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「平和で平穏で楽しい生活が一番!」 今はアンチ超保守&安倍政権の立場から、mew基準の(時に偏向した?)視点で、政治や競馬、スポーツなどについて書いています。写真は溺愛馬トロットスター

2017年 05月 07日 ( 2 )

頑張ろう、東北!&関東!そして、熊本、大分も!
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【6日の「THE ENGEIグランドスラム」で、ウーマンラッシュアワーが、珍しくTVで政治ネタを扱ってた。
 ターゲットは、今村復興大臣。失言内容の「(震災が)東北でよかった」を取り上げた後、それになぞらえて「クビになったのが、おまえでよかった」で落とすという形。^^;

 昔はお笑いの中にも、政治・社会を風刺する人たちが少なからずいたのだけど。最近はほとどおらず。かなり頑張ってた爆笑問題などがやや大人しくなって来ちゃった今日この頃。ウーマンラッシュアワーの勇気を讃えたい。o(^-^)o <もし彼がこの戦う姿勢を続けてくれるなら、「ファンクラブに入れてください」と言いたくなっちゃうかも。(わかる人はわかる。)o(^-^)o】

* * * * *

 で、今回はその今村復興大臣の更迭に関する話を・・・。(関連記事・『今村復興相、ついに更迭。今度は「(震災が)東北でよかった」発言で、官邸も与党も激怒』『逆ギレした二階のマスコミ批判に、与野党から大批判~二階幹事長の更迭を求む

 安倍官邸は、先月25日に今村復興大臣が二階派のパーティーの講演で「(震災がおきたのが)あっちの方、東北でよかった」失言をした当日(というか、直後に)大臣更迭を決定したのだが。
 この官邸の処分に対して、親分である二階幹事長はかなり不快だったようで。記者に「いきなりですよ、いきなり」と不満をぶつける場面も。(・o・)

 以前から書いているように、もともと二階氏は安倍首相&仲間たちとは懇意ではなくて。谷垣前幹事長が重傷を負って入院したことから、やむなく幹事長に選んだ人だし。二階氏は、損得勘定で動く人なので、自分にそれ相当の利益があると思えば、安倍首相をサポートするだろうけど。そうでなければ、アンチ安倍の言動もやりかねない人だったりもするわけで。<先日も議員の公認に関して「文句があったら私を幹事長の席から追い出してみろ」と啖呵を切ってたりして。^^;>

 今、自民党では次期総裁選や大きな人事変更に向けて、派閥間の勢力争いが盛んになっているだけに(二階氏も自分の派閥の人数を増やすため、えげつないほど議員や候補集めに走っている)、これから安倍官邸と二階幹事長の関係がどうなるのか、実に興味深いところだ。(**)

* * * * *
 
 先月25日、二階派は1年で一番大きなパーティーを開いていた。何と来場者は4500人いたとか。(ぱーけんが一枚2まんだとすると・・・。んー。φ(..))
 そして、そのパーティーの中で、今村復興大臣が5時過ぎから約20分、復興に関する講演を行なったのだ。(・・)
<今村氏は4日にも問題発言を行なっていたこともあり、二階氏には名誉挽回のチャンスを与えようと意図もあったらしい。また二階氏お得意のバラマキ公共事業のPRも兼ねていたかも。^^;>

 しかし、講演が始まって間もなく、今村氏が「(震災が)東北で、あっちの方で、よかった」とトンデモ発言。(・o・)
 実は、本人や親分の二階幹事長は、当初、この発言に問題があったとは認識していなかったのだけど。これを事前にきいた安倍首相が、1時間後に会場に訪れた際、挨拶冒頭で自ら「安倍内閣の閣僚が東北の被災地に対する不適切な発言を行なった。おわびしたい」と謝罪したことで、状況が大きく転換。
 この首相の言葉が、二階氏をはじめ会場にいた人たちが問題に気づいたり、多くの記者が今村氏を批判し、撤回や謝罪のコメントを求めたりするきっかけに。それでも、今村氏も二階氏も辞任するまでのことはないと考えていたのに、安倍官邸の意向で、辞任に追い込まれることになったのである。(~_~;)

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 まあ、安倍首相としては、先月4日に今村大臣が原発事故の被災者(自主避難者)に関して「本人の責任」だと発言したことが問題視され、首相自ら福島で謝罪したばかりだっただけに、「また、バカなことを言って、オレさまを謝らせるのか」という感じでムカついただろうし。懲りずに失言を繰り返す今村氏を見限り、パーティー会場に向かう車では、もう菅官房長官らとも協議して、更迭を決めていたとのこと。(゚Д゚)

 ただ安倍首相は、これまでかなりの失言をした閣僚でも(特にお仲間は?)、自公から批判が出ても懸命に擁護して、更迭せずに粘ることが多かったわけで。
 二階氏としては、自分の派閥の閣僚を根回しもなく、すぐに辞任に追い込んだ(実質的に更迭した)ことには、納得行かない部分が大きかったのではないかと察する。(@@)

 mewが以前の記事に『4500人も集めた二階派の晴れ舞台のパーティーで、安倍首相が、今村大臣が問題発言をした後すぐに、首相自身が不適切発言として謝罪して引導を渡して、面目を潰されたことはかなり不快に思っていたのではないか』と書いたのも、そのためだ。(・・)

* * * * * ☆

『二階氏、首相に不満 今村氏の更迭「いきなりですよ」

 自民党の二階俊博幹事長は28日の記者会見で、今村雅弘・前復興相の更迭を即日判断した安倍晋三首相への不満を漏らした。二階氏の「首を取るまで張り切らなくて良い」との発言は首相官邸に向けたものではないか、と質問を受けた際に、否定せず、「いきなりですよ、いきなり。それは当たり前じゃありませんか」と応じた。

 「私の真意は、本人にも発言の機会があっても良いんじゃないかと。話を聞いてあげても良いんじゃないか、という思いがあった」とも説明した。今村氏は二階派の所属。更迭につながったのは25日の同派パーティーの講演での発言で、安倍首相は直後に同じパーティーで謝罪していた。

 28日の党役員連絡会で今村氏の問題は議論にならなかったが、会見では質問が相次いだ。二階氏はいらだった様子で、「本人が辞めた話を、何回も何回もぶり返す必要は無いじゃないか」と述べた。(朝日新聞17年4月28日)』

『「昨日の会で内閣総理大臣・安倍晋三先生がわざわざお越しになってお詫びを言ってくれる。聞いてる方は何があったか分からない。いきなり、大騒ぎです」

 二階氏は今村氏更迭に不満を隠せないようだが、世間の受け止めは逆だ。この日は、二階氏の今村氏擁護の発言が報道されると、抗議の電話が党本部に多数寄せられたという。(朝日新聞17年4月26日)』

* * * * *

 また、今、自民党では勢力争いに勝つため、合流の交渉や議員・候補者のスカウトに懸命になっているところなのだけど。
 二階氏は、自派閥のメンバーを増やすため、自民党を辞めて復党できずにいる議員や候補者に声をかけていて。自派閥の会合に出席させるだけならまだしも、ひどい時には党内の会合にも出席させようとしていたことから、かなりクレームが出ているのが実情だ。(-"-)

 先日も二階氏は、他の自民党議員が復党に反対している2人の議員を、次の衆院選で公認する決意を表明。「文句があったら私を幹事長の席から追い出してみろ」」とまで言ってみせたという。(゚Д゚)

『二階氏「文句あれば私を追い出してみろ」 公認問題巡り

 自民党の二階俊博幹事長は26日、東京都内の講演で、無所属で二階派特別会員の小泉龍司(埼玉11区)、長崎幸太郎(山梨2区)両衆院議員の復党について「方針に揺るぎはない。公認をする決意だ」と述べ、次期衆院選で公認候補として擁立する意向を改めて表明した。

 「文句があったら私を幹事長の席から追い出してみろ」とも語った。2005年の「郵政選挙」で小泉氏は造反して離党、長崎氏は「刺客」として当選したが後に離党。両選挙区には比例復活した自民現職がおり、2人の復党は難航している。(朝日新聞17年4月26日)』

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 で、週刊朝日も、安倍首相と二階幹事長の悪化について取り上げてたです。(~_~;)

『安倍首相と二階幹事長の関係が悪化 揺らぐ安倍一強〈週刊朝日〉

 安倍政権に新たな火種が勃発した。

 自民党の“大番頭”二階俊博幹事長と安倍晋三首相との関係が「急速に悪化している」(与党関係者)からだ。

 両氏の確執が表面化したのは、安倍首相が二階派のパーティーに出席した4月25日夜、その場で“舌禍事件”を起こした今村雅弘前復興相を“更迭”したことに起因する。

 二階幹事長は翌26日の講演でいら立たしげにこう不満をぶち上げた。

「内閣総理大臣・安倍晋三先生がわざわざお越しになってお詫びを言ってくれる。いきなりそういうことで大騒ぎです」

 前出の与党関係者のこう解説する。

「二階幹事長は今村氏更迭に猛烈に反対していた。森友問題では党が一丸となって首相夫妻を守ったのに、失言で首はあんまりではないかと。今村発言を取り上げたマスコミ批判を展開したのも今村氏を切った安倍官邸に対する不満からです。更迭直後の講演で、郵政選挙(2005年)で離党した無所属の長崎幸太郎衆院議員らの復党、公認候補とすることを言明したのも、『官邸が勝手にやるんだったら、党も勝手にやらせてもらう』という二階氏の怒りの現れからです。二階氏が今村更迭を強く首相に進言した菅義偉官房長官を電話で怒鳴りつけたという噂も漏れ伝わっています」

 二階氏は昨年8月、当時の谷垣禎一幹事長の自転車事故で総務会長から横滑りで急きょ、起用され、「党の重石として、官邸とある程度うまくやってきた」(自民党議員)とみられてきた。二階氏は来年9月の総裁選で「安倍3選」を早々に表明し、あくまで黒子として安倍首相を支える姿勢を示していた。

 しかし、自民党内で「安倍首相と二階幹事長の政治姿勢は水と油、対極に位置している」(幹部)ことはよく知られている。

 自民党関係者は「安倍首相は親中派の二階氏の朝貢外交を内心、嫌っている。二階氏も媚中派扱いされ、過去に安倍シンパ議員に肝いりの人権保護法案を潰されたことに対し、未だに恨みをもっている。先日の小池百合子東京都知事らを交えた会合で反安倍急先鋒(せんぽう)の山崎拓元副総裁が同席したのも、安倍首相へのけん制と見るべきです」との見解を示す。

 政府関係者は「一連の安倍一強の緩みは政権中枢でも極めて重く受けとめていることは事実。得意の外交でカバーするにも限界があり、当初、今秋を想定していた内閣改造が早まる可能性が出てきた。これ以上、安倍と二階両氏の確執が悪化すれば、幹事長交代もあるかもしれない。その場合、二階氏の盟友、古賀誠元幹事長が名誉会長を務める岸田派の岸田文雄外相禅譲論が浮上し、総裁3選を目指す首相にとって悩ましい事態に陥ることにもなる」と見立てる。

 政権に近い政治評論家、鈴木棟一氏ですら、こんな厳しい見方を語る。

「二階氏にとって、年に一回の大祝賀会がお葬式になってしまったのは喜劇としか言い様がない。与野党共に政治家の劣化が甚だしい。今村氏に続いて、失言が相次いでいる稲田朋美防衛相、山本幸三地方創生相、金田勝年法相など辞任予備軍が連鎖していけば、政権は危険水域に入る」

 安倍一強がいよいよ崩れるのか。(本誌・村上新太郎。17年4月28日)』

* * * * *

 安倍官邸は、あちこちに顔をきく二階氏を幹事長としてうまく利用したい(多少のうまみは与えつつ?)という考えているものの、二階氏が自派閥の勢力を拡大して発言を強めたり、公認や復党の件で党内や選挙準備に混乱を生じさせたりすることを容認する気はないだろう。^^;

 この際、二階氏には行けるとこまでどんどんと好き勝手言ってもらって、安倍官邸をイラ立たせたり、党内を混乱させたり、メディアに問題発言を批判されたりして、安倍自民党を内部から崩壊させる役割を任せたいと考えているmewなのだった。(@@)
<日中関係の悪化、都議選の惨敗とか、さらには衆院解散が近くなったりしたら、ますます険悪になるかも。^^;>


 THANKS

                                            
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by mew-run7 | 2017-05-07 20:00 | (再び)安倍政権について | Comments(0)
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 連休中、ネットで興味深そうな記事をいくつか読んだのだけど。その一つをここにアップしておきたいと思う。

 1ヶ月前のものになってしまうのだが。サンデー毎日の「倉重篤郎のサンデー時評」から。何とか野党に、8日からの終盤国会で、安倍政権を森友学園問題で追い込んで欲しいという思いも込めて、(チョット長いけど)この記事を・・・。(・・)

<民主党議員が2人出て来るんだけど。2人とも役人出身。しかも、ひとりは財務省理財局出身なので、役所のやり方というのを熟知しているです。(++)>

『なぜ、野党は森友解散に追い込めないのか 民進党若手議員から決起論

 2017年4月6日 Texts by サンデー毎日

衆院議員・福島伸亭、衆院議員・岸本周平が激白

 安倍首相初の本格的スキャンダル「森友疑惑」が、政権の根幹を揺さぶっている。ところが、この問題をテコに解散に追い込む気迫が野党に足りないのはなぜか? 民進党若手議員が「森友解散」を求める決起論を激白!「サンデー時評」倉重篤郎が迫る。

 ▼籠池氏を隔離、一件落着にしようとする政府

 ▼「森友問題」は第一級のスキャンダル、政局にせよ

 籠池泰典森友学園理事長の証人喚問から1週間。永田町では二つのベクトルがせめぎ合っている。

 一つは、安倍晋三政権を揺るがす政局になることを避け、事態を早期収拾しようという動きである。籠池氏を偽証罪で告発しようという自民党、大阪地検特捜部が捜査に乗り出したのが、その表れであろう。籠池氏を刑事被告人として隔離、会計検査院による調査で一件落着とし、安倍1強政治に何とか巻き戻ししようとする動きである。

 もう一つは、この問題を森友政局として、安倍政権に責任を問い、政権を弱体化させ、場合によっては解散総選挙まで追い込まんとするベクトルである。

 藪(やぶ)を突(つつ)いて大蛇が出てきた。というのが筆者の籠池喚問に対する前号の見立てであった。それだけの政局になりうる可能性を秘めているという直感を率直に語らせていただいた。だが、果たしてどちらのベクトルが勝るであろうか。国会も予算が成立し、後半戦に入った。ある意味では、どちらにでも転んでいく微妙な局面にある、ともいえる。今後の世論動向、メディアの調査能力がその趨勢(すうせい)を支配するが、第一義的に鍵を握るのが、国会という論戦、政争の場で、野党がどれだけの材料を持ち、追及し、何を追い、政局をどう組み立てるのか、その戦闘能力にあることだけは確かであろう。

 それを測るために、野党第1党である民進党の若手、中堅2人に登場願う。

官僚機構の「忖度」で戦争にもなる

 一人は、福島伸享(のぶゆき)氏(46)。経産省出身、当選2回の衆院議員。国会議員の中では森友問題を最も早くからリサーチし、その真相を調査、国会でも質問に立ってきた議員である。安倍首相から、「森友に関与していたら首相も国会議員も辞める」との答弁を引き出した。経産省時代には、官邸の実力者ともいわれる今井尚哉(たかや)首相秘書官とも仕事をしたことがある。その彼に単刀直入に問うた。「森友政局、民進党は一体どこまで政権を追い込める?」

「数年に一度の大政局。腰を据えてやらないとダメ。その勘が働くかどうか。玉木(雄一郎衆院議員=当選3回)、今井(雅人衆院議員=同)や僕ら若手が一線で追及してきたが、やるだけのことはやったと思っている。僕らを先兵とし、今後、国会や官邸をどう揺さぶるか。それは代表、幹事長、国対委員長の仕事だ」

「この手のことは中途半端な追及に終わると逆に傷を負う。背中を見せた途端に相手は追いかけてくる。前に進むしかない。(加計学園問題など)他のスキャンダルもあるが、森友でこれだけ材料がありながらそれを詰めきれず、次の問題に移るようでは国民から見捨てられる」

 森友問題が単なるスキャンダルの域を超えて政局化したのは、2月17日の安倍氏の福島氏に対する答弁だ。

「(学校の認可や国有地の払い下げに)私や妻が関係していたということになれば、これはまさに私は間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」

 というものだった。籠池氏への証人喚問で、籠池氏が国有地払い下げに関連して安倍首相の妻、昭恵氏側に行政上の便宜を図ってもらえるよう打診をし、それに対して昭恵氏側が秘書名義のファクスで財務省に照会した結果を回答したことが明らかになっている。

「そのファクスの存在を菅義偉官房長官が事実であると認め、そこで夫人秘書の手を通じた昭恵氏の関与が明確になったわけだから、これはもう国会でこれ以上ゴミの処理はどうだったか、100万円の授受があったのか、なかったのかという話ではなくなった。党として腹を固めて、何をするかの段階になったのではないか」

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 というと?

「森友解散に追い込むべし、だと思う。安倍さんに私を信じますか、籠池さんを信じますか、とやられても、それを堂々と受けて立てばいい。証人喚問に昭恵氏が応じないのであれば、解散して信を問えばよろしいのではないか。そう言うべきだと思う」

「もちろん、それは僕ら雑魚軍団が判断する話ではない。ただ、若手は選挙を恐れてはいない。どうせ選挙は2年以内にある。国会審議を全部止めるのもいいだろう」

 ただ、現実には人質にすべき予算は過去に例のない速さで成立し、予算委員会といった舞台での追及ができず、各委員会で散発的な質疑になっている。野党としての迫力が感じられない。

「残念ながら今は粛々と審議を進めてしまっている。いろんな委員会でバラバラに森友だの加計だのとやっている。結局、民進党は安全なところに身を置いてケタ繰りをやっているだけではないか、愉快犯ではないかと思われてしまう。だからここは本気になってやらなければならない」

 この問題の本質をどう考える? 安倍1強の驕(おご)りとも見えるし、官僚機構の腐敗とも受け取れる。

「一番深刻な点は、日本国家の中枢にある巨大官僚組織が、忖度(そんたく)とか首相のファミリーとか近しい人の意向で動き始めていることだ。しかも、それが一回動き始めると、首相が何の指示をしなくてもぐるぐると自動的に動く。学校建設のことで動くならまだいいが、別の話だったら怖い。極端に言えば戦争までいきかねない。周りの人が、首相は戦争も覚悟でやっておられると、じゃあ我々はそれを用意しなければならないと忖度したら、官僚機構がぐるぐるめぐりめぐって盧溝橋事件みたいなことが起こりうる」

 安倍1強のせいか?

「内閣人事局を中心にした霞が関官僚に対する官邸主導人事。小選挙区比例代表制の下での総裁への極度の権力集中。自民党内の人材不足。特に経世会、宏池会系の保守本流勢力が弱まった。それに野党第1党の民進党が悪いイメージを引きずったままきていること。ぽっかりとした権力の空白の中にできた構造であって、これは危険だと思う」

「外で何か大事が起きた際、こういうガバナンスの仕組みの中で意思決定が行われたら、後世、後悔するようなことが起きかねないと思う。繰り返すが、先の大戦もそうだった。誰が始めたのかわからないまま、天皇陛下の実際の思いかどうかは別にして、その忖度の中で物事が進んで誰も責任を取らないまま終わった。それと同じようなことが、安倍政権の中で起きている、と言わざるを得ない」

“1強忖度政治”といったようなものか。役所の中の役所と言われた財務省が一体どうなってしまったのか? 資料はない、問題はない、と強弁するだけだ。

「私が知っている財務省からすると考えられないことをやっている。経産省に外され悔しい気持ちと、これ以上官邸から疎んじられてはいけないとの思いで一生懸命やったんだと思う。中でも迫田英典前理財局長は真実を語るべきだ。最近の理財局長で首相に年2回以上レクチャーした人はいない。迫田氏だけ2015年7月から12月までの短期間に5回も会っている。普通は理財局長は主計局長と一緒に入る。政策的に予算と財政投融資とのセットで説明するわけだ。ところが迫田氏は主計局長を伴わず、財務相や事務次官、官房長と入っている。政治マターとしか思えない」

「もちろん、財務省のこと、手続きに瑕疵(かし)はない。法令にのっとっている。ただ、いずれの手続きも例外的なものばかりで、例外をつなぎ合わせている。そんな芸当を考えられるのは財務省しかない。悪知恵を出してコンサルティングをしたというのが財務省の最大の罪だ。資料もあるはずなのに『ない』と言っている」

☆ 中央官庁すべてが一心不乱に動いた

 ところで、自民党が籠池氏を偽証罪で告発する動きを見せている。昭恵氏からの寄付とされる100万円を郵便局で入金する際の筆跡が籠池証言と矛盾する、というのだ。

「100万円を問わずに筆跡を問題にするということは、100万円の寄付そのものは偽証ではないということを逆に認めることになる。間が抜けている。首相周辺と危機管理役の菅(官房長官)さんがしっくりきていないような気がする」

 確かに議院証言法8条は、偽証があった場合、委員会に「告発しなければならない」としている。「告発」がなければ偽証ではなく真実となる。

 まだ、あなたは新しい材料を持っている?

「それはノーコメント」

 そこだけはニベもなかったが、大政局にしようという意気込みは強く感じた。

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 もう一人は、岸本周平氏(60)だ。当選3回の衆院議員。今回の問題では、前線に出て活躍しているわけではないが、政局動向を冷静にウオッチしている。

 彼は04年に理財局国庫課長で退任するまで24年間、財務官僚を務めた。彼の後輩たちの仕事ぶりを判定してもらうには格好の人物である。先輩としてどう見る?

「明らかに大きな力が働いた。状況証拠は二つ。一つは、土地の評価を役人が自らやったこと(16年6月、国交省大阪航空局がゴミ撤去費として約8億円値引き)。これはあり得ない。土地の鑑定をなぜ第三者にやらせるか、それは役人が責任を取りたくないからだ。間違っていたら鑑定人を選んだ私が悪かったが、間違ったのは鑑定人だ、と言える。それを霞が関史上初めて役所が自分で評価した」

「もう一つも関連する話だが、財務省も国交省も中央官庁がすべて籠池氏の要望に合わせ小学校の4月開校に間に合わせるよう一心不乱になって動いたことだ。役所と付き合えばわかるが、それもまたあり得ない不自然なことだ。僕らだったら1年延ばせと言う。官僚時代、実際にそういうことをやってきた」

 大きな力とは何か?

「わからない。総理夫人付の秘書から言われただけなのか、あるいは別途、首相周辺から電話があったのかは知らない。ただ、少なくとも首相夫人付の秘書からファクスが届いたという一点で、関与はあった、つまり黒だと思う。だって、考えてください。うちの秘書が同じようなことを頼んだら私が頼んでいるのと同じ。首相夫人付秘書が問い合わせしたら首相夫人そのもの。それが永田町、霞が関の世界だ」

 財務官僚も大きな力に抵抗できなかった?

「しかるべく上司から知恵を出せ、と言われる。これが殺し文句だ。学校秀才のなれの果てのつらいところ。事の善悪に関わらず自分が持っている最大の能力を使って知恵を出すことになる。私も財務省時代はそういうことばかりしていた。これでもかという悪知恵を出した。そのことが日本の財政を破綻させようと関係ない。その瞬間瞬間の悪知恵を出す。だから本人たちには良心の呵責(かしゃく)は全くない。今回のこともすべては違法ではない。ウルトラC、芸術的なことをきれいにやった。いい仕事をした。そういうメンタリティーだ」

☆ ここで政局にせず野党はどう戦う!?

 それにしても関連資料の廃棄には驚いた。

「個人としては取り置いているのではないか。官僚心理として大事な書類は全部自分で取り置くのが普通だ」

「ただ、今度わかったことは、書類の保存期間について、役所が勝手に内規を作って、捨てていたことだ。これは国民が納得しない。税務署だって3年前の書類を引っ繰り返す。何で財務省は1年以内で捨ててしまうのか。法律で5年間保存しろとか、会計検査が終わるまで保存しろ、という制度改正にまで結び付けるべきだ。そういう地道で意味ある作業が積み重なって支持率回復につながる」

 この政局どう展開する?

「1週間くらい国会を止めればいい。批判されるかもしれない。ただ、1週間たてば、やはり国民の5割はひどいと思ってくれる。5割に批判されても、5割がひどいと思ってくれればいい。そこでようやく盛り上がる」

 ここまででわかるようにお二方とも主戦論である。安倍氏本人が自らの進退の条件としたものに、今回出てきたファクスという物証が明らかに抵触している以上、ここで政局にせずして野党はどう戦うんだ、という立場である。

 森友はある意味第一級のスキャンダルである。国有財産の投げ売り、首相夫妻の関与、官僚の忖度、自民党内の沈黙……という安倍1強政治のひずみが揃(そろ)っている。

 今の安倍氏は解散権を封じられている、というのが拙論である。共産党が野党共闘に乗る以上自民議席は必ず30議席程度は減るからである。来年9月の総裁3選までにそんなリスクを負う必要はない。これに加えて、安倍氏側からしてもう一つ選挙しにくい事情が加わった。7月2日の都議選における小池百合子都知事の新党と公明党との相互推薦である。公明票の下駄(げた)をはがされた自民党と、共産票を上乗せできる野党はどっちが強いであろうか。折よろしく「7月同時(都議と衆院)選挙」のブラフも出始めた。福島、岸本両氏ではないが、ここは受けて立つべき局面ではないか。

 だが、今の野党にはこの政局を一気に解散に追い込んでいく気迫がない。何よりも森友問題が数年に一度の大政局である、との認識が共有されていない。この問題を突いても内閣支持率が急落しないこと(日経新聞調査では逆に微増)もまた彼らのやる気を削いでいる。偽メール事件の後遺症もあろう。このままでは、いつの間にか一件落着とされ、新しい問題に上書きされていく公算が大である。両氏の決起論に呼応した、野党の奮起を促したい。(サンデー毎日4月16日号から)』
<mew注・読みやすくするために、小見出しに☆をつけました。>

【くらしげ・あつろう・1953年、東京生まれ。78年東京大教育学部卒、毎日新聞入社、水戸、青森支局、整理、政治、経済部。2004年政治部長、11年論説委員長、13年専門編集委員/きしもと・しゅうへい 1956年生まれ。財務省を経て衆院議員/ふくしま・のぶゆき 1970年生まれ。経産省を経て衆院議員】

 今、解散させるのがベターかどうかは「???」だが。森友問題は安倍政権を追い込む最大の材料&チャンスであることは間違いないので、民進党はもちろん、野党全体の頑張りに大きな期待を寄せているmewなのだった。(@@)

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by mew-run7 | 2017-05-07 04:59 | (再び)安倍政権について

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