にアブナイ内容になっている。(-"-)

 政府自民党は、周辺事態法とPKO法の2法の改正を合わせて行ない、集団的自衛権の行使の解釈変更をうまく取り入れながら、自衛隊がより広く様々な軍事活動を行なえるようにしようと考えているのだが。
 このままでは自衛隊の活動範囲がどんどん拡大してしまうおそれがあるわけで。日本は海外には出兵しないことを誓ったが平和主義国家だという国、国民のあり方を捨てることにもなりかねない。 それだけに、公明党が若干の抵抗をしている間に、野党やメディア、世論がこの暴走に歯止めをかけないと、マジで「日本がアブナイ!」っす。(**)

<この辺りのことは改めて取り上げたいのだけど。今回は公明党の抵抗があまり期待できない感じが。生真面目で平和志向の強い山口代表&井上幹事長コンビは「恒久法は不要」だとバリアを張っているものの、漆原氏に続いてすっかり悪代官化した北側副代表が昨年の解釈改憲の時と同様、自民党の高村副総裁とつるんで、恒久法もOKで話を進めてしまいそうだ。^^;>
 
 詳しいことはまた後日に書くとして、とりあえず関連する記事をアップしておきたい。(・・)

* * * * *

『政府は十九日、自民党安全保障法制整備推進本部の会合で、自衛隊の海外派遣を随時可能にする恒久法の素案を説明した。自衛隊派遣の根拠を「国連決議等」とし「等」を含めることで、国連安全保障理事会決議による要請がない場合でも他国軍を支援できるようにする方針を示した。安全保障法制に関する二十日の与党協議で提示する。

 自民党の高村正彦副総裁、礒崎陽輔首相補佐官らが出席。政府側は恒久法で定める自衛隊の活動として、武力行使を行う他国軍への支援と紛争後の人道復興支援の二つに分類。いずれも海外での武力行使を禁じた憲法の範囲内で行うとした。

 武力行使への支援では、米中枢同時テロ後に米国が個別的自衛権を行使したアフガニスタン戦争などを想定。安保理決議を条件にせず、他国の個別的自衛権発動や有志国連合の武力行使に対し、輸送や補給、医療支援をできるようにする。武器・弾薬の提供も解禁する方針。人道復興支援では、主要な戦闘が終結した後に紛争当事国のインフラ整備支援などを行う。

 出席した議員の一人は会合後、恒久法について「安保理決議を派遣の条件にしてはいけない。できない活動が出てきてしまう」と記者団に述べた。一方、公明党内には自衛隊の海外派遣は安保理決議を条件とするよう求める意見もある。(中日新聞15年2月19日)』

『政府・自民党は17日、検討中の新たな安全保障法制のうち、自衛隊の海外での活動について、現行の周辺事態法と国連平和維持活動(PKO)協力法を改正して存続させたうえで、多国籍軍への後方支援や人道復興支援などを可能にする新たな恒久法の制定を目指す方針を固めた。
 現行2法では対処できない活動を恒久法に盛り込み、3本柱の法制とする。近く与党協議の場で、こうした方針に基づき議論を始める。

 政府・自民党は当初、昨年7月の閣議決定で、「切れ目のない安全保障法制の整備」が掲げられたことを踏まえ、周辺事態法、PKO協力法の現行2法を廃止し、PKOや他国軍隊への後方支援など幅広い海外任務を包括的に可能にする「海外派遣の恒久法」を目指していた。しかし、公明党が事前の調整で強く反発したため、軌道修正した。

 政府・自民党は新たな恒久法で、〈1〉日本の平和と安全に重要な影響を与える「周辺事態」にはあたらないが、国際貢献として行う海外の紛争での後方支援〈2〉PKOとは異なる有志連合などによる人道復興支援――を柱としたい考えだ。〈1〉は、海上自衛隊がインド洋で給油を行った旧テロ対策特別措置法、〈2〉は、陸上自衛隊がイラク・サマワでインフラ整備などを行ったイラク復興支援特措法と同様の内容をイメージしている。(読売新聞15年2月18日)』

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 もう少し詳しい記事が出ていたので、それらもアップしておくです。

『政府は19日、米軍や他国軍の後方支援を目的とした自衛隊の海外派遣を随時可能にする恒久法について、派遣には原則として国会の事前承認が必要とする原案を自民、公明両党に提示した。国連の安全保障理事会決議は派遣の条件としない。公明党は自衛隊派遣に厳格な歯止めを求めており、20日の与党協議で派遣要件をめぐる調整が本格化する。

 国会事前承認を前提とすることで、恒久法に慎重な公明党の理解を得やすくする狙いがある。ただ、自民党は国会閉会中などの場合は、事後承認とする例外規定を設けるよう主張している。例外を多く認めれば事前承認が骨抜きになるため、公明党が反発する可能性がある。

 国連安保理決議については、派遣要件とするよう公明党が求めてきたが、自民党は「中国などが拒否権を持つ国連の決議を条件とすれば、自衛隊派遣ができない場合も出てくる」(国防族)と否定的で、政府原案から外れた。公明党幹部は19日、「これまで派遣は安保理決議を基にやってきた。(要件としないなら)しっかりとした説明が必要だ」と政府側に求める考えを示した。

 政府は自衛隊の海外派遣で法整備が必要となる分野として、「国際協力への支援」と「わが国防衛のための後方支援」を提示した。国際協力に関しては、新たに恒久法を制定するほか、国連平和維持活動(PKO)協力法を改正。わが国防衛については、日本周辺有事での米軍後方支援を定めた周辺事態法を改正し、3本柱で切れ目のない安保法制を構成する方針だ。

 恒久法で定める自衛隊活動は、海外での他国の武力行使に対する後方支援と、PKOと異なる枠組みによる人道復興支援が軸になる。政府はテロ対策特別措置法によるインド洋での給油活動や、イラク復興支援特措法によるインフラ整備などを想定している。PKO協力法の改正では武器使用基準を緩和し、自衛隊が離れた場所にいるNGO関係者らを警護する「駆け付け警護」を可能にするほか、治安維持任務に参加できる規定も盛り込む。(時事通信15年2月19日)』

* * * * *

『政府は18日、安全保障法制をめぐり、「国際社会の平和と安定」に向けて活動する他国軍を後方支援するために自衛隊の海外派遣を随時可能にする恒久法を新たに整備する方向で調整に入った。19日に開かれる自民党の安全保障関係議員の非公式会合で提示する。恒久法制定については、公明党内に容認論が出始めているが、幹部はなお反対姿勢を取り続けているため、政府・自民党は国連平和維持活動(PKO)協力法を改正し、同様の派遣規定を組み込む案も検討している。複数の政府・自民党関係者が明らかにした。

 政府は、恒久法を新たに策定することにより、わが国の平和と安全のため活動する米軍などへの後方支援については、周辺事態法を改正して支援国や活動範囲を広げる方針だ。これにより、安倍晋三首相がいう「切れ目のない」安全保障法制を整備していく。

 恒久法をめぐっては、当初は現行の周辺事態法にある地理的制約を撤廃することで、恒久法の要素を入れることを検討していた。公明党がこれまで「派遣が無制限に広がってはならない」(幹部)と反発し、派遣ごとに特別措置法を制定するよう求めていたことに配慮する狙いがあった。

 恒久法には、海外派遣にあたって、原則として事前の国会承認手続きを必要とするが、緊急時は速やかに国会で事後承認の手続きを取り、否決されたら即時撤収する-という規定も盛り込む。

 安倍首相は16日の衆院本会議で「具体的なニーズが発生してから改めて立法措置を行う考え方は取らない」と述べ、恒久法制定に強い意欲を表明した。これを受け、公明党内は「首相の意向を受けて変化した」(政権幹部)とされている。しかし、山口那津男代表らはなお恒久法に難色を示している。

 政府・自民党は、法整備にあたって、後方支援の内容を武器・弾薬の提供や発進準備中の航空機への給油などに広げる考えだ。公明党は国連安全保障理事会決議を自衛隊派遣の条件にしたい考えだが、安保理常任理事国である中国やロシアが反対すれば自衛隊を派遣できなくなるため、今後の与党協議で検討する。

 また、公明党が恒久法を受け入れた場合でも、PKOに派遣された自衛隊が離れた場所の他国部隊や国連職員を助ける「駆け付け警護」を可能にするよう、PKO法を改正する。(産経新聞15年2月19日)』

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 安倍首相は、06~7年の前政権の時から海外派兵の恒久法を作ることを公約に掲げていた(&それとセットで集団的自衛権の解釈改憲も目指していた)のだけど。当時は、公明党がこれに大反対だった上、自民党内にも慎重論が。
 しかも、安倍首相はたった1年で辞任することになったため、これを実現できずに終わってしまったのだ。(~_~;)

 それゆえ、安倍首相&仲間たちは、今度こそと恒久法の実現に意気込んでいるのであるが。残念ながら、今回は、公明党が抵抗し切れないような感じになっているだけに、mewはあっという間に政府自民党ペースで話が決まってしまうのではないかと危惧している。(-"-)

 だってね。2月の初めには山口代表&井上幹事長の2TOPが、恒久法制定に反対するコメントを出していたのはずなのに・・・。

『公明党の山口那津男代表は3日の記者会見で、自衛隊が多国籍軍などの後方支援活動を行うための恒久法(一般法)の制定の是非について「なぜ過去に特別措置法で対応してきたかをよく検証し、今後の議論に生かすことが必要だ」と述べ、恒久法での対応を模索する政府・自民党を改めて牽制(けんせい)した。(産経新聞15年2月3日)』

『公明党の井上義久幹事長は6日の記者会見で、政府が今国会に提出する安全保障関連法案をめぐり、自衛隊の海外派遣について「これまでは事案により、特別措置法でやってきたことを踏まえ、与党間で慎重に協議したい」と述べ、海外派遣を随時可能にする恒久法(一般法)の制定で対応することには否定的な考えを改めて示した。(産経新聞15年2月6日)』

『公明党の山口代表は、「後方支援が可能かということついては、これまで特別措置法をつくって、2つの対応した例しかない。そうした対応をよく検証したうえで、昨年の閣議決定をどのように反映するか、法制度に反映していくかということは、これからの大事な議論だと思います」と述べ、アメリカ軍や多国籍軍の後方支援活動のための自衛隊の海外派遣は、恒久法ではなく、これまで通り、特別措置法により対応することが望ましいとの認識を、あらためて示した。(FNN15年2月11日)』

* * * * *
 
 しかし、いまや公明党は恒久法容認をしているという見方が強くなっているのが実情なのだ。(~_~;)
 
<いくら形式的に厳格化したって、いったん恒久法を作ったら、実質的にどんどん活動範囲を拡大できることぐらい公明党だってわかっているくせに。(`´)>

『政府・自民党は「派遣のたびに特別措置法を作っていたら緊急の対応ができない」と恒久法の制定を主張。安倍晋三首相も16日の衆院本会議で「具体的なニーズが発生してから改めて立法措置を行う考えはない」と答弁し、恒久法の必要性を強調していた。
 これに対し、公明党内には当初、特措法で対応すべきだとの意見が根強かった。しかし、首相の方針が揺るがないことを踏まえ、恒久法を条件付きで認めざるを得ないとの判断に傾いた。同党幹部はここにきて「迅速な対応ができれば国際社会での貢献度をより高めることができる」と恒久法に理解を示している。

 歯止め策としては、自衛隊派遣に国会の事前承認を義務付けることが検討されている。緊急の場合には事後承認を認めるものの、国会が速やかに関与できる仕組みを整える方向だ。テロ対策特措法とイラク復興特措法は「対応措置を開始した日から20日以内に国会に付議して、国会の承認を求める」と定めたが、公明党はより短期間での国会承認を政府・自民党に求める構えだ。(毎日新聞15年2月18日)』

* * * * *

 そもそも「平和が一番!」のmewが、10年もこのブログを続けている最大の目的は、「憲法9条の改悪」と「憲法9条を実質的に破壊する集団的自衛権の行使&海外派兵の恒久法」を阻止するためだと言っても過言ではないわけで。
 何が何でも、このアブナイ恒久法成立を阻止したいという思いでいっぱいなのだけど。(ノ_-。)

 果たして、野党やメディアがきちんとこのアブナさを国民に伝えてくれるのか、国民が自分たちの置かれた立場に気づいて動いてくれるのか、不安で仕方ないmewなのだった。(@@)

                             THANKS 


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by mew-run7 | 2015-02-20 11:48 | (再び)安倍政権について | Trackback(1)

恥・安倍首相が野次で注意受ける+自民議員が共産党「テロ野次」で謝罪

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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】

野次を飛ばして問題になったのであるが。
 昨日、野次を飛ばした議員が自ら名乗り出て、共産党に謝罪したとのこと。(・・)

 しかし、今度は、安倍首相が昨日の国会で、民主党の議員の質問中に「日教組はどうした?」「日教組」としつこく野次を飛ばし続けて、委員長に注意されるという超みっともない事態があったという。(>_<)

* * * * *

 まずは、共産党に対する野次の話から・・・。

『共産党の志位和夫委員長が17日の衆院本会議での代表質問で、過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件などについて質問した際、「さすがテロ政党」とのヤジが飛んだ。同党の穀田恵二国会対策委員長は18日の記者会見で「いわれなき中傷で、言論の府である国会の品位に関わる問題だ」と述べ、発言者と所属政党による謝罪を求めた。

 発言者は特定されていない。穀田氏は共産、民主両党議員の証言から、自民党の議席の方向から発せられた可能性があるとの見方を示した。

 共産党は林幹雄衆院議院運営委員長に事実の究明を要求。自民党の佐藤勉国会対策委員長は「本当に自民側の席から言ったのかも含めて、議運で整理することになっている」と記者団に述べた。
 ヤジは、志位氏が「(安倍晋三)首相が『テロに屈する』の一言で冷静な検証を拒否する態度をとっている」などと質問した後に、飛んだ。(朝日新聞15年2月18日)』

<以前から何度も書いているのだけど。自民党の超保守派、近時だと、とりわけ安倍首相や麻生副総理は、共産党の議員に対する国会での態度が悪くて。同党を異端視したり、見下したりするようなイヤミをまじえたりするような答弁をすることが少なくないんだよね。(-"-)
 また、先週の国会では、共産党の小池晃氏がイスラム国人質事件に関して追及を行なっていた際に、安倍首相が「小池さんのご質問はまるでISILに対してですね、批判をしてはならないような印象を我々は受けるわけでありまして」と反論。その言い方に、「失礼だ」&「政権批判封じだ」と議場が騒然としたんだよね。^^;>

* * * * *

 mewは、正直なところ、どーせ自民党のことだから、野次に関して共産党から抗議を受けても、しらばっくれるだろうと思っていたのだが。
 ところが何と昨日、野次を飛ばした議員が(国対委員長代理も同行して)共産党の控え室に謝罪に訪れたという。(・o・)

『共産党の志位和夫委員長が17日の衆院本会議で代表質問した際、議場から「テロ政党」とのやじが飛んだ問題で、自民党の山田賢司衆院議員は19日、国会内の共産党控室を訪れ、謝罪した。応対した穀田恵二国対委員長に「自分がやじを飛ばしました。撤回しておわびします」と述べた。

 穀田氏は「党の存立を否定する卑劣なやじだ」と苦言。共産党は20日の衆院議院運営委員会理事会で、林幹雄委員長に対し、注意を促すよう求める考えだ。山田氏は兵庫7区選出で当選2回。(毎日新聞15年2月19日)』

<ただし、今度は、京都府議会で、維新の府議が、共産党を「テロ政党」と揶揄する発言を行なったため、もめているようだ。(~_~;)
『京都府議会の一般質問で19日、維新の党に所属する府議が共産党を「テロ政党とも評される」と表現し、共産党が謝罪と撤回を求める一幕があった。維新府議は「国会のヤジを引用しただけで、私がテロ政党と思っているわけではない」と釈明。発言を撤回する意志はないとしているが、共産党府議団は「絶対に容認できない」と激しく反発している。(産経2.19全文は*1に)』

* * * * * ☆

 で、国会でのヒドイ野次の問題が一件落着したかと思えば、今度は、何と安倍首相が衆院予算委員会で、西川公也農水大臣の不正献金問題を追及していた民主党議員に対して、しつこく野次を連発を飛ばし続けたことから、委員会が紛糾することに。首相が、大島委員長に注意を受けることになった。 (゚Д゚)

『19日の衆院予算委員会で、民主党の玉木雄一郎氏が、西川公也農林水産相の「政治とカネ」問題を追及していたところ、安倍晋三首相が閣僚席から「日教組(日本教職員組合)はどうするの」などとヤジを飛ばし、一時紛糾した。

 首相はどうやら、かつて北教組(北海道教職員組合)の違法献金事件で民主党議員が辞職に追い込まれた件を指摘したかったようだ、真偽は不明。玉木氏は日教組とあまり関係ないだけに「日教組の話はしていない!」と血相を変えて反論し、第一委員室は一時騒然となった。

 結局、大島理森予算委員長が「ヤジ同士のやりとりはしないように。首相もちょっと…」と双方を注意し、その場は収まったが、予算委初日でこの調子では、今後の審議はますます荒れ模様となりそうだ。(産経新聞15年2月19日)』

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 youtubeコチラhttps://www.youtube.com/watch?v=PJKSJi5GSZg&feature=youtu.be
 当時の詳しい状況を記した記事があったので、それをアップしておこう。

『安倍首相が19日の衆院予算委員会で、民主党議員の質問の最中、唐突に「日教組!」などとヤジを飛ばし、委員長からたしなめられる一幕がありました。玉木雄一郎議員の質問は、西川農水相側が砂糖業界から受けた寄付金を巡る内容。玉木議員は日教組の出身ではありませんが、過去の日教組による民主党議員への献金事件を指したとみられます。

いきなり「日教組!」

 安倍首相のヤジがあったのは、19日午後にあった民主党の玉木雄一郎衆院議員の質問。フリップボードを手に、砂糖の業界団体の関連企業から、西川公也農林水産相の政党支部に献金があった問題を巡り、西川農相が答弁していました。

 すると、開始20分過ぎごろ、座って聞いていた安倍首相がいきなり「日教組!」と口にします。
そこから玉木議員、自民党の大島理森委員長らとヤジを巡って応酬があり、30秒ほど質疑が中断しました。

 以下、安倍首相ら3人の発言内容です。

安倍首相「日教組!」

玉木議員「総理、ヤジを飛ばさないでください」

玉木議員「いま私、話してますから総理」

玉木議員「ヤジを飛ばさないで下さい、総理」

玉木議員「これマジメな話ですよ。政治に対する信頼をどう確保するかの話をしてるんですよ」

安倍首相「日教組どうすんだ!日教組!」

大島委員長「いやいや、総理、総理……ちょっと静かに」

安倍首相「日教組どうすんだ!」

大島委員長「いや、総理、ちょ…」

玉木議員「日教組のことなんか私話してないじゃないですか!?」

大島委員長「あのー野次同士のやり取りしないで。総理もちょっと…」

玉木議員「いやとにかく私が、申し上げたいのは…」

玉木議員「もう総理、興奮しないでください」

議場は騒然

 この応酬に、議場からは「関係ないヤジじゃないか」などのヤジが聞かれ、一時騒然となりました。

 玉木議員は、東大卒業後に旧大蔵省に入省。財務省主計局主査などを経て、2009年に香川2区から立候補して初当選しています。本人の経歴は、日教組とは直接の関係はなさそうです。
 一方で、日教組による民主党議員への献金を巡っては、過去に政治資金規正法違反で有罪判決が下るなどの事件がありました。

 ツイッターでは、「なんていうかハチャメチャ」「見ているほうが恥ずかしくなる」といった声が上がっています。

日教組批判が持論

 安倍首相はこれまで、選挙演説などで「日教組が日本の教育をゆがめてきた」との持論を繰り返し展開。今国会での施政方針演説では、教育再生を課題の一つに挙げています。

 一方、13年4月には、参院予算委員会の集中審議で、安倍首相が年金問題について説明している最中に民主党議員がヤジを飛ばすと、「国民のみなさん、私が答弁をしているのにヤジって良いんですか。テレビをご覧のみなさん、この状況を見てくださいよ」と話していました。(with news 15年2月18日)』

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 最近、安倍首相は、自分が答弁中に野党側から野次が飛ぶと、時に相手の名前をクチに出して「XXさん、野次をやめて下さい。大事な答弁をしているんですから」とたしなめることがあるのだけど・・・。
 ところが、自分も、委員会の時に首相の席から、不規則発言を行なうことがあるのだ。^^;

 しかも、一国の首相がこんな風に、直接、質問に関係のない野次を(しかも、小学生みたいな顔して、嬉しそうに)飛ばし続けて、委員長に注意を受けるなんて。ひとりの国民として、何て恥ずかしく、みっともないことか。_(。。)_

* * * * *

 この野次は、民主党の玉木氏が西川農水大臣の不正献金に関して、名前が酷似していて、所在地や役員が共通している「精糖工業会」と「精糖工業会館」が別法人だと思っていたと釈明して、言い逃れをしようとしていることを追及している時に出たのだけど・・・。
(関連記事・『西川農相に新たな不正献金問題が発覚。安倍は対応誤ると、07年失墜の再現に?』)

 どうも野田内閣時代に民主党の文科政務官が、日教組関連のビル(日本教育会館)に事務所を置いていたことで自民党の議員から日教組から便宜を受けているのではないかとの疑惑が呈されていたことがあったようで。
 自民党の中でその話が出ていたのをきいて、安倍首相も「そう言えば、そんなことが」と、それに乗っかって、野次を飛ばしたのではないかと察する。(@@)

 ただ、上の記事でも触れられているのだが。そもそも安倍首相&超保守仲間は、日教組を「日本の戦後教育の諸悪の根源」として天敵視していて。<かつて安倍側近だった中山成彬氏が、「火の玉になって日教組を潰す」とTVで豪語したことがあるほど。^^;>
 安倍氏も、講演会などではかなり辛らつに日教組批判を展開しているし。選挙の街頭演説では、民主党が日教組の支援を受けていることを強調して来たのである。

 たとえば、これは12年12月に安倍氏が千葉で行なった街頭演説の一部なのだけど。
 
『民主党が政権を取ったら、この学力調査を止めてしまったんです、みなさん。それはなぜか。それはみなさん、日本の教育を歪めて来た日教組に民主党は支えられているからなんですよ。(そうだ!の声が響く)幹事長は輿石東さんじゃありませんか!(そうだ!拍手)。そして文部科学政務官は二代続けて日教組の役員なんです。(中略)
 日教組の人たちは子供の命よりも、自分たちの保身の方を大切にしている。この人たちとは戦わなければいけない。我々はそう決意をしました。(声援と拍手) そのために政権を奪還しなければいけないんです。』

 そして、安倍首相らは、日教組&民主党の批判をすれば、超保守派の支持者からウケるため、ついつい(嬉しそうに)アチコチでそれを言いまくってしまう傾向にあるのだ。(~_~;)。

<安倍首相は昨秋には、国会でいきなり民主党の枝野幹事長が、「殺人も犯す革丸派の関連団体から献金を受けていた」とか言い出して、ヒンシュクを買ったこともあったです。(-_-)>

* * * * * 

 それに日教組で言えば、09年に民主党の議員(小林千代美氏)の事務所の幹部が、北教組からの不正献金を受けていた問題が出た時には、自民党は、鬼のクビをとったかのように、早く疑惑の責任をとって議員辞職をせよとめっちゃ批判し続けていたわけで。
<何分にも自民重鎮の町村信孝氏を小選挙区で破った議員だったので、早く辞めさせたくて必死だったです。(@@)実際、小林氏は連座制で議員辞職して、町村氏が補選で返り咲いたのよね。^^;>

 その当時のことを思うと安倍首相や自民党も、2つの不正献金の疑惑を含めて、政治とカネの問題が次々と出ている西川農水大臣に、きちんと疑惑の責任をとらせることを考えるべきではないかな~と思うのだけど・・・。

 安倍首相は、昨日の予算委員会でも、西川大臣は説明責任を果たしているとして、続投させる意向を示していたとのこと。^^;

『西川農水相の政治献金をめぐって、民主党の玉木 雄一郎議員が西川大臣を追及した。
玉木 雄一郎議員は「法律にふれる献金だと思うが、違法な献金、大臣お受けになりましたか」と述べた。西川農水相は「政治資金規正法上の問題はないと承知している」と述べた。
 安倍首相は「西川大臣においては、しっかりと農業において、農業農村の所得を増やしていくために、政策を前に進めてもらいたい」と述べた。安倍首相は「西川大臣は説明責任を果たしている」として、続投させる考えを示した。(FNN15年2月19日)』

* * * * *

 おそらく西川大臣は近日中に検察に告発されると思うのだけど。今回の疑惑は「どう見てもアウト」ゆえ、メディアや野党がきちんと調べれば(&TVなどがきちんと報じれば)、西川大臣を続投させることには大きなムリがあるのではないかと思うし。

 07年同様、これを一つのきっかけにして、安倍政権を積み木崩しして行きたいと思っているmewなのだった。(@@)
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by mew-run7 | 2015-02-20 05:42 | (再び)安倍政権について | Trackback