<   2005年 12月 ( 17 )   > この月の画像一覧

<今年最後の投稿になります。9月からブログを始めて4ヶ月。アクセス&拙文を
読んで下さった方々、TB&コメントを下さった方々、TBをつけさせて頂いた方々、
本当に有難うございました。来年もよろしくお願いいたします。m(__)m>

 2005年回顧の続きです。<経済、社会、ご挨拶編です。>

 経済面で言えば、何かにつけて「新自由主義」という言葉を色濃く感じさせられる
一年だった。
 市場原理に基づく自由競争社会が広がり、グローバル化、スピードと効率化が最重要
課題となった。外国資本&企業の参入も相次ぎ、自由競争に勝ち抜く体力や競争力を
つけるため大企業は次々と合併や提携をしたり、不採算の部門や子会社、人材を切り
捨てて来た。
 その結果、今年は過去最高利益を出す企業が次々と出ている。株式市場もにぎわい、
久々に日経平均が大きく上昇をしており、表向きの経済はよくなって来たように見える。
 また昔は公的存在を意識していた銀行や大企業も、いまや利益を出すためなら企業
モラルもどこへやらで「何でもあり」になっている感がある。
 また小さな企業はその競争に勝ち抜くために、M&Aを繰り返すところが増えた。
株式とそれで得た資金を武器にして、弱肉強食の世界が始まっている。企業の理念や
事業の分野など関係ない。今年は堀江氏、三木谷氏、村上氏の三者に注目が集まったが
こちらも「まさか」&「何でもあり」の世界になりつつある。
 
 そして、日本の経済社会は俗に言われる「勝ち組」「負け組」さながらに、まさに
二極化の様相を見せている。
 大企業の過去最高益の陰で、切り捨てられた会社や工場、そこで働く人々がどれだけ
いることか? また急激な規制緩和の拡大によって、街に古くからあった個人経営の
店舗は次々と閉店し、商店街のゴーストタウン化が進んだり、農牧業などを廃業せざる
を得ない家も少なくないときく。競争に勝ち抜く力を持たない小さな企業、店舗は次々
と脱落し、そのために生活が困難になったり、自殺者や心身に病を抱える者が急増して
いる。しかも勝ち組のはずの大企業に勤める者も、競争やスピード、効率化に追い回さ
れ、そのプレッシャーとストレス、過労などで心身を病む人が増えているという。
 こんなことが続けば、日本の企業や経済社会は疲弊して行くに違いあるまい。また、
社会の面のところで後述するように、既にアチコチでそのひずみが出始めている。
どこかで一息ついて、企業や経済社会のあり方を考え直す必要があるのではないだろうか?
 また東証の取引不能事件、J社の発注ミス事件、また耐震偽装事件の構造計算ソフトの
悪用などを考えると、コンピューターを信頼、依存し過ぎることの危険さも感じた。

 私はアメリカ型の経済や社会は日本には合わないと思っている。また、そうなって欲しくも
ない。日本は日本らしい経済の仕組みや社会を作って行くことを考えてもいいのではない
だろうか?
  特に、日本の企業や社会は、もう一度、「人作り、モノ作り」の大切さを認識して、早めに
体制を立て直して行かないと、足元から崩れて行くような気がする。あまり目先の数字や
コストや時間の節減ばかりにとらわれたり、(これは法人&個人トレーダーなどにも言えるが)
目に見えないorきちんとした形を伴わないものでヴァーチャルなゲームのような商売をして
いたりすると、一時的に成功しても、基礎部分の耐震強度が足りないまま上に伸びて行くビル
のようになってしまうかも知れないと思ったりする。
 特に、合併を繰り返したりして、あまり図体ばかり大きくなってしまうと、動きがとれなく
なる上に、下手をすれば自重によって危険になってしまうかも知れない。そしてふと気づけば、
全ては外資に乗っ取られているということもあり得るかも知れないとさえ思うことがある。

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by mew-run7 | 2005-12-31 03:41 | 政治・社会一般 | Trackback(14) | Comments(8)

 今年もあとわずかになったので、少し(?)2005年を振り返ってみたい。

 私は、2005年というのは、もしかしたら日本の将来を大きく左右したり、暗示
したりする可能性のある年だったのではないかと思うところがある。
 もし近い将来、日本が他国と戦うことがあったら、またそのために日本の領土が
テロを含み他国から攻撃を受けることがあったら、私は2005年がその現実的な
スタートラインであったと考えるかも知れないと思うのだ。もし日本の経済や社会が
過度の自由競争のために疲弊して、困窮する経済的or生活的弱者が増えたり、治安が
ますます悪化したりして、殺伐として荒廃した光景をあちらこちらで目にするように
なったなら、やはり2005年が日本にとって大きな分岐点であったと思うかも知れ
ない。
 大げさに思われるかも知れないが、それぐらい2005年は、私に「日本はこのまま
ではマズイ」「このままでは日本の将来はアブナイ」と感じさせることが多かった年で
あった。

 そして、私がもし2005年の世相を言葉にするとしたら、「まさか」と「何でも
あり」なのではないかと思う。政治でも経済でも社会「まさか」と思うことが次々と
起き、また「何でもあり」の時代が始まってしまったように感じられたからである。

 ただ最初に言えば、私は小泉首相や政治家たちや世の風潮だけを非難する気はない。
もしこれが日本を悪い方向へと導く道への始まりになるのだとしたなら、非難される
べきはそれを認めたり、止めることができなかったり、無関心のままやり過ごして来た
(私を含めた)国民なのだと思うからである。
 だが、「これはマズイ、アブナイ」と感じ、またはこのままでいいのかと疑問を抱き、
その方向への道を止めたり、引き返させることができるのも国民だと思う。そして私は、
まだ間に合うと思っている。
 私たちは歴史や日々の出来事から学び、考えなければいけない。その意味でも、今年
は重要な年なのではないかと思う次第である。

 今回は2005年の政治に関することについて、書いてみたい。

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by mew-run7 | 2005-12-30 02:15 | 政治・社会一般 | Trackback(17) | Comments(8)

<たまたまネタが某有名ブログと被ってしまった部分があり、気が引けてちょっとアップし
にくくなってしまっていたのだが・・・。^^:思い切ってアップすることにした。稚拙ながらも、
こういう考え方もあるということで・・・。>  

  私は(4)で、「前回の総選挙は、政策で負けたのではない。現に同じような政策で、
小泉自民党を相手に03年の衆院選では飛躍的に議席数を伸ばし、04年の参院選では自民
党を上回る議席をとっている。そして今回も投票率が上がったこともあるが、小選挙区では
過去最高の票数を得ているのである。では、何故負けたのかと言えば、後述するように選挙
戦略で負けたのである。
<小泉自民党は以前から郵政民営化が国民に理解&支持を得られる方法を研究していた。
(例のB層をターゲットにし、「郵政民営化賛成か?反対か?」という手法を用いたのも
その研究の結果である。)しかも小泉首相はそれを捨て身の覚悟で行なった。だが民主党
には油断があったし、小泉首相に対抗するアピール法も十分ではなかった。>」と書いた。

 その「後述するように選挙戦略で負けた」の部分を書いてみたいと思う。ここから、
民主党が次の選挙に向けて支持層を広げたり、選挙活動を行ったりする上で何かヒント
が見出せるかも知れないと思うからである。
 
 民主党が小選挙区全体で過去最高の投票数を得ながら自民党に大敗したのは、一重に
自民党候補者がそれを上回る票数を得たからにほかならない。その最大の要因が、投票率
の上昇による票数の上積みであった。
 これまで、投票率が上昇すればするほど、野党に有利だというのが定説のようになって
いた。投票率が低いほど、固定支持基盤の大きさが活きるからだ。<前首相の森氏が思わず
投票率が低い方がいいと発言し、ヒンシュクを買ってしまったこともあったが、それが本音
だったであろう。>
 だが、小泉自民党はその定説を打ち崩したのである。彼は、ふだんは政治や選挙にあまり
関心のない者にアピールし、自ら票田を開拓する形で投票率を上昇させ、票数の上積みを
得て、多くの選挙区で民主党候補者に打ち勝ち、比例区でも多数の当選者を出したのだった。
そして、その勝利の大きな要因の一つに、上述のB層ターゲット&「賛成、反対」のわかり
やすく単純化された手法が効果的に働いたことが挙げられると思われる。
 
 他方、民主党には油断があったかも知れない。過去2回の選挙で着実に議席数を伸ばして
来たことや、小沢氏の加入で保守系の無党派層の支持も見込めるようになったことから、次の
衆院選では200議席以上、できれば政権交代まで持って行きたいと考えていたように思う。
 そして民主党は、おそらく次の衆院選は過去の例から見て06年以降に行われると考えて
いたのではないかと察するが。小泉首相が何とか郵政民営化法案を実現させんとして為して
来た強引なやり方や脅迫めいた手段を見て、多くのマスコミでも言っていたように、もし解散
&総選挙になった場合、民主党に方が有利だと思った議員やスタッフも多かったのではないか
と思われる。だが、それが油断であり、誤算でもあったのだ。
<「日本はあきらめない」のキャッチフレーズも、マイナス要因だったかも知れない。>

 そして、ここにある「郵政民営化・合意形成コミュニケーション戦略」という企画書を見る
と、小泉自民党が何故大勝し、民主党が大敗したか、理解&納得できるような気がするので
ある。<http://tetsu-chan.com/05-0622yuusei_rijikai2.pdf>

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by mew-run7 | 2005-12-28 17:25 | 民主党、民進党に関して | Trackback(12) | Comments(5)

~☆~☆~☆~ MERRY CHRISTMAS ! ~☆~☆~☆~


長々とアレコレ書いてしまったが・・・。これらの日本の政治&将来のために、私なりに真剣
に民主党のことを考えてみた。「割れろ」というのは簡単なのだが、やはり自民党に迫りプレッ
シャーを与えられる大きな野党、そして政権交代の可能性を持つ政党は必要だと思うのだ。
そして、私が考えた民主党の目指すべき方向性を、ズバリ(細木風?!)提言してみたい。

「民主党は07年の参院選で、憲法改正問題を最大の争点にして、特に9条に関して集団的
自衛権を否定し、『(自民党草案の)9条改正反対!』を強くアピールして、選挙を闘う。また、
それができる政党を作って行く。」

 これが、私の提言である。(できれば、次の衆院選もその方針を貫いて欲しい。)
 もしそれができないようなら、とっとと分裂した方がいい。日本の将来の重大事に当たって、
自分の党の基本政策が貫けないようであれば、民主党の存在意義はないと思うし、おそらく
は凋落して行くだけだと思うからである。

<もちろん対案を示す必要がある。個人的には、今の政策通り、自衛隊の存在を明記、
個別的自衛権は認めるが(9条にきちんと活動できる範囲を明記した方が、拡大解釈、
運用をされにくいという見解をとっている)、集団的自衛権は認めず、国際貢献は別途待機
部隊で行なうというものでいいと思う。(海外派兵はNO!の方がわかりやすいとも思う)
ただし国際貢献については、党内で話がまとまれば、国連決議のあるものに関しては
自衛隊を派遣していいというところまで持って行く余地はあるかも知れない。>

 私がこのように考えたのは、次のような理由からである。
1・民主党が再生&政権交代できる党になるためには、党の基本方針や政策を貫く必要が
ある。<政策をコロコロ変えるような党は、信頼が得られず、固定支持層も作れない。>
それができるかどうかが、今後の党の存亡の鍵にもなると思う。
2・次の参院、衆院選の結果によっては、9条を含む憲法改正の実現可能性が大きく左右
される。マスコミもそれなりに争点として取り上げ、国民の関心も高まるであろう。ここで、
民主党はしっかり自党の基本方針、政策をアピールし、存在意義を示すべきだと思われる。
3・「9条改正に賛成か反対か」「集団的自衛権or海外派兵に反対か賛成か」という争点は
明確であり、国民にもわかりやすい。
4・自民党は、この争点に関しては、集団的自衛権を容認する自党の草案を肯定せざるを
得ないので、明確な対立軸を作ることができる。

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by mew-run7 | 2005-12-25 06:10 | 民主党、民進党に関して | Trackback(22) | Comments(20)

 <Moreの部分を書き足しました。 次回はやっと結論を行けそうです。^^:>
 
 思いがけぬ(?)前原代表の強行発言で遠回りをしてしまったが、また民主党が目指
すべき方向性について考えてみたい。

 (2)の続きになるが・・・東西冷戦&イデオロギーの時代が終焉を迎え、90年代に
は、日本は資本主義&自由・民主主義を基調とする国家としてやって行くことがまさに
大前提とされるようになった。(歴史は繰り返すというので、何十年後かにはどうなるかは
わからないが)
 社会党、共産党も現実路線をとるようになり、国民もかつてほどのアレルギーはなくなった
ものの、いまだに党名その他に思想的なものが残る部分もあることから、抵抗感を覚える者も少なくない。(*1)また、自民党もその政治思想だけでは、かつてのような勢力を保つことは
難しくなった。

 そのような中、96年、元祖・民主党が鳩山兄弟&管直人が中心となって、さきがけ&
社民党の一部の議員が集い、いわゆる中道系の市民リベラルな政党を目指して結成された
のであある。その時に作った政党の基本理念がこのようなものだった。
<http://www.smn.co.jp/takano/who.text5.html>
 当初は年配議員などの参加を拒み、斬新な政党を目指していたが、98年には旧・自民
民社党のベテラン議員も多かった旧・新生党などのメンバーと合流し、新たな形の民主党
が作られることになる。さらには03年、小沢氏率いる自由党が参入することになった。

 私は民主党に期待する面が大きかった。これは前原氏もそうであるようなのだが(*2)
国民の多くは旧来型の自民党政治(派閥、年功序列、族議員、官僚主導、特定団体・企業
との癒着、利権・金権体質などなど)を好ましく思わない部分があったように思う。それ
ゆえ、資本&自由&民主主義を基調としながらももっと市民の目線を持ち、一般市民の
生活を考えた政治や、平和主義、社会政策を重視した政治を望む声も少なくなかった。
そして、私もその一人であったからである。

 民主党には、旧自民・保守系の議員と旧社会・革新系の議員が混在し、寄り合い所帯と
言われたが、私はそれでいいと、またうまくやりさえすれば、逆にそれが武器になると
思っていた。<今もそう思う面がある。>
 私は自民党が長い間、政権与党であり続けた要因の一つには、単に自由民主主義を標榜
していただけでなく、実に多様な思想、信条を持った議員たちが集まっており、党内民主
主義によって調和を図っていたことが、国民にとって魅力&長所になっていたように思う
のである。(コチラの後半)そうでなければ、多様な民意を反映することができない。

 当初は若く清新な印象を与えた民主党に、ベテラン議員たちがどんどん参入して来た
ことに関しては、私も含め、懸念を示す者が少なくなかったように思うが。ただ、(2)
にも書いたように、自民党内で大臣・幹部クラスの実績を務めた議員がいた方が、政権
交代をした時もきちんとその役割を果たせるであろうという安心感を抱かせることに
繋がるのではないかという思いもあった。

 そして、ここで彼らの目指すべき方向性は決まっていたように思う。
 資本・自由・民主主義を基調とし、政権担当能力もあるが(ここが社共と異なる)、
自民党よりクリーンで市民生活や平和主義、社会政策を重視する政党として、政権交代
を目指して行くということである。
 このような立場をとることによって、かつての自民党支持者に中で市民生活や平和
社会政策に懸念を示す人たちや、社共支持者でもっと現実的な政策や政権交代を望む
人たちから支持を得ることができると思われるからである。
 
 実際、この方針や政策は受け入れられつつあった。(4)でも書いたように、民主党
は徐々に議席を伸ばし、人気が大きかった小泉自民党を相手に、03年の衆院選では
177議席と大幅に議席数を増やし、04年の参院選では自民党を上回る議席を得たの
であった。このまま行けば、近い将来、民主党が(場合によっては他党と連立する形を
とってでも)政権与党を担える日も近いかも知れない・・・そう思っていたところに、
05年の衆院選の大敗がまるで津波のように押し寄せたのである。

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by mew-run7 | 2005-12-24 03:10 | 民主党、民進党に関して | Trackback(1) | Comments(8)

「破壊から創造のため、民主党を闘う集団に変える!」

 これが、本人のHPにある「前原誠司の基本姿勢」のページの最後に大きく掲げられ
ていたスローガンである。(http://www.maehara21.com/kihon.html)
 そのために「解党的出直しを行うことが不可欠」と考え、「党内の政策グループは
否定しないが、内向き党内融和を優先する政治手法は徹底的にこれを排除する」「こう
した改革のため、党内意思決定手続きも全面的に見直すこととする」と記している。

 私なりに解釈すると、こういうことになる。
「これまで社会系やベテラン議員に気を遣って、思うように言いたいことを言えず、
政策も決められなかった。だが選挙で大敗し、保守系若手議員の代表である自分が
党首に選ばれたからには、党内融和のために彼らには配慮することなく、トップダウン
方式でどんどん政策を決め、自民党と闘える体制を持った新しい民主党を創りたい。
(そして新しい民主党を創るためには、党内の抵抗勢力となっている一部の議員が
やめたり、バックについている労組との関係が悪化したりして、一時的に党が壊れて
も致し方ない。)」

 以前にも書いたが、彼は先の総選挙での敗因を「改革論争で負けたから」だと
思っているようなのだ。自分たちは党内でも行財政改革を強く推し進めることを考え、
郵政事業に関することも含め色々と具体策を提唱していたのだが、社会系議員や労組
への配慮もあって、党のメインの政策にすることができなかった。その間に小泉首相
にそれらの提言を「パクられて」(by鳩山氏)しまい、総選挙では自民党の方が「改革
推進政党」であり、民主党は抵抗勢力というようなイメージを作られたのが、かなり
悔しかったようなのである。(しかも、その後も小泉政権はかつて民主党が提唱して
いた議員年金廃止や地方分権政策などをどんどん実行に移そうとしている。)

 小泉首相は、自民党を壊す覚悟で抵抗勢力と闘い、勝利をおさめ、トップダウン
方式でどんどん改革や諸政策を進めている。民主党もそうしなければ、スピードでも
政策でも負けてしまう。前原氏&仲間たちにはその焦りが生じているように思う。
<300人近いイエスマンに囲まれた小泉氏と96対94票で代表になった前原氏
とは党内での立場が全く違うことに気付くべきなのだが。>
 また後述するように、党が大きくなるにつれて、当初の体制とは大きく変わって
来てしまったのも、彼らには望ましくないことで、おそらくは強い閉塞感を覚えた
ものと思われる。
 それゆえ、今回前原氏が代表になったことを契機に、その閉塞感を打ち破り、少し
強引にでも党内改革を進めたいという意向を持ったのではないかと思う。前原氏の
任期は来年秋までなので、何とか早く党内改革を進めたい。
 そしておそらく、彼らも党を割る覚悟をもって大きな賭け&勝負に出たのだろう。
どうせならこの際、党の政策として、集団的自衛権を認める方向に持って行こうと。
<もし多数決でそれが決まれば、社会系議員の中には去って行くものもいて党内が
スッキリする。負けた場合は、いずれ自分たちが党を去ることも考えているのだろう。
実際には、鳩山、小沢氏がつく方が民主党に残ることになるのだろうが。>

 だが、もし前原氏が本当に政権交代可能な政党を作りたいと考えているのであれば
彼らは大きな過ちを犯しているように思われる。<「自分たちがやりたいように党運営
ができればそれでいいのだ、というなら話は別だが。>
 まず、前回の総選挙は、政策で負けたのではない。現に同じような政策で、小泉自民
党を相手に03年の衆院選では飛躍的に議席数を伸ばし、04年の参院選では自民党を
上回る議席をとっている。そして今回も投票率が上がったこともあるが、小選挙区では
過去最高の票数を得ているのである。では、何故負けたのかと言えば、後述するように
選挙戦略で負けたのである。
<小泉自民党は以前から郵政民営化が国民に理解&支持を得られる方法を研究していた。
(例のB層をターゲットにし、「郵政民営化賛成か?反対か?」という手法を用いたの
もその研究の結果である。)しかも小泉首相はそれを捨て身の覚悟で行なった。だが
民主党には油断があったし、小泉首相に対抗するアピール法も十分ではなかった。>
 そんなことは賢い民主党議員、スタッフにはわかっていることだと思うのであるが、
大敗のせいで頭が働かなくなってしまったのかも知れない。折角、議席数を着実に増や
し、政権交代も現実的な目標になりつつあったのに、ここで政策転換をしてはまさに
全てはブチ壊しである。

 次に、もし本当に政権交代をできる党にしたいなら、浮動票に頼るのではなく、
もっときちんとした支持基盤を築かなければならない。しかも、自民党が強調し得ない
ような内容を持った民主党の基本精神、政策に賛同をしてくれる人たちの支持を得な
ければ、固定した支持基盤が作れない。
 他国の二大政党政の例を見ても、両者が同じくらいの強い固定支持基盤を持っている
ことが政権交代の大前提になっている。(この時点でほぼ対等でなくてはいけない。)
そこに国や与党の政治運営の状況、その時々の政策、候補者によって支持政党を変える
人や浮動票の動きが加わる形で、政権交代が行なわれるのである。しかし、民主党には
まだ自民党の半分も固定支持基盤がない。自民党との明確な差異をもった形での基本
方針を打ち出し、少しでも固定支持基盤を増やすことの方が先決なのである。
 鳩山氏の言うように、同じベクトル(方向性)で競い戦っては、仮に一時的に勝つ
ことがあってもそれは続かないし、おそらくは本家に勝つ可能性は極めて乏しいので
ある。

それでも前原氏が今回のような行動に出るのは、ただ民主党を壊すだけの意図しかない
のだと思われても仕方があるまい。

                       <つづく>THANKS
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by mew-run7 | 2005-12-22 16:52 | 民主党、民進党に関して | Trackback(7) | Comments(2)

私が何とか最後のチャンスをと考え、民主党の再生について考えている時に、前原
代表がまた余計な発言をしてくれたらしい。^^;
 ここは2の続きをアップする前に、前原氏&その仲間たちについて書いておきたい
と思う。

「民主党の前原誠司代表は18日午後、京都府精華町で記者会見し、集団的自衛権の
行使に関連し「(民主党は)結論を出せない繰り返しを今までやってきたわけで、
決める時には民主主義だからそういった(多数決の)考え方も取らざるを得ないのでは
ないか」と述べ、党内意見の集約を図るため多数決での決定も辞さない考えを表明した。
 前原氏は来春、外交安全保障ビジョンの草案を発表する予定だが、集団的自衛権行使
の容認を盛り込み、党の政策としてまとめたい考えだ。<共同通信>」

 前にもチラッと書いたことがあるが、本音を言えば、私は以前から民主党はもう割れた方
がいいのではないかと考えていた。<前原氏が代表に選ばれてから、その気持ちは
ますます強まっていたりする。>もう、いつ「民主党は割れるべきだ」と書こうかと、
そのタイミングを見計らっていたほどである。
 また実のところ、もしこのまま行っても、私は何年後かいざ憲法改正の発議をする
という段階になった時には、自民党でも民主党でも、特に9条改正を争点として賛成、
反対者が出て、ガラガラポンの政界再編成が起きるのではないかと考える部分もある。
 その意味では「何でも好きにすれば~」と思う面もあるのだが・・・だが、自民党
がマジに憲法改正に向けて取り組み始め、さらに小泉首相が「大連立構想」発言など
をするのを見て、「この策略に乗ってはいかん」と気持ちを踏みとどまらせて、この
テーマを書き始めたのである。何故なら、今、民主党がもめて大分裂などすれば、
小泉自民党の思うツボだと思うからである。

 コチラにも書いたように、小泉首相&自民党の憲法改正推進派は、何とか民主党の安保
政策積極派(前原氏&その仲間たち)を仲間に引き入れたいのだ。そうでないと集団
的自衛権を認める形で9条を改正できないからである。もう米国側とは、憲法改正を
して集団的自衛権がOKになった後のプランまで考えられているのである。これは
何とか少しでも早く、9条込みで憲法改正を実現させなければならない。それは、小泉
氏が総裁選に出馬した時の公約でもある。
 だが、集団的自衛権については、自民党内にも慎重論を唱える人が少なくない。おそ
らく公明党も反対の立場をとるだろう。憲法改正の発議をするには、衆参各々で2/3
の賛成が必要なので、どう見ても人数が足りないのである。
<衆院で30~40名、参院で40~50人足りない。ちなみに民主党の代表選で
前原氏に票を投じた議員は96人いた。>

 それゆえ自民党にとっては、前原氏が民主党の代表になったのは願ってもかなった
りだった。自民党側から見れば、どんな形でもいい。もし前原代表が強烈なリーダー
シップを発揮して民主党全体を9条改正賛成に導いてくれるならそれでもいい。
(社会系の反対派議員が党を出て行く形になった方が望ましい。)民主党がここでもめて
前原氏&彼を支える野田氏が仲間たちを引き連れて、党を割って出ることになっても
OKだ。彼らが望めば自民党に受け入れて、功労賞でポストの一つを与える心づもり
すらあるかも知れない。自分たちで政党を作って、自民党と連立を組むか、協力関係
になるという形でも構わないであろう。(その際は多少の援助もするかも知れない。)
 裏でどのような話が出ているかはわからないが、小泉首相が公の場で前原氏に関して
チラチラと話を出したり、しつこく大連立構想発言を重ねるのも、上述のようなパター
ンを望んでのことだと思われる。

 そして問題は、前原氏の対応である。
 彼が個人的に安保政策に積極的で、集団的自衛権を認めるべきと考えていることは
以前からわかっている。<彼の仲間たちにも、その考えを持つ人が多い。>しかし、
民主党自体はHPの基本政策にも記されているように「専守防衛に徹し、集団的自衛権を
行使しないこと。海外における武力行使を行わないこと」を防衛政策の原則としており、
国際貢献に関しても、自衛隊ではなく別途の待機部隊を用意するということが横路氏&
小沢氏との間で合意されている。(http://www.kenpou.com/insider191.htm)
 しかし、前原代表は党大会でこそこの問題には触れなかったものの、外部では党の
代表の立場を超えて、いきなり個人的に好き勝手&過激な発言を始めたのだ。それでも
先日までは「あくまでも個人的意見」だとか「党の政策の範囲内で」とか言っていたの
だが、ついに上述の発言をするに至ったのである。もちろん、党内外から批判が出ること
は承知の上での発言であろう。
 私には一つだけ見えて来るものがある。おそらく彼は小泉氏が自民党に対してしたのと
同様、「民主党をぶっ壊す」気でいるのだ。自分が民主党のTOPを続けるにせよ、党を
出ることになるにせよ、抵抗勢力を潰しにかかりたいのである。

                           <つづく>
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by mew-run7 | 2005-12-21 04:35 | 民主党、民進党に関して | Trackback(13) | Comments(6)

(毎度の繰り返しになるが)、私は特定の支持政党も思想もない。ただ、自由&民主
主義を愛し、平和で平穏な生活を願う一市民である。
 また、完全二大政党制や小選挙区制には、反対の立場である。昔風に言えば、保守
中道、革新系で4~5つの政党が存在し(衆院は)中選挙区制をメインにして欲しい
と考えている。その方が多様な民意を反映しやすいと考えるからである。(また日本の
状況を見ると、二大政党制での政策論争はまだうまく機能しないような気がする。)
 
 ただ、4~5つの政党の中でも、政権を担える二つの大きな政党がある方が望ましい。
 国の状況によって、また一方の政策や活動に何か問題があれば、政権が変わる可能性
があるという緊張感が必要だと考えるからである。官僚や特定団体との癒着や馴れ合い
も防止しやすい。そして今、自民党以外にその可能性があるのは民主党だけである。
それゆえ、民主党に対する関心や期待も大きいのである。
 
 先日、自民党が結党50周年を迎えたが、恐るべきことに、自民党はその50年中
わずか10ヶ月を除いて、ずっと政権与党の座につき続けている。その10ヶ月も
別に選挙で負けたわけではない。93年、内乱(?)によって党を離れた者たちが、
自民党を政権から引きずり下ろすべく画策して、他党と連立して政権をとっただけの
ことである。<半分は元・自民党議員の政権だったと言っていい。しかし、それも
すぐにうまく行かなくなり、そこで自民党が天敵・社会党と連立を組むというスゴイ
裏技を使って来て、巻き返されてしまった。>

 ただ、ここで38年ぶりに、自民党が政権与党の座をおりるという事態が起きた
ことには、大きな意味があったと思う。日本は戦後、資本主義&自由民主主義を貫い
て行くことが大前提になっていた。(アメリカもそれを強く望んだ)そして、それを
標榜する大きな政党は自民党しかなかったこともあり、時に一党独裁のように思われ
るほど強い力を持って、単独政権を続けて来たのである。特に70年代ぐらいまで
は、国民の間には、自民党以外が政権をとったら、社会がどう変わってしまうかわか
らないという畏れもあったときく。
 だが、このように一党が長い間、政権与党の座にいれば、我が物顔になりおごりも
生じるし、政治の水の流れも濁り、金権政治や官僚や特定企業、団体の癒着、汚職など
が当たり前の存在するようになって来る。この頃よく、日本は「経済は一流だが、政治
は三流だ」「国民不在の政治」などと言われたものである。
 だが、高度経済成長を遂げ、ある程度経済、社会も安定し(政変当時はバブル終了
直後であったが)、若干の余裕をもった国民は、それを好ましくないと思うように
なっていた。また東西冷戦が終わったことも大きかったように思う。

 そして、この93年の政変によって、自民党以外が政権についた時、国民は意外に
すんなり受け入れ、期待感さえ示した。8ヶ月続いた細川政権は平均6割、最高7割
とかつてないほど高い内閣支持率を示したのである。この時、私自身もまたマスコミ
や世論の中にも、これから21世紀に向かって、日本も政権交代が起こり得る健全な
民主政治が展開されて行くかも知れないという期待を抱いた人は少なくなかったよう
に思う。
 ただし、この時、私が思ったのは、この政権は元・自民党議員が中心にいたから
こそ支持されたのだろうな~ということだった。日本国民は、あまり大きな変革を
望まないのである。自民党的な現実路線&安定性がベースになって、そこにプラス・
アルファの新たな思考、政策があるような形なら政権を託してもいいと思うのかも
知れないと感じたのである。
<ついでに言えば、この時の細川人気にも驚いた。橋本氏が首相になった時も少し
その傾向は見られたのだが、日本国民は政治にもミーハー的な(死語?)部分があり
首相の容姿や言動のカッコよさを重要視するところがあるのだと強く認識させられた。
(しかも、ボンボン好きかも知れない。まあ、アメリカも似たような傾向があるかも
知れないが・・・。)それは、小泉氏の人気でもよくわかることである。>

 そして民主党は、まさに上述のように元・自民党議員ベース・プラスアルファであり、
国民に受け入れられる要素をもった政権交代可能な政党だと思うのである。
 しかし、このプラス・アルファの部分を活かせなければ、ただのミニ自民党になって
しまう。ただのミニ自民党では、本家に勝つのは難しいし存在意義もない。
 自民党が社会党と組んだ時、あのいかにも社会党らしい村山氏を首相にして、
うまくプラスアルファを活用していたことは、実に賢いやり方であったように思う。
そして民主党も、そういう部分をもっと活用しなければ、独自性が出せないように思う
のである。





                  <つづく>
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by mew-run7 | 2005-12-20 09:08 | 民主党、民進党に関して | Trackback(6) | Comments(6)

 16~17日、民主党の2005年度の党大会が開かれた。

 代表の前原氏は、個人的に自民党との大連立99.99%ない発言や、アメリカでの中国
脅威論+集団的自衛権容認論発言(*1)や立候補者の定年制提案などなどについて
突っ込まれたり、連合会長からは「対案路線もほどほどに」と提言されたりしたようだ。
 また党内から「自民党との差異が明確に打ち出せていない」との声が多かったようで、
鳩山幹事長代理も「自民党とのベクトルが違うことが大切」と主張。それに対し、前原
代表も「自民党との対立軸、基本政策が固まっていないことが党のウィークポイント」
と認めていたようである。
 TVのニュースを見ていたら、党大会の会場から出て来る何人かの議員が渋い顔で苦言
を呈しており、何となくしらけ&分裂ムードが漂う中、前原氏はしれっとした顔で「党内
の結束一段と固まった」とコメントしていて、どこかちぐはぐ感が否めなかった。

<民主党のHPに前原代表の挨拶(概要版もあり)や2006年度の党の方針が載って
いるので興味がある方はご覧下さい。(民主党HP http://www.dpj.or.jp/、
挨拶概要http://www.dpj.or.jp/news/200512/20051217_10maehara.html
06年党の活動方針 http://www.dpj.or.jp/06conv/houshin.html) >

 私は過去2回、民主党&前原代表についてこのブログに書いたことがある(カテゴリ
ーの「民主党について」をクリックすると出て来るです)。民主党は総選挙で大敗し、
失意に満ちた中で前原氏を代表に選出した(菅氏と2票差であった)が、もうそこから
失敗は始まっていたように思う。
 前原氏を代表にすること自体が、自民党との対立軸が見えなくなってしまうことに
つながってしまうことはわかっていたはずである。何故なら、彼の個人的な政策信条の
大部分は、今の自民党とほとんど変わらないからである。(違うとすれば、自民党より
はクリーンな政治&福祉を重要視することぐらいだろうか。でも、自民党内にも、そう
人はいる。)何より、彼はもともと小泉氏に負けず劣らずの行財政改革推進派であり、
憲法改正や安保政策の積極的である上、トップダウン方式の党内運営をやりたがるとこ
ろがあり、それゆえに近時は「小泉ジュニア」とまで揶揄されることもあるほどだ。
(小泉首相も彼を気に入っているようで、「自民党に来れば、大臣にもなれる」と言っ
たこともある。今回の大連立の話も前原氏&その仲間を考えてのことだろう。)

 今回の党大会で、鳩山幹事長代理が「党の再生よりも日本の未来に向けて、2年後の
参議院は重要な戦いになる」と参議院選挙に向けて決意を明らかにし、「自民党とベク
トルが違うことが大切」だとして「明るい世相をつくる、温かい改革、クリーンな政治
を民主党は目指す」「人格の尊厳に基づいた自由主義、民主主義には友愛の精神が必要」
として、そうした政治を民主党が作っていこうと訴えたという。
 私は個人的には、これまで彼のことをあまり好ましくは思わないことも多かったのだが
(率直に言えば、何か中途半端だし、話す内容や話し方がボンボンぽくってクサイ感じが
するので)、これを見て「さすが元・代表。わかっているじゃないか」と少し感銘を
受けてしまった部分がある。
<民主党HPから引用したのだが、本当に「党の再生よりも」と言ったのだろうか?
HPで鳩山氏の演説(?)の映像を見たが、そこにはこのフレーズがなかった。だが、
ごく一部を除き、今まできいた中で一番いい内容のスピーチだったように思う。>

 <つづきは ↓ More をクリック >

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by mew-run7 | 2005-12-18 17:25 | 民主党、民進党に関して | Trackback(8) | Comments(12)

<PCも私も風邪気味で、更新が遅くなってしまいました。アクセスして下さった方々、
すみません。m(__)m またTBがうまく行かず、送信できなかったり、二重送信になったり
することがあります。きちんとTBを差し上げられなかった方、お許し下さい。m(__)m>

14日、衆院国土交通委員会で14日、耐震データ偽造問題を巡り、姉歯氏(元建築士)
木村建設の木村氏(社長)、篠塚氏(元東京支店長)、総研の内河氏(社長)の4人の証人喚問
が行われた。

  最初に言えば、ともかくかったるい証人喚問であった。
  一つは、以前にも書いたが、挙手して、指名され、立ったり座ったり・・・他の質疑や党首討論
などもそうだが、この繰り返しは本当に時間のムダ以外の何物でもない。
 もう一つは、各委員の質問の仕方、話し方、内容などが実にかったるいものだった。余計な
私見、言い回し、自慢気な表現が多すぎる。ツッコミも甘い。他の質疑などでもそうなのだが、
みんな「時間がない、時間がない」という割りに(それを言っている時間もムダだと思うのだが)
余計な話に時間を使う。間にアレコレ言葉をはさむと、論点がぼやけてしまってわかりにくく
なってしまうことも多い。
 40分中30分も自分でしゃべっていた自民党の議員はアチコチから批難を受けているようで
あるが、民主党の馬渕議員も指摘や質問の内容は悪くなかったものの、いかにも「今、私が
この証言を引き出しましたよ~」みたいなアピールが多過ぎて、鼻についた。
 折角、真相解明をする証人喚問の機会を得て、世間もマスコミも注目しているのだから、
もうチョット実りあるものにして欲しかったと思う。
 
 そして証人喚問の中身であるが・・・正直なところ、朝から夕方まで何時間もかけた割には
不毛な喚問であったように思う。何か大部分はワイドショーや新聞、雑誌ネタを表面的におさらい
したみたいな感じで(しかもツッコミが弱い)、「お~っ」と思うような新事実が出たわけでもない。
まあ、一応、証言を得て事実確認することにも意味があるのだが、実際のところ、国交委員会
が何を解明したかったかピンと来ないところもあった。

 今回の強度偽装問題は、マンションの建築・販売とホテルの建築の二つに大別できる。姉歯氏
と木村建設は両者に関わっているが、総研は主にホテル建築に関わっていた会社だ。
 14日の証人喚問では、内河氏を呼んだこともあってか、大半の時間は「総研→木村建設(平和
設計)→姉歯氏」の構図や支配関係、不審な金銭授受などについて割かれており、相変わらずの
建築業界の怪しい構図や金銭の往来が浮き彫りにはされていたが、果たしてそれがこの強度
偽装事件の中核をなすものだろうか?
 
 私は、そうではないと思う。今回の偽装事件がこれだけ世間を騒がせ、ついには政府や地公体
が多大な労力と費用(税金)をかけて住民支援や検査機関、建築物の調査などの対策を講じる
ことになったのは、次々と耐震強度不足のマンションが発覚し、マンションや周辺の住民が生命、
身体、財産などの逼迫した危機にさらされていることが判明したからであろう。
 その中で、姉歯氏の構造計算の偽造していたことが明るみになり、検査機関などがそれを見逃
していたことがわかり、そして建設会社や設計会社との関係、建築・販売主との関係やその責任
住民支援のあり方・・・という流れで問題が拡大して行ったのである。

<その調査過程で多数のホテルの強度不足も明るみになり、ホテル経営者は多大な損害を被る
と共に解体、補強費用で困っていることを重大な問題なのではあるが、政府はホテルに関しては
純然たる民民の問題として対処する方針であり、ホテル経営者と総研や建設会社の間でやり合う
べきことで、国会や政府が直接には関与するような問題ではないのである。>

 そうであるならば、私たち国民がまず知りたいのは、また委員会が先に解明に努めるべきなの
は、何故このような偽造マンションが建てられることになったのか、どのような経緯でそうなった
のか(誰の発案、指示によるものなのか)、そしてどのような手口で偽造が行なわれ、何故それを
検査機関等が見破れなかったのか等々の点なのではないだろうか?
 そのためには、最初の喚問では、とりあえず政府支援を行なうことになった強度が著しく低い
マンションの建築に関わった者たちを、すなはち姉歯氏と木村建設の他に、検査機関(社長は
実務をよくわかっていないので、検査を担当した者も来た方がいい)、そして当然にしてヒュー
ザーの社長や担当者なども呼び、上述の問題を解明すべきだったのではないかと思われる。
(捜査機関が関係者に対する捜査を始めてつつあるだけに、尚更、早めに彼らを呼ぶ必要が
あったようにも思われる。)
 
 その部分が解明されてから、ホテル・ルートに話を移すというのが本筋なのではないだろうか?
(しかも、どうせホテル・ルートを解明したいなら、前から名前の出ている平成設計や総研の
四ケ所氏なる人物を呼ばなければ、話にならないであろう。)

 私はこの証人喚問が何回行なわれるのか知らないのだが(もし、今回一回だけで終わりだと
したら大笑いだが)・・・もし、委員会が「総研がいかにアクドイ商売をやっているか」を主にアピー
ルしたいがためにこの場を設け、それでコトを終わらせようと考えているとしたら、世間やマスコミ
の目をそちらに移したいという意図もあるのだとしたら、この事件(特にマンション偽装に関わっ
た会社や人々)は、色々な意味でますます怪しいということが言えるのかも知れない。

                            THANKS
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by mew-run7 | 2005-12-16 10:01 | 政治・社会一般 | Trackback(35) | Comments(6)